アウトドアな日常

インドアからアウトドアへのススメ

美に取り付かれた男

2010年04月04日 | 読書日記 その8
「知られざる魯山人」  山田和著  文藝春秋

北大路魯山人といえば、偏屈、傍若無人というイメージがありますが、この本を読んでみるとそうではない部分もあります。
とりまき連中には、魯山人の名前を使って利用した人もいますし、従業員解雇にしてもそれなりの理由というものがあったりします。

白洲正子の本には、魯山人の人間性を褒めてはいません。
そもそも育ちが違いますから、相容れない部分もあったのかもしれません。

イサム・ノグチとも交流があり、面倒をみていたりします。
本当の魯山人とは、このような人なのかもしれません。

僕のイメージは、「美に取り付かれた男」という感じでしょうか。
それはゴッホとも似た感覚を持ち得ていたという意味です。

人は誤解されなる生き物である。
生きていても、死んでからも・・・
魯山人もまた、そのような部分を持った人なのかもしれません。
もっと知りたいと思いました。

コメント
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