島便り

スペインはマヨルカ。2004年9月生まれの息子、2009年6月生まれの娘と、島出身のだんなとの4人家族の日々。

大往生

2018年02月25日 | ファミリー


フランシスカのお母さん、今朝96歳の生涯を静かに閉じました。
お手伝いさんが朝起こしに行ったら眠ったままでした。

家族の不幸が続いていますが、電話で話したフランシスカは穏やかでした。
全ての準備が整っていて、家族が毎日顔を見に行っていて、自宅で眠るように息を引き取った。幸せな最後だったから後悔はない、と。

上の写真は最後の誕生日、去年の10月21日。
私とナダールはムルシアにいたので欠席でした。
穏やかな笑顔です。

私は本番が続く週になるのでおそらく葬儀には出られません。生まれ育って今まで住んでいた家の前の教会でのミサになるので、温かい集まりになると思います。

合掌。

ほぼ日常

2018年02月22日 | 日常
ナダールが土曜日に退院しました。
まだまだ本調子までには時間がかかり、その間休職、ですが、やっぱり家に帰って来たからか病院にいたときよりも元気そうに見えるしなによりも機嫌がいい。

つかの間の週末ができたユイさん。
家族でなにかするわけにはいかないので、友達のファミリーに甘えて山登りに行ってもらいました。





野生アスパラを沢山収穫。
夜はアスパラ入りオムレツ。

チョビ髭が目立って来たナル。
そろそろお手入れしたほうがいいのではないか、とは思うものの、剃ると濃くなるし、この年頃の子供の髭はどのように手入れしたらいいのか、ナダールは手入れしたことないから知ーらない、でおしまい20歳の生徒たちに質問。

やはりみんなお手入れしてるのよね。
ちゃんと教えてくれました。

ワックスがいいよ。でも痛いよー

で、ワックス片手に息子を追いかけ回す。

あんたのクラスの男の子たちがどうしているのか、聞いてみなさーい!
というと、休戦状態にホッとしたのか携帯で友達と連絡をとり

ママ、みんなワックスって言ってる…

とあっさり降参。
みんな一年前くらいから始めてたみたいです。

で、ワックスを誰が剥がすのか、でまた一悶着。
自分でやるのが一番痛くないと思うけど?といったのですが、一番思い切りのいいママがやるのがいい、とのことで

おもっいっきりビリっ

ギョエーーー
って文字通りいう人を初めてみた

綺麗になりました。

恐怖におののくユイさん。
「ママ、私も大きくなったらやるの?」といわれたので

貴方の場合は美容に詳しい日本のあーちゃんにちゃんと聞いてあげるから安心しなさい

の声に一安心の娘。
息子、なぜ僕もあーちゃんに聞いてくれないのか抗議の目。

あー日常。ほぼ日常。

長引く入院

2018年02月15日 | 日常
ナダールが先週の木曜日から入院。
翌日手術、そして今日に至ります。

体の不調は目から始まりました。
朝起きたら左目が半分くらいしか開いてない。
そのあと、歯が痛くなり、背中が痛くなり、最後が頭。

この間、眼医者、歯医者に行き異常なしとの診断。
頭からきてるな、と背中の段階で気がつき、そこから色んな検査が始まり

首後方に血塊があるので、即手術。

という連絡があり、まだ彼は

「来週じゃだめですか?週末娘のコンサートがあるんですが」

と渋る余裕。

だめ、今すぐ、といわれ、ぶーぶーいうナダールを病院まで送り、翌日の手術のあと、脳外科の先生から

脳梗塞だった

と聞かされ、一気に危機感がアップ。
どこかで、そうじゃないのかなあ、と思っていた自分がいたので、逆に落ちついたのですが、でも時期を逃したら命とりなわけだし、なによりもナダールがこの日からナーバスになりました。

気になる点がなくなるまで、入院です。

初めて家族三人で長期間いるのですが、あまり困ることもなく、大丈夫大丈夫、と思っていたのは一昨日まで。
夕方疲れを感じ、友人に子供たちの稽古事のお迎えを頼むようになりました。
夜は子供たちと10時に寝る。とにかく、体力温存。

この一週間、数々の人が心配のメッセージをくれたりして、ありがたかったのですが、スペイン人のそれは、常に感じていることなのだけれど、絶妙な距離をもちながら、あくまで冷静に、ドラマチックにならず、それでいて温かみを感じる。カトリックとなにか関係があるのだろうか、と考えたり。よく分からないけれど。

自分が弱ってる感は全くないけれど、やはり外野から不安材料を提示されたり、妙に感情的になられると神経をやられる。
これは、これからの自分も気をつけようと思いました。
親しき仲にも礼儀あり、なのかな。

退院が長引いて、家族全員が一瞬落ち込んだとき、ムルシアから電話をくれて、前向きな会話をしてくれたたまきには今日になって私もそうありたいな、と思わされました。見習いたい。



ママは重い物持っちゃだめだから、と、兄ちゃんが雛箱を下ろしてくれ、ユイが一人で飾り付けしました。
子供たちの成長も嬉しい。

ナダールは病室でうだうだしていますが、元気です。
頭痛はまだとれず辛そうだけど、あとは食欲もあり、散歩もできるのでよく歩いているみたい。

退院を待つ日々です。

二月頭色々

2018年02月06日 | 日常
ユイのインフルエンザが完治したと思いきや、ナルにも危うい雰囲気が漂い始め、症状が違うのでインフルエンザではなさそうだったのですが、剣道の大会が近かったのと、学校も試験がまたあるので休みたくない、ということで

兄ちゃん、毎日ティッシュの箱を持参&マスク着用での登校。

スペインでマスク姿、というのはまず見かけない。一度、私と子供たち三人でマスクをして車に乗っていて、信号待ちをしていたら、隣に停車していたバスの乗客が全員自分らを凝視していた、ということもあったくらいで。

ですが、兄ちゃんは、いやいや、していくよと毎日ティッシュ&マスク。

ちょうど担任の先生との面談がその間にあり、やはり先生も「ナル!どうした!」となったらしいのですが、マスクしてると楽なのと、クラスメイトに移したくないから、と説明されたとかで、日本人だなぁ、と思ったらしいです。

そんなんで、一日も休まず(かなり辛そうだったけど熱がなかったので頑張ったと思われる)無事に大会出場。



優勝です。
手作りの記念品をいただきました。宮島をイメージした、とかで、漢字もよく書けてる。
道場仲間の奥さんが作った、とのこと。いずみさんの日本語の生徒さんです。すごいね。

そのあと、家族でお祝いディナーに行ったのですが

試合中の私の声がうるさい、と言われてしまいました。
掛け声は嬉しいらしいのですが、一人でぶつぶつ言っている声も聞こえているらしく…
「なんでー今攻めればいいじゃん」
「入んない(面が)ねー」
など、私的には皆様に分からないように一人で日本語でぶつぶついってるんですが、どうやら聞こえているらしい…
それは失礼致しました、以後気をつけます、と平謝り…

翌日の朝はちゃんと朝ごはんを買って来てくれた兄ちゃんです。



私の仕事がひと段落、一週間緩いスケジュールなので、友達との食事会にも参加。



ジョシーとジュリー。

前菜はペルー料理



メインはドイツ料理





ジョシーの誕生日だったので、ミルフィーユを持参しました。



こちら、岡部ご夫妻からいただいた群馬の地酒。
ナダールとジョシーは日本酒好きなのですが、大絶賛!



楽しいひと時でした。

で、そろそろ来るかなぁと思っていた



楽譜が昨日届き、今日から譜読み。
トランペット世界ナンバーワン奏者のひとり、Pacho Floresとのリサイタル準備です。
トランペットなのに何曲弾くのー!という量ですが、まぁ、彼ならやるんでしょう。
ベネズエラの「エル•システマ」出身奏者って、今世界で大活躍ですね。指揮のドュダメルとかね。
さてさて、さらいます。