島便り

スペインはマヨルカ。2004年9月生まれの息子、2009年6月生まれの娘と、島出身のだんなとの4人家族の日々。

ワールドカップ

2010年06月27日 | 日常
今日の午後はナルのクラスメイトの誕生日におよばれ。家の裏に住むクラスメイト。


午前中は再びカタラン語の授業へ行き、帰りに市場で食料の調達へ行ってきたのだが、いつもより買い物に時間がかかりました。

理由は

ワールドカップ

私は野菜、魚、肉、決まった場所で買うので、市場のマヨルキンのおっちゃん、おばちゃんは、私の名前はもちろん、息子の名前、娘の誕生日まで把握しているほど。
普段から世間話はするのだが、なにせこのワールドカップの盛り上がり。黙っているはずがない。


「日本、すごいよなーーー。オンダのゴール見たか?」


オンダじゃねーーー
しかも「オ」に、妙なアクセントをつけて発音するので
完全に別人。
ホ・ン・ダ・ですがな。と訂正して話題が進む。
ちなみに、フランス語同様、スペイン語もHは発音しません。なのでオンダになっちゃうのね。

「このまま勝ち進むと日本×スペインなんだぞー!」

こういう楽観主義者が多いので、この国の経済は傾いているのではなかろうか。

まずは次のポルトガル戦、勝ってからいえ、っていってもね。
「日本はいいよなぁ。パラグアイなら楽勝だよな」

と、もう、気持ちはセミファイナル。

ま、私も日本×スペインの試合が見たいが、まあ、ここまで来ただけでもすごいじゃないか、と思っているので、あまり期待はしていない・・・

というのは嘘で。
今回の日本はすごいよね。
市場の親父がいうには

「日本はさーー、ずーーーーーっと走ってるよな」

後半、手を抜いて歩く選手が多いヨーロッパ勢。

きっと日本は5対0で負けてても最後まで走るでしょう。勝手な予測。

万が一、万が一、日本×スペイン戦が実現した場合、
我が家はナル、ナダールがスペイン応援、そして私が日本、と分かれるので


血を見るかもしれん。


早1年

2010年06月25日 | ファミリー
日本が勝ちましたねーーーーーー まさかこんな圧勝するとは!!!!!!
ま、デンマーク、かなりひどかったけれどね。
おめでとーーーー日本!!!!!


という話をしたかったのではなく。

22日、結が1歳の誕生日を迎えました。
いやいや、早い。
知らない間に育っちゃった。

誕生日は、結の好物を夕食に出す、家族一人一人が結に似合うと思う洋服を買う、これでいきました。

さて、1歳の結さんの好物を考え編み出したメニューは

メロンと生ハムのガスパッチョ
鮭のムニエル
グリーンピースとじゃがいものバター炒め
ガトーショコラ

1歳のメニューじゃない!!!!!!

なんでも食べる結さんですが
その中でも

メロンは目を細めて食べるし
お魚の中では鮭が一番好きだし
グリーンピースはおやつみたいに食べるし

で、ケーキはまだあげたことなかったので、ナルのリクエストで一緒にガトーショコラを作りました。彼は結構いいアシスタント、なのです。

洋服はNadal,Naru ,私、個人の好みがわかってなかなか面白かった。
結本人にはまだ分からないだろうけれど。

お初のチョコレートケーキは口のまわりを真っ黒にしながらほうばって食べてたよ。

子どもたちが寝たあとは、夫婦でシャンパンを飲みながら、この1年間を振り返る。

子どもは可愛い。
かけがえのない存在だが。

いつか子どもは去って行く。
それぞれの生活ができて、残るは夫婦。

軸は夫婦だな。ま、これからも健康で仲良くやっていきましょう・・・と、まとまりました。

涙の卒園式

2010年06月20日 | 日常
息子が卒園しました。


この日は朝4時半起床でヴァレンシアへ。
どうか、卒園式の始まる7時半に間に合うフライトを手配してください・・・・と、仕事先に前もって連絡していたのだが、ヴァレンシア5時50分発の飛行機が15分の遅れ。
飛行機の中で、真剣に「お願いします、お願いします」と手を合わせました。

空港からは自家用車で幼稚園へ向かったのだが、ちょうど7時過ぎのラッシュにあたり、これまた冷や冷や。
7時25分に幼稚園へ着き、オーバーブッキング状態の駐車場にとんでもない形で駐車し滑り込みセーフ。(3台は私のせいで出られない形で駐車!)

卒園式はシスターの挨拶から始まりました。
心に残った一言。
「これから小学校へ進み、勉学、社会勉強、など、いろいろな意味で幼稚園時代とは違う課題が子どもたちに成されていきますが、子どもたちが壁にぶち当たったとき、困難なことに出会ったとき、ご両親のいる場所が呼吸できる場所であり、避難場所であることを望みます」

ぎゅーぎゅー詰めの日々にならないように
いいところをのばしてあげられるように

心がげていかないといけませんね。

で、各クラスごと、3歳から5歳までの歩みをスライドショーにして見せてくれました。
これがもう・・・・
お母さん一同号泣。

ああ、こんなに小さかったんだ
こんなことができるようになったんだ
クラスではこんなことをしてたんだ

と、色んなことが頭をよぎりました。
例に漏れず、私も号泣です。

ちょっと離れていたところで見ていたNadalも目頭が熱くなったとか。

3年間、頑張った子どもたち、親も少し成長したはず。

付属校なので、小学校も同じ敷地内ですが、クラス替えがあります。
3年間同じクラスだったため、子どもたちの結束、そして親の結束が固かったのもよかった。
最初はお母さんグループについていけず、やっていけるのか・・・と、親の視点から不安になったけれど、気がついたらどっぷりはまってた。

夏休みにはクラスメイトの男の子たちが泊まりに来たり、ナルが泊まりに行ったり・・・と、交流は続きます。
友達は一生の宝なので、これからも大事にしてほしいですね。



進行方向は常に後ろ

2010年06月13日 | ファミリー
怒涛の日々の中、娘の結が重い腰をあげ(・・・)移動してみる気になってくれました。

はいはい、というのは、前に進むものですが

彼女はこうやってお座りの姿勢を保ちながら
手で床をぐいぐい押して

後ろへ進みます。

結構早く。

これとまったく同じ過程をたどった子どもがドイツのあっこちゃんの次女ユナ。
電話で聞いたときは「そんな移動方法あるの?」と笑ったのですが

まさか自分の娘がやるとはね。

で、目が離せなくなりました。
居間は彼女がひっくり返す籠やら本やらでめちゃめちゃ。
ま、こういう時期もそんなに長くないので、放ってあるけれど。
そろそろ1歳です。早いねぇ。

カタラン語再び・・・

2010年06月13日 | 日常
解放感寸前だった先週末。
月曜日からはピアノではなく、カタラン語の勉強へと頭を切り替え、家で模擬試験とにらめっこの日々。

といってもね。
前回の試験から今まで、あまりに時間がなくて(日本には教材なにも持って行ってないしね)教科書の半分も終わってない状態で、なぜ試験を受けなくてはならないのか、私としては「今回はパスしたい」とラケル(友人のカタラン語の先生)にいったのだが、「どういう内容か見てくるだけでも意味があるから行って来なよ」とのこと。

見てくるだけっていわれてもね。
なにせ膨大な量の文法があるので、その半分はわかってないからパス、としても、分かるところもやっぱり少しはあるわけで、その復習だけでもかなりの時間がかかる。

こうやって先週はカタラン漬けの日々でありました。本当に面白くもなんともない1週間だった。

でも、つまらないだけの7日間ではなかったのよ。
水曜日にはナルの幼稚園生活最後のお遊戯会があり、意気揚々と出かけてきました。
今年はお母さん仲間がよい席をとってくれ、しっかり見れました。
年長さんクラスの出し物は「サーカス」
ナルの役は「空中ブランコ乗り」というわけで、こんな格好をしております。かなり滑稽。

そして昨日、カタラン語の試験へ行ってきました。
予想通り、半分くらいは分かり、半分はまーーーーったく分からず。
筆記はこんな感じで、そのあと口頭試験があるのだが、私に与えられたテーマというのは、
「自分の体系を保持するために、あなたはなにか特別なことをしていますか?していたらどんな内容なのか、なぜそれが必要だと思うのか説明してください」

ま、別の試験官とこれからずっとお付き合いするわけではないので、適当に答えていいのだけれど、私はこの手の口頭試験が
実は

大好き

なのです。
前回のカタラン語Aの試験のときも

「もういいです」といわれるまで話し続けたのですが
今回も15分ほど話したあと
「もういいよ」といわれ、よし、手ごたえあり!!!と喜んだのもつかの間

1枚のプリントを渡され
「これを声に出して読んでください」と。

この手の試験は私はとても苦手。何語でも苦手。
内容はIB3というテレビ局の製作発表記事だったのだが
もう見事にぼろぼろで、これは次の試験(絶対不合格なのでね)まで練習しなくては・・・と、まあそれはそれで手ごたえありで帰ってきました。
後味は悪くなかったので、夏もカタラン語の授業に通います。8月はお休みするけれどね。

午後はナルのチェロの発表会。
いやーーーーーーーーーー緊張した!!!!!!
本人はやる気満々で、けろっと舞台に立ち、さらっと1曲弾いて、にこっとお辞儀して、観客から「ブラボー」なんていわれ、満更でもなさそうでしたが、親はねぇ。いやいや、緊張したよ。
Nadalのほうは、ウルウルくんだったみたいです。親ばか。

こうやって、本当に本当にリラックスした日々が舞い戻ってきました!
まだ仕事はあるのだが、もう余裕。

解放感はまだまだ先だった・・・

2010年06月13日 | 日常
おーい、生きてるのかー

というメールをいただいたりしましたが

ちゃんと生きております。

前回の記事の山場は無事に乗り越えました。
全曲弾き終わった夜の9時半。
最後のべリオのサックスソロ曲を会場で聴き、伸びきっていたところへ

舞台に生徒が一人で出てきて
「YUKO,舞台にあがってください」

もう弾かなくていいはず。
そして、絶対絶対もう弾けませんよー

と思ったのですが、出演者全員が舞台に出てきたので
再び舞台へ。

すると
「YUKOなくてはこの舞台はなかった、本当にありがとう」というスピーチがあり
大きな花束をプレゼントされたのでした。
結構これはウルウルきました。
翌日はこの嬉しさで乗り切ったといっても過言ではない。

こうやって翌日、野平さんの曲を弾き終え、舞台終了。
予定通り、この日の夜は打ち上げ。

ビニサレムという村に住む同僚の家で夜9時からスタートした打ち上げ。
アルゼンチンの肉職人を雇い、BBQをしてもらったのですが、最高のお肉でした。
写真、と思ったのだが、メモリーチップを家に忘れてしまった。
生ビールのスタンドもレンタルし、飲み続け、食い続け、踊り続け、話し続け、夜がふけていったわけです(いつも同じパターンともいえます)。

私とNadal、ほかの審査員たちは明け方4時半に引き上げましたが、生徒はそのまま残った子達もいて、翌日Facebookで知ったのだが、朝は前日の残りの肉をパンにはさんで食べ、ビールを朝から・・・・
マヨルカに来るドイツ人観光客かーーー!!!!

完全なる二日酔い、そして声がなぜか出ない翌日。

週末は写真のとおり、健全に、子どもメニューで。
ナルのガールフレンドの「週末のお宅」にて、ランチをいただきました。
いらっしゃーい、ということで、こんなふうに宝探しを設定してくれて、穴を掘ったら、ナルのために書いてくれた絵が出てきました。かわいいね~

・・・と解放感寸前状態でしたが、まだまだ続く地獄があったのです。
続く。


いえない恐怖

2010年06月03日 | ひとりごと
今日から試験がスタートしております。

今日は日本でいうと外部生徒だけれど実技だけ受けている生徒(なんていったっけ?こういう人たち・・・)の試験。

そして明日は1年生から3年生までが試験。
1年、2年は課題曲とソロの現代曲というプログラム。
そして3年生は3曲、リサイタル形式を組む、という課題が出ています。
3曲のうち、1曲はソロ(ピアノなし)を弾かなくてはいけないのだが、あとは好きなように組むので、2曲がピアノつき、という生徒もいれば、1曲のみピアノつき、という子もいる。
3年生は7名。
ピアノつきの曲は合計11曲。
しかも、すべてが現代曲。

普通、試験官は学校内の先生がやるものだが、今年から我が科は、外部から審査員を招待する形式をとることにした。
フランスから1名、ドイツから1名、オランダから1名、スペインから2名、合計5名。

普段レッスンしている先生が審査するのと、まったく生徒のことを知らない人が審査するのとでは、緊張感がまるで違う。
このシステムはスペイン初となるらしい。

このシステムには賛成である私だが、現代曲のスペシャリストも来るらしいので、

実は

こわーーーい・・・・・・

結構緊張しているわけであります。

生徒たちだって試験が近づくと緊張感がたかまり、中にはあまりよく眠れなかったり、おなかを下したり、そんなことを相談されたりするわけなのだが、まさか「私も実はあまりおなかの調子が・・・」とはいえず、「頑張れい」と激励するしかないわけなのだ。

明日の試験開始は午後12時。
終了予定時間夜9時。
私のおなかはもうきゅるきゅるである。

ちなみに、あさっての金曜日が4年生の卒業試験をかねるリサイタル。
これが2名。
週末には終わってます。あーーー早く終われーーーーー!!!!!

無礼講大歓迎の巻

2010年06月02日 | 日常
友人さあぶに「水泳部の合宿か!」といわせたこの映像。管楽器はやっぱり体育会系です。

前日の怒涛の食事作り、翌日はプール日和となり、お昼12時半ごろ生徒一同が現れ、
こんな無礼講が許されるのか!!!というほどの盛り上がり。
もちろん、許されるのですが、いやいや、自分的にもこんなにハジケタのは学生時代以来かも。

とにかくよく食い、よく笑った日曜日でした。
しかも、我が生徒たちは料理が好きな男の子が多いので、ただ食べるだけではなく、レシピを聞いてくれたり、いちいち感想をいってくれたり、と、手ごたえあってこちらも嬉しい!

こういう集まりのとき、気になるのは家族の反応。
家族が「あんまり・・・」という場合は二度と集まることはないのだろうけれど、Nadalいわく
「こんなに気持ちのよい子達ならいつでもOK!」、ナルも「すごーーーい楽しい!」と家族公認の集まりになりました。
これって、すごく助かります。
大事なことだよね。

生徒たちは大いに暴れ、余ったパンやらソブラサダやらをつまんで9時過ぎに帰って行きましたが、Prof陣は2時まで飲み会。
帰れねえ・・・ということで、我が家に宿泊。
翌日起きたときには自分がどこにいるのか分からんくらいの醜態(笑)。

Profの一人はテラスで足を滑らせ、手首を捻挫。
演奏家の怪我としては致命傷になる骨折は免れ、一同ほっとしましたが、捻挫も痛い。
とりあえず、今月は演奏会がない、ということで最悪の事態は免れました。
今日、学校で会ったけれど、ギブスして現れました。どんな科なんだ!!!!!

でも必要な一日だったような。
人間、究極の精神状態に来ると、こういう息抜きが必要なのかも。
今週乗り切れそうな予感。