(四畳半の床の間・・・お軸とシュウメイ菊は我が家から持ってきました。
10月17日に真の茶事(真引次茶事)をしました。
10月12日に社中のKさんとUさんが茶名を拝受したので、そのお祝いと引次のために真の茶事をして差し上げたい・・・と思ったのです。
(引次の茶事・・先生が弟子にお許しを与え、最後はこの点前を目指して精進するのだと教える為の茶事をいう)
お客さまは5名さま(宗等さま、Kさま、Uさま、宗泰さま、宗正さま)で、全員暁庵社中の方です。
亭主は暁庵、半東は宗貞さまにお願いしました。
9月下旬に次のようなご案内を差し上げました。
(ススキの穂波が輝いて・・・写真は「季節の花300」)
すすきの穂波が美しい季節となりました。
皆様に於かれましては益々ご清祥のこととお慶び申し上げます
さてこの度 日頃の茶道精進が実を結び
KさまとUさまが 坐忘斎お家元さまから茶名を拝受しました
誠におめでとうございます
つきましては 茶名拝受のお祝いとして 引次の茶事として 真の茶事を行います
真の茶事は一生に一度出来るかどうか 巡り合うかどうかわからない茶事と言われており
本来は名物道具でのおもてなしですから 私達一般人にはとてもできないことです
・・・ですが たとえ名物道具はなくとも心を込め 社中の皆様のお力をお借りして
左記(10月17日 席入り11時)の如く行いたいと思います
何卒 茶席「加藤」へご来駕のほど 心からお待ち申しております
令和3年長月吉日 暁庵
真の茶事の客を2回、水屋を1回経験していますが、15年も前のことですべて朧でした。
自信がなく、S先生から貴重な文献を送っていただき、何とか無事に執り行うことができました。ありがとうございます!!
また、今回は茶席「加藤」(横浜市中区石川町5丁目)で開催したので、懐石をはじめ「加藤」の皆様には何かとご協力を頂き、感謝です。
詳しく書けませんが、記録として写真や頂いたお手紙などを記しておきます。
(待合の色紙と煙草盆)
待合の色紙は、新古今和歌集の「三夕の歌」の一つです。
見渡せば 花も紅葉もなかりけり
裏のとまやの秋の夕暮れ 藤原定家
(向うが腰掛待合、右側が蹲です)
当日、10時に「加藤」集合。皆で手分けして準備をし、10時40分に客は待合に集合です。
詰・宗正さまの打つ板木が聞こえ、半東・宗貞さんが白湯をお出ししました。
席入りは11時。迎え付けをして、躙り口から入っていただきました。