島便り

スペインはマヨルカ。2004年9月生まれの息子、2009年6月生まれの娘と、島出身のだんなとの4人家族の日々。

仕事納め2018

2018年12月22日 | 日常
2018年仕事終了。

打楽器科の試験は1月にあるので年内中の打ち上げはないのですが、ユーフォニアムは恒例クリスマスランチで打ち上げ。



いやいや、どこまで上手になるの?と思わせられた学期末テスト。卒業試験かと思った…
ペップもチューバのアンヘルも大満足。

木曜日まで打楽器と室内楽の怒涛の振替授業をして、大学終了。そして夜。
所属合唱団の40周年記念ドキュメンタリーの試写会を練習前にみんなで鑑賞。



指揮のジョアン。40年の歴史を語ったり


バリトン歌手のジョアン.ポンスが思い出を語ったり

見応え十分。
4人の団員のインタビューに加え、実は私もインタビューを受けていたので、何回か登場するのですが、締めの言葉を私が言っている構成。
おーーい!

これが前後の流れにたまたまピッタリくるもので、観ていた団員達、涙涙…
狙っていたわけではありません…偶然の産物。

40年間の歴史の中、私はちょうど半分の20年をこの合唱団と過ごしています。
17年前にマタイ受難曲をここで初めて勉強し仕事させてもらったのですが、来年の二月に再びマタイの公演があるので今月から練習はマタイです。
この夜もマタイ。アリアのみなら何度もやったのですが、全曲やるのは17年ぶり。あの時はひーひー言っていましたが、前よりは少しだけ余裕が出来、幸せを感じながら、の稽古です。

何年も一緒にいる仲間と「メリークリスマス!」といって仕事納め、というのもささやかな幸せ。

2019年はフルートとの共演からスタートです。かなり楽しみなプログラムで、クリスマス休暇はフルートレパートリーとマタイ受難曲で。
といっても28日から島を出るのであと数日ゆっくりのんびり練習です。

発酵食品合宿

2018年12月18日 | 日常
計画は数ヶ月前から。
ムルシアのたまきを島に招いて飲み会しよう、というのが事の発端(3人で旅行に行くというプランもあったのですが、多少問題のある多数決でマヨルカ集合に決定).
招待するはずが、自分でチケットを買ってしまったたまきですが、彼女が今ムルシアで色々研究している発酵食品の作り方を教えてもらう時間も設けました。
そんなお楽しみ週末。

水曜日に島に来たたまきは、金曜日まで市内にいるフランス人の親友宅に滞在し、金曜日に私といずみさんがよく行く中華料理屋で集合の予定だったのですが。

ユイさんが体調不良。
翌日が発表会で絶対出たいと言っていたので、ここは無理せず自宅療養を選び、中華料理はいずみさんとたまきの二人集合になりました。
この二人は、三人でムルシアであって以来の再会なので、かれこれ5,6年ぶり。
会った途端にディープな会話で盛り上がったらしいです。さすがだ。



夜は軽いウエルカムディナー。といっても中華料理をテイクアウトしてくれたり、と、かなり楽させてもらいました。

翌日はユイの発表会を三人で応援に。



隣で咽び泣くたまきおばさん。お腹の中にいたユイさんが…と完全に身内。
お世辞抜きに立派な演奏だったけどね。

お昼はナダールが担当。



最近凝っているクルクマ(ウコン)を使った鶏のオーブン焼き。



いずみさんとたまきが発表会帰りに買ってきてくれたお気に入りのLluis Perezのケーキ。





どれも美味しくて取り合い…

一休みしていざ、発酵食品つくり。
キムチと味噌を教わります。

私が昼寝している間に、塩を丁寧に塗り込んだ白菜が洗われ、野菜が切られていました。





韮、大根、人参、など。
これらは最後に白菜と和える野菜。

キムチのタレになる野菜をフープロにかけ撹拌していき、さらにハンドミキサーでピューレ状に。





魔女になった気分…と、ドヤ顔のユイさん。



ナンプラー投入。
韓国唐辛子投入。
色々投入。



これをさっきの野菜に混ぜる



さっきまでピアノ弾いてたお嬢さん、キムチの中に落ちないように…



これを白菜に練りこんで行きます。



練り練り。



仕分けされたキムチ達。



常温で一日置いてから冷蔵庫で保存しますが、浅漬け感覚で出来立ても食べられます。
ここまでの約2時間半。
キムチとビールで一旦休憩。

お次は味噌。



昨晩からふやかしている大豆。
これと米麹、塩。
たまきから学ぶことは、全ての材料を現地調達する、ということ。
最近は自然食品のお店で大概のものは手に入ります。
親に◯◯送って、というのは減らしていかないとね。



圧力鍋で柔らかく煮た大豆をマッシャーで潰し



茹で汁で少しのばします。



日本で売っている米麹より粒が粗いらしく、いずみさんがこの間、麹を砕いてくれています。
面倒だ、と無言でも伝わってくるこの雰囲気…



塩と麹と混ぜ、空気を抜きながら容器に保存。数ヶ月寝かせます。
初めての味噌作り。意外に簡単で驚き。これはリピート確定。キムチは重労働なのでリピート未定

この日は最初から何も作らないように、と、前日のお店から絶品麻婆豆腐を買ってきてくれていた二人。
阿吽の呼吸、です。素晴らしい。



なので、夕食はこんな感じ。チーズとワイン、麻婆豆腐、サラダ。
謎な夕食だけどご機嫌。

いずみさんは愛犬のお世話があるので夜は自宅に帰っていきましたが、私たちは…飲む。ひたすら話して飲む。
久々の夜更かし。

翌日。
地元アーティストマーケットへ。



友人ジュリーとジョシーも出店。大賑わいでした。
結構な買い物をみんなで楽しみ



常にご機嫌。



お昼は鉄火丼。
そして、シフォンケーキマスターが作る



世界一のシフォンケーキ。いずみさんはシフォンケーキ作りの天才です。
となりのキャロットケーキは旦那さんのマヌ作。これまたハイレベル!
こんな差し入れをして奥さんを遊ばせてくれる旦那さんはなかなかいません。



とにかく中身の濃い3日間でした。
友人達に感謝!

仕事納めまであと二日。



体調管理

2018年12月12日 | 日常
ほぼ恒例化しつつあるとは認めたくないのだが私の不在中からの子供達の体調不良…



月曜日から今日まで欠席。がっつり扁桃腺をやられ熱まで出て久々の病欠。



そして今日は咳き込むユイを救急へ。
大したことないのだけれど咳は侮れないので診てもらう。

…ナダールさーん!君はいったい何をしているんでしょうか。
もちろん、私がいたって、病気になる時はなるのだが、こうも同じ状況が続くと聞きたくなる。

いやいや、週末はフランシスカ宅に居たんだよ。

と言われ、またか…とがっくり。
すでに何十回もいっているし子供達にも注意しているのですが

フランシスカは寝室が寒いと風邪をひくから、と寝る前に空調をつける。
我が家に比べればフランシスカの家は非常に温かいし、寝る前はやめて、と言っているのに…良かれと思ってやってくれているのは重々承知なのだが、喉をやられるのは叶わん。自分もやられたこと何回かあるのです。

今年一年、ナダールを始め体調不良が周りであり、次は自分だ…と思いながらふと気がつくと元気なのは自分だけ、という日々が続き、首をかしげています。
基本的に自分は体力はない、気力で乗り切っていると思っているので、健康管理はきちんとしているのですが、何が今年変わったかというと、就寝時間なのかな、と。
基本的に遅くとも6時、または5:30に起きるので起きないと朝練が出来ないどうしても早く寝ないといけない。
夜、10:30にはベッドに入るようにしていて本を読んでも多分11時過ぎには寝落ちしている。
つまり、よく寝ているのです。
もしかして、これが幸いしてるのかな。

逆をかえすと…
なぜ早起き?→仕事前に朝練が必要だから
なぜ朝練?→ユイが午後はピアノを独占するので私は朝しか練習できないから。

今の健康はユイの練習時間に感謝なのか!

ストレスをうまく逃せるようになっているのも確かです。
人間関係が風通しが良いし、仕事も気が乗らない企画は徹底してやらない。

些細なことですが、健康を手に入れる自分なりのポリシー。
このまま続きますように。

通訳デビュー

2018年12月10日 | 旅行
12/1から9日まで、大阪、東京へ行ってきました。Buffet Cramponという管楽器専門店からの招待で、フリ男こと、ペップの引率。演奏会の他、マスタークラスの通訳が仕事内容で、通訳初体験でした。

羽田に迎えにきてくれたBuffet Crampon の日本語ペラペラフランス人のオーレリーと共に国内線に乗り換え大阪へ。ホテルに荷物を置きすぐに歓迎会。
美味しい天ぷらのお店。





広島でコンサートだった外薗さんも駆けつけてくれ、初日から外薗さん行きつけのバーへ流れる…私は珍しくジンジャーエール…



元々時差ボケに弱い体質なので明け方5:00に目が覚めてもさして気にせず。が、朝ごはんに起きてきたペップはふらふら。やはり眠れなかった、と。

そんなこととは無関係にこの日から仕事スタートです。
大阪の老舗、三木楽器店でマスタークラスが始まり、襲い掛かる睡魔と闘いながら頭をフル回転。普段スペイン語を話すとき日本語の思考回路、ボキャブラリーが頭を過ることはないので、この回路がスムーズになるコツを掴むのに2時間くらいかかりました。
頭で理解することと、伝えることは違います。

やっと終わった…と思ったら10分休憩でコンサート。
初日のコンサートは自分に「乗り切れー」とエールを送りながらなんとか終了。ペップはもっと大変。なにせレッスンしてたわけだしね。夢の中、だったそうです。



打ち上げで盛り上がったあと、やはりペップに道頓堀を見せねば…とみんなで夜の散歩。





お祭りコンビといわれましたが、時差ボケでコントロール不可能、というのが正しい…

翌日は大阪音大で同じサイクル。
夕方の新幹線で東京入り。

この日はオーレリーとペップと三人でお寿司屋さんへ。そのあと歌舞伎町散歩。映画Lost in translation のロケ地だ!と写真をとりまくるペップ。やはり海外から来ると驚くよね。





滞在したワシントンホテルは都庁の隣。

この日の時差ボケはマックスでなんとかうとうとしたのがおそらく6時過ぎ。朝ごはんをパスして11:00くらいまでベッドでゴロゴロしていたのですが、とても夜にリサイタルする身体とは思えない。
日本からヨーロッパ、はわりと楽ですが、逆は地獄です。
16:00からリハーサルのためホールに入ることになっていたのですが、15:00までスイッチは入らず、電話してきたペップも全く同じ状況。

が、不思議なもので、本番前のいつもの準備、シャワーを浴びて、メイクしているうちにスイッチが入りました。身体が覚えてくれているのかな。



とにかく楽しい本番でした。外薗さんが最後の一曲ジョイントしてくれ、大盛り上がりで終了。



さっちゃんも応援に来てくれました。嬉しかった!



17年ぶりの再会、ヴァイオリニストのアンナ。フランスの講習会の教え子。
神田うのさんのブログにたまに出てくるセレブ女子。当時はもっと派手な感じだったのだけれど彼女も30半ば。ずいぶん落ち着いた感じ。



Buffet Cramponや梶本事務所の人たち、学生さんと打ち上げ。

が、またまた眠れず、翌日は雑誌取材通訳。
2月発売のブラス雑誌の表紙撮影とインタビュー。音楽之友社の人に囲まれながら、約2時間の取材。

そして東京音大でマスタークラス。
久々に行った東京音大。懐かしかったです。



もちろん打ち上げ。
金管パワー大好き!

金曜日はフリータイムを作っていただきました。ペップは仕事だったけれど、英語でやるから遊んで来い、と。

ランチをあーちゃんと。そのあと銀座でさあぶとお茶。



ユイのピアノの話。親の立ち位置のアドバイス、頼りになる高木先生です。

夜はやはり都芸仲間と。



後日、どうやら隣席に関係者がいたらしく「女子会、盛り上がってましたねー」といわれた友達。日本は狭し…
次回は個室、と決定。

最終日は15:30までフリーといわれたので10:30にチェックアウトし、買い物しよう、と打ち合わせしていたのですが。
降りてきたペップ。かすれ声、アルコール臭…絵に描いたような二日酔い。
どうやらカラオケで明け方まで盛り上がってしまったようです。ま、仕事は午後だし、大丈夫でしょう、と、青山へ。



Issay Miyakeで本番用シャツを、というのが目的だったのですが、完全に魂を奪われてしまったペップ。しかも値段を見ない。
これ着てみたら?と私が渡す洋服を試着しながら「買う」を連呼。
ここはユニクロか!という数が店員さんの手に渡り、



まさかの全てお買い上げ。
このダウンコートは似合いすぎて店員さん達唸る。もちろんこのまま着て歩いていくことになります。

お寿司屋さんの予約までしてくれたIssay Miyakeの店員さん、ありがとうございました。お店を出るとき全員出てきてペップと記念撮影までした、という前代未聞話…
やはり普通じゃないフリオ。





お寿司屋さんでランチをし、表参道を散歩し、数ある女友達へのお土産に、と、手作りかんざしを大量購入し(かなりの額です…)渋谷に出てスクランブル交差点のビデオ撮影をし(4往復してた…)観光終了。

小田急線新百合ヶ丘にある昭和音大でラストの仕事。



の後の打ち上げ。
さすが私大。大学構内にハイクオリティのイタリアンが入っている!
信じられない…

ここで仕事終了。
オーレリーとも涙の別れ。
本当に会う人会う人、温かく、そして常に爆笑していた一週間。
貴重な体験でした。

新百合ヶ丘からタクシーで羽田へ。夜の湾岸ドライブも素敵でした。

夜のフライト、ということもあるのだけれど、今まで寝られなかったのが嘘のように深く深く眠れてすっきりと日曜日の午前中に帰宅。
月曜日から容赦なく仕事でしたが、日本のあの時差ボケを思えばなんてことなし。

人間、強くなるものです。

今週末は最高のお楽しみが待っています。