暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

古都 紅葉のライトアップ

2011年11月25日 | 閑話休題
明日(11月26日)は横浜市長屋門公園で紅葉のライトアップのもと、
紅葉の茶会が行われます。
紅葉を愛でながら、薄茶点前にて一服差し上げたく、
茶会スタッフ(有志です)一同お待ちしています。
琵琶演奏もございます。 詳しくは「紅葉の茶会のご案内」をご覧ください。

しばらくブログをお休みして関西方面へ出かけていました。
20日に有馬温泉で大学の同窓会があり、その前後に京都に滞在し、
紅葉を楽しみつつ来春から住む家探しという、大変欲張った旅でした。

18日に「京都御所」見学の後、これだけではもったいない気がして
夜の京都観光を・・・と思い立ちました。
清水寺、将軍塚公園、青蓮院、知恩院などがライトアップされ、
昼とは一味違う紅葉の景が楽しめそうです。
ポスターを見て国宝の三門のある知恩院に決まりました。

四条通りを八坂神社へ向い、円山公園の側を通り、知恩院へ着くと
大勢の人が17時30分からの開門を待って並んでいます。
2011年の知恩院ライトアップでは、法然上人800年大遠忌を記念して、
三門の内部を特別公開中(11月5日~27日 17時30分~21時30分)なので、
凄い人気です(拝観料は800円)。

               

最初に院内にある友禅苑へ行きました。
友禅染の祖・宮崎友禅斎の誕生300年を記念して
昭和29年に造られた新しい庭園だそうですが、とても趣のある庭でした。
池に映る紅葉のグラーデーションの中に聖観世音菩薩が浮かび上がり、
神秘的な佇まいです。聖観世音は高村光雲作です。

友禅苑の茶室で、銘「うすもみじ」の主菓子と、きめ細かく点てられた薄茶を
幻想的な露地の灯りと紅葉を鑑賞しながら頂戴しました。

                 

               

御影堂、阿弥陀堂を参拝し、いよいよ三門です。

三門は、元和7年(1621年)に徳川二代将軍秀忠によって建立されました。
高さ約24メートル、幅約50メートルの巨大な三門ですが、
楼上内部へ一歩入って目を見張りました。
中央にお釈迦さま、左右に十六羅漢像を従えて、
楼上曼荼羅のような仏教空間に圧倒され、思わず座り込みました。

この空間に出会うことができ、ここに長く座って居られることが
この世の極楽なのかもしれません・・・。
天井には中央に龍がいて、天女が舞っています。
さまざまな楽器が描かれ、今にも音曲が聴こえてくるようです。
天井画は狩野探幽を中心とした狩野派によって描かれました。

知恩院のライトアップ、明日27日までですが、お勧めです。
それから、京都の紅葉は12月初旬が好さそうですよ。

                
                           (知恩院 阿弥陀堂)

                                         

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