島便り

スペインはマヨルカ。2004年9月生まれの息子、2009年6月生まれの娘と、島出身のだんなとの4人家族の日々。

ガラコンサート

2007年08月31日 | Music
火曜日、Joventuts Musicals という音楽事務所の50周年を祝うガラコンサートがベルベール城で行われた。

ピアニストのTamas Vasaryを初め、沢山のアーティストがお祝いに駆けつけ盛りだくさんのコンサートだったのだが、さすがスペイン。
開演時間が遅すぎ!!
私も1曲の伴奏をいわれていたので当日のスケジュールが手元にあったのだけれど、名前が2番目に書いてあったので、さっさと終えて、ほかの人の演奏を聴こう、とおもっていたのに、いざ当日プログラムも見てみたら、最後から2番目・・
開演、夜10時。

絶対聴きたかったのが、前日のゲネプロでうっとりしてしまったVasaryのモーツアルトのピアノコンチェルト、それから日本人ヴァイオリニスト、米元響子ちゃんのクライスラーのソロ。
これは外せない!と思っていたので、ぎりぎりまで着替えず(着替えて客席にいると目立つので・・)彼らの演奏を堪能しました。
いやいや、素晴らしかったーーー

夜12時に、休憩・・っていうか、いりませんから、そんなの。早く終わらせてください!!!と後半に出るアーティストたち、全員眠そう。
お客さんは次々いろんな人が舞台に出るので飽きないらしく、優雅にシャンペンなんか飲んでいる。
結局私が舞台に上がったのは1時過ぎでした。待って待って弾いた時間10分ほど。
ま、ガラコンサートってこういうものなんですが。

写真は全然うまく撮れてないけれど、開演30分前の会場の様子。
ぎりぎりまで、いろんなアーティストが舞台で最後の調整をしたりしているのだけれど、私は10分程度だし・・と思って、2階に上がって、そんな彼らの様子をぼーっと眺めていた。
お客さんが入る数分前に、オーガナイズのボスがパンパンと手を叩き「会場でーす、楽屋入ってください!」と声をかけます。この瞬間が私はとても好きです。



マヨルカ観光案内

2007年08月20日 | Weblog
昨日は久々に「涼しい」日曜日でした。
曇り空の中、友人と我が家で、Cala Deiaという海へ行ってきた。
家からは、ヴァルデモッサという、ショパンがジョルジュ・サンドと逃避行した村を過ぎ、海岸沿いに車を20分ほど走らせ、デイアという芸術家や作家が多く住む村を超える。マヨルカへ来たら是非是非この断崖絶壁の道を走ってください。とにかく綺麗です。

曇り、ということで、人も多くなく、太陽が出ていなかったためエメラルドグリーンの海が見られなかった、という点をのぞけば最高のビーチだった。
息子にとっては、砂浜でないビーチは初めて。
石遊びや海に入ったり、を繰り返し、前評判のよかった海辺のレストラン(写真)に入る。
その日とれた魚をグリルして出してくれるこの屋台風レストラン(スペイン語ではチリンギートといいます)、新鮮な魚ばかりで最高でした。
ここもまた、マヨルカ旅行の際にはお寄りください。

今日から雨。


初ドライブ

2007年08月14日 | 日常
免許の筆記が終わったのが6月13日。
2ヶ月経過した今日、8月13日、初めて車の練習をした。
ずっと実習の申し込みはしていたのだけれど、7月は希望者が多く、空き待ちで昨日まで自動車学校も2週間のヴァカンス。やっと乗れたのだ!!

実はこれまでにもだんなに手ほどきを受け、家のまわりでドライブしていた。
ドライブとは聞こえはいいけれど、エンストの女王とニックネームが着くほど、車の出し方は下手くそ。先行き真っ暗・・と結構ブルーだったのだけれど、今日はなんと一度もエンストなし。

日本で免許をとったことのない私は、正真正銘、車を動かすのは初めて。
1時に予約を入れていたのだけれど、きっかり1時に先生が現れ、「助手席に乗れ」といわれる。
そうだよね~なんせ初めて。助手席助手席、と余裕の私。

車の中で世間話をする余裕ぶり。なんせ、運転してませんから余裕です。
「今から行くところはな、車はあまり通らない。でも高速の出口近くだから車は徐行で常にやってくる」と矛盾だらけの説明を受け、少しずつびびる私。

着いた場所は普通の通り。車通りまくり。対向車ありまくり。
車の中でざっと説明を受け、運転席に着く。
でもね。払うだけあって、先生はすごいです。いままで苦労して出していた車がすんなり出るじゃありませんか!
興に乗ってロータリーにも入り、信号前でストップ、駐車場でのターン、うほうほいいながらクリアーした後。
「さ、学校に戻ってもらおうか」

・・・・・・・・

私が運転するんかい!!

いきなり無言になる私。
スペイン広場までいかなくてはいけない、というだけでびびる。これ、初日にやることじゃないでしょう。
スペイン広場前の交差点では、赤信号のあと、なかなか車が出ず、後ろからクラクションの嵐。あやうく歩道に乗り上げるアクシデントもありながら学校まで到着。
いやいや、ヘビーでした。
でも、なぜか明日乗るのが楽しみで仕方ない。

アテンションプリーズ!




醜い争い

2007年08月09日 | ひとりごと
去年の夏からまわりで4組の夫婦が離婚した。
歳はみな私くらい。
スペインはヨーロッパ内では離婚率が少ない国といわれているけれど(北欧が圧倒的に多いらしい。なぜ??)少なくても私のまわりではものすごい確率で夫婦が崩壊していっている。

まあ、ひとそれぞれですから、別れることに関してはお好きにどうぞ、なのだが、問題は子供のいる夫婦。

今日の午後、友人のJくんが遊びに来た。肩を落として。

Jくんも昨年の夏過ぎに遠距離恋愛3年の末結婚した愛妻ちゃんとあっさり別れた。
本当にそれはあっけない終わりだった。
彼らは私たちと同じく98年に結婚し、2003年に女の子が誕生している。
私はどちらかというとだんなのJくんの友人なので、彼からしか話は聞いていないのだけれど(つまり奥さん悪いぞ説しか知らん)、どちらに非があろうと、養育権は母親に持っていかれる。
彼らはバレンシアーノだけれど、二人とも仕事がマヨルカにあるため、養育権が母親にあろうと、子供はパパとママの家をいったりきたりできるはず。でも実際はできてないんだよね。1週間のうち、幼稚園への送り迎えを含め、2日しか娘と会えない、と彼は去年からぼやいていた。
二日って・・・・うちのだんなは「息子と2日しか会えないなんて死んでしまう!!」とまるで自分が離婚したようなコメントしてますが。
少ないよね。一週間のうち二日って。

そして今は夏休み。
元妻は娘を連れて夏休み、実家へ帰っていった。
だから2ヶ月会えない。えーーーー会いに行かないの????と驚いた私らを横目にため息をつくJくん。
娘の前ではもめたくない。

離婚はいいよ。でもさ、子供にとっては親はずっと親なのだから、嫌がらせみたいな親権の奪い合いはやめていただきたい。

・・・といったらJくんが。

「でもさ、だんなが悪い!と思いながらYUKOが離婚した場合、多分きみも嫌がらせするよね」

なんともいえんね。
っていうか、国際結婚の場合、離婚はそんなに簡単じゃないですから。
親権持っていかれますから。
っていうか、離婚しませんから!!!

・・・とみんな思うんだよなぁ。頑張れJくん。

モーニングレース

2007年08月07日 | 日常
朝7時。
聞きなれない音で目を覚ます。
「キキキキー、キューーーーー」
車です。

我が家から大通りをはさんだ向かい側は去年までものすごく広い空き地だった。
それがあっという間に区画整理が行われ、あとは住宅が建つのみ、という状態に。
ところがその先がすすまない。すすまなくていいのだけれど(トンカンうるさいだろうし)ここが格好の車の練習場になっている。
道路が広くて、家がない、車もあまり入らない、これは最高だよね。
実は私もやってます・・・(免許とってる最中!)

どうやら、朝の7時、親が寝ている間に車を拝借。全速力でアロンソの真似をしているらしい。多分初心者ではない。当たり前か。

と、そこへ異変が。

「キキキキー・・・ガッコン」

事故ったか?
慌ててベランダへ出てなにが起こったか見てみると。

電灯が倒れてるーーー!!

どうやらカーブを曲がりきれなくて追突した模様。
しばらくしてからドライバーが車から出てきたので怪我はなさそう。
親の車(勝手な想像だけれど)を、朝の7時にへこませ、電灯も倒した。
呆然とした姿に笑いがこみ上げ、思わず写真を撮っちゃったよ。
朝にやらないでください、まったく。

味覚

2007年08月06日 | Weblog
過酷な1週間だった。
コンサートが終わったのが木曜日、でもその前からすでに切れかけていた。
これを書き出すと止まらないのでカット。
終わったことに意味あり!

今日は食について。

海外生活が長くなるにつれ、1週間に作る和食の回数が増えてきている気がする。歳も関係あるかもしれないけれどね。
私のだんなはスペイン人だけれど、和食大好き人間なので、彼に気を使って食事を作ることは「ほとんど」ない。
つまり「たまには」あるということ。

和食大好きな彼だけれど、一つだけ「この味はきついね」という食材がある。
「味噌」
隠し味として使われる味噌は大丈夫なのだけれど、味噌汁なんかはちょっと飲めない。
私も味噌汁を飲む習慣がないので、それには問題がないのだけれど、たまにどうしても食べたくなる味噌をメインとした料理があるんだよね。
その名も「田楽」
これ、味噌なしじゃ田楽じゃないでしょ?
とくに、夏になると美味しそうなナスが出回るから、私としてはこれは絶対「田楽」で食べたいわけです。
彼もそれを知っているので「いいよ、別に嫌いなわけじゃないし」といってくれ、毎回その言葉を信じてナス田楽を作る。昨日も夜は田楽作ってしまった。

あーー旨い旨い、と食べる私の前で苦戦しているだんな。
あ・・・・やっぱり苦手だよなぁ。
自分が美味しいと思っているものに相手が共感してくれないと、私の場合、美味しさが半減するんです。口と胃が満足しても気持ちが満足してくれない。

味噌も醤油もだめ、という人もいるらしいので、そういうのに比べればなんてことないけれど、こういう「味覚」の差というのは共同生活のうえで大事なポイントだなぁと改めて思った瞬間だった。