暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

「さくらの茶事」の支度中です

2022年04月01日 | お茶と私

 

我が家の近くの公園の桜が3月28日に満開になりました。

心配していた「私のサクラ」も咲き始め(切られた姿が痛々しいけれど・・)、1日遅れで満開になりました。

今日は花冷え、桜も温度調節が大変なのでは・・・と思いながら、「さくらの茶事」の日はお天気で、少しだけ花吹雪を願っていますが、こればっかりは思うようにはなりません。桜にお任せしましょう。

 

 

24日の花月の会で3月のお稽古は終了し、のんびりボツボツと茶事支度をしています。

ベランダの修理が終わり、新旧のツートンカラーのベランダに置く新しいベンチとパラソルが届きました。「さくらの茶事」に間に合ってヨカッタ! 

白と紅の木蓮の花が音をたてるように散り去って、今は彼岸桜が花吹雪です。

もう少し散るに任せてから露地や蹲、ベランダのお掃除をしなくっては・・・です。

 

 

気になっていた仏壇の線香立ての灰を新しく入れ替え、煙草盆の火入の灰を篩いました。

洗った炭を初炭と後炭に分けます。釣釜の予定なので炭は細め、後炭があるので胴炭は一番細いのにしました。

そんな準備をしているとメールが届きました。お正客のRさまからです。

Rさまはアメリカ人、20余年前に来日して茶道に出合い、それ以来茶の道を歩いていらっしゃいます。日本人より繊細な茶の心を持っていらして、お茶へ取り組む姿勢が真摯で素晴らしい方です。

素敵な和歌が添えられていて英訳付きです。Rさまは日本語がお上手ですが、きっと英語の方が気持ちにピッタリ合うのかもしれませんね・・・。

   曇るそら雨ふらぬ間につみておけ栂尾山の春のわか草 (不昧)

   Clouds form; let's gather the young grasses of Mt. Toganoo before the rain begins. 

 

 

     (「ふるさと尾根道」の桜・・・2021年3月撮影)

 

四客のEKさまからメールが届きました。EKさまはお茶は裏千家流、お能は金剛流をお習いしています。当日茶事中にブログ400万頁記念をお祝いして、謡曲「鞍馬天狗」(鞍馬山のお花見)の一節をご披露してくださるとのこと、楽しみが増えました。

 花咲かば。告げんといひし山里の。告げんといひし山里の。使は来たり馬に鞍。鞍馬の山の雲珠桜。たをり枝折をしるべにて。奥も迷はじ咲きつゞく。木蔭に並み居ていざいざ花をながめん。 

花に三春の約あり。人に一夜を馴れそめて。後いかならんうちつけに心空に楢柴の。馴れは増らで恋のまさらん悔しさよ。

 

「膝や腰の痛みがでたらどうしましょう・・・」と気にしていましたが、嬉しいメールが届き、特効薬のように楽しみがまさり心配が消えていきます。

「楽しみにしておりますので、先生も準備に力を入れすぎて無理をされませんように。 EKより」

「・・・ホント!危ない危ない。力を入れすぎずに無理は止めよう」と自分に言い聞かせています。

お客さまやスタッフの皆様のおかげで、素敵な茶事になる予感が・・・

 

         「さくらの茶事」へつづく

 


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