島便り

スペインはマヨルカ。2004年9月生まれの息子、2009年6月生まれの娘と、島出身のだんなとの4人家族の日々。

村田さんとハチ公

2009年11月30日 | 日常
義父宅の村田さんです。大きくなりました。ほんとーーに、大きく、なりました。

今、上映中の映画「HACHI」。
友人いずみさんから「村田さんが出ているから(つまり秋田犬が出ているからってことね)是非見てよ」といわれてかなり日が経ちます。
予告編を見た時点で涙が出てしまったので、ぜひぜひ見たい映画、なのだが、ナルにはまだ早いし、そうなると子供を置いて映画を・・ということになる。
出来そうでなかなか出来ないのよね、これが。
というわけで、まだ観ていません。

題名どおり、話は日本人だったら誰でも知っている「忠犬ハチ公」です。
ただ、少しアレンジしていて、主演はリチャード・ギア。
スペイン語のタイトルは「Siemple a tu lado」訳すると「いつもあなたのそばで・・」となり、話の内容をラブストーリーだと思っている人が結構いるみたいです。
そのまま「HACHI」でいいじゃないか!と思うんだけれどね。

で、義父に「秋田犬が出ているから観てきてよ」といったのです。
そうしたら、本当に彼は観て来ましたよ。
そして。

泣いたそうな。

感動したぞー
俺の飼っている犬はこんなに賢いのかー

と、いっております。
実際、村田さんは、飼い主の前を歩くことは絶対になく、たとえば犬小屋へ入れ、と指示しても、義父が犬小屋へ入るまではじっと外で待っているくらい、それはそれは「忠犬」なのです。

秋田犬を飼うという時点で、日本のハチ公の話は義父に教えたので、内容はだいたい分かっていたみたいだけれど、映画の最後に「この話は実話に基づいて作られました。日本ではハチを讃えて渋谷に銅像が建っています」とテロップが出たそうな。

あー観たい。

しつけ

2009年11月29日 | ひとりごと
生徒から「少し早いけれどクリスマスプレゼント」と、素敵なロウソク立てをもらいました。4つあるということは、きっとアドベントを意識しているのかな。
早速、リビングの暖炉の上に飾りました。


今日はその生徒たちの話題。

何度も書いているのでお分かりかと思いますが、私の生徒たち(新入生が入ったため、今年から16名になりました)は、サックス科です。
私がサックス科所属なのでね。
去年までは12名、すべて男だったのだが、今年めでたく一人女の子が入り、15名のボーイズと1名のガールになったわけです。

彼らの年齢は18歳から上は24歳。
パンツ(パンタロン)はつねに腰より低く、パンツ(下着)は常に見えているし、ピアスは結構あいてるし、靴紐は常に交換(どうやら洋服に合わせて変えているみたい。左右違う色、というのは基本らしい)してるし、いわゆる「いまどき」の若者たち。

が。
とにかく性格がいいんだな。みんな。
性格で選んでいるんじゃないか???と思うくらい粒ぞろいの気持ちいい子たちなのだ。

初めて「この子たちは・・」と感心した出来事は、学校のカフェでみんなでお茶をしているとき。
そのときは昼休み時で、カフェは先生たち、生徒たちでにぎわっていた。
サックス科も、集まってお茶をしていたそのとき、学校の門近くに車が着き、一人の中年の奥様が降りた。
その方は車椅子だった。

その姿は多分、そのときカフェにいたすべての人がガラス張りのカフェから見えていた。

車椅子は明らかに学校方面へ向かってきている・・・というそのとき、うちの科の子たちがダッシュでドアを開けに走り、一人はドアを支え、一人は車椅子のそばへ寄り・・

と、それはほんの数秒の話なのだけれど、なにせその行動が早くて、きっと同じような行動に出る人はたくさんいるだろうけれど、私はその機敏さに驚いた。

何度か演奏のために彼らと一緒に飛行機へ乗ったりバスに乗ったりしているが、いつも彼らはこうである。

こういう行動が瞬時に出るというのは、「ああ、大変そうだな」と思う前に体が動くからなんだよね。当たり前のことだから体がすぐに動く。

うちの科の教授陣はものすごーーーーく挨拶や礼儀作法にうるさいが、こういう行動はその前から体に染み付いているものだと思うので、そうなると彼らのご両親のしつけ、が、素晴らしいのではないか、と思っていた。

生徒たちは本土から来ている子達なので、彼らのご両親に会う機会というのは、私たちが本土へ行ったときか、卒業演奏会などでご両親が聴きにくる機会、これくらいしかないのだけれど、これまで半数近い生徒たちのご両親と対面した。

そして、やっぱり・・・・
子供の好きな分野をのばしてあげようとがんばっている姿を筆頭に、この親からやはり生まれたのが彼らなのね、と納得できる部分が多々ある。そういうのって数分話しているだけで分かるものなのです。

私も人の親なので、そういう姿から学ぶものがたくさんあります。
これから小学校へ入り、だんだん「点数」が付く学業が増え、どこの学校へ入っただの、どこへ就職しただの(スペインにもそういうのはある)そういう話題が増えていくんだろうけれど、息子、娘にのぞむことは、そういうことではなく、サックス科の彼らのように、当たり前のことを当たり前に感じられ、さっと手がのばせるような、そういう暖かい子に育てたいなぁ・・・と

今日は道徳チックな日記になりました。へへへ。

パスタマシーン応用編

2009年11月26日 | Food
パスタに挑戦し気をよくした私は、早速、今日の夜、餃子の皮をパスタマシーンで作ってみました。
作ってみました・・・というのは間違いで「のばしてみました」というのが正解かな。

この「のばす」作業が私にとっては一番面倒だったので、パスタマシーンの活躍には「ブラボー!」を連発。
パスタよりも感動したかも。

皮の薄さは均一になるし、形は棍棒でのばすよりいびつになるけれど、食感もずっとよい。
形さえ気にならなければ、これは使えます。

おそらく、市販の餃子の皮とはさよならかと。
ま、日本へ行ったら絶対市販の皮だけれどね。

2009年産オリーブオイル

2009年11月26日 | Food
毎年、叔父が自宅で収穫したオリーブを精製所へ持って行きオリーブオイルをつくってもらっている。
今年のオリーブオイルが今日到着しました。
ワインと同じく、その年の出来、不出来というのがあるのだが、市販のオリーブオイルに比べると風味豊かで、私たちには「今年はいまいち」というのがよく分からない。
叔父のオリーブオイルは調理用にはせず、すべて生でいただきます。

完成パスタ

2009年11月25日 | Food
タリアテッレを作る機械もついているのだけれど、包丁で切りたい気分だったので、適当に切って作ったタリアテッレ。
ソースは定番でミートソースにしてみました。

やっぱりうまい。
これは、クリスマスの買い物レシピに加わることでしょう。

この機械があれば、うどんだって簡単にできる(というか、簡単にのばせる)し、今まで手でのばしていた餃子の皮も、もっと楽になるよね。
きっと使用頻度は高いはず。

そうそう、ジェノベーゼソースは、冷凍できると聞いたので、庭でねばっていた最後のバジルたちを全部摘み取り、ミキサーで大量のジェノベーゼを作り小分けにして冷凍しました。冷凍する、というアイディアがなかったわ。

11月末にまだバジルがとれるほど、マヨルカ、気温が高いです。
今週から少し下がるみたいだけれど、いい加減寒くなってくれないと、オレンジの甘さに影響が出るので、そろそろ冬になっていただかないと。

初・手打ちパスタ

2009年11月25日 | Food
先週末、友人Toshieさん宅へランチにおよばれされました。
Toshieさん、そしてだんなさんのFranは、マヨルカへ来る前、イタリアに住んでいたため、数々のイタリアンレシピをもっている。

その日のメニューは「手打ちパスタ&ジェノベーゼ」
ジェノバに住んでいた彼ら。バジルのジェノベーゼソースは定番みたいです!

私もよくジェノベーゼは作るのだが、作り方を見ていたら、2種類のチーズを加えていた。
これは知らなかった!
いつも、パルメジャーノを加えるのみだったのだが、本場ではこれにペコリーノも加えるそうな。
そうすると濃くが出るみたい。

で、手打ちパスタね。
これは、前前からしつこく「食べたい、食べたい」とリクエストしていたのです。
去年から、このパスタマシーンがほしくてほしくて仕方なかった私たち。
でも、一度もパスタマシーンを使ったパスタを食べたことがなくて、買う価値はあるのか、否か、見当していた最中だったのよね。
なので、パスタマシーンには興味津々。

いとも簡単にできちゃうのよ、これが。
しかも、ほんとーーーーに美味しい!
買う価値、ありまくり。

絶対買う!と盛り上がっている私に、「家ではあまり出番がないから、自宅で使ってみたら?」と、パスタマシーンを貸してくれました。

早速、今日、パスタを作ってみました。
作ったものは・・・

早どりクリスマス

2009年11月23日 | 日常
毎年、街のクリスマスイルミネーションの準備は10月末にスタートしますが(これを見るたびにうんざりしてます)今年は不況の影響なのか、さらに2週間ほど早くスタートしました。
街行く人に「ああ、クリスマスなんだ、プレゼントを買わないとな」と思わせる作戦と思われますが、不況は不況。財布のひもの硬さは変わらないと思うんだけれどね。

で、うちのお兄さん。不況は理解してないはずなのだが、例年より早くツリーを出したいといってきました。
いわれたのは11月の第二週。
いくらなんでも・・・と先延ばしにしていたのが、ついに根負け。
金曜日に飾りつけをする羽目になりました。

なんか、これがあると、すっかり年末モードで、あまり嬉しくないのですが、息子は喜んでいるのでよしとしますか。
ちなみに、ツリーの飾りつけはしたけれど、イルミネーションは12月に入ってから・・・ということで納得してもらいました。
やれやれ。

きのこのびっくり価格

2009年11月23日 | 日常
この時期、市場ではいろんな種類のきのこが出回ります。

中でも、この時期しか食べられないきのこ、Escrata-Sangsは、値段の差が激しい。

出回り始めた10月の半ばでは、1キロ19ユーロほど。まだまだ高い。

その年の夏の降水量に影響するので、期待できる年と出来ない年は、夏の段階ではっきりするのだが、消費者は値下がりをじっと待つ。

10月後半、1キロ15ユーロ。私は結構大量に購入するのだが、この段階で500グラムほど購入して楽しんだ。

11月に入ったある日、たまきと市場をのぞいたときのきのこの値段。
アビラ(スペイン本土)産は1キロ13ユーロ、そして・・・・

同じEscrata-Sangsで「マヨルカ産」を発見。

値段は、なんと1キロ79ユーロ!!!!!!

見た目も、やはり輝いていましたよ。
いつかだんなが職場近くで採ってきたこのきのこ、そして毎年義父が収穫するこのきのこ、これがこんな値段とは!!!商売になるじゃないですか!

そして、この土曜日は、アビラ産のきのこが1キロ10ユーロ。
大量購入を果たしました。

これからしばらく続くきのこ料理。楽しみ~

大親友の誕生日パーティー

2009年11月16日 | 日常
天候がどうなるか危ぶまれた週末。
不安をかき消すような見事な快晴に恵まれた土曜日の出かけ先は、ナルの大親友の誕生日パーティー。
家から車で1時間弱、北西に位置するSon Serraという村の牧場へ行ってきました。

友達Joan一家は、普段はパルマ市内に住んでいるけれど、週末はSon Serraの別宅で過ごします。
今ではあまりこういう習慣を持つ家庭は少なくなっているみたいだけれど、だんなが小さいことは、みんなこういう週末の過ごし方をしてたんだって。

なぜうちのナルと、この絵に描いたようなお坊ちゃまのJoanが仲がいいのかは、前にBlogで書いた気がするけれど、まず遊び方がとてもよく似ています。
たとえば。

スーパーなどに設置してある、ワンコインで3分くらい乗れる馬とかバイクのおもちゃ、ありますよね。
コインを入れてもらわなくても(というか、私もJoanのお母さんのスザンナもあまり入れることはありません)想像力で、二人で動かない馬やバイクに乗り競争して盛り上がれる「子供の想像力」を多くもっていること。

怪我をするまで遊びまくる(少しアホですが)ところ。

海賊、騎士ごっこが大好きで、いつかは公園の滑り台を海賊船に見立て、ほかの子供が滑り台にのぼってくるたびに
「早くしろー、キャプテンフックがくるぞーーー!」と手をさしのべちゃったり。
(いわれた子供はびっくりして母親のもとへ帰るか、一緒にごっこ遊びに参加したりさまざまです)

と、原始的なのね、基本が。

うまく見られるか分からないけれど、スライドショー作りました。
よかったら見てね。


デジブック 『Joan誕生日』



語学

2009年11月13日 | 日常
2週間くらい前、仕事の電話がかかってきた。来年の話なのだが、相手はスペイン語を話さないので、英語で会話が進む。


この職業に限らず、ヨーロッパに住んでいると、いろんな言葉に触れる機会は多いと思うのだが、仕事の話はできればメールが有難い。
が、この相手は、まず電話でコンタクトをとる。

電話だと心構えできていないので、まず頭が真っ白になります、私の場合。
で、話がスムーズに進む場合はともかく、「ちょっと待った!」とか「それは嫌だ」とかいいたい場合は当たり前だが会話が長くなる。

普段あまり使わない言語の場合、調子のいいときと悪いときの差が激しくでる。
最悪な場合は「うーーーーー・・・・・」といってその先出てこないときもある。

その日は限りなく「調子の悪い日」でありました。

電話を受けたとき、私はナルとパズルをやっていたのだが、電話を切ったあと、どうやら自己嫌悪のあまり、うだうだ自分に文句をいっていたらしく(記憶にない)
しっかりその姿がインプットされたナル。

それから数日後、幼稚園から家への帰り道。
車の中で

「ママ、今日ね、英語の授業でさ・・」と話始めた。

息子の幼稚園では3ヶ国語(カステリャーノ語←いわゆるスペイン語、カタラン語、英語)教育をやっているので、英語の授業というものもあるわけです。
授業っていったって、単語遊びしている程度だけれど、うちの息子はこれが大っ嫌いらしい。
学期末に渡される成績表(あくまで幼稚園のね)にも「英語」の欄には
「英語への興味がある」という欄は「なし」だし
「単語を覚える能力がある」という欄は「なし」だし
「課題に積極的にとりくむ」という欄も「とりくまない」だし
ようするに、英語は嫌いらしいのだ。

・・っていったってさ。しょせん幼稚園児。
私たち親はまったく重要視していない。
授業を邪魔するのだけはやめてよ、といっている程度で。
語学なんて、興味があるときにやれば十分。なにも3歳児からやることはないのだ、というのも私たち夫婦は経験的に知っている。

そんな息子が英語の授業の話をしたのでちょっとびっくりした私。

でもその後がすごかった。

「・・・犬はドック
あひるはダック
似てるけれどぜんぜん違う。
覚えておくといいよ」

・・・・

息子の英語への興味を初めて垣間見た瞬間だったので
一応素直に

「ありがとうございます」

といっておいたが。

仕事の話でドック、ダックは出てこない。
出てこないはず・・・・