天瑞寺寿塔覆堂(重要文化財)の天女が舞う扉・・・横浜三溪園
今日は冬至です。
11月頃から
「喪中にて年末年始のご挨拶はご遠慮申し上げます・・・」
という葉書が届きます。
茶友の高齢の母上様や父上様、同学年の知人、中には40代の娘さんを亡くされた友人もいらして、それぞれの方の永のお別れの心中を思い、しばし瞑目します。
12月半ばに一通の手紙がツレに届きました。
それはツレの元職場の先輩の方からの手紙で、次のように書かれていました。
皆様お変わりなくお過ごしのことと存じます。
私、○井○子は約7年強の癌との共生生活を過ごした後、2018年10月19日に八十歳にて永眠いたしました。
長年親しくお付き合い頂きましたことを心から感謝申し上げます。
病院にいる時以外は癌との共生生活を感じたくございませんでしたので、皆様には共生生活中は一切触れずご不快な思いを抱かれたこともあろうかと、お詫び申し上げます。
おかげ様にて独り身の私ながら淋しい思いをせずに癌との共生生活を終えることができ、本当に有難うございました。
皆様の益々のご活躍とご健康をお祈り申し上げます。
(私は独り身故、死後この書状を投函するよう頼みました。
世話をしてくれた身内の心の負担を少なくするため、誠に勝手ですがご返信はご無用にお願い申し上げます。)
ツレからこの手紙を見せられた時、暁庵もお会いした方だったので胸が塞がれる思いで読まさせて頂きました。
そして・・・なんて、見事な訃報なのだろうか!と。
優秀でやさしい人だったというツレの話しを聞きながら、○井さまの生き様と死に様が心を揺さぶるように迫ってきたのです。
私もできる事なら、このような訃報を自ら書けるよう、きちんと生を全うしたいし、恐れず死を受け入れたい・・・と思いました。
ご冥福をお祈りいたします。
合掌!