島便り

スペインはマヨルカ。2004年9月生まれの息子、2009年6月生まれの娘と、島出身のだんなとの4人家族の日々。

新世界へようこそ。

2007年10月29日 | Music
                          冬服になったよ。

もう10月末。
息子は冬服に、街ではクリスマスのイルミネーションが取り付けられ、昨日から冬時間になり・・・気付いたら色んなことが冬へ向かっている。
知らない間、というのは、必要最低限しか外出せず、ずっと家に籠って譜読みをしていたからです。

9月の日記に今シーズンからコンセルヴァトワール勤務になる話を書いた。
そのときは、弦楽器と「木管楽器」担当の伴奏、と書き、なおかつ余裕があったのだ。
しかし・・事態は一転(そんなに大げさな話じゃないけれど、私にとっては一大事件)

「木管楽器」といわれ、頭に描かれた楽器たちは、フルート、クラリネット、オーボエ、ファゴットでした。
これが正しくないのが音楽家たちにはお分かりでしょうが、ファゴットから先は私の頭にはなかったのですよ・・
この4つの楽器のレパートリーは大概持っているので「余裕」があったわけ。
ところが蓋を開けてみたら、私が配属された科は

サックス。

母校にももちろん「サックス科」はあった。
おぼろげな記憶の中にも、学生のときサックスの伴奏をしたことが残っている。でも打ち上げが楽しかったことしか記憶になく、どんな曲なのかは全く覚えていない。多分1回しかやったことがないのだと思う。
記憶にあるのは、サックス伴奏者というのは「固定されていた」ということ。

伴奏業をやる中、「サックス伴奏は死ぬぞー」という話、それからやっぱりスペインにも「サックスの固定伴奏者」がいるので、サックスの話が来たときもずっと「No」といっていた。
だからレパートリー、ゼロ。ゼロ!!!

10月に入ってから渡されたサックスの楽譜、両親が帰ってから開けてみたら、2週間で仕上げる曲じゃないことが判明。サックス科に限り、毎月発表会(実は試験・・)があり、今月は26日の金曜日だったのだ。
ちなみに毎月の発表会では弾く曲が時代別になっていて、今回は「古典」

いままで色んなピンチはあったけれど、わりと譜読みが早いことが幸いしていて、本番で冷や汗、ということはなかったのだが、今回はいやいや、冷や汗じゃすまなかった。
12名の生徒たち、これがまたよく弾くんだ・・・伴奏する側としてはレベルの高い生徒たち、というのは嬉しいのだけれど、弾きながら胃が痛くなる、というのはここ10年以上経験したことがない。

同業者に「サックスの伴奏が大変でさ・・」というと、みんなそろって同情してくれる。でも誰も「変わってあげようか?」なんていってくれない。私も今までそうだったんだよな。
今日の朝には、同業者から「生きてる?」と陣中見舞い電話がかかってきて、確かこの人もサックスに関わっていたな・・と思ったので状況を説明したら「サックスワールドへようこそ」といわれた。

3名のヴァイオリンの生徒たちの影は限りなく薄いです。弾く曲もベートーヴェン、シューマンのソナタ、と、なんて「クラシック」なレパートリー。
サックスの「古典」、というのは、20世紀入ってからの曲なので、私にとって、すでにそれらは「古典」ではない。古典の譜読みでゼーゼーいう、ってどういうことだ!!!そして彼らの「古典」の先にはなにがあるんだーー!

来年の私はきっと「ベートーヴェン?なんて太古な曲なの?」といっていることでしょう。

今日は私もピアノも休息日。
コメント (6)

冷凍庫に感謝!

2007年10月19日 | Food
                         出来たてピッツァ


ほんの数年前まで、我が家の冷凍庫はガラガラだった。ウイスキーのとき使うロックアイスとかアイスクリームとか、その程度しか入っていなかった。
が、郊外に引っ越したため、市場が遠くなり、毎日食材を調達することが不可能になったため、少しずつ冷凍庫にお肉などが入りだした。

基本的に私たち夫婦は冷凍ものが嫌い。
でも上手に使えば冷凍庫って便利!ということに気付いてからは、大量に作るビーフシチューや、コロッケ、カレー、ソース類が小分けにされタッパーに保存されている。
そして1ヶ月前から新しい仲間が加わった。
それはピザ。

きっかけはマヨルカの日本人友達の影響で購入したドイツ製ホームベーカリー。
数々の失敗を繰り返しながら、最近はいろんな種類のパンが焼けるようになり、好きなパンも定着しつつある今日このごろ。
すべて焼かずに、生地コースでピザやバターロール、クロワッサンを作るのが夢な私が最初にトライしたのがピザだった。
なんせ簡単。材料をいれれば1時間半ほどで生地ができる。
これまた小分けにして冷凍、トマトソースの保存さえあればいつでも簡単にピザが食べられる。
とくに夜、仕事から帰ってきて、何をつくるか考えるのも面倒なとき、これ以上便利なものはない!

というわけで、はまってます。
外側がぱりっとして、中がもちっとした焼きたてピザ。
トッピング募集中。
コメント (8)

別れ、そして現実。

2007年10月17日 | 日常
                   ふうちゃんとナルの三輪車レース


昨日の午後両親がマヨルカを発ちました。
滞在半ばくらいから、じいちゃん、ふうちゃんにべったりになったナル。さて、どうやって彼らが出発することを説得するか・・
友達が家に来ても「またね」といわれるのを毛嫌いする息子なので、じいちゃん、ふうちゃんにも「頼むからまたね、とかバイバイっていうのはやめてね」と伝えておいた。
・・・っていったってね・・・スーツケースを車に積む時点で分かると思うけれど。

朝から「じいちゃん、ふうちゃんは今日飛行機に乗るんだよ」と伝え、乗り物マニアの息子は「それはすごい!」というリアクション。
幼稚園から帰ってきたナルと入れ違いで空港へ発たなくてはいけなかった両親、ナルに「飛行機に乗ってくるからね」と打ち合わせどおりの挨拶。
が、じいちゃんがうっかり「また来るからね」(人の話をまったく聞いてない!!)といった瞬間、火がついたように泣き出した。

「またね、NO!!!!!!じいちゃん、ふうちゃん、アキーーーー(ここ、というスペイン語)」

「パパとママとナル3人で飛行機に乗って会いに行こうね」と説得するが、効果なし。
車にエンジンがかかると、手を伸ばして「行かないでーーー」と走り出す。
「花王愛の劇場」状態。

ずっと泣き止まない息子を前に、だんだんこちらまでが哀しくなってきて、涙がぽろり・・・すると、あらあら、涙が止まらない。
多分数分、二人で泣いていたのだと思うけれど、先にナルが泣き止んだ。私の肩をぽんぽんとたたき、「ママ、だいじょうぶ。ふうちゃん、じいちゃん、ひこうきね」

・・・・・・

たまたまDVDデッキに一時停止の状態で入っていたオペラがあったので、二人でそれを鑑賞して日が暮れました。
「Andrea Chenier」というマイナーではないがメジャーでもないオペラを最後まで飽くことなく見ている息子に驚く。
きみは誰だ????

さて、現実がやってきました。
倍になる家事(前に戻るだけ)、予定が大幅に狂っている譜読み、わけあって、だんなが弁当持ちなのだけれどその準備。
6時半起きのはじまりです。
コメント (8)   トラックバック (1)

写真続き

2007年10月11日 | 日常
デイアの村です。
緑と山に囲まれた小さな小さな村。この村のてっぺんに立つ教会からは海が見え、墓地からの眺めは島一番といわれています。
コメント (2)

遠足日和

2007年10月10日 | 日常
                         ヴァルデモッサの村


スペイン人の素晴らしいところは家族を大切にするところ。
家族滞在中の私は大量な譜読みを先延ばしにし、毎日買い物したり遠出したり・・と観光客と化している。後で大変なのは分かっているけれど、そんなのいつでも挽回できる!(ほんとか・・??)と今日もふうちゃんと遠出。
仕事場から「来週の仕事だけれど」「合わせは○日何時だけれど」と電話は鳴るが「できるできる。でも今家族が来てて観光中なのよ」というと「そうかそうか。じゃ、楽しんで!」と、そんなに私を信用していいのか?という素直さで電話を切ってくれる。
来週、絶対パニックになっているだろうけれど、そんなこといいのだー!

と、寛大なスペイン人に甘え、今日はヴァルデモッサを経由し、デイアの村へ行ってきた。
8月の日記に書いたデイアの海岸の上に立つ村で、マヨルカでも1,2番に美しい村じゃないか、と私は思っている。
写真はバスの中から到着間際のヴァルデモッサの村。
左上に見える教会(修道院)はショパンがジョルジュ・サンドと逃避行&療養のために滞在し、有名なプレリュード(全曲じゃないけれど)を作曲した場所。
景観は当時とほとんど変わっていないそうだから、彼らもこの道を馬車に揺られ通ったのかな、と思うと感慨深い。

ヴァルデモッサから20分ほど走るとデイアの村。
村をぶらぶら散歩して、美味しいレストランでランチをとり、ふうちゃんとの会話は尽きることなく、一瞬、自分がこの島の住人であることすら忘れた。
本当にマヨルカは奥が深い。美しいのだ!

じいちゃんは今、マドリットへ2泊3日の一人旅行へ行っています。今日はトレド日帰り旅行だそうな。

写真を沢山撮ったのだけれど複数の写真を載せる方法を知らないため1枚だけ載せました。誰か教えて・・・・
コメント (8)