島便り

スペインはマヨルカ。2004年9月生まれの息子、2009年6月生まれの娘と、島出身のだんなとの4人家族の日々。

正確に伝えてください。

2009年02月28日 | ファミリー
昨年暮れ。
サンタさんに、なにがほしいのかお手紙を書くことになり、息子は私とだんなに自分のほしいものを次々と挙げていった。
その中に、ひとつ、??????なものがあったのだ。
それは「ホニティスの靴」

靴がほしいのか、もしかしたらサンタさん、持ってきてくれるかもしれないねぇ。
でも、それがどういう靴なのか、パパとママに説明してくれる?

「ホニティスの靴」とは、空中をびゅーんと飛ぶんだそうな。

おもちゃなのか?

そして、アルファベットでJonitisと記されたサンタさんへの手紙。
サンタさんは、わけが分からず、プレゼントしてくれなかった。

冬休みあけ、幼稚園から帰ってきた息子がまたもや「ホニティス」を話題にした。
「ホニティス、ほしいなぁ」

バーゲンも始まっていたし、どんなものか見るだけでも・・・と思って、スポーツ用品店をのぞく。
想像するに、スポーツシューズなんじゃないだろうか。
だんなの想像は、アメリカで大流行だった、靴にローラーがついていて、滑れる靴なんじゃないだろうか。
店員さんに、「すいません、ホニティスの靴っておいてます?」と聞いた私。
「は?」と聞かれ、「息子の発音なのでなんともいえないのですが、そのような名前の靴なんですが」といってみる。

「ホニティス・・・・・子供用の靴ですよね?聞いたことないですねぇ」

「在庫がありません」ではなく、「聞いたことない」
しかも、かなり怪訝な顔をしていわれたもんで、ほかのスポーツ店をまわる勇気が失せる。

誰が持ってるの?という質問に、息子は
「カルロスが持ってるよ。いっぱい持ってるの」と応えた。
カルロス・・・・そういえば、クラスにカルロスくんがいるなぁ。
カルロスのママに聞くのがいいのだけれど、カルロスのママって、なんか「セレブ~」な感じなんだよね。
あんまり話したこともないし、ここは普段話をする、隣のクラスのハイメくんのママに聞いてみよう。

ハイメのママは結構口が悪いのだが(私と同じく)
「はーーー????知らないわよ」とケラケラ笑って私の謎には答えてくれなかった。

謎が深まるホニティスの靴。


その謎が少し解けたのは1月の末。
息子が、なんと、ホニティスを幼稚園から持って帰ってきたのだ。

日本で昔あった(今もあるの?)グリコのおまけみたいなおもちゃじゃないですか!
これがホニティス?
そして、なんで「靴?」

息子はホニティスが履いている靴をはくと、びゅーんと飛べると思っていたみたいで、「靴」といったらしいのだけれど、靴はぜんぜん重要じゃなくて(がーーーーん・・・)ようは、このおもちゃが欲しかったのね。

それを知らずお店に行った私、ハイメのママに聞いた私・・・・息子ーーーー!!!!(カルロスのセレブママに聞かなくて正解!)

が、謎がすべて解けたわけじゃなかった。
いくらネットで検索しても出てこない。
幼稚園から持ってきたホニティスは、休み時間にお友達がくれたらしいのだけれど、やっぱりどういうものか知りたいじゃない?

謎が謎をよんだある日。
友人Tの娘に「ねえねえ、ホニティスって知ってる?」
Tの娘、Liriは小学校1年生の女の子。でも流行ものに敏感な彼女、さすがです。知ってました!
「ゴルミティね。男の子、集めてるよね」


ホニティス→ゴルミティ・・・・・・


最初からLuriに聞けばよかった・・・・

もちろんネットにもたくさんGORMITI情報は出ています。
靴でもなければ、ホニティスでもなかった・・・・最悪だよ、息子くん。

どうやら、息子は休み時間、小学生のお兄ちゃんたちと遊んでいるらしい。
幼稚園生はあんまり持っていないらしくて、小学生がナルに「持ってないの?じゃ、ひとつあげるよ」っていったみたい。
そして、その子の名前もカルロスっていうのね。紛らわしい・・・っていうか、ちゃんと説明してよ、息子!!!!!

おとといも、ひとつもらってきて、人からもらってばかりでもなんだか・・・・と思い、だんなが二つ買ってあげたそうです。
キオスクに売っていて、ひとつ2.5ユーロ。
微妙な値段だよね?
こんなに小さくて、別にお菓子がついているわけじゃなくて、コレクションのものが2.5ユーロかぁ。
毎日買うわけじゃないんだからね!と言い聞かせたけれど、どうでしょうか。
お兄ちゃんたちは30個とか持ってるらしいです。
彼は友人からもらった2つと、パパから買ってもらった2つ、合計4つで今のところ満足してます。

子供情報って難しい・・・・

「はい、ご苦労様」

2009年02月26日 | 日常
私の大切な大切な生活必需品が壊れた。
日本から持ってきた、優秀な品。
それは「タイマー」

なにかをしながら、なにかをする、という「ながら族」な私には、タイマーはなくてはならないもの。
朝ご飯のあと、昼ごはんの下ごしらえだけして、2階にあがり練習する。
練習が半分くらい済んだ時点でタイマー登場。
お昼に煮込み料理が多いのはそのためだ。鍋をかけたまま練習できるので便利なのね。

日本のタイマーは実家でも同じものを使っているのだけれど、デジタル表示で秒単位で表示される。
かなり長いこと使ってきたのだが、電池をかえても動かなくなってしまった。
そこで、かわりのタイマーを見つけにパルマに行ったのだが、デジタルは見当たらず、デザイン重視で卵型タイマーを買ってみた(写真)

デザインはかわいいのだけれど、ジリジリ
の音がいけない。
まず、音が小さいので、だんないわく「耳をすませてないと気がつかない」←おおげさな・・・
それから、そのジリジリ音がものの3秒くらいで切れる。
え?と思ったら終わり。
前のデジタルのは、自分で「Stop」を押さない限り、これでもか!というくらい鳴ってくれたので気がつかない人はいなかった。

そして。

さらなる最悪事項。

ピアノを練習中に、このジリジリが鳴ると・・・・・



昔聞いたな、この音・・・



そうです。コンクールなどで「はい、ご苦労様、次の方」というとき鳴らすあの「ジリジリ」に極似なのだ。

感じ悪いよ、これ。

そんなタイマーで今日作った料理は・・・


アカデミー賞

2009年02月24日 | 映画
やっぱり春かな? 庭で植えた記憶のない水仙を発見。目に付かないところで花開いていたので切花にしました。


アカデミー賞発表になりましたね。
この間書いた「スラムドッグ」賞を総なめ状態だったけれど、私が「おーーーー!」と驚き&喜んだのは、やはり日本の作品「おくりびと」
外国語映画賞、とりましたね。素晴らしい!
本木雅弘主演、というだけで見たくて仕方なかったこの作品。
どうにかして絶対見たい!!

スペインでは、もちろん、助演女優賞をとったペネロペ・クルスにスポットをあてています。これもBig Newsですね。

ところで、主演女優賞のケイト・ウインスレットが演じた「愛を読む人(邦題)」
これは、原作はドイツ語で「Vorleser」日本語訳で「朗読者」という題のベストセラーを映画化したものなんですが、この本を読んだとき(私は日本語で読みました)、あまりの感動に、いろんな人にプレゼントした記憶がある。
だんなにも何語だったか忘れたけれどプレゼントした。
もう10年くらい前になるかな。
そういう思い入れの深い原作の映画化、というのは、見たい気もするし、イメージを壊してほしくないので、見たいくない、という気もあるし、複雑です。
というわけで、まだ見ていません。

確か13部門のノミネートだった、ブラット・ピットの「ベンジャミン・バトン」
これは、はっきりいって、

でした。かなり期待して見たせいなのか、それともあまりの長さ(ほぼ3時間)、盛り上がりに欠けるところ、などなど、3時間かえせ!という感想。
「すごくよかった」という友人も多いので、なんともいえないけれどね。

なにはともあれ、「おくりびと」スタッフに拍手

カーナバル

2009年02月23日 | ファミリー
幼稚園でのカーナバルの仮装は木曜日に行われた。
クラスごとにテーマが決まっていて、ナルのクラスは「エスキモー」
学年でのテーマが「民族」だったみたいです。
隣のクラスは「中国人」だったので、なんとなくセーフ・・・と思った私。
保育園のとき、中国人仮装でダンスをした経験のある息子なのだが、あまりにもはまりすぎていて(一応、息子も半分はアジア人だし)笑えたのだが、あえて「仮装」してまで中国人・・・という気もなきにしもあらず。

衣装はクラスでみんなで作ったらしく、その格好で下校。
私もだんなも仕事でお迎えには行かれず、おばあちゃんがカメラ持参で行ってくれました。

で、今日、日曜日はいろんな村々で仮装行列が行われているはずなのだが、すっかりそのことを忘れていた私たち。
練習を終え、1階に降りてきた私を見るやいなや、息子が
「ママ、今日は仮装の日だよ」

すいません・・・すでに7時半。パレードには行かれないし、なにに仮装するのか、まったく考えてなかったし(幼稚園で終わった気になっていた!)。

と、だんなが「なにになりたいの?」と聞き出し、これで「象さんになりたい!」っていわれたらどうすんだよーーと横目で訴えてみたのだが通じず。
が、幸いなことに「海賊になる!」というので、即席海賊を作りました。
作ったといっても、ゴミ袋をマントに見立てて、帽子(なぜか、昔、ベネツィアで購入)と、剣(去年のフランス旅行のときに、なぜかカルカッソンで購入)をかぶせただけだけれど、完全にその気になり、この顔つき。

相手がいないと戦えない(戦うのかーーー!)とのことで、だんなも仮装する羽目になり(でも同じ海賊じゃないといけない、という息子の難しい注文で、麦わら帽子をかぶり、黄色のゴミ袋をかぶった、なぜこれが海賊!!!!という衣装になりました。でも息子分かってないのでセーフ)バトルが数分繰り広げられ、無事、今年のカーナバルが終了いたしました。

・・・・

いいのか?これで????
来年はパレード、忘れないようにしなくては。

春・・・なのか??

2009年02月23日 | 日常
早起き(といっても9時ごろだけれど)できたおかげで、天気のよい日曜日の午前中を満喫できました。
今日は練習は午後、と決めていたので、久々に庭の手入れを。

カモミールの花が前から満開で、摘もう摘もう・・・と思って時間だけが過ぎていき、やっと今日収穫。
写真のはほんの一部で、かなり大量に採れました。
自家製カモミールティーに、友人ペドロさんからいただいた蜂蜜を入れて飲む至福のときが数日後にやってきます。楽しみ。

ある日のオレンジジュース

2009年02月23日 | 日常
目覚ましなしで眠れる唯一の日「日曜日」
が、子供はなぜか定刻に起きる・・・・
週末でも遅くとも8時には起きるよ、うちの子は。
そして、起きるだけではなく、テンションが非常に高く(子供ってみんなそう???)朝からずーーーーっとしゃべりっぱなし。
いつも、私たちの部屋に、一緒に寝ているお気に入りの人形持参で現れ、ベットに進入してくる。
で、こっからが地獄。
パパとママ、どちらにも話しかけるのだが、このときばかりは、私には完璧な日本語で(普段はめちゃめちゃなのに!)
「ねーーママー、下行こう~ 食べようよ~ 起きようよ~」と始まり、反応が薄いことを確認するやいなや、人形との一人劇場が始まる。これも私に聞かせたいためか、すべて「日本語」で上演されるのだ。
笑いをこらえるのに必死なのだけれど、「おきてる!」と感ずかれるとアウトなので、目はつぶったまま。

こんな毎週末なのだけれど、今日はさらにヒートアップしていて、ベットの中で泳ぎ始めた・・・
これは起きるしかないか・・・とだんなとため息。
でも少しでも起きる時間を延ばしたい私たち。

私「着替えてきなよ、そうしたら起きるから」

数分後、着替えて登場した息子。
普段は「着替えなさーーーい!」といっても、ぐずぐずしているのに。

私「・・・・ずいぶん早いね。じゃ、カーテン開けてよ」

ダッシュで頼んでもないのに2階すべての部屋のカーテンを開ける音が。

だんなと笑いながらベットで待機(悪い親だ・・・)

極めつけ。
だんな「オレンジジュースが出来てたら嬉しいなぁーーーー」

まさかね。まさか、オレンジジュースを1階のキッチンまで行って作るわけないよね。
という意味でいったと思うのだけれど、部屋から足音が遠ざかり、階段を下りる音が聞こえ、数分後



ウイーーーン





オレンジジュースしぼってる音がかすかに聞こえる!!

慌てて二人で1階に降り、様子を見てみたら、本当にオレンジジュースを自分で絞っておりました。
すまん、息子。

コンセントにオレンジジュース絞りのコードを入れ、ナルも使っていいよ、と普段から使わせているナイフを持ちオレンジを二つに切り、私が毎朝やっているのを見ているのか、オレンジの下には新聞紙を敷き、両手でオレンジを押している姿に、びっくり。
結局全部やってくれました。

早く起きろよ、と、こういう形でいわれると、参りますね。

誕生日のお礼カード

2009年02月16日 | 日常
月曜日に招かれた誕生日会のお友達からお礼のカードが届きました。

誕生日会で子供が一番楽しみにしているのは、やはりプレゼント。
我が家は毎回、本をあげているのだが、大半はおもちゃを持ってくる。
20人よべば、20個近いおもちゃ、そしてそのほかにパパやママ、おじいちゃん、おばあちゃんからももらうだろうから、その数といったら半端じゃない。
余計なお世話だけれど「このおもちゃ全部で遊ぶのか、大半はお蔵入りか??」と考えてしまうことも。
プレゼントの開け方も、だんなの話によると、子供たちが列になってプレゼントを主役の子供に渡し、もらった側は、びりびりと包装紙をやぶり、中身を一瞥、はい、次は?って感じだそうな。
空恐ろしいですね。その光景。

この間の誕生日、ElinaとAna(双子)のときは、プレゼントをその場で開けることはなかった。
チキパークの入り口で、係りの人が、「誰あてで、誰からなのか」というのを包装紙に書き、大きな袋に入れていた。
家でゆっくり開けるらしかった。そのほうが子供は遊びに熱中できていいと思ったのだが、ナルは自分が選んだ(正確に言うと私が選んだけれど)プレゼントをElinaが気に入ってくれるのか気になったようで、「あけないの?」と何度か聞かれた。

で、金曜日にこのカードをもらって帰ってきたのだ。
これってすごくよいですね。Elinaのママのアイデアなんだろうけれど、こういう気配り、すごくほっとする。
Elinaのママは若いころ、日本の雑誌でモデルをしていて、そのあとカネボウに勤めたそうで、日本語をまだ少し覚えている。
これが、またちょっとおかしい日本語なんだけれどね。
誕生日会のときも、私たちが到着したら、入り口で「大丈夫?(彼女の意図としては「元気”?」)」と聞かれ、そのあとは普通にスペイン語で会話したけれど、お開きのときも、「おつかれさまでしたーーー!」と業界人か?と思うほどの元気な声でおくりだしてくれました。ちょっと違う・・・・と思ったけれど、なかなかユニークなママなのでありました。

なので、このお礼のカードにも「どうもありがとう」って書いてあるでしょ?
Elina、の下には「Besito(キス)」という、これはスペインでは決まり文句なので深い意味はないんですが、ナルは女の子からもらった初めての手紙(・・・とはいえないけれど)が嬉しかったらしく、こうやって冷蔵庫に貼り付けています。


とけこみ坊主

2009年02月15日 | ファミリー
今日知り合ったばかり(私もだんなも「はじめまして」の人!)のハイメの友人とすっかり打ち解ける息子。
多分、50人、全員と話をした唯一の人物でしょう。
毎度のことながら、BBQ中、息子と話をしたのは2回くらい・・・

さて、今日にて週末のお遊びは終了。
少し本腰いれてさらいます。

ハイメ招待のCalsotadas

2009年02月15日 | 日常
                        働くのは男、と決まってます。


友人ハイメが2ヶ月前、我が家の裏山に引っ越してきた。
今までの都会暮らし(しょせんパルマだけれど・・)を一転、持ち家なのでそれは人に貸し、田舎暮らしに踏み切った。
今日はそのハイメが友人を招いてCalsotadas(ねぎ焼き)をする日。
この連絡を受けたのはかれこれ2週間くらい前なのだけれど、おおざっぱなハイメ、どうやら友人という友人に声をかけ、「40人くらいに声をかけたけれど、ま、集まって25人くらいだろう」と読んでいた。
確かに、大勢に声をかけるBBQなどで「全員出席」はまずない。週末だしそれぞれ予定もあるだろうし。
がーーーー。
今回に限り声をかけた人数を超える(なぜだ!!)友人が集まったのだ。
こりゃ大変。
もちろん事前に「出欠の返事」はとっていたらしいので、ねぎの注文は問題なかったらしい。
でもその数、500本!
壮観でした。
約50名によるCalsotadas. 
実際知っている人は10人くらいで、自己紹介したはいいが、名前が覚えられん・・・という状態だったけれど(こういうことはしょっちゅうだね)
有意義な土曜の午後、でした。
こういう場で知り合った人で、結構意外とその後も交流が続く人がいるんだよね。
仕事関係でつながったり、共通の友人がいたり(なにせ、この島狭いから)昔はあんまり好きじゃなかった大人数の集まりも
どっぷりはまれるくらい度胸がつきました。

そのとき、息子は・・・・