拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

複数(ぶちゅぶちゅ……)、単数(ぶちゅ)についての真面目な考察

2012-12-12 22:27:49 | インポート
なぜゆえ、トスカでは「baci」(複数)なんだろう?ドイツ語の歌詞で、「Kuesse」(複数形)なんて聞かないぞ。ここで、思い当たる風景。ゼッフィレッリ(イタリア人)が監督した映画「ロミオとジュリエット」(オリヴィア・ハッセーがジュリエット)で、若ーいロミオとジュリエットがロレンツォ神父のはからいで教会で会えたとき、ぶちゅぶちゅぶちゅぶちゅぶちゅぶちゅぶちゅぶちゅ……で、神父様がいい加減にしろと止めさせた(私、中学生の時、クラスの男女でこれ見に行って、とーっても刺激が強かった。)。なるほど、これは複数だ。これに対し、シューベルトが曲を付けた「糸を紡ぐグレートヒェン」。クライマックスで一声「sein Kuss」。思い詰めたグレートヒェンには1個のKussで十分。だから単数。因みに、「dolci baci」のような「甘い」のがドイツにもあるか?検索かけてみた。おっ、あるぞ。「ein suesser Kuss」がいっぱい出てきた。「熱い」のも当然ある。「ein heisser Kuss」がぞろぞろ。面白いことに、いずれも「ein……Kuss」で単数。結論、グレートヒェンに限らず、ドイツ人は一個で満腹……って、そんなことはなかった。「こうもり」の第2幕では、知らない隣の人とぶちゅぶちゅ、それでも「Kuss」。仮説は破綻。

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