島便り

スペインはマヨルカ。2004年9月生まれの息子、2009年6月生まれの娘と、島出身のだんなとの4人家族の日々。

アカデミー賞

2009年02月24日 | 映画
やっぱり春かな? 庭で植えた記憶のない水仙を発見。目に付かないところで花開いていたので切花にしました。


アカデミー賞発表になりましたね。
この間書いた「スラムドッグ」賞を総なめ状態だったけれど、私が「おーーーー!」と驚き&喜んだのは、やはり日本の作品「おくりびと」
外国語映画賞、とりましたね。素晴らしい!
本木雅弘主演、というだけで見たくて仕方なかったこの作品。
どうにかして絶対見たい!!

スペインでは、もちろん、助演女優賞をとったペネロペ・クルスにスポットをあてています。これもBig Newsですね。

ところで、主演女優賞のケイト・ウインスレットが演じた「愛を読む人(邦題)」
これは、原作はドイツ語で「Vorleser」日本語訳で「朗読者」という題のベストセラーを映画化したものなんですが、この本を読んだとき(私は日本語で読みました)、あまりの感動に、いろんな人にプレゼントした記憶がある。
だんなにも何語だったか忘れたけれどプレゼントした。
もう10年くらい前になるかな。
そういう思い入れの深い原作の映画化、というのは、見たい気もするし、イメージを壊してほしくないので、見たいくない、という気もあるし、複雑です。
というわけで、まだ見ていません。

確か13部門のノミネートだった、ブラット・ピットの「ベンジャミン・バトン」
これは、はっきりいって、

でした。かなり期待して見たせいなのか、それともあまりの長さ(ほぼ3時間)、盛り上がりに欠けるところ、などなど、3時間かえせ!という感想。
「すごくよかった」という友人も多いので、なんともいえないけれどね。

なにはともあれ、「おくりびと」スタッフに拍手

スラムドッグ

2009年02月12日 | 映画
息子の就寝時間、夜8時半。
親が夜ご飯を食べ始めるのが9時前後。

必ずワインを開けるので、ワイン片手にだらだらととりとめのない話をし、気づくと11時。
そんな日々だったのが、一転。
お酒を飲めなくなった私のせいで、夕食の切り上げ時間が9時半に。
だんなも一人で晩酌は、あまり面白くないらしく、さっさと食器を片付け、ソファに座って一緒にニュースを見る。
そこでまた話すこともあるんだけれど、やはり以前とはなにかが違うのだ。

前は、食事を早く切り上げても、まだなにか飲みたい、ということもよくあって、「なにかまだ飲む?」ということはしょっちゅうあった。
それが、最近は

「なにか観る?」に。

だんながせっせとPCで集めているDVDの数々(海賊版っていうのかな?)
ちゃんとジャンルごとに分けてあって、そのときの気分で「今日はコメディにしようか」と出してきてくれる。
すべてオリジナル言語でスペイン語の字幕なのがよい。スペインは(というか、ヨーロッパ大半かな)ほとんどが吹き替えだからね。
ナルが生まれる前までは、どのジャンルでも見られた。
あえていうと、よくヒットを飛ばすラブコメディーは犬猿していた。
が。
子供が生まれて一転。
シビアなものはなるべく避ける。暴力ものは絶対だめ。子供関係のものも、明るい内容ならいいけれどそれ以外は近寄るのもいや。
あんなにも毛嫌いしていたラブコメディーは大歓迎。ブラックコメディーならなおよろしい。
とにかく、映画は娯楽だから笑いに走るようになった。

だんなは映画の質を要求する人なので、メグ・ライアンとかサンドラ・ブーロックとか聞くだけで寒気がする人。
シビアなものは大好きだし、アクションものも好んでみる。
なので、最近は観る前にどういう内容なのかもちゃんとチェックして教えてくれる。
たとえ、事前に「暴力ものじゃないらしいよ」といわれても、冒頭部分にちらっとでも血が見えてしまったら、それは即効「やめて」ということになるわけで、だんなも私と見るときは色々大変らしい。ご苦労様ですが、本当にだめになってしまったのだから仕方ない。

で、昨日。
「スラムドッグ」という、インドのボリウッドとアメリカのハリウッドの合作映画を持ってきた。
今年のアカデミー作品賞第一候補とのこと。
アカデミーかぁ・・・あてにならんなぁ・・・とは思ったのだけれど、インドと聞いて少し興味が。
ボリウッドのみだと、ストーリーに関係なく踊りだすあの独特の作風に気分がついていけないときもあるので避けることもあるのだけれど、合作ならそう踊らないだろう・・・と見ることに。
冒頭部分、拷問シーンがあらわれ、「やめてーー」といいかけたのだけれど、なにか暴力ものとは違う気配。
一箇所だけ目をあけていられないシーンがあったけれど、結局最後まで惹きつけられるように見入った。

ひとことでいうと。
素晴らしいっすよ、この映画。
これから上演されるだろうからあえて内容はいわないけれど、かなりヘビーな内容なのに、眉間にしわが寄るような後味の悪さはないし、込み入っているようで実はシンプル。
あえていうなら、インドではこういうこと、日常茶飯事なんだろうなと思わせられて、少し暗くはなったけれど、そのあとに必ずフォローが入る。

踊りは一切なかったなぁ・・・と思っていたら、やっぱりそんなわけはない。最後に派手に踊ってくれました。でもそれがまたエンディングに相応しくて、これも最後まで見ちゃったしね。
音楽もなかなかです。これもアカデミー音楽賞候補らしいよ。

お酒は飲めないが、映画を観る時間が増えて、これも悪くないかも。