島便り

スペインはマヨルカ。2004年9月生まれの息子、2009年6月生まれの娘と、島出身のだんなとの4人家族の日々。

畑作り

2008年02月28日 | 日常
ここ数日、マヨルカはシャツ1枚で歩けるほどのポカポカ陽気。
「春」ですね。
湿気が出始める6月中旬あたりまでのこの時期がマヨルカのベストシーズンだと私は思います。

この陽気で、庭のゼラニウム、マーガレットが満開。
我が家の今年の一大イベント(なんでも大袈裟な我が家です)は

The 畑作り!

畑は2年前からやっているのだけれど、毎年、必ずアクシデントが発生する。
去年なんか、4本のトマトのうち、2本がBBQのとき、がたいのでかい友人に踏み潰され(酔ってて覚えてないとあとでほざく友人・・)残り2本は、あまりに近くに植えたピーマンと水の奪い合いになり、なんとも貧弱なトマトを数個収穫したのみ。
ピーマンはなぜか水分略奪戦を勝ち抜いたのだけれど、ピーマンだけどさどさ採れてもね・・・

というわけで、去年の冬から土壌作りをはじめ、苗を植える場所も吟味し、日本から種を送ってもらい、準備が整いました。
近くの友人は先週、苗を植えた、というので、そろそろ我が家も?と考えていたのだけれど、ここで問題発生。
3月中旬から20日間日本へ帰るので、誰かに世話を頼まない限り、苗が植えられない。
スペイン人の友人数名が「俺がやっとくから植えろよ」と、優しい言葉をかけてくれたのだが、この言葉を信用するほど、スペイン在住歴は少なくないのだ。
友情を大切にするには、顔は笑って「ありがとう」、そして心の中で「信用ならねー」と思う、この二面性が必要です。本当に。

考えたあげく、やはり「日本人の友人」がいいのではないか・・と、だんなとも意見一致。もしかしたらドイツ人やイギリス人でもいいのかもしれないけれど(根拠はないようである。つまり「ラテン系」に頼んではいけない、ってことね)、近所にいないので日本人とスペイン人のご夫婦に水遣りを頼みました。徒歩3分のところに、彼らは住んでいるのです。なんて素晴らしい!!

というわけで、近日中に、苗を植えますよ。
すでにアンティチョークは植え、トマト、ナス、ピーマン、ズッキーニ、ルッコラが出番待ち。
だんなは「じゃがいも」と張り切っていたけれど、麦藁帽子をかぶって、じゃがいもを引き抜いている自分を想像したらめまいがしたのでやめた。
種は、日本からふうちゃんが、にら、そらまめを持ってきてくれました。日本に帰ったら紫蘇の種も買わないとね。
すごいことに、ふうちゃんはスーツケースに栗かぼちゃを入れてきまして(いいのか??)家で食べたあと綺麗に種をとってくれ、完全に乾燥させ、今、蒔かれるを待っている状態。

マヨルカで栗かぼちゃ!夢は膨らむ!


Jaime(ハイメ)のCooking

2008年02月11日 | Food
今日2度目の投稿。

友人ハイメは私たちの友人の中で一番の料理上手。
新しいもの好きで、今までにいろんな料理を披露してくれた。
ここ数ヶ月、わけあって、料理をする気力がなくなり、我が家へ食事に来るようになったのだけれど、最近元気になり、また料理をしよう!という気になってくれた。
よしよし。

今日は、私のリクエストで魚中心のメニューにしてくれたのだけれど、デザートがね。
写真を見てね。
これ、イタリアのデザートで「Couland」といいます。
一見、普通のチョコレートケーキだけれど、チョコレートにはヘーゼルナッツとアマレットが練りこんであり、これをオーブンで8分から10分、型に入れて焼く。
外側が焼けたかな?と思うあたりで出し、中はまだ半生状態でオーブンから出す。
中まで焼けると、普通のマドレーヌになるので、このオーブン操作が鍵といってよいでしょう。
あつあつのところを食べるのだけれど、自分では作らないこのデザート、美味しかった~
鶏は逃げたけれど、幸せな午後でした。

鶏脱走劇

2008年02月11日 | 日常
金曜日、知人から「3週間鶏預かってくれる?」と頼まれた。知人の家の鶏小屋に、えさをねらってくるねずみが発生。鶏を非難させえさをどかし、ねずみを退治する期間として3週間、という話。
我が家には前のオーナーが使っていた鶏小屋がある。というわけで「持ってきて」と軽くOKした。
やってきたお客は鶏3羽のほか、あひるが一羽、鴨が一羽。
息子は大喜び、私も間近でみる鴨がかわいくて小屋にはりついて観察。

今日、日曜日の朝は、鶏が今日産んだ卵を使ってベーコンエッグを食べ、鶏のいる生活ってなんだかいいわ~とご機嫌な私とだんな。
お昼に、友人ハイメがやって来て、庭でご飯を食べていると・・・・

「コーーーッコッコッコ」
ずいぶん離れている鶏小屋にいるはずの鶏の鳴き声が耳元で聞こえる!

鶏、目の前を横切る。

・・・・・

食事を中断、大人3人で鶏を追う。
鶏は、かなり逃げ足が速い。
大人3人であたふたしていたそんな矢先、ほかの方角から
「コーーーーッコッコッコ」

・・・え?
2羽脱走?

ここで説明するが、鶏小屋の裏には小さな竹やぶがあり、その後ろに石垣があり、それを超えると車道になる。
脱走するにはこの竹やぶに入り、石垣を登るかジャンプするかして石垣の上へ上り、敷地に入るしかない。
鶏のジャンプ力、すごいです。石垣、結構な高さなんだよ。

結局、3羽とも脱走。
捕獲を諦め、鶏の持ち主へ謝罪の電話。
「ああ、そうなったらもう駄目ねぇ。あの石垣、危ないな、と思ったのだけれど、まさか飛ぶとはねぇ」

不思議なことに1羽だけ、小屋へ戻ってきたけれど、2羽は敷地内にいるのか、車道を超え野生化しているのか、姿は見えず。

産みたて卵の目玉焼きは幻となってしまった。美味しかったんだけれどなぁ。

試験日

2008年02月09日 | Music
            ウォーミングアップする生徒たち

ほぼ1ヶ月に一度の割合で、サックス科は発表会兼試験がある。
恐ろしいハイペースにも慣れつつある私。
今日が今年に入っての第一回試験日だった。課題曲3曲のうち1曲を12名の生徒が演奏する。スペイン人の生徒を見てつくづく感心するのが、「試験だ」ということよりも「観客がいる発表会」を存分に楽しむ度胸を持っていること。楽器にもよりけりだけれど、少なくともサックス科に関しては「試験だ、どうしよう・・」とネガティブになる子は一人もいない。
私が学生のときはこうはいかなかったな。

学生のときは嫌いだったAudicion(発表会と通常は訳すけれど、私の出身大学では、管楽器に限り「おさらい会」と呼んでいました。不思議なネーミングです)、今は逆に学生に戻った感じで少しワクワクする。教員ではあるけれど、試験のときは審査する側ではなく、一緒に弾く側になるので、生徒がより身近に感じられる。

試験が終わった人の顔ってなんであんなに晴れ晴れしているんだろうね。(私も免許を取り終えたときはずっと笑顔だったしな)
見ていてこっちも思わず微笑んでしまう素敵な笑顔が12名。
全員男・・という色気ゼロの科だけれど、活気のある将来楽しみな生徒たちです。

自家製オリーブオイル

2008年02月04日 | Food
久々に38度の高熱を出した。火曜日から土曜日まで寝っぱなし。仕事すべてキャンセル。なんとも冴えない一週間でした。

話は変わり、今日はオリーブオイルの話。
マヨルカには3箇所、自宅で収穫したオリーブを精製してくれる場所がある。
叔父の家のオリーブが去年の冬、写真のオリーブオイルになり、分けてもらいました。
5リットルいただき、オリーブオイル専用の瓶(Aceitera,アセイテラという)に移し変えて使います。

これ、香りがぜーーーーんぜん市販のとは違うんですよ。
それだけで飲めちゃう感じ。(実際飲んではいないけれど)
具合が悪くて食欲はまったくなかったけれど、食べたいな、と思うのは、鍋焼きうどんと、なぜかこのオリーブオイルでソテーしたにんじんだった。

しばらく贅沢なオリーブオイルを使えそうです。