2ヶ月に一度訪れるテクニックエチュードのテスト。
三人の試験官の前で指定されたエチュードとくじで当たる音階、アルペジオを弾きます。だいたい15分くらいのテスト。
私がこの手の試験準備したのは高校受験時だったので、感心して見ているのですが、何よりの驚きは音階、アルペジオのやり方。
普通に上行って下行って終わりじゃない!
音階は普通に弾いたあと、中央まで並行、枝分かれ、をいくつかのパターンで繰り返しやっと着地、というかなり難易度の高い音階テスト。これで終わりかと思いきや、3度上昇、6度上昇、半音階までで一セット。これを長調と短調二種類やります。先週から見てくれと娘にいわれ、隣に座っていますが、慣れるまでは頭を整理しないと弾けない。
弾きやすい調とそうでない調があって、ちょうど今ユイさんが格闘しているのが嬰ヘ短調の旋律的短音階の行ったり来たり音階。上昇と下降で音が変わるので要所要所気をつける点があるのですが
テンパると、原型を留めない21世紀的音階の出来上がり、で、思わず笑ってしまいそうになるのですが
ここはグッと我慢。なにせ、本人、涙を浮かべて悔しがりますので。
でもね。今すぐできなくてもいいんじゃないの?一生弾いていく音階が今すぐできなくたって、苦手な音階があったっていいじゃない。
というと、首を振り
だって、不合格がでたら、2ヶ月後同じ調を弾かないといけないんだもん。
まぁ、なんていけずな…
でも、逆にいいじゃない。合格したからもう同じ調は二度と弾きませんという話でもないし、長い目で考えたらコツをつかむのに時間を割くことは悪いことじゃない
という親子会話をひたすらした1週間。
まぁ、今までのテストは満点しか取ったことがなくて、本人もそれをモチベーションにしているんだろうとは思うのですが
自分もそうだったように、特に若い時は結果を出すことだけを見る傾向にありますね。しかも最短の時間で結果を出す。
そこまでの経緯が大事だと自覚するのは私は学生生活が終わってからでした。何をあんなに急いでいたのか。
私は幸いなことに師匠や親からプレッシャーというものを感じたことはないのだけれど、世の中にはそういう理不尽なプレッシャーに潰されていく才能も沢山あるわけで。勉強もきっとそうですね。
試験は来週の金曜日。
今週よく頑張りましたわたしも食事作りから解放されたいと、ご褒美ランチに土曜日は行ってきました。
落ち葉の季節…
お気に入り中華料理屋さんで海老の天心
アヒルの天心
黒トリュフ焼飯
北京ダック。
一年前にオープンしたここは、ダントツで一番美味しい中華料理屋さん。スタッフの中国人も感じ良くて好き。
美味しいもの食べて、また1週間頑張りましょう。