島便り

スペインはマヨルカ。2004年9月生まれの息子、2009年6月生まれの娘と、島出身のだんなとの4人家族の日々。

前夜祭下準備

2010年05月30日 | 日常
ここ数日の私は

どのくらい自分に体力があるのか

どのくらい連続で弾くと脳に酸素がいかなくなるのか

そんな実験をされている気分の日々。

山場を迎える来週の前に、二日分の本番のゲネを一日でやっちゃおう、という無謀な計画に放り込まれ、実に6時間、休憩は2回あったけれど、ぶっ通しでサックスレパートリーを弾いてきた。
しかも、ほとんどが現代曲。あんなに大騒ぎしていたデニゾフなんて楽勝になっているこのごろだが、さすがにデニゾフを3回通すと、酸欠になることが発覚。(今となってはデニゾフは古典・・・)
おまけに、現代曲をスタインウエィ(ピアノ)のフルコンで弾くと、普段と勝手が違って、音が妙に残ってしまったり、真ん中のペダル操作がいまいちだったり、そんな頭をフル回転させた6時間。

で、生徒も大変、こちらも大変、乗り切るには

やっぱりFIESTAでしょーーーー

と、確かに3週間くらい前の余裕時には思ったのです。
そして計画しちゃったのよね。

明日、我が家に16名の生徒(しかも20歳前後の飲みまくり、食いまくりの男児・・・)サックス科Profたち合計20名が我が家で集結。

ま、食事作りは楽しいです。
基本的にBBQですが、付け合せを今日の午後、ちくちく作っております。
なーぜか、そばで嬉しそうに見ている我が娘・・・・・あなたはこれは食べられない。

ちなみに。
すべてが終了する6月4日はほかのProf宅で、打ち上げFIESTAがあるよ。

明日の模様はまた後日。

一夜明けて・・

2010年05月23日 | 日常
今日は予定通り朝からカタラン語の授業へ。

帰りに市場で魚介を仕入れ、ランチはドイツでは絶対食べられないメニューにしました。
マリオはフランスに住んでいるので、ドイツほどひどくはないかもしれないけれど、二人とも喜んで食べてくれました。

今頃まだ弾いているんだろうなぁ・・・と思いながら書いています。
ただいま、夜の10時半。9時から始まっているコンサートなので、最後の曲を熱演しているころかと。
あー行きたかった・・・・

私のスペイン人の友人は昨日の感動が忘れられず、今日もリピートしています。
彼女もフルート嫌いなのに(笑)。


友人がくれたオアシスタイム

2010年05月23日 | 日常
おーい、間に合うのかー!と自問自答しながら指を動かす日々です。
本番6月4日なり。


そんな七転八倒の我が家にゲストが。

ゲストなんて迎えている余裕はあるのかーーー!と、これまた自問自答。

ですが、今回のゲストはコンサートのために来島した、ブログでもお馴染み岡部亜希子氏と
イタリア人スーパーフルーティストのMario Caroli氏。
自分の生活ペースを変えずに迎えられる気心しれている友人なので(といっても、マリオは初対面)
楽しく数日過ごしております。

金曜日、土曜日と連チャンコンサートですが、私は昨日のコンサートを聴きに行ってきました。

彼女はドイツ時代の同期生。
10名いた同期生の中、日本人は彼女のみ。
学内で何度も聴いた彼女の演奏は、センスがあり、いつも刺激を受けました。
その後の彼女は何度も書いているとおり、現代音楽の道を歩み、私の師匠でもあります。
今回も来訪と共に、「ちょっとこの楽譜、解明してよ」と、今弾いている曲の不明部分を説明してもらいました。

今回のプログラムは現代音楽は1曲のみ。完全にクラシックのレパートリーでありました。
もう1曲目のBachから、疲れが吹っ飛んだよ。
たまーにそういうコンサートに当たると、その場にいることを感謝しますね。

その上・・・

ま・り・お・さん。
半端ない。
実は私も岡部さんも、大のフルート嫌いなのだが、数年前に彼女が「ちょっと、ちょっと、すごいフルーティストに出会っちゃった」と
言ってきたのです。
なにを寝ぼけたことを・・・と思った私ですが、目から鱗!!!!!!なフルート演奏。

とにかく、とにかく、音がまるーーーい。音が自然。どう形容していいか分かりませんが
弦楽器みたいな音色なんだよね。
嘘だと思ったあなた。
Youtubeに沢山彼の音源があるので一聴してください。

日本でもよくリサイタルをやっているので、是非是非聴いてね。本当に目から鱗だから。

そんな幸せなひと時を過ごしたのでありました。
写真は、プログラムの中の唯一の現代曲を弾く亜希子氏。
弦を押さえながら鍵盤を弾く箇所なので、こうやって半腰です。ほとんど立って弾いてたね。


そうそう、現代音楽の場合は、ホールのピアノで練習する時点で、いろいろ細工をしておくのですが、緊急事態が起こり、急遽「練り消し」が必要になり、画家の友人としえさんに練り消しなるものがパルマ市内のどこに売っているのか聞き調達へ走りました。
なぜ練り消しが必要だったのかを書くのは省きますが、どんなハプニングにも対処の方法があることを学んだ私です。
練り消し、もっておくと便利だよ、といわれたので、私の楽譜ケースに、なぜか、「練り消し」が仲間入り!です。

デジブック 『友人フリアの結婚式』

2010年05月14日 | Weblog
スペイン人の友人フリアが昨年の1月こんな携帯メッセージを送ってきた。
「YUKO,運命の人に会ったよ」

フリアは私が20代の時に知り合った大事な大事な友人。
音楽教室でピアノ教師をする彼女。
性格よし、顔も可愛い、そんな彼女には必ず「彼」がいて、今まで何人紹介されたことだろうか。
彼女は私より3つ年上なのだが、彼女の口癖は「結婚なんて意味ないわよ」。

彼女は格好の遊び仲間だった。楽しい場所、楽しい会話、楽しい友人、彼女を通して知り合ったものたちは数知れず。
すでに結婚していた私だが、彼女と共通の友人と10年前くらいは夜遊びしたもの。子供は当時いなかったのでね。

もてもて彼女だが、なぜか長続きしない。しかも、毎度「振られる」・・・・

それでもその数ヵ月後には新しい彼が出来、また紹介され、その後別れて・・・こんなことをずぅっとずぅっと見てきた。

なので「運命の人」といわれたってねぇ。
ほとんど本気にせず「あーよかったねー」で済ませた。

ところが、その1ヵ月後には「結婚する、かも・・」と。
結婚なんて、といっていた彼女が知り合った1ヵ月後に結婚を決意するのなら、それは運命の人、なのかもしれません。
とはいえ、実のお母さんでさえ「笑い話になるからやめてくれ」といっていたくらい、現実味のない話だったのに、式の日取りが決まり、場所も決まり(知り合ってすぐに式の場所が決まったらしい。信じられん)招待状が届き・・・

式へ行ってまいりました。
見届けてまいりました。

泣いちゃいました。

41歳で嫁にいったフリア。
去年の誕生日のとき「40代って悪くないよー」と笑っていた彼女。
確かに悪くないかもしれません。

デジにまとめました。
ところで、わたくし、大幅に仕事が遅れてまして、休日返上でピアノに向かわないといけない状態であります。こんなに遊びまくったんだから文句はいえん。
あと1ヶ月弱、とりあえず、さらいます!




デジブック 『友人フリアの結婚式』



延長ヴァカンス、そして現実

2010年05月03日 | 日常
マヨルカへ帰るはずだった4月17日。この2日前にアイスランドの火山が爆発。
すべての便が欠航になり、私たちの便もキャンセルになりました。
改めてとった予約はなんとなんと4月26日!!!!!(これが一番早かったのです!)
9日間の延長となった、予期せぬ長期休暇に、内心ほくほくの笑顔な我が家族。

26日は予定通り飛んだのですが、本来ならフランクフルト1回乗り換えで予約していたのに、延期してとれた便は2回乗り換え。
フランクフルトのあとのバルセロナが余計・・・・
フランクフルトに着くと、「ああ、ヨーロッパに帰ってきたなぁ」と思えるのだが、なぜかスペインに入ると「帰ってきちゃったよ・・とほほ」になるのだ。

実家のドアを出てからこのマヨルカの自宅に帰るまで、実に24時間の旅。

いやいや、疲労も極地でした。
ま、楽しんだのだから文句はいえないね。

翌日は空っぽの冷蔵庫の補給と休養。そして水曜日から通常出勤、通園。
この日から一度も経験したことのない偏頭痛に悩まされました。
頭痛って初めて経験したんだけれど、つらいですよ、ほんとに。
しかも不思議なことに、朝9時から11時まで、と時間も決まっている。
時差ぼけにしては変だ・・と思って、いろんな人に聞いてみたら、これは旅の極度の疲れ、ストレスから解放された後起こる症状だとか。

やっと今日、この頭痛から解放されました。

体調が思わしくなかったのは私だけではなく、なんと家族の中で一番頑強と思われている娘の結が、金曜日から嘔吐。
夜、救急へ連れて行ったのだけれど、とくに異常なしで、これも疲れの一種かと思われます。
10ヶ月で24時間の旅だもんね。
そんな彼女も今日あたりから普通に食べられるようになりました。

旅行の記録はデジブックで。
あと数日後出来上がる予定。

写真は金沢の兼六園のしだれ桜。