1月11日の初釜の床と点前座(中止になりましたが・・・)
1月11日に予定していた初釜が中止になりました。
コロナ禍に一同が会するのも密になるので、2部式に変えて開催する旨をメールでお知らせしたのが、確か6日夜でした。
すると、テレビで報道される感染者数が驚くほど多くなり、7日には1都3県に緊急事態宣言が発令されるとのこと、それでも2部制で行うつもりでいたのです。予約していた松花堂弁当や花びら餅をキャンセルするのも心苦しく・・・。
でも、7日の東京都の感染者数が2447人と報道され、たった1日で患者数が1000人増加したことにもうびっくり! すぐに中止を決断し、初釜中止のメールをしました。
料理屋さんと菓子店へ急ぎキャンセルの電話をすると
「こちらから確認のお電話するところでした。皆さま、初釜を中止されているので・・・どうぞキャンセルなさってください」(かえってご心配かけて申し訳ありません・・・ショボン)
9日になって気を取り直し、京都から取り寄せたまま水に漬けてあった柳を床に飾り、前日に採取した椿を活けました。
お軸は「點笑」(てんしょう)・・・「笑いを絶やさないこと」
どんなときにも、苦しく困難な時にこそ「笑いを絶やさないで・・・」というメッセージを有難く受け止め、初釜でしばし笑い合えたら・・・と思ったのです。
花は松と紅白の椿です。裏千家茶道の先輩Oさまから譲り受けた流木をあしらって活けてみました。
点前座は真台子に水指は染付の桶川、最初は染付の蜜柑を使うつもりが、どこにしまったのか見つかりません。それで桶川を置いてみたらすっきりしてとても気に入りました。杓立、建水、蓋置は唐銅です。
棗は曙棗、初炭でN氏お持ち出しするはずだった古染付の香合を朱の棗が引き立て合うのでは・・・と選びました。
9日の午後になってN氏が用事でいらっしゃいました。
嬉しく年賀の挨拶を交わし、お年賀をお渡し、床飾りと点前座も見ていただきました。イチゴ大福と薄茶一服をお出しし、コロナの感染状況、今年予定していた茶会、5月29日に開催予定の「薔薇の茶会」のことなど、お話して帰られました。
ショボン・・・としていたので、N氏の来庵で元気が出てきました。
1月24日に予定していた社中M氏の「転勤族 睦月の茶事」も中止が決まりました。きっとM氏は私以上にがっかりしていることでしょう・・・。
私も今日(10日)、洗った炭を炭箱に入れていると、涙がこみ上げてきました・・・ この炭を使うのはいつになるのかしら??
「喫茶去」
(こんな時は無心にお茶を点てて飲むのが一番です。人に点てて我も飲む・・・)
もしよかったら、イチゴ大福と薄茶一服を飲みにいらしてください。
皆さまもどうぞ! ただし、お一人でね。