島便り

スペインはマヨルカ。2004年9月生まれの息子、2009年6月生まれの娘と、島出身のだんなとの4人家族の日々。

二日目のエンサイマダ

2011年08月31日 | Food

エンサイマダ、というのは、この島でしか作っていない名物パン、というか、名物菓子、というか、そんなものである。

写真は二日前に載せましたが、これは島に来る観光客が持って帰る(もちろんスペイン本土の人たち)お土産ナンバー1.

小さなパン屋になると予約制になる。というのも、その日にできたエンサイマダを食べるのが一番美味しいから。

翌日のエンサイマダ、というのは、少ししっとり感が抜け、Nadalなどは朝コーヒーに浸して食べたりしてますが、これがわりと料理に使える、のです。

料理人ハイメが作ってくれたのをヒントに、我が家でも二日目の余ったエンサイマダが食卓にのぼります。

こちらはエンサイマダをさっとフライパンでソテーしたものに、フォアグラ(半生)をのっけ、バーナーで表面をあぶったもの。

エンサイマダの表面には粉砂糖がついているので、焦げるのに注意、ですが、わずか5分で完成。

こちらはデザート。

好みのアイスクリームにエンサイマダをちぎったものを混ぜ込み、型抜き。表面にはカカオとトンカが振ってあります。

二日間、堪能!の優れものの名産物の紹介でした。


雨男

2011年08月30日 | 日常

Nadalの後半2週間の夏休みが始まっています。

いろいろ案はあったものの、秋から始まる家の暖房工事にかかる費用を考え、どこへも行かず、そのかわりに毎日海に行って外食をする、というプランでこの2週間を過ごすことになりました。

・・・とはいっても。

我が家のお父さんNadalはなぜかこの島に留まると「雨が降る」という、島内限定「雨男」

島を出るとわりと天気男なんだけれどね。

というわけで、前日から「これだけ晴れていて明日雨が降ったら、僕はもうヴァカンスをとらない」なんていってたNadalなんですが。

朝は晴天。洗濯物を干し、どこのビーチに行こうか、といっていた矢先。

雲があれよあれよ、という間に真っ黒になり、

 

大雨。

ぎりぎりで洗濯ものを取り込んだ私ですが、はて、子供たちは・・というと、すでにビーチに行く用意をしていて車へ向かっており

唖然呆然。ま、一番ショックを受けているのは、お父さんですね。

子供たち、とくに、ナルの「どうしてくれるんだよ・・」という抗議の目を受け、落ち込んだNadalパパ。ヴァカンス初日にこれはあんまりです。

島の雨、とくに夏の雨は、一日中降っていることは少ないので、とりあえず車に乗って、雨雲のない方面に行くのはどうだろうか、と、必死のママ案。

雨の中車を走らせて、一日中雨だった・・・ということもあり得るのですが、ま、そのときはそのとき。

どうにでもなる! これがヴァカンスの醍醐味。

南東へ車を走らせると、雨雲の「あ」の字もない!これがこの島の摩訶不思議。

適当に車を走らせ、着いた場所は

Cala Estanque

すんばらしいビーチにおおはしゃぎの子供二人&雨男。

どうにかなるもんでした!!! リピート確実のビーチ。


ケータリングディナー

2011年08月28日 | 日常

子供二人をフランシスカ宅へ預け、夜8時にサックス科の同僚ロドリーと奥さんが食材を持って我が家へ到着。

そうです、昨日土曜日は、「ケータリングディナー」を実行。

このBlogでもおなじみ、友人ハイメはしょっちゅう我が家でケータリングディナーをやってくれるのだが、あとは私がここで食事を作っておもてなし。が、グルメくんはまだまだいて、ロドリーもその中の一人。

テーブルセッティングだけすればいいなんて、こんな楽なことはありません。

9時半ごろまでワインを飲みながら過ごし、そのあと、ロドリーがキッチンへ移動。

一皿目は、フランス人の奥さんパスカルが作ったラタトュユの上にイベリコ豚の生ハムをデコレーションしたもの。

このハムなんですが、ただ切って並べるわけではなく、カリカリにトーストとしてそれを細かく刻んだもの、さっと炙ったもの、そのままのレアのもの、3種類を並べます。ひー懲りすぎ。

こちらが出来上がり図。ハムの塩分を考えて、塩分控えめで作ったラタトュユも絶品。彼女のレシピで普段私も作ります。(作る鍋まで一緒なので間違いなし!)

 

こんな感じで夜も更け、ゆーーーっくり食事がすすみます。キャンドル設定はNadal担当。ワインの空き瓶にロウがたれるタイプのキャンドルをさします。時間とともに、ロウがボトルに巻きつくように流れ、これがなかなか絵になって素敵。

二品目はルビナ(真鯛)。味付けはハーブ、トマト、たまねぎ、オリーブオイル、といたってシンプル。これをオーブンへ。

キッチンでこうやって料理してくれている間、チーズやらワインやらをつまんでしまっている私とパスカルは結構この段階でおなかいっぱい。こういうつまみが太るんだよねぇ、太ったおにくが落ちにくくなったよねぇ、と、39歳、40歳の女たち。

完成品。お魚の下にひいてあるのは、サフランライス。カルダモン、サフランで味付けして炊いてあるインドライス。今度私もやってみよっと。

パスカル作の赤い実のタルト。これもレシピを聞いたので近々作る予定。激ウマだった・・・・

この間、私をのぞく3人は食事合わせ飲み物をかえていましたが、私は最初からずっと赤で通しました。彼らに付き合ってお酒を変えると、次の日えらいことになるのが分かっているので。

さて、ここからも長い!!!ジンナイトです。

この懲りよう。もうバーマンでしょう。音楽家ってこういう人多いよね。

しかし、このジン(写真)は絶品。ライムとグレープフルーツの皮を入れたジントニックが一杯目。2杯目はライムとトンカ豆がトッピングされたジントニック。私は昔からジンが好きなんだけれど、ここ最近ジンが流行ってきていて(こういうの、よく分からないのですが、飲み物、食べ物の流行っていったいどこからくるんだ??)、すぐにチャレンジするのがロドリーの面白いところ。ちなみにトンカ豆は私が最近ジンとの組み合わせではまっている一品。

4時まで飲み明かしました。子供が起きてくる心配がないので、朝もぐーーーっすり。11時過ぎにみんなで起きて、朝ごはんは村のパン屋に注文しておいたエンサイマダ。ここのエンサイマダは島でも上位3位に入る美味しさです。

たくさん飲み食いしたのに、胃もたれなし。カロリー少なかったからかなぁ、と、とぼけた男たちでしたが、お酒が一番太ることを知っているのだろうか・・・・

子供到着にてお開きになった盛りだくさんグルメ会、でした。


ミヤウゥがいっぱい

2011年08月24日 | 日常

敷地内で勝手に出産、勝手に子育て。

その正体はこちら。

真ん中にいる白と黒のまだら猫が母猫。ほか4匹が子供。父親は黒猫で、ここにはいないが、餌を食べるときは一家で来る。

飼い猫のチョコラは臆病なので、彼らがやってくると「ふェーン」ってな感じで小さくなって逃げていく。その姿があまりにも情けなく、私ら一家はチョコラが餌を食べているときは、この居候一家が寄らないように目を光らせます。とくに結さんは結構怖くて、声もでかいため、安心して食べてほしいチョコラも結構びびってる・・・

敷地内にはねずみもいるし、猫はいてくれてかまわないのだけれど、この態度のでかさ(しかも一家で!!!)にはチョコラじゃなくても辟易します。

が、猫の不思議なところ。絶対これだけの数が家にいつくことはない。とくに雄猫はどこかへ去っていくことが多く、チョコラの産んだ子供のうち家にいついたカンフーでさえ、ここ1年姿を見ない。

ま、去ってくれてよいのです。じゃないと猫屋敷・・・可愛いのはチョコラ一匹で結構。

こんなにいっぱい・・・びっくりだー!!!!の図。


結語録

2011年08月23日 | ファミリー

実家のじいちゃんが「結はきっとスペイン語でいっぱい話してるんだろうなぁ」というので、

それを撤回するために、結さん語録を記します。半端じゃないです。

 

ママー、おいでぇ。

ママー、セアウ!(カタラン語で「座れ!」)

ナルー、やめてーーーー!

ママー、もっとためる(食べる)!

パパー、メス!(カタラン語で「もっと」)

ムラター!チー!(義父の愛犬村田さん←本名ムルタ、に、Sitといってるつもり)

ミラー(カタラン語で「見て!」)、きこうきー(飛行機)!

おんみー(おやすみ)

たったづー(お片づけ)

おたーたん(おばあちゃん)

ミヤウゥー(全般に猫をさす。が、お気に入りのミッキーマウスもミヤウゥ)

ん?なにぃ?

めめんねぇ。(ごめんね)

あーとー(ありがとう)

イアー(Hi haというカタラン語で「あります」を意味する言葉)

てててって(手伝って)

アディオー(なぜかアンダルシア風・・・)

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とりあえず思い出せるだけ書いてみた。かなり日本語が勝っています。ちょうど言葉が出てくる時期に夏休みに入り、私とナルといる時間が長いため、かな?

ナルはこの時期、まったく日本語を話さなかった。というのも、それは単に私の責任なのです。徹底して日本語で話さなかったため、比重の大きかったカステリァーノ、カタランの言葉が出ていた。保育園、幼稚園へとすすむにつれ、どんどん日本語の割合は減り、これではいかん!と、彼が4歳になる年の春、いきなり「ママ、今日から日本語しか話しません」と、宣言したのです。可哀相な息子はスペイン語で話しかけても答えてくれない非情な母に涙したのですが、二日目には諦めて日本語で話しかけるようになりました。

こんな可哀相なことはしてはいかん、と、娘には生まれたときから日本語、日本語。私は今まで彼女にスペイン語で話しかけたことはありません。

なので。

日本語網羅する母娘を横に、Nadalは、相変わらず「YUKOが二人いるみたいだ・・」とため息をついております。

 


お兄ちゃんっ子

2011年08月22日 | ファミリー

もともとうちの結さんは

ママっこでもなく

パパっこでもなく

お兄ちゃんっ子だったわけなのだが

この休み期間、完全にべーーーーったりになり、さらにパワーアップし(鍛えられる)、言葉はそのへんの2歳児よりも出るようになり(つまり朝から晩までしゃべりっぱなし)、9月から保育園へ戻るのだが、ちゃんちゃらおかしくて戻れるか、とかいわないでほしいと願うばかり。そのくらい成長しております。

子供ってこういう狭いところに入るの、好きだよね。これは彼らのうちなんだそうな。外の遊び(サッカーや自転車や)は、やはり6歳児と2歳児が一緒に遊ぶのには無理があるのだが、家の中はこうやって「○○ごっこ」やら車で遊んだり、かくれんぼをしたり、ずっとずっと一緒に遊んでいる。

お兄ちゃんはほうっておくと、自分で好きな音楽をかけて踊りだす。そのそばで

こちらは勝手になんちゃってコスプレをやって遊ぶ妹。ただ踊るだけではよろしくないらしい。そこが女の子。

そんなお兄ちゃんナルは、今日、おじいちゃんとプチデート。映画に行って、外食して、プールで泳いで、という半日コースを前から予定していたため、結さんは私とお留守番。

私が仕事帰りにバルセロナの空港で買ってきたバルサの帽子をかぶりおじいちゃんが迎えに来るのを待つ兄。

あんただけ公式帽子なんか被ってずるーい、と、負けずに結さんが引っ張りだしてきたものは

NY,ニューヨークヤンキースの公式帽子。義弟がニューヨークで買ってきてくれたのだが、数ある帽子の中からこれを選んできたところがすごい。ちゃんと公式帽子だということが分かっている模様。

さて、これから娘とラブラブで泳いできます。今日の午後は濃い・・・・

 


男の買い物

2011年08月21日 | Food

午前中、髪を切りに行く、というNadalに週末の買い物を託しました。

男の買い物、というのは、時として「よくやった」時として「なぜこうなる」うちのだんなに至ってはこの二つしかありません。

さて、今日は。

・・・・あーた、いくら払ってきた???です。

お昼は「手巻き」といっていたので、

こんな中トロやら

このようなネタを仕入れてきました。間違ってはいないし、激ウマであったのは確かだが、いくらかかったのか、ちと気になる・・・

期を同じくして、ガリシアから送った白ワインが到着。

こんなのあっという間に飲んじゃうんだろうなぁ・・

今日空けたのはこちらの1本。

2004年というのは当たり年。息子の生まれた年なので、何本かストックがあり、記念日に開けよう、ということになっているのですが、気を許すとついつい手がのびてしまって、ストックが少なくなっています。

でも、ほんとーーに円やかな1本でした。

伝統では、息子が成人したときに開ける、とかいうんだけれど、それまで1本残っているかどうか・・

 


格差ありディナー

2011年08月17日 | Food

ほとんど1日置きくらいに夜ご飯を誰かと食べています。正確にいうと「誰かが我が家の晩餐に参加している」かな。

いっておきますが、毎回、力を入れて食事作りをしているわけではありません。普段の食事に誰かが加わる、という感じなのですが、たまに「今日は力を入れて作るか」という日があるわけ。

昨日はフランシスカと彼女の相棒さん二人をお招きして我が家でディナーでした。

彼女なしでは仕事もできない、遊びにも行かれない、もうお世話になりっぱなしなので、彼女を食事に招くときは、やっぱり「力を入れて」メニューも選びます。

ただ、義父と違って、自分でキッチンに立つ人ではないので、プレッシャーはゼロ。義父はグルメさん+自分で包丁を握る人なので、やっぱりちょっと構えます。

ここ数日、来たーマヨルカの夏!っていうくらい暑い日が続いているので、涼しげなメニューにしてみました。

まずは。

ガスパッチョ。一味違うところはトマトと同量の「スイカ」が入っているところ。なのでほのかに甘い。トマトは我が家のトマト。スイカは従兄弟が作っているBIO菜園からの激甘スイカ。上には家のバジルを少しだけ散らしています。

庭の韮を使ったチヂミ。イカ入り。これ、どのスペイン人にも大うけです。韮という野菜、それからこれにつく甘辛ソースが好きなのかな。

サーモンのタルタル。最近、同僚のロドリーとタルタルバトルをしています。グルメさんのロドリー。彼のレシピは従来の生卵、アルカパラ、マスタードなどが入るのですが、私はあえて和風にアレンジ。下にはアボガドを。

薄切り牛肉にポロ葱、韮をくるくる巻いてパン粉をまぶして揚げたもの。レモンでいただきます。まあ、まずこういうものはスペイン料理にはないので、喜ばれます。

デザートは彼女が持ってきてくれたCan Miguelのアイスクリーム。ここのアイスクリームはマヨルカで一番旨い。

これに赤ワイン2本。

毎回はできないけれど、メニュ-を考える時点から楽しい。普段の晩餐にしかありつけない友人には絶対見せられない写真なのでありました。

 


夜型スペインKids

2011年08月17日 | 日常

8月15日はマリア昇天の日で祝日。休暇中の私や子供たちには有り難味薄・・・なのだが、Nadalには大きな一日。

つまりこの日は月曜日にもかかわらず朝寝坊できる、ということなのです。そりゃ嬉しい。

14日の日曜日、Nadalの従兄弟Joanの娘ちゃんの1歳の誕生日におよばれしました。1歳の誕生日というのは、子供の友達をよぶ、というより、親の友人、親戚を招いてなんとか形にすることが多いので、この日もほとんど知り合い。彼らのサマーハウスのあるSon Bauroという海辺まで行ってきました。

こちら、その主役のMarta. ・・・本当に一歳なのかーーー!と思うくらいでかっ。隣のうちの娘は2歳。確かに小ぶりだけれど、ほとんど差がないっていったい・・・・

Joanの妹(つまりNadalの従姉妹)のMaria. JoanもMariaも医者。親も医者。将来Martaも医者なんだろうか・・・

親戚の集まりみたいな誕生会はさっさと引き払い、家族ぐるみで仲良くしているナルの同級生ファミリーと夜ご飯へ。このファミリーもサマーハウスに移っていてこのあたりに住んでいます。

集まった先はPort de AlcudiaにあるCan Punyeta。何度かこのブログにも載っていますが、タパスの王道!の店。電話予約はなく、その場で「あと1時間後に来て」とかいうかなりアバウトな予約時間をいわれます。

8時半にのぞいたら、その時点で超満員。「9時45分」の予約(ほんとか??)を取り付け、それまで港を散歩。

時間きっかりにいったら、もうそのレストランのまわりは「なんかありました??」っていうくらいの人。そこまでしても食いたい、飲みたいレストランなんだけれど。

で、入ったら入ったで「まだだから待ってて」といわれ、カウンターでビールを飲みながらべちゃべちゃと話し、その間、子供たちは、サッカー観戦。なんとこの日はバルサ対マドリッドの試合があり、おっさんも子供もテレビの前で大興奮。さすがスペイン。

やっと席についたのは10時半。誕生日会でつまんでおいて正解でした。

ガリシア風タコのタパス、ナバハス(マテ貝)、ムール貝のフライ(激ウマ!)、タラのコロッケ、イベリコ豚の生ハム、小イカのフライ、手羽鳥のから揚げ、これにワインで、一家族50ユーロ。安いです。

一皿全部コロッケを食べ満足な結さん。おかげで追加注文。

さて、夜は更け12時をまわっています。が、まだデザートを食べていない。恒例の「港でアイス!」を実行しに再び散歩。こんな時間ですが港は子供たちでいっぱい。

お開き1時過ぎ。彼らはここから徒歩5分くらいのところに住んでいるのでいいのですが、私たちは車で40分かかる自宅へ向かうため、子供たちが寝るのは2時近い・・・と思ったのですが、車に乗ったとたんコロッとお休み。

元気な元気な子供たちです。


リゾット

2011年08月10日 | Food

これまた頻度の高い夕食。リゾット。

パエリア、リゾット、すべてお米がどのくらいの状態で出来上がるかがキーだと思うのだが、日本人である以上、お米で失敗は出来ぬ。

・・・というわけじゃないけれど、わりと成功率の高いレパートリー。

今日は海老のリゾット。ポロ葱、エシャロット、にんにくを炒めた後、生米を投入。

その間に海老の頭で出汁をとったスープをつくり、あとはスープを少しずつ加えるだけ。私のポイントは15分以内で仕上げること!です。

 

 

色々試した結果、海老のリゾットの場合は上に散らすハーブはセージが相性抜群か、と。

ワインは赤が合います。