島便り

スペインはマヨルカ。2004年9月生まれの息子、2009年6月生まれの娘と、島出身のだんなとの4人家族の日々。

帰国間近

2022年10月23日 | 日常
私は、といえばいつものバタバタな2ヶ月で先週今シーズン3つ目の本番が終わり、やっと頭を切り替えている最中。

来週から2年半ぶりの日本です!

いない間の補講レッスンもあったので休み返上でした。でも今期も室内楽クラスはやる気満々の生徒たちで仕事が楽しい。ありがたいことです。



9月にはフジコヘミングさんが島でコンサートをされました。90歳!
NHKの取材も入りました。
大盛況のコンサート。ほとんど耳が聴こえていないというのに、これほどまでに観客を魅了するのはなぜなんだろうか。
最後のカンパネラでは観客総立ちでの拍手喝采でした。
私は家族4人で拝聴しましたが、実際ユイが弾いたことのあるショパンのワルツ、ノクターン、エチュード、など、13歳のユイがどういう感想を持つかとても興味がありました。フジコさんのはテンポも遅く独特のフレージング。そしてミスも多い。10代の勉強中の子からすると、ツッコミどころ満載なはずなのですが

90歳であんなに自由に弾けるのがすごい

という感想で、ネガティブな感想ゼロ。
私が彼女の歳だったら多分ああだこうだ言ってそうです。

今週も三日間みっちり働いて、ユイのパスポート更新もして。
荷造りする時間はあるのか!というスケジュールですが、なんでもある日本。足りなかったら買えばよし、円安だし。

ロシア上空を飛べないのでいつもよりロングフライトです。PCR検査もなくなり問題なく入国できる…はず。コロコロ水際対策が変わるので少し不安ではありますが、ま、なんとかなるでしょう。

まだマドリッドにいますがこれから常夏のマヨルカに帰ります。やれやれ。


広がるレパートリー

2022年10月23日 | 日常
ユイさんの話。

5月にコンクールが終わり、当たり前ですがそこから今の先生の選曲でレッスンが行われています。まずは約一年のレパートリーリストをもらいました。そこから、来月はこれとこれを持ってきてと課題を出されます。月一でマドリッドなのでその間は私が週一でレッスンをします。
なので私も必死です。(弾いた事ない曲もたくさんあるので)

課題の内容もほんとにバラエティ。



譜読みしていった新しい曲をみっちりレッスンしてもらうと、来月はこれとこれ、とまた新しい曲に入ります。常に新しい曲なのか?と思いきや2ヶ月後くらいに、あの5月にやったショパンとスカルラッティ、来月持ってきて、と復習課題も出ます。なので、はい、この曲終わり、というのはおそらく来年までありません。

昨日は10月のレッスンで、新しい曲はチャイコフスキーの四季から二月、ハイドンのソナタ、復習課題はショパンのマズルカ二曲。
チャイコフスキーの四季からは一月、二月、有名な六月、そして十一月がリストに載っています。いずれ全曲弾くらしいのですが、今はこの四曲。
昨日レッスンを受けた二月には謝肉祭という副題がついています。
先生はロシアとスペインのハーフでモスクワ育ち。
ロシアのカーナバルって、ベネチアのとは全然違うんだよ。煌びやかではなく、何よりも大事なのは食べて飲む事。ここは強いお酒を飲んで酔っ払ってるシーンだよ。二月だよ。ほんとに寒いんだけどね。

なんて解説があります。なるほどーと聴講している私も勉強になりますね。

課題の出し方も、例えばショパンのマズルカ(私が初めて弾いたのはヨーロッパに来てからですが…)作品番号一つに3つから4つの曲が入るのですが、それ全てを勉強させます。
チャイコフスキーもいずれ全部。プロコフィエフの束の間の幻影もいずれ全部。みたいな出し方です。
さて、来月の新曲は?と思ったら

12月に今までやった曲でプログラム作ってハウスコンサートやろう、と言われました。
スカルラッティのソナタ3曲
ハイドンのソナタ
ショパンのマズルカから2曲
プロコフィエフの束の間の幻影から3曲

だから11月のレッスンは全部復習だね。

喜ぶべきなのか否か…

先生の奥さんもピアニストで小さなお弟子さんが沢山いるのですが、旦那さん、つまりユイの先生は弟子はユイ1人。あとは自分の演奏活動やコンクールの審査員。
ユイはこの先生のシステムが気に入っていて、レパートリーの広がりに喜びを感じています。毎週音階を弾いたりエチュードを持っていったり、もありません。
先生いわく、エチュードや音階をレパートリーとわけて勉強していくシステムには意味がない。
なのでテクニカルな注意は全て曲の中で教わります。ユイの場合、私もそうでしたが、身体が小さく細いので身体の使い方がメインの注意です。これは結構長いメンテナンスになるのですが将来感謝することになるんだろうな。



レッスンが終わると必ず美味しいものでリラックス、にしています。レッスンがハードなのでぐったりですが食べると元気になる。







食べながらいろんな話をしてまたリセット。そんな母娘のマドリッド滞在。






10月末なのにまだ夏

2022年10月23日 | 日常
10月末にさしかかっています。夏休み明けから忙しすぎました。マヨルカはまだ半袖。今いるマドリッドはダウンジャケット。どちらが異常気象?

まずは兄ちゃんの話題。




18歳になりました。成人。
選挙に行こう。行ってください。この国で選挙権のない私は切にそれを願います。

そして、念願だった服飾デザイン学校へ入学しました。
中学高校と、友達の話は沢山聞いたけれど、学校で何を習ったなどの話は聞いたことがない。こちらもあえて聞かない。でもずっとファッション関係の仕事がしたい、と言っていたので、毎日ほんとに楽しそうで、授業内容の話が尽きません。私はまったく裁縫ができないのですが、手縫い、ミシン実習の成果を見せられると素直に感心してしまいます。すごいわーそのうち裾上げとかしてもらおう。

もう一つの情熱を降り注ぐもの、剣道。
5月にフランクフルトであったヨーロッパ選手権から招待を受け9月にはジュネーブに遠征。
ヨーロッパでも物価高のジュネーブ。スペインチームは野宿でもおかしくない。でも心優しい主催者は各国にリーズナブルな宿泊施設リストを送ってくれました。スイス人のリーズナブルってどんな?

得意気に兄ちゃん。
スペインチームは一泊20€朝食込みを確保したよ!

そんなのスペインにもない。人間の寝泊まりするところなのか?

送られて来た写真



収容所か!

学生寮だったらしいです。




サヨナラパーティーは



ZARAで調達したシャツを来て参加。だいたいどこの大会から帰って来てもしばらく電話、メッセージが絶えません。友達の輪が広がっていいねーと言ったら、

これ、全部女の子なんだよ。結構大変だよ。

きみは剣道で何をしているのだ…
ま、青春謳歌でよろしいね。

そしてスペインリーグ戦が始まりました。ここでの成績が来年フランスのリヨンで行われるヨーロッパ選手権の選抜チームの決め手になります。初めての成人の部。
ここまで15試合が行われ、驚くことに兄ちゃん第一位。1月に最終選考があり、そこで強豪選手と対戦があるので、今のうちに上位にいないといけないんだ、とは聞いていたのですが。
好きなことはとことん極める。夢を持って好きな事に邁進できるのは本当に幸せな事ですね。