島便り

スペインはマヨルカ。2004年9月生まれの息子、2009年6月生まれの娘と、島出身のだんなとの4人家族の日々。

子供服に目覚めた不良中年

2008年10月30日 | 日常
うちの義父は、よく旅行へ行く。
以前は仕事絡みで外へ出ていたけれど、最近は「おらー遊ぶぜい」オーラをばしばし出し、不良中年化しつつある。
別にいいんだけれどさ。

で、旅先から必ず私の携帯に電話が入るわけなのだ。
用件は一つ。
「今な、ナルの洋服見てるんだが、サイズはいくつだ?」
いいおじいちゃんでしょ?
もちろん、女性の連れがいるわけなんですが、彼自身、非常にセンスがいいので、どちらが選んでも、それはかなりいけてる洋服に間違いなし。

今回は、ぶらっとマドリットへ出かけていたらしい。
これも携帯に電話が入って発覚するんだけれどね。
今回は、
「すごくいいレインコート見つけたんだけれどいるか?」
でした。
レインコートってわざわざ自分で買わないので、買っていただけるのは非常に嬉しい。というわけで

「ほしいねぇ」と即答。

今日、その物が我が家へ届けられました。写真のレインコート。
すんごく可愛い~
しかも、私の大好きなPETIT BATEAUのなのだ!!!
ここの子供服は、少々値は張るがかわいいし、すごく丈夫なので長持ちするのです。
ナルの出産祝いでここの製品、色々もらったけれど、あんなにガンガン洗ったのにあと3人くらい産んでも(・・・うそですが)続けて使えるんじゃないか、と思うくらい、綺麗に残ってます。

この黄色、色黒の息子(私に似たのね)に、よぉく似合うの。
だんなも私も「自分にほしーーーい」「買ってー」と声をあげました。


「自分で買えよ」
だね。

意気投合

2008年10月28日 | 日常
年齢が近いからか、すっかり意気投合した一人と一匹。

お兄ちゃん気取りの毎日です。
換気扇、食洗機、電子レンジ、など、キッチンには音の出る機械がいくつもあるため、チョコラはそのたびにドキッとしている。首をのばして「なに、なに??」と。
すると、必ずナルが説明に現れるのだ。

「今はね、お皿洗ってるのね。怖くないの」

チョコラの来た翌日の朝、息子は私にこう聞いた。

「ねえ、ママ、チョコラには何語で話したらいいの?」
(おーおー3ヶ国語話せると、鼻息荒いなぁーーー、と思った一瞬)

意地悪な私は「英語じゃない?」
もっと意地悪なだんなは「フランス語らしいよ」

まともにとった息子、チョコラに一声。
「グンモーニング(この程度は幼稚園の英語の授業で習います)」

子供をからかってはいけませんね。

なんだか分からないけれど、日本語で話しかけているよ。
いい傾向。


きみの名はチョコラ

2008年10月27日 | 日常
先週から、新しい家族になりました。

「犬がほしい、犬がほしい」といい続けて数年。
でも、家をあけることが多いので、責任持って育てるペットはどうかな・・・と諦めていた。
今年の夏に、友人Tから2羽のひよこを譲り受け、我が家にはピピとチチという名の鶏がいるのだけれど、まったく手がかからないし、「卵産んでね・・」という目的のもとに飼っているわけで、「ペット」という感覚はあまりない(かわいいんだけれどさ)。

だんなの職場の同僚が9月に入って、実家の猫に3匹子猫が生まれたのでいらない?と話を持ちかけてきた。
ずっと「犬、犬!」といっていた私に、ある日だんなは
「猫はいらない?」と聞いてきた。

「いらない」

ただ単に自分が猫を飼ったことがないので、いった一言だったのだけれど、ふと息子の視線を感じた。

「猫ちゃんほしい?」と聞くと、即答で「うちに来るの?来るの?ほんと?」。

兄弟いないし、猫も犬も大差ないか・・・と、思い直し、譲り受けることに。

同僚の実家の猫ちゃんは野放しなので、生まれた子猫ちゃんたちも、ほぼ「野良猫」
この「野良猫」を、かごに入れる作業がものすごく大変らしく、だんなは
「今日も捕獲できなかったってさ」と毎日、同僚の格闘ぶりを報告してくれた。
結構想像するだけで面白い図だよね。
大の男が子猫を追い回す、の図。
 
そして先週の火曜日、いくつもの引掻き傷を作った同僚は無事に子猫を捕獲。
我が家に猫がやってきた。

「猫はなぁ・・・」という先入観は、彼女を見た瞬間吹っ飛んだ。
か・わ・いーーーーー

が、ほぼ「野良」で育った生後2ヶ月の子猫の警戒心は半端ではない。
まだ子猫なので家の中で育てることにしたのだけれど、ソファの後ろからずっと出てこなかった。
もちろん、触るなんて言語道断。

ところがですよ。
我が家には「動物と子供の世話ならお任せ」という人がいるんです。
だんなです。
彼の手にかかると、どんな子供でも動物でもコロっとまいってしまうのだ。

この野良ちゃんも例外ではなかった。
あんなにぶるぶる震えていて、ご飯も食べなかったのに、あれよあれよ、と懐き、すっかり家族の一員。
食卓の席を一つ占領し、リラックス。
トイレも1回粗相したあと、だんながびしっと言い聞かせ、それからは猫トイレで。

猫って犬よりもしかして利口????

名前はチョコラ。
毎朝、息子はベッドから出ると「チョコラは?」と聞く。
なぜか自分が世話をしなくては、とい使命感があるらしく、ゆっくり休んでいるチョコラに歌を歌ったりしている(しかも、チョコラはそれをうっとりした顔で聴いている・・・謎だ)。
子供が小さいときにペットを飼うといいよ、と友人がいっていたけれど、本当みたいです。

でも犬がほしい、という夢は諦めません!
だんなが先週、「どんな犬がいいの?僕はラブラドールがいいな」と、ぽろっといったのが気になる!!
その気になってきた気配。ふふふ。

旬のパスタ

2008年10月23日 | Food
今しか食べられない旬のきのこを使ったフィットチーネ。
きのこは半分はペーストにしてパスタにからめ、残りはオリーブオイルで炒めて最後に乗せました。

私たち夫婦は、旬の食材があると、毎日それを食べるために、どれだけバラエティーに飛んだレパートリーが作れるか、という話を、「食事をしながら」延々と話す、いわば特技みたいなものを持っています。
幸せな瞬間。
でもたまに友達が同席すると「今食べてるのに、よくほかのメニューの話ができるね」と、うんざりされることも。

幸福を、私はあえて「口福」と呼びたいですね。
ああ、このニュアンス、日本人にしか分からないのが残念。

乗り切りの術

2008年10月23日 | 日常
間に合わねー!
形にならーん!

などなど、イライラ続きの練習を乗り切る私の安定剤はこの子たち。
日本の学生時代から使っている水筒と、つい最近見つけたお気に入りカップ&ソーサー。

仕事場へはもちろんのこと、自宅での私の練習室は2階なので、いちいちキッチンへ足を運ばなくてもいいように、練習前に紅茶なり、番茶なり、カフェイン無しのコーヒーなりを作って水筒に詰め、いざ練習、となります。

この習慣の発端は、4年前、地元で1週間講習会があり、そこの仕事を担当したとき、近くに美味しい飲み物を出すカフェテリアがなかったので、そんなら自分で持っていこう、と思ったこと。
最近まで、水筒の蓋で飲んでいたのだけれど、これでお気に入りカップがあればなおよし。持ち運び便利なように陶器ではなく、でもプラスチックが安っぽくていやなのよねぇ、と長々と探していたのだけれど、ついに発見。
重宝しています。

これで一日が終わって、さらに美味しいものが食べられればその日のストレスはすっかり解消。

さて、今日の夜ご飯は・・・・


チベット展

2008年10月20日 | 日常
仕事場のGranhotel内でこんなものを発見。

今、Granhotelではチベット展が開かれているのだけれど、実際、現地の方がこうやって曼荼羅(・・・かどうかは定かではないけれど、そのようなもの)の作成を披露しているのだ。

(ちなみに、私が参加しているプロジェクトはこの「チベット展」ではない。あしからず)

休憩時間にお茶を飲みながら観察してきました。

なぜか奥にダライ・ラマがいるのが気になる。

マヨルカ在住の方、この展覧会は面白いよ。

パルママラソン ----よれよれ集団

2008年10月20日 | Weblog
パルマ市内すべての道がマラソンコースなのではないか、と思うくらいの通行止め。参加者を横目に観察しながら仕事場へ向かったのだけれど、気づくとだんだん参加者の足取りが重くなってきている・・・

仕事場前にいたっては、こんな感じ。

ひどくないか、これ????
もちろん、最初の写真からこの写真まで旧市街のうねうねコースを経過するので私が目撃した集団はあくまで一部、なんだけれどね。

スタートしてから何分経過でこの水分補給なのか知らんが、すごいよね、このコップの数。

コースはカテドラルの下からスタートし、旧市街を通り、スペイン広場へ向かう、という、景観的には結構綺麗なコース

らしいです。

家族、友人、本人の参加は絶対ありえないので「ふーん」っていう程度なんですが。
現に家に帰って「今日、マラソンで通行止めにあっちゃった」とだんなにいうと、「Que ganas...(ようやんなぁ)」と一言。
彼にとってみると、一番理解できないスポーツらしいよ。
私は、その昔走っていたので、理解はできるけれどね。

週末出勤

2008年10月20日 | Music
物忘れが激しくなっております。
先週は2回本番があったのだけれど、一回はストッキングを忘れ(会場に着くまでは靴下だったので)、もう一回はメイク道具を忘れた・・・
どちらも演奏に支障はないので、問題はなかったけれど、仕事道具までメモらないといけなくなってきているこの「物忘れ」。どうにか改善しなくては。

週末出勤が始まった。
あるプロジェクトに参加しているので、土曜日、日曜日、5時間半写真の建物に監禁、いや、拘束される。
なかなか素敵な建物でしょ?
昔はホテルとして使われていて、そこをLa Caixaという銀行が買い取り、自社ビルにした。
中にはコンサート小ホール、展示会ホール、会議室、図書館などが入ってます。

今日、日曜日は10時からの仕事なのだが、車でパルマ市内へ入ると、どこもかしこも通行止め。
原因は・・・?

続く。

横領事件

2008年10月08日 | 日常
     この私の大好物のいちじくColl de dama(貴婦人の頭、というカタラン語)も、そろそろ終了。寂しいなぁ・・・



連日、マヨルカの新聞のトップ記事を賑わせているのは政治家アントニア・オルディナスの横領事件。

実は私は彼女と演奏旅行を共にしたことがある・・・・・げげげ。

アントニア(彼女はアントニオを呼ばれている)は、PP党員。妻はオペラ歌手のイサベル・ロセリョ。
そう、彼女たちは夫婦なのだ。だからアントニオって呼ばれるのね。新聞にも「妻のイサベル・・・」と出ているので、ちゃんと籍が入っている夫婦なんだろう。

イサベルは昔はオペラ座で歌ったりしていたみたいだけれど、私が知り合ったころはすでにアントニオ主催の派手な派手なソロコンサート、またはなにかの催し物の前座で歌ったり、そんなことをしていた。というか、そういうときしか彼女の名前は見たことがない。
アントニオは、イサベルを社長にした会社を持っていて、莫大なお金をコンサートに費やし、かなりの額を「横領」していた、


らしい。



だって、知らんよ、そんなこと。
私は過去に3回ほど共演しているけれど、一度はメノルカ島であったEuro Bijous(アクセサリーの見本市)の前夜祭の仕事で、それはそれは派手なパーティーがあり、待遇もものすごくよかったのだ。
ああ、あのお金はもしかして横領の金か????(そんなに莫大なギャラはもらってないので、彼女ががっぽりもらっていたものと思われる)

とにかく、そういうインチキが明るみに出てしまい(アントニオが政治家だったために)彼女らは逮捕された。
そして逮捕された数日後、自宅の庭からココアの缶に入った現金200万ユーロが発見される。

と、まあ、毎日ぼろぼろ色んなものが出てきていて、彼女たちは刑務所に入っているわけなんだけれど、一度共演したことのある人、そしてそのマネージャーを自認していたアントニオを連日テレビで、しかもトップニュースで、おまけに手錠までかかっている映像を見るのはかなりショッキングなわけです。

私の友人のポーランド人のピアニストなんて、数年前の共演時の写真が、この事件の映像として新聞に使われてしまい、なんだか彼が悪いことをしたみたいなイメージを与えていて、昨日も私と電話していたのだけれど、「(新聞社を)訴えてやるーーー!」と叫んでいた。気持ちはよく分かる。私だってそんなところに自分の写真が出るのは御免です。出なくてよかった・・・(実際彼は人相が悪いので、悪人に見えますです・・)

悪行はいかん。
でも、この手のことをやっている政治家は沢山いるはず。公にされないだけでね。
ココアの缶に現金詰めて庭に埋めるのは、かなーりお粗末ですが(いまどきこういう人がいるのか、と正直びっくりした)いろんなところに汚い金を隠してる人、いるよね、絶対。

イサベルには前のだんな(男性)との間に二人子供がいる(すでに成人している)
そういうことは考えないのかね。なかなかよく出来た子供たちなんだけれど。

アントニオから出されたコンサートの領収書、っていうのが私の手元にあるんですが、なんだか怖いですね。
もちろん、公のお金なので、ちゃんと申請したんだけれど、でも彼女たちのサインが入っている、というのが不気味であります。