島便り

スペインはマヨルカ。2004年9月生まれの息子、2009年6月生まれの娘と、島出身のだんなとの4人家族の日々。

子供のいない夕食

2008年07月31日 | Food
今日はナルはお婆ちゃん宅にお泊り。

夕食は、畑の野菜を使ったメニューになりました。
(ヴァカンス中なので、食事の話題が多いなぁ・・・)

おくらの天ぷらで始まり、トマトとマヨルカピーマン(マヨルカにしか生息しないピーマン)を使ったサラダ、そして締めに写真の「紫蘇パスタ」。

暑いので、ヘルシーメニューです。
でもだんなは痩せない・・・
なぜ??

約束どおり・・・

2008年07月31日 | 日常
この人(ハイメ)が、うちのキッチンに入ると、キッチンが狭く感じる・・

約束どおり、ハイメコックさんが料理してくれました。
「きみたち(私とだんなくん)は、ワインでも飲んでのんびりしててよ」というハイメ。
そのとおりにさせていただきました。
ワインを飲みながら、映画の話なんかして、食事を待つ。いやー極楽だぁ。

ナルは、キッチンに立つのが好きなので(私が仕込んだ、ともいえるんだけれど)、ハイメにぴたっとくっついて、手伝いがてらハイメの手つきを観察してました。将来が楽しみだ~

食事に熱中して、出来上がりを撮り忘れましたが、海老、アーモンド、生姜、にんく、ねぎ、などが入った、美味しい中華料理を作ってくれました。

むふふ。

息子の長い長い夏休み

2008年07月29日 | 日常
ナルの幼稚園は6月22日で終業式でありました。
来年度の始業式は9月15日。
子供にとっては嬉しい3ヶ月だろうけれど、親にとっては・・・長いですね。

幸い、今年、私は夏の仕事が緩やかなので、子供と一緒にまったりまったりしているけれど、夫婦共働きが普通のスペイン、みんなひーひーいってます。
キャンプ、水泳教室、音楽教室など、4月、5月の段階からインフォメーションを集め、この長い夏休みを子供が退屈しないように頭をひねっている。
でも、これらの夏期講習、結構な額なのだ。
私のマヨルカの日本人の友人は「日本に帰るのとたいして変わらない出費!」と、早々と帰国している。私は日本の暑さが恐怖で(こっちも暑いけれど、質が違う気がするのよね)まだ夏に子供と帰ったことはないけれど、この長い夏休みを乗り切るために帰国する日が来るかもしれない。

まだうちのなるきちくんは3歳だし、○○教室にいれるよりママや友達と過ごすので十分だろう、と、一緒に海へ行き、プールに入り、自転車で買い物へ行き、と、ずーーーーっと一緒にいます。
そのためか、私との会話が日本語に切り替わりました。
私がいくら日本語で話しても、90%スペイン語で返してくるし、去年くらいには、こちらもだんだん面倒になってきて(・・・というか、むなしくなってきて)つられてスペイン語で話しかけたりしていたのだけれど、その都度だんなに注意されていた。
絶対日本語を話しなさい、ってね。

実際やってみろー!というくらい、これは根気がいります。
でも諦めなくてよかった。
同じことをいっていても、母国語で話しかけられると、でれ~っとくる。文句なしにかわいいです。
スペイン語だと結構生意気なこというんだけれど、日本語だとまだそこまでのボキャブラリーがないためか、カチンとくることもないしね。

そうそう、今日はハイメが「ご飯を作りに」来てくれます。
この間ご馳走になったから今度は僕が作る、と。
たった2日間でお返ししてくれる彼もまた「夏休み」らしいです。
時間あるって素晴らしい。


予定は未定

2008年07月27日 | 日常
                       誰よりも黒いぞ!

今期の仕事、完全に終了。いやー気持ちはすっかりヴァカンスだったけれど、実際「もうお前は働かなくてよいぞ」といわれると、すっごく嬉しいもんですね。9月までどっぷりヴァカンスさせてもらいます。

金曜日はだんなの会社がお休み。
3人でデイアの海へ行ってきました(写真)。母と息子は焼けやすい肌で、真っ黒くろすけです。母の写真は載せないよ。

休みになったら連絡しよう、といっていた友人が数名いたので、電話をいれてみた。
実は下心があっての電話だったのだ。
ジュリアという女友達。彼女は一族で同じ敷地内に住んでいて、息子も遊ぶ場所が沢山だし、なによりも彼女の母親はとっても料理上手。
遊びがてら、美味しいものもいただいちゃおう、というもとに電話してみた。

「わーい、来てよ。待ってるから。あ、そうそう、ママがいないから食事はYUKO、作ってね」



下心は持つものじゃありませんね。
おまけに一族みんながいるというじゃないですか。
息子は大喜びでみんなに遊んでもらっていたけれど、なにが哀しいか、12人分の食事を作った私です。ジュリアは料理はするな!というほど、料理下手なので、仕方ないのだけれど。

誰か食事つくりにこないかなぁという気持ちに応えたように、Blogおなじみハイメくんが電話をくれた。
「日曜日、遊びに行くよ」

わーい、わーい!なにが食べられるんだろう!と思った矢先。

「久しぶりだから和食がいいよね。よろしく」



確かに暑いし、和食が食べたいよね。
そうなんだけれど、人に作ってもらいたいのです。
月曜日はもとから私が食事を作るよ、という予定があったので友人がランチをしにくる。
予定が・・・・・

さて、絶好調の畑ですが、このたび「おくら」がデビューしました。
おくらくんの天ぷら。これは本当にうめーうめー。
だんなも「うめーから毎日でも食べたい」というほど。(毎日作るわけないけれど)
そしてかぼちゃくんも晴れて収穫となりました。うめーうめー。

これから8月6日までマヨルカでまったりしてるので、少し頻繁にBlog更新してみるね。

Freiburg旅行記 ③

2008年07月14日 | 旅行
お似合いだと思いませんか、この二人!

あっこちゃんの長女、モエと、わが息子ナルはこれまで3回顔を合わせている。
初めては2006年の秋、次女を妊娠中のあっこちゃんがモエと二人、マヨルカへ遊びに来たとき。
次が今年の4月にお互い日本へ帰っていて、帰りの飛行機を合わせたのでそのときに合っている。このときは成田で待ち合わせしたのだけれど、会ったとたん、写真のようにすぐに手をつないでいた。
そして今回が3回目。うちの息子が小ぶりなので1歳下のモエともほとんど差がない。

とにかくよく遊んでた。もちろん喧嘩もしてたけれど、友人宅へ遊びに行き、子供が気が合わないと大変なのよ、とあっこちゃん。そういう経験があるそうです。

ちなみに、2007年に生まれた次女ユナ。名前の由来は2006年に彼らがマヨルカへ遊びに来たとき、窓から見える月を、うちのだんなが「ユナだよ(カタラン語で月はユナ)」とナルとモエに教え、ナルは「ンナ」としか発音できなかったのに、モエがきれいに「ユナ」と発音。
ここから次女の名前が来ているそうです。
不思議とカタラン地方で「ユナ」という名前の子供は皆無。なぜか犬につける名前らしく、だんなも「なんでだろう・・・きれいな名前なのにね」と理由は分からないらしい。

毎晩寝る前にはお互いの部屋を訪問。
「チュっ」としてから寝るのが恒例行事だった。これがかわいいのなんのって。
ナルはマヨルカで買ったサングラスを持参していたのだけれど、これを見たモエが「ほしいほしい!」とおねだり。ドイツではあまり見ないらしく、じゃ、優子おばちゃんが送ってあげるね、と約束したのだけれど、なんと最終日、ナルが「モエにあげる」と自分からモエに自分のサングラス(しかもお気に入り!)をプレゼント。
惚れたな、おぬし。

次回の私たちのフライブルグ訪問は雪の時期。ソリをやろう!という約束で帰ってきました。

終わり。

Freiburg旅行記 ②

2008年07月14日 | 旅行
フライブルグは、ドイツの中でも「環境都市」に認定され、ごみ問題、大気汚染、太陽エネルギー、など、環境問題の最先端をいく都市です。
すでに私がいた1995年には、家庭のごみばこは、「生ごみ」「紙類」「ビン類」「缶類」「その他の不燃物」に分かれていた。
そして、ビンだけで3つの区分があった。
「緑(ワインの瓶)」
「透明(ヨーグルトなどの瓶)」
「茶色(ビールの瓶)」
リサイクルを考えての区分なのだろうけれど、当時、これをなんと面倒に思ったことか。

そんなフライブルグ。今回の滞在先、岡部ディアシュタイン邸は、そのFreiburgの中でも、さらに環境に優しい地区。
まず車。
車はこの地区の少し外にある地区に止めることが義務づけられている。家のあるエリアは歩行者、または自転車のみが通れる通りで、住民の脚となるのは、自転車か、市電。
フライブルガー(フライブルグの人)のシンボルとされる自転車には、写真であっこちゃんが押しているバギーがとりつけられ、おかあちゃんたちは自転車の後ろに子供たちをこのバギーに乗せ市内へ買い物へ行ったりしている。(図的にはとても逞しい)

感心したシステムを紹介。
基本的に車を必要しない地区だが、週末に家族で郊外に行こう、大型ショッピングセンターに行こう、などという場合に備え、車をほかの家族とシェアするのが主流らしい。ようするにレンタカーみたいな感じなんだけれど、まったく違うのが、最初に600ユーロくらいを払い、そのあとはガソリン代のみが負担になる。
使う場合はこの会社に連絡。毎回同じ車がつかえるわけではないけれど、すばらしいシステムだと思いませんか?

ほとんどの家が太陽エネルギーを使ったシステムを持ち、ここまで徹底している地区は少ないのだろう。あちこちから取材がくるそうだ。日本のNHKも来たそうです。
地区にあるスーパーマーケットは「BIO」自然食品。
普通のスーパーより割高なんだろうが、安心して食べられるほか、ここで買った牛乳、ヨーグルトは激ウマでした。息子は毎日1,5リットルの牛乳を飲んでたしね。

写真は、ある日曜日、家の裏にある山を1時間近くのぼり、レストランへ行ったときのもの。
子供たちが乗っている自転車に注目。
これは「Laufrad」というもので、この地区の子供たちは2歳くらいからこれに乗るそうです。
ドイツ、スイスでは主流らしいのだけれど、ようするにペダルのついていない、二輪車。
これでバランス感覚を鍛えるのだけれど、これを乗り回している子供は、二輪車に乗れるようになるのに、最高でも2時間くらいで乗れるようになるらしい。
ナルも初日からこれに乗りたがり、二日目でかなりのスピード、しかも足を地面につけないでバランスだけで乗れるようになった。
これは買ってかえるしかない!と近くの自転車ショップに行き、買う寸前までいったのだけれど、ふと、マヨルカにあるかどうか確認しよう、とだんなに連絡。
奇跡的に、マヨルカのプロの自転車を扱うお店に2つだけあったのが分かり、ドイツで買う必要なしということになった。
このお店(マヨルカ)のオーナー。1年前にスイスへ行き、そこで子供たちがみな「Laufrad」に乗っていることに感動。2台だけ買って店内に置いたそうです。
マヨルカに帰ってきて速攻購入したので、今、ナルは近所をこの「Laufrad」に乗って徘徊しております。

環境問題というのは、改善するのに長い長い年月がかかる問題。
きっとこの地区も何十年もかけて作ってきたのだろう。
次の世代のことも考えての地区作り。
当分、マヨルカ、いや、スペインには無理なテーマなんだろうな。

続く。

Freiburg旅行記 ①

2008年07月14日 | 旅行
                     最高の夏休みでした!

金曜日の早朝、フライブルグから戻ってきました。
フライブルグは何度かこのブログに書いているけれど、私が1995年から97年まで音大に通った地。短い期間だったけれど、留学期間に知り合っただんなや、そのときの友人とは、今でもながーくながーくお付き合いさせてもらっています。

今回の滞在先はそんな同期の友人、岡部亜希子宅。
彼女は同期のピアノ科で、今はヨーロッパ各地で現代音楽のピアノ奏者として活躍中。私はこのジャンル、あんまりよく分かってなくて、自分にこの仕事が来ると、まっさきに彼女に連絡する。
「ねえ、これ、どういう意味?」ってね。そうすると、医者のごとくあらゆる可能性をいろんな角度から分析して教えてくれるのだ。お世話になってる友人です。
そして、だんなさんのクリスチャンは、とっても有名な打楽器奏者。スペインの仕事仲間からも「ええ、ディアシュタイン(彼らの苗字)の家に泊まるの!」と羨ましがられた、つまり、かれらにとってみると演奏会やCDで見る名前の人らしく、改めて彼の知名度を知りました。

そんなことは関係ない私たち。息子は初日から彼女を「ママ」彼を「パパ」とよび(私とだんなの立場は・・・)彼らの愛娘二人と楽しそうに遊んでいました。

何回かに分けて旅行記にしてみます。
写真はフランス、アルザス地方のRiquewihr。この写真の風景が永遠に続く、中世そのままの小さな村です。そしてここでアルザスの白ワインを3本購入。どれもおいしかった・・そう、家では毎晩酒盛りでありました。極楽。

ここから車で20分ほど行ったColmarにも寄り、「小さなベニス」といわれる運河沿いを散歩。
ここで私のなんちゃってフランス語事件。
「ベティ・ベニスはどこ?」とフランス語で清掃中のおじさんに質問したんだけれど、かなりぎょっとした顔で「へ??なに?」と聞き返された。
通じてないな、と判断。「ベニス」を3回くらい繰り返し、「おまえとはかかわりたくない」という顔をされた後、はっとひらめいてくれたおじさん。
「ペティ・ブニーズか?」
フランス語でベネツィアはブニーズと発音することを教えてくれたおじさん。
さぞかしびっくりしたことでしょう。だって「小さな○ニス」って聞こえちゃったわけだしね。

このほか、あっこちゃんが車を出してくれて行った場所はBaselのTinguely美術館。
Tinguelyおじさんが、がらくたを集めて作ったオブジェが飾られているのだけれど、子供が見ても大人が見ても楽しめるかなり内容の濃い美術館です。お薦め。

ボブスレーデビューもしました。近くの山にある、名前は忘れたけれど水がテーマの大型公園。ここのリフトで山頂まで上がり、息子と二人、ボブスレーで下山。
スリル満点で面白い!

あとは師匠、Tibor Hazayのお墓参りにも行きました。
卒業してからのFreiburgには友人といつもHazayがいたので、彼のいないFreiburgというのはなんだか妙な感覚だったけれど、やっと念願のお墓参りができて肩の荷がおりました。

次回は環境都市、フライブルグについて。