島便り

スペインはマヨルカ。2004年9月生まれの息子、2009年6月生まれの娘と、島出身のだんなとの4人家族の日々。

2023年末

2023年12月25日 | 旅行
夏休みが終わって新しいシーズンが始まり、仕事のペースもがらりと変わり新しい生活リズムに慣れてきたころ…

日本行きのチケットを
えいっ!
と2枚取りました。
夏からぐんぐん上がり続けている航空チケット。全く下がる傾向にないので諦めてはいたのですが、ここは清水から飛び降りるつもりで…

あとは冬休みを早めにいただくため11月に全て仕事を詰め込み、補講も詰め込み

いざ帰国!


今回は4年ぶりになるユイさんと。
彼女はto do リストと貯金を片手にマックスのテンションでの帰国です。14歳なので今までとは何かが違う。




鎌倉一泊旅行に行ったり








東京で2泊ショッピング三昧、さとしシェフのディナーにお招きいただいたり(ユニフォームを着ているのでとうとうプロになったか、と思われるかもしれませんが、これは本職シェフにプレゼントされたらしいです。似合い過ぎてて怖い…)

とにかく毎日美味しい物を食べ出歩き…という日々。

いただいたシェフのお料理は後日アップ予定。

そうこうするうちに世の中はクリスマス。マヨルカファミリーとクリスマスおめでとう電話をするも、あまり今年はクリスマスの実感がない。これも悪くない。


今週はあーちゃん、さとしくんも実家大集合で年末年始を一緒に過ごします。

皆様、良いお年を。
ゆる〜くアップ予定の来年ですが、またよろしくお願いします!

8月の夏休み

2023年09月04日 | 日常
8月は島から出ない。
少し家でのんびりしたい…
ピアノもお休みしたい…

という、島での夏休み。
Nadalは仕事だし、兄ちゃんは日本だし、ユイさんはこのあとおばあちゃんと旅行だし、一人でのんびりする贅沢を満喫する予定な8月。

友人との飲み会&お泊まり会。暑くてランチは無理なので夜19:00集合をいくつかやりました。

これはワインテイスティング会。


どこのワインなのか分からなくします。一人20€出し合い、合計予算内でいつも行くワイン屋さんに4本選んでもらい、ユイさん一人でお店に入ってもらい受け取り。公平審査です。


もちろんサーバーもユイさん。彼女だけが知っている銘柄、産地、収穫年、そして値段。


真剣です!

色んなことを言い合いましたが、なんと収穫年は4本とも同じ。産地、葡萄でこんなにも違うのか、と勉強になりました。そのあとは飲み会。
翌日の朝、勝手に起き、勝手にコーヒーを飲み、プールに入り、ぶらっと帰っていく。緩い緩い夏の集まり。

さて、毎年恒例、孫と祖母旅行は今年も実行されました。いつもいる兄ちゃんがいないため、行き先を決めるのに時間がかかりましたが、双方これなら二人でも行かれる!と合意したのが、フィヨルドを見るクルージング一週間。
私もNadalも船旅行に全く興味がないので、ユイにも嬉しい旅になりました。なにより、灼熱のスペインから日中でも18度というノルウェーに行かれる喜び。
飛行機でハンブルクまで行き、そこから船。コペンハーゲンを経て北上。






フィヨルドを見ながら読書。これが最高に気持ちよかったらしいです。
おばあちゃんは、最後の数日、背中が痛くなり、島に帰ってきてからも1週間動けず、やはり歳には勝てないか、と思ったのですが、どうやら歳とは関係なく、道中、彼女のクレジットカードが機能しなくなりパニックになり、そのストレスからくる神経痛だったみたいです。よくあるんだな、これが…
おばあちゃん、たいして買うものないんだから落ち着いてよ、と孫は落ち着かせようとしたらしいのですが逆効果。
あーこれは何を言っても無駄、と早々に悟る孫娘はデッキでフィヨルドを見ながら読書をする。
クールすぎる14歳。

娘の不在だった一週間は日中はひたすら本を読み、夜はNadalと映画を見たり外食したり、と、それはそれでリラックスした時間になりました。子供達がどんどん手を離れていく感覚。といってもまだ実家にいるわけなので巣立ちは数年先なんだろうけれど。

島休み終盤は、パリから玲子とニノンの訪問。今回は正味4日間というショートステイだったのでアクティブに過ごしました。











玲子には2023年、期せずして3回会えた。嬉しいねえ。

そして9月。
Nadalとユイさんはあと一週間の夏休み。兄ちゃんは今週、大阪から東京に移ります。2ヶ月生活を共にした仲間と別れるのはかなり辛いらしく、そんな経験をさせてくれた大阪体育大学の剣道部に感謝です。
私は本番は10月からスタートなので焦らずウォーミングアップ。まだ読みたい本もあるので、のんびりモード続行です。


リラックス旅行

2023年08月11日 | 旅行

コンクールが終わり、心底ホッとした我が家三人。ここからヴァカンスモード全開で遊びます!

今回、コンクールまではキッチン付きアパートホテルに滞在しました。





だいたいコンクールの時はこんな感じの所に泊まります。

そして。
翌日からは街の頂上にある古城ホテルに宿泊。一度行ってみたかったこの歴史的建築。






部屋からの眺めはこんな感じ。
暑そうに見えるのですが、湿気なしなのでかなり涼しい。そして異常に喉が渇く。



あまりにも内装が素敵なのでホテル内で場所を変えながら読書。




昨日までの緊張感はすっかり過去のものです。

車で30分行くと過疎化した村や塩田が現れます。
この塩田はイモンというところでもう使われていないのですが、マヨルカの海の側の塩田とは趣きが違います。塩の色も違う。


こちら、アティエンサ。
要塞と数件の住居しかない村ですが一見の価値あり。




シグエンサも含め、このあたりはカスティーリャ•ラ•マンチャという自治州で、有名なセルバンテスのドン・キホーテの舞台。あとはマンチェゴチーズが有名です。(だからチーズケーキが濃厚で美味しい!)
シグエンサもアティエンサもあちこちに「キホーテの道」という表示があります。







過疎村、トベス。







不思議な空間です。確かにここに人が住んでいて教会に行き、パンを買い、学校に通い…といった今はなくなった生活を想像しながら散策します。


これぞラマンチャ!
ドン・キホーテだと白い風車がありますが、これはコンスエグラという村に残っていて今回は距離的に無理があり行きませんでしたが、十分にキホーテワールドを堪能。ちなみに、ラマンチャというのは語源はアラブ語で「乾いた土地」という意味でまさにそれが


これ!壮大。

夜の古城ホテル、パラドール。
ちょうど満月で夜10時過ぎの散歩が幻想的。




さて、マドリッドに戻ります。レンタカーを返し、一泊マドリッドに泊まり、夏のバーゲンへ!

宿泊はティセ美術館裏にとりました。こちら、マドリッドのホテル。




マヨルカにもあるが絶対行かない、が、マドリッドだとなぜか行きたくなるスタバ


バーゲンのあと、ワインバーで夕食


翌朝は予定通りティセ美術館へ。私もNadalも数えきれないほど行っていますがいつも新しい発見があります。数行った美術館でトップスリーに入るかな。ユイはナンバーワンだそうです。

お昼はスペインピザコンテストのグランプリという


このピザを食べにお気に入りエリアのチュエカへ。ピスタチオと蜂蜜ベースにズッキーニ。これだけ食べに行くだけでも価値あり!


飲んではないがビールでポーズのユイさん。


とにかく喉が渇くので水はもちろんのこと、生ビールをよく飲みました。これが渇ききった喉に染み入る!最高。

さてさて、お疲れ様でした。





何聴いてるの?


新しい譜読みの曲。
プロコフィエフの2番のソナタ。
8月はレッスンをおやすみし、9月に新しいレパートリーを持って再スタート。
まずはプロコフィエフのソナタ、バッハの平均律二巻のC-dur,モーツァルトの20番のコンチェルト、ショパンのエチュードOp.10-8です。
大変だけど頑張ろう!




コンクール記

2023年08月10日 | Music
コンクール準備のラストスパート。
ピアノのほか、風邪を引かない、怪我をしない、精神的に安定した日々をおくる←無理、結構周りも疲れます。
予選は午前中、ということがわかっているので、朝9:00を想定して通してみたり、当日ピアノがどれだけ触れるのかもわからないので、ウォーミングアップなしで弾いてみたり、まあみんなやることですが、14歳児、よくがんばった。
日に寄って、なんだか今日は流れがよくない…と落ち込んだり、今日みたいに弾けたらいいな、とご機嫌で練習を早目に切り上げプールで泳いだり、一日一日が私には長く感じました。最後の最後まで、違う、これじゃない、と繰り返し練習していたのはショパンのマズルカ。作品30の四曲を予選プログラムに入れていたのですが、最初の一曲のたった4小節、これにどれだけ時間を割いたのか。
ねえ、ママ、ちょっと聴いて、と言われ、食事作りを中断して聴かせてもらったり、意見交換したり。
とにかく自分のイメージする音が出したい、という強い思いを持ち、会場のある本土、シグエンサにNadalと三人で向かいました。


中世の街並み、シグエンサ。
前日から行ったのでこの日は街をぶらぶら歩きます。
夜20:30に抽選があり翌日の演奏順番が決まります。
前日の練習用にピアノが用意されることが多いのですが、今回はその待遇はなし。
えー1日弾かないのー?と思うか、1日くらい弾かなくても大丈夫!と思うか、もうこれは気の持ちよう!そういうこともあるからね、と事前に吹き込んでおいたので表面上はユイさん冷静。
私が彼女の年齢でコンクール前日にピアノが弾けなかったことはなかったし、もしそうだったらパニックだっただろうな。


抽選しかすることないんだから、と余裕です。


でも会場に行き、ほかの受験生を見て…と雰囲気が一気にコンクールに近づくとやはり顔がこわばるユイさん。女子は2名だけ、あとは圧倒的に男子でした。カテゴリーが二つあり10歳から14歳、と15歳から18歳、中学生の部と高校生の部ですね。ユイさんは中学生の部です。
抽選でトップバッターを引き、ガッツポーズの変わり者。普通は嫌がりますが。彼女はさっさと弾いて他の人を聴きたい人。

そしてここで、
会場のピアノを一人5分試せます
というアナウンスが入りました。
そりゃ弾かなくては。
でも夕食時ということもあり、ユイは一人で試すからママとパパは先にご飯食べてでいいよ、といわれ、Nadalと会場隣のバーでのんびりしていると

ピアノと相性悪すぎるー!と絶望的な、涙を浮かべた娘がバーに入ってきまして

そんな感じがするだけよ、まあ食え、飲め

と、なだめる。
考えても無駄です。
でも会場で聞いてあげればよかった、と激しく後悔しました。

翌日。
身体を起こすために散歩。
マヨルカとは違って湿気が少なく肌寒い。





会場近くの練習場で一人45分ウォーミングアップさせてもらえます。

元気の良いバッハのファンタジーから始まり、いよいよ彼女が練りに練ったショパン。
とても彼女らしいのびやかな演奏だったし、何より最初の音色がブラボーでした。
ほかの受験者もうっとりする演奏が多く、コンクールなのに聴き入る演奏が多かった。個人的にはバルセロナから来ていた同じく14歳の男の子、彼の演奏が素晴らしかったです。

見事予選通過。
バルセロナの彼ももちろん通過。
受験者のプログラムは会場に張り出されますが、それを一応目にして、その日はまたのんびり。毎度のことながらユイはファイナリストになって勉強した曲が全部披露できることが第一目的なので満足そうです。

翌日もトップバッター。
ハイドンのソナタホ短調全楽章からスタートし、メンデルスゾーンのエチュード、最後にプロコフィエフの束の間の幻影から4曲というプログラム。
わりと得意分野のハイドンの一楽章が少し固かった、と本人も悔しそうでしたが、トータルするとよく聴かせる演奏でした。予想通りプロコフィエフは超高速になりハラハラしましたが。
とにかくここまで来たこと、その過程に拍手!


結果発表までものんびり。
受講者、引率ファミリー、フレンドリーな人達が多くて会場の雰囲気もよかったです。

ユイさん、中学生の部、一位なしの二位入賞。バルセロナの男の子が第三位でした。

そして。
このコンクール、中高合わせて1名ずつバッハ特別賞、ショパン特別賞、ロシア作品特別賞があります。
高校生の部のレパートリーからおそらく該当者が出るんだろうね、と思っていたら、なんとショパン特別賞はユイに、ロシア作品特別賞はバルセロナくんに、中学生の部の快挙です。
マズルカ。ショパンの基本中の基本だから、という理由でマドリッドの先生が与えたこの曲。いろんなマスタークラスでも沢山アドバイスをもらい、最後の最後まで違う違うと苦しんだ曲、ですが今回のプログラムで一番の自信作。これで特別賞ということがよほど嬉しかったみたいでマヨルカに帰ってきてからもピアノの脇に飾っているほどです。
おめでとう!

すぐに受賞者コンサートがあり、再びショパンを披露し終了。
後でわかったことなのですが、バルセロナくんは今年度これが5回目のコンクールですべて第一位。それはいきなり島からやってきた女の子に上位を取られ複雑なのか、と思われがちですが、受賞者コンサートのあとの懇談会で、きみの演奏に感動したよ!と言われ、珍しくユイも「あなたのラフマニノフも驚くほど綺麗だった!←何気にピンポイントなのが彼女らしい…」など答えていまして、あーこうやっていい意味のライバルって出来るんだなぁと傍観。

さて。
Nadal運転のレンタカーでしばし観光しますよ。また次回。













再びスイス

2023年08月09日 | Music
ユイさんのコンクール前最後のレッスンのため日帰りマドリッド。
レッスン前の腹ごなし、ユイさん大好物のブラッタチーズとトマトのピザ。
しかし、よくがんばった。コンクールは7月末。ここからまた最後の調整です。


で、私は翌日からルツェルンへ。
再びスイス。今回はチューリッヒ空港に飛び、電車でルツェルンに向かいます。今や1,2時間の遅れが珍しくない悪名高きドイツ列車(昔は悪名高き…はイタリアだったよね?)とは違い、本当に正確に時刻表通りの発着のスイス鉄道。


今回は録音の仕事でルツェルンに5日間滞在です。

翌日、スタジオのあるSarnenという所へ向かう電車の車窓。仕事で行っているものの、気持ちはヴァカンス…

三日間、相方、スタッフとスムーズな録音作業でした。トーンマイスターの技量に拍手!




たまに息抜き、と散歩すると山からこんな景色が見えます。
マヨルカなんて羨ましい、と言われましたが、では今すぐチェンジしましょう、と答えたら、えー何が不満なんだ!と驚かれました。
暑いんだよ、暑すぎるんだよー!


でも実は私は文句を言ってはいけないのです。
ちょうど私がルツェルンにいる間、マヨルカは最高気温が市内37度、内陸部は40度を超え、夜も27度という地獄だったみたい。スペイン本土は40度超えは珍しくなく、南部アンダルシアは47度を記録しました。もはや危険。

涼しいを通り越して朝は寒かったルツェルン。
流れで、イタリアのピアノメーカーFazioliの話になり、まだ一度も触ったことない、一度弾いてみたいんだよね、といったらルツェルンの音大にあるよ、といわれ、弾かせてもらうことになりました。
音大にFazioli….さすがスイス。




音色、タッチ、共に好みすぎて、気がついたら1時間弾いてました。ただ扱いやすい楽器かというとNoで、これをコンクールで選ぶピアニスト達、改めてすごいな、と感心。
前回のショパンコンクールのファイナリストでスペイン人のマルティン•ガルシアは予選から終始Fazioli 使用、最後のコンチェルトもFazioliで素晴らしい2番のコンチェルトを演奏し第三位に入賞しました。彼のパフォーマンスではこのファイナルが圧倒的によかった。今思い出しても身震いします。

仕事もひと段落。夜はフライブルグから車を飛ばしあきこさん登場。ルツェルンのクォリティ高い居酒屋さんで乾杯。彼女もその日はルツェルンに一泊して翌日バーゼル空港まで送ってもらいました。

これにてシーズン2022-23終了。
夏休み!
なのですが、ユイさんのコンクールが終わるまで夏休みモードにはならなかった母でした。


勤続25年

2023年07月31日 | Music
私が島に来て最初に得た仕事。
1998年から25年間勤めた合唱団を退団しました。来年70歳を迎えるJoanがこの8月のコンサートで退団するため、新しい指揮者と続行するか、一緒に辞めるか、年明けから迷いに迷いました。

新任指揮者のオーディションは5月にあり第一次審査はピアノ合わせ、二次審査はピアノと合唱、そのあと初見やらアカペラやらが最終審査であり、私はニ次まで担当したのですが、膨大な課題曲にまず目眩、ほとんどの曲をやったことあったのが幸いでしたが、ストラヴィンスキーには泣かされました。
最終審査を通過したのはカールスルーエで合唱団を持っている女性指揮者。
私より一回り若いかな。
世代交代、という意味では私も交代するのは悪くない。一区切りという意味も含めて。

家族のように接してくれた団員ともお別れです。個人的にこれからも会いますが、週二回の練習日に同じ場所で顔を合わせるということはなくなります。
団員には私も退団することは伝えていなかったのですが、練習最終日には伝え、最後に私のリクエストでフォーレの曲を合わせ


途中から全員号泣…


数分後には爆笑していた私ですが、Joan,団員には感謝の気持ちしかありません。


常に持ちつ持たれつ、の関係でした。何回も書いていますが、マヨルカの人はあまり外部からの人に心を開かないと批判されがちですが、私が今まで一度もその感覚を味わなかったのはもちろんNadalといることに加え彼らに島に来たての時に知り合い言葉も拙かった私をすぐに受け入れてくれたから。

25年に拍手。
25年に終止符。


兄ちゃん出発

2023年07月31日 | 日常
兄ちゃんネタ続き。

ファッションショーから4日後、



剣道修行のため、大阪体育大学へ。
スペインナショナルチームの監督さんの紹介で受け入れてもらい、大学寮で同じ歳の学生さん達と剣道一色の夏を過ごす。
島でいくつかバイトをしてお金を貯め、円安万歳で出かけて行きました。

空港までお見送り。
ミュンヘン乗り換え、関空到着。
そこまでは心配していなかったのですが、関空から最寄駅まで行かれるのか、無事お迎えの人に会えるのか、連絡があるまでドキドキ。旅慣れている兄ちゃんですが、ヨーロッパ内と日本ではこちらの心配度が違います。

と。
「着いたよーいきなりミーティングがあって紹介されて学食で山盛りカレーライス食べて今友達の部屋にいるよー」

…きみはどこでも生きていける

監督さんからは時差ボケ、疲れもあるだろうから翌日の稽古は午後からでいいよ、と言われたらしいのですが

朝6:00に起き6:30に自転車で道場まで行き7:00からの朝練に行ってきたらしい。普段起こさなければ11時まで起きないので本人もびっくりしたらしく、

ママ、気合いだよ気合い!

と得意がっていましたが

兄ちゃん、それは単なる時差ボケ…

何はともあれすでに3週間経過。
毎日2回の稽古があり、対外試合があり、剣道部は全寮制なので友達がたくさんでき、毎日日本語を話し、時間があるときは大阪中心部までみんなで出かけ、粉物を食べまくり、焼肉だー寿司だーと楽しすぎるみたいです。外食だけだとお金が続かないので自炊もしているらしい。得意のパスタを作って喜ばれたらしいのですが

白ワインある?とか、ペコリーノは売ってないの?とかいう質問に寮生を驚かせたらしく

日本でペコリーノ買うんだったら外食の方が安いのであります

という事実にビックリするスペイン人。カルチャーショックも留学の醍醐味。

9月の半ばまで日本です。
兄ちゃんのいない夏。こちら、やることが多すぎてまだ寂しさはないのですが、家が静か、家が綺麗、と微笑む母であります。

ファッションショー

2023年07月26日 | ファミリー
兄ちゃんは昨年の10月からモードスクールに通い始め、服飾デザインを勉強しています。

学期末試験、一年生はワンルック、二年生6ルック、三年生8ルックをデザインしてファッションショーに出す、という課題があり、初心者一年生はてんやわんや。このほかの課題もあるので締め切り間際は学校でひたすら作業をし、3日間徹夜、なんてこともありました。

デザイン画を提出したのは春前。そこでまず審査があり、パターンをおこし、裁断、裁縫と進みます。


途中経過をクラスメートに着てもらったりして


最終段階で布を染める。これも独自のアイディアです。
自宅で染めました。


モデル探しも自分で手配です。身長170cmの女性、という条件で知り合いのそのまた知り合いの家族、みたいな感じでぎりぎり調達。

そして発表日。
朝8時からモデルさんたちとの打ち合わせ、ヘアメイク決め、リハーサルなどがあったようで家には居ず、会場30分前には着いていた方がいいよ、と連絡をくれ早目に三人で会場入りすることにしました。

兄ちゃんの作品がどういう形で完成されたのか、三人ともワクワクです。


30分前ですが空席はなし。大盛況。


立ち見で待ちます。

一年生ルックのランウェイ。


デザイナー登場


モデルの手を取り一緒にランウェイ




立派でした。長い時間をかけて一から作り出した達成感があった感じ。ルックもカッコよかった。

二年生からはやはりレベルが上がります。


こちら三年生。




ファッションクラスは15-18名で入学したはずなのですが、一学年を終えたのはわずか8名。三年生は6名しか残っていない。とにかく過酷すぎてギブアップする人が多いらしいです。入学時はファッションが好き!でいいのですが、現実はそんなに甘くない。
そんなわけで三学年全員顔見知りで放課後も一緒に作業したり、アドバイスをもらったり、いい刺激を受けているみたい。

終了後の兄ちゃん。


人前に出るのは嫌いじゃないはずなのですが、足が震えるほど緊張したそうです。


長身のモデルさんと。
もちろん本業のモデルさんではないし、ランウェイなんてやったことないらしいのですが、そのへんはこちらの人らしく、ちゃんと成りきってくれて素敵でした。


また新たな部分を開拓中の兄ちゃんです。














氷河を見る

2023年07月25日 | 旅行
最終日。
毎日2時間近くかけて朝食をいただきました。普段朝ごはんは食べないのですが、しっかりお昼ご飯も込みの量を毎日お腹におさめ大満足。
あのチーズの豊富さは忘れられない。

12時前にチェックアウト。
オーナーさんがそれぞれのお客さんに挨拶をしにきます。

さて。
帰路に着く前に。村から出ている前日とは違うゴンドラの駅へ。

今日は2700mまで登り氷河を見ます。

一定の高さを超えると木々が姿を消しワイルドな岩肌が現れます。


ここはどこだ!
生まれて初めて見る氷河。マヨルカから飛行機でドイツ、フランスに行くと必ずアルプスの上を飛ぶので氷河は上からは見たことはあるのですが、今回は氷河の上に立ちました。


展望台から下の村を眺める。高所恐怖症の私は柵からだいぶ内側からの屁っ放り腰の撮影。
氷河の一部には分厚いシートがかかっていてどうやらこれは地球温暖化の影響で氷河が解けるのを防ぐためらしいです。昔はおそらく夏でももっと雪が積もっていたんだろうな。




ラム酒入りコーヒーが身体に染みる。標高が高いので息も浅くなります。



50歳旅行ラストは氷河でした!
また健康に○歳記念旅行やらないとね。

これぞスイス!

2023年07月24日 | 旅行
三日目。青空が広がっています。
今日はゴンドラで標高2000mまで上がり、そこからゆっくり村まで降りてくるコース。予定所要時間5時間。



Waldhaus を上から眺める

ゴンドラからの眺め。

ゴンドラから下りて広がる風景は




こちら。
時間が止まっているんではないか、というような空気の流れ方。至近距離の牛たち。
ゆっくり下山します。エンドレスでおばちゃん達は次から次へと話題を変え爆笑しながらのトレッキング。



氷山も見えます。

順調に下山し最後にキツイ登り坂がありその先にホテルがあるのですがこれが極めつけ。膝がガクガクです。
もちろんこの後はサウナ、読書、プール。
ほとんどの宿泊客がトレッキングを目的にしてくるためか、部屋の外に登山靴を出しておくとクリーニングしてくれるサービスがありました。これは非常に助かった。

着替えて夕食。このルーティン、やめられない…



長年一緒にいるから?アクセサリーや色が被っている別室宿泊おばちゃん。

明日は最終日。