島便り

スペインはマヨルカ。2004年9月生まれの息子、2009年6月生まれの娘と、島出身のだんなとの4人家族の日々。

2009年を振り返る

2009年12月31日 | ひとりごと
いやーよく飲んだ、2009年!

・・じゃなくて、今日は写真がないので、数日捨てていない空き瓶を撮ってみました。今年のまとめがこれじゃ悲しい。

1年あっという間、というけれど、今年はあっという間ではなく、その時期その時期、ずっしりとした重みがある出来事が多くて、わりと緩やかに、言うなれば充実した1年でありました。

やはり、トップイベント(すでにイベントと化していますが)は

結の誕生です。

家族が一人増えたというのは、言葉では言い尽くせない喜びがあります。

彼女が加わってからなにが変わったかというと、はて・・・
あまり変わっていません。
もちろん、時間的にいろいろ工夫をしないといけないのだけれど、なにせすべてにおいて(いまのところ)協力的な娘なので、「一人増えて大変」というよりは、「一人増えて、さらに楽しい!」というのが本音。


一番きつかった出来事ナンバーワンは、出産ではなく、就職試験。
内容も去ることながら、出産後3週間というハードスケジュールで、家族の協力のもと、そして家族がかなり苦しんだ3週間でありました。
Nadalは、あまりの精神的苦痛から、試験が終わった、しかも万歳な結果が出たあと、電話口で泣きました。今だからいうけれど。
本来、出産後3週間というのは、子供に集中して、のんびり過ごすべきなのに、それができなかった、そして、家族が犠牲になった、という点では、この出来事はワーストワン、です。

ただ、結果だけをみると、老後の心配なしの「公務員」になった、というのは、やはり大きい。
音楽家に「年金」という文字はありません。自分で積み立てない限りね。
なので、やる意味はあったかな。


上半期は、とにかく出産へ向けて・・

下半期は、就職試験と、コンサートで明けたのだけれど、それを機に、演奏活動をストップしました。
子供と一緒にいたい!とここまで切実に思ったのは子供を育てて5年間、初めてです。(いいのか??)

で、これがよかった。来年の2月まで続行だけれど、気持ち的に余裕がある、というのは、いろんなことを潤滑にします。

人間関係でのいざこざがまったくない!
どんな生活をしていようと、どんな仕事をしていようと、最終的に一番厄介なのは、人間関係なのではないか、と思うのですが、こじれた人間関係、というのが2009年はなかった。
これは特記するべく出来事かも。
・・というと、しょっちゅう揉めている印象があるけれど、まあ、いろいろあるんですよ、私も。


こんな感じで2009年が閉じようとしています。

明日の大晦日は、お昼(日本時間の夜)に年越しそばを食べ、4時(日本の0時)に実家に電話をし、新年を迎えたなぁと実感したあと、スペインモードに切り替え、ドンちゃん騒ぎ、という例年通りの一日になります。
今年は友人ファミリーを招いて盛り上がる予定。
その模様はまた後日。
ちなみに、スペインの正しい元旦の過ごし方、というのは

「二日酔い」

でっす!

みなさま、今年1年、ありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。

デジブック 『2009年クリスマス』

2009年12月27日 | Weblog
長い宴が終了しました。
ぐーーったりですが、満腹&幸福感でいっぱいです。
家族が増えるとこういう行事がどんどん楽しくなります。

つまり、家族が増えなかった時は「苦痛」の一言であったのですが・・・

年とるとなんでも楽しくなるのよね~

デジブックにまとめました。どうぞご覧ください!

デジブック 『2009年クリスマス』



一足お先に・・・

2009年12月20日 | 日常
朝9時、カタラン語に行くときに地下鉄の駅から見えた風景。山の上にうっすら雪が積もっています。市内でも5度という寒さ。


昨日、日本でいう「仕事納め」でした。
こちらの仕事納めは6月なのだが、一応クリスマス休暇前ということで、こちらの人も「1年間ご苦労」という雰囲気は少しあるみたいです。10月に始まったばかりで、なにをいっている!ともいえるけれどね。

昨日は学期末試験。
もう2週間近く試験詰めの生徒たちですが、昨日が最終日。
緊張の連続から解放された生徒たちと先生陣、合同打ち上げがありました。

いやー打ちあがった打ちあがった

16名の生徒中14名が本土出身者なので、昨日の夜のうちに実家へ帰ることもあり、打ち上げは試験が終わったと同時、つまり午後2時からスタート。
市内のバーでとりあえずビールで乾杯し、レストランで食うわ、飲むわ、笑いっぱなしの5時間連続打ち上げ。そのまま空港へ直行した生徒もいたようです。

自分の出身大学の管楽器科もそうだったのだが、管楽器科の打ち上げのアルコール摂取量は弦楽器やピアノ科の比ではない!
すでに経験済みなので、昨日はタクシーで帰宅しましたが、いやいや、若いっていいね~学生万歳。一番楽しい時期(なはず!)なので、いろいろ学業は大変だろうけれど、思いっきり楽しんでほしいですね。

ところで、この打ち上げには、彼らの「彼女ちゃん」たちもやってくるのですが、昨日は2名の彼女ちゃんたちが参加。
二人とも昨年卒業した打楽器科の生徒で、一人はロンドンの音大へ、そしてもう一人はスイスのバーゼル音大へ留学中。
ちょうど冬休み、ということで、相方のいるマヨルカへ寄ってから本土の実家へ帰るらしい。

このバーゼルの打楽器科の子、名前はルシアというのですが、彼女は、私の長年の友でピアニストの岡部亜希子氏のだんなさん、クリスチャン・ディアシュタインにバーゼル音大で師事しているのです。
ちょうど、数日前まで、大倉正之助さんという、能の世界の「国宝」と称されている方が、バーゼルの音大とFreiburg音大(亜希子氏や私の出身大です)でマスタークラスを開催し、その通訳として亜希子氏が駆り出された・・という話を亜希子氏本人から聞いていたのだが、その話を今度はこのルシアから直に聞かされ、とっても不思議な気分を味わいました。

何度もいいますが、この音楽の世界、本当に狭いです!


しかし贅沢なクラスをやるもんですな。私も聴講したかった!

さて、冬休みです!
ナルは来週の水曜日まで幼稚園があるので、子供より先に冬休みに入ってしまいました。
年明けは1月12日からサックス科は授業なのだが、12日はテクニックの試験がある(冬休み怠けないためでしょうか・・・・可哀想に)ので、私の年明け出勤は13日になります。
なーんて長い冬休み。
演奏活動は今年はまだやらないので、のんびり子供と遊んだり(はたしてのんびりかどうかは謎だけれど)家族行事に顔を出したり、そんな冬休みになりそうです。

パネルヒーター

2009年12月14日 | 日常
寒いです、マヨルカ。
火曜日まで、この寒さは続くらしい。

我が家は「長屋」といってもおかしくないいほど、家がながーい。
なので、家を暖めるのが大変なのだ。
毎年いろいろ試してみて、「来年はこうしよう」と冬を締めくくるのだが、今年は寒さがやってくる11月くらいから、薪ストーブを2箇所つけてみた。
玄関ホールの薪ストーブと台所にある薪ストーブ。
台所のほうは引っ越してきてから初めて使ったせいか、はじめ、なんともいえないいやーな匂いが充満し、そのあと、ストーブから煙が出てきた。こわいですね。
見てもらったら、修理が必要だとか。しばらく使っていない薪ストーブや暖炉は要注意です。

2階は屋根のおかげでわりと暖かいのだが、1階が寒い。
とくに、PCや本が置いてある部屋が、まるで洞窟のように寒い。
この部屋はナルがチェロを弾いたり(たまに・・)Nadalが仕事でPCに向かったり、私がDVDを見ながら骨盤ダイエット体操をしたり、と、使うことは多いのだが、なにせ洞窟の寒さ。10分もすると「さみーさみー」とリビングに避難する。

というわけで、今年の課題は、この部屋を暖かく・・・ということでした。
で、いろいろ検討した結果、写真のパネルヒーターがコストも少なくて、暖かいということを聞き、昨日ホームセンターで購入。早速今朝とりつけたのです。

すぐに部屋が暖かくなるわけではないのだが、18時の時点で「寒くない!」という感激の声がNadalからあがりました。
とりあえず万歳!

文字通り、壁にとりつけるのだが、でっぱりも少なくて場所をとらないのがよいです。子供にも危なくないし(パネルはもちろん温かいのだけれど、やけどをするような熱さではない)。

屋根OK.暖房OK.
それでもまだまだ修理が必要な我が家。
今度は「窓」です。
とりあえず、今月中にバスルームの窓を交換する予定。
脱・隙間風!!!

母走

2009年12月13日 | 日常
師走とはよくいったもので、12月は師は確かに走ります。
が。
母も走っているのです。別に12月に限ったことじゃないんだけれど。


なぜか母の週末、とくに土曜日は忙しい。
前日の夜、我が家の男二人に「明日のお昼、なに食べたい?」と聞く。
月曜日から金曜日は、息子は幼稚園の給食を食べてくるし、私たちはお昼はバラバラ、外で食べたり家でさっさとなにかを作ったり、と、めったに一緒に食事はできない。(というふうに今年からなってしまったのだ・・・)

というわけで、土曜日のお昼は3人で(いまのところ3人)ゆっくり食事ができる時間なのだ。

リクエストはたいてい、鶏肉ベース(鶏肉大臣と命名できるほど、鶏肉キラーの息子のリクエスト)か、
パエリア。
土曜日の朝は、私はカタラン語の個人レッスンが10時からあるので、パエリアはできればリクエストしてほしくないのだがリクエストされた場合は作る。
自分が食べたいからね。

で、昨日の夜のリクエストは「魚介のパエリア」でありました。

面倒なんだよーーーーと文句はいってみたものの、最近食べてない、作るか・・とテンションをあげてみる。

本音をいうなら、パエリアのベースになるスープは、私が帰る前にNadalに作っていてもらいたいのだが
なにせ、うちのだんなさん。二つのことを同時にできない、という特性を持っているのです。
子供の世話は天下一品だし、食事の用意も苦ではない人なのだが

子供の世話をしながら、食事の用意はできない→パニックになる。

ほとんど手のかからない結と、一人でも十分遊べるナル、絶対スープを作るくらい出来ると思うのだが週末、そういうことで喧嘩はできれば避けたい。
(結婚生活円満術の鉄則)

11時半にカタラン語を終え、ダッシュで買い物に走る。
行かなければいけない場所は計6箇所。
もう最後のほうはへろへろ。そんなときに限って人に会う。
今日は事務所の人とたまきに市場で会ってしまいました・・・・・

家に着いたのが2時過ぎ。
再びダッシュでパエリアを作り、食べるころには母ちゃんへとへと。
土曜日には絶対ピアノを弾かない、と決めているので、午後は子供と遊んだり大型スーパーへ家族で行ったり。
もう、夜7時には眠い母ちゃん。

仕事に行っている日のほうが疲労が少ない・・というのは、どういうことなのでしょうか。
やはり、師走、より、母走(造語だけれど)だよ、まったく。



デジブック 『食後の散歩編』

2009年12月09日 | 日常
お褒めの言葉をもらったポルセイヤ。どうやら今年からポルセイヤ役は我が家になりそう。げげげ。大役だよねぇ。

腹ごなし編をどうぞ。

ちなみに、このデジブック、30日を越えると自動的に消去されます。
なので、前回の「Joanの誕生日」はそろそろ終わり、です。
永久保存もできるのだけれど、それは月いくら・・・とか払わないといけなくて、面倒なのでやってません。ごめんね~


デジブック 『食後の散歩編』



デジブック 『クリスマス予行練習』

2009年12月09日 | 日常
義父宅で行われるクリスマスパーティー。これは25日のお昼メインで行われます。
今年、おそらく86歳になるNadalのおばあちゃん、マルガリータはここ近年、体調があまりよくなく、今まで仕切っていたクリスマスの食事作りが困難になってきました。

そろそろ世代交代なのではないか・・・とささやかれたのがこの秋。

前菜、スープ、メイン二品、デザートというメニューのうち、一番大事なのはメインの一品、子豚の丸焼きポルセイヤ。

以前、ここでも書いたけれど、Nadalが家で作ったポルセイヤが大成功。
そんな話をどこかでしちゃったのね、わたしたち。
長男である我がだんなに「作ってみないか」と義父が話をもちかけてきた。

家族3人のために作るわけではなく、伝統行事のメイン料理、20名がつつく子豚の丸焼きを担当する、というのは、大役すぎる!

ここ5年くらいは、義父が村のレストランに予約してそれをとりにいっていたのね。
しかし、去年、大枚はたいてオーダーしたポルセイヤがあまり美味しくなかったもので、家族からブーイングが出た。

というわけで、大役チャレンジの我が家なのですが、やっぱり予行練習が必要であろう、と、本日、義父宅で「子豚を食する会」を催しました。
といっても、メンバーは義父、その彼女、うちら家族、義弟といううちうちメンバー。

ドキュメンタリーでおおくりします。



デジブック 『クリスマス予行練習』



ここは戦時中・・・

2009年12月09日 | 日常
少量の餃子なんて面倒くさい!
どどんと作って、いっぱい食べたあと、お持ち帰りにして冷凍餃子にしよう。

まったく、これだけ食料があふれる今の世の中、なぜここまでして手作り餃子を作るのか。
冷静になったらとても出来ないであろう、面倒な作業をやってみました。

いやー子供たちもたくさんお手伝いしてくれて(うちのナルは粉まみれ!)何個できたかよく分からん。

具は贅沢にも4種類。
野菜あり、肉あり、魚あり。

という餃子大会、でありました。


二人目の特権

2009年12月06日 | ファミリー
数日前、ドイツに住む友人あっこちゃんに「アホといわれるくらい、子供が可愛い」とメールした。
返信には「いいじゃないか、アホといわれようと、堪能できるだけ堪能しなよ」と。

一人目を育てていたときには感じられない「無条件のかわいさ」が二人目の娘には感じられる。
これは子供のキャラクターには関係なく、明らかに、「二人目」という親の余裕からくる「可愛さ」。
ま、一人目に比べると、手がかからないこともあるのだけれど、なにをしても「可愛い」の一言なのだ。
5年前はこうではなかった。
なにかあるたび、たとえば、さっきミルクを飲んだばかりなのに泣いている、なんで?なんで?と、抱っこしてあやしてみる。
効果がない。
なんで?なんで?どこか痛いの?
と、おなかをさすってみる。
それでも効果がない。

こんなことは、しょっちゅうあった。

今は。

たとえ泣いていても、「ま、そのうち泣き止むよ」と、あまり構わない。
本当にその数分後泣きやむしね。

でも、一人目はなにも分からないのが当たり前。
二人目は経験があるから、余裕があるのも当たり前。

それでも、うちの子たちは5歳の差がある。
結構、親はいろんなことを忘れています。

だから、新鮮さと余裕がミックスされ、ほどよいバランスがあるような気がする。

そして、結とナルの関係。
結が生まれてから今日まで、ナルが「嫉妬心」というものを表したことはこれまで一度もない。
内心どう思っているのか、常に気にしているのだけれど、本当に彼も結をかわいがっています。

最近、足をばたばたさせたり、ものをつかんだり、ということをするようになった結。
私も髪の毛やピアスをぐぃっとつかまれたりするのだけれど、ナルも例外ではなく、ナルのわき腹を蹴ったり、髪の毛をひっぱたりする。

それでも、ナルは怒らない。
常に笑って「ゆいーーいたいよーー」と目じりを下げて応対する。

その二人の姿もたまらなくかわいい。

はい。あほです。
もう完全に親ばかです。
でも、いいのだ。
これが最後なので。
もう、我が家に「赤ちゃん」がやってくることはないので、堪能しまくります。