島便り

スペインはマヨルカ。2004年9月生まれの息子、2009年6月生まれの娘と、島出身のだんなとの4人家族の日々。

食と暖

2011年11月26日 | 日常

暖炉を入れて1週間。うわさの「Pelletストーブ」です。

薪を入れる必要がないので私でもつけられる。タイマーが付いているので、朝から家が暖かい。家の中が暖かい。

ああ、極楽。

薪ストーブは玄関に移しました。そちらはNadalの仕事。

今週は、結の高熱、しかもコンサートの早朝に発熱。

前日、録音の仕事があり、帰宅12時だったので、こちらも頭朦朧。

無事コンサートは終わったものの、たぶん、コンサートで初めて「もう弾けない」と思ったくらいスタミナなしの一夜となりました。アンコール曲も本来2曲あったのだが「弾けない、弾かない」と舞台でつぶやいたし。

体力が落ちたなぁ・・・と思いながら過ごしたこの1週間。

今日は午前中の仕事のあと、市場へ直行し、スタミナ料理を仕入れてきました。

チュレトン。

さっとあぶったあとは、卓上でお好みの状態にします。担当はいつもNadal.

ご苦労さん、と、Nadalが出してくれた秘蔵のワイン。

98年のCallejo. こんな普通の日に開けるものじゃないけれど、おかげさまで元気になりました。

単純でよかった・・・

 


小さな変化

2011年11月20日 | 日常

小さくはないが、まさに「今」スペインの新首相が誕生しました。

ラホイ首相。

この大変なスペインを背負っていく新首相。

ま、がんばってください・・・としかいえん。

 

さてさて。我が家はこの週末、プチリフォームを行いました。

この家は、ひとこと。

でかいが古い。

あらゆるところにガタがきていて、今までに、屋根の修復、窓の取替え、暖房器具の設置・・などなど散財してきましたが、

今年の一大イベント、「Pellet暖炉」設置に伴い、台所の壁を取り払う工事に踏み切りました。

このPellet暖炉の件は後日書きますが、これとは別に、私の長年の夢、「キッチンにカウンターを作る!」が現実化したのです!!!

金曜日の朝、職人さんがやってきて、台所の壁の一部をぶち抜く作業にとりかかりました。

午前中は仕事、お昼はとても家に戻れる状態ではない、という予想で、たまきといずみさんとランチ。

5時過ぎに家に戻ると、予定通り、見事に壁が半分繰りぬかれ、カウンター設置まであと一息!!と盛り上がる ものの、あまりのキッチンの惨状にお先真っ暗。土曜日の午前中は仕事。

お掃除を手伝ってもらい、食器棚を設置し、キッチンが整ったのが日曜日の午後。

いやいや、疲れた・・

 

 

キッチン側から、と、逆側から。

まだカウンターはできていないのだが、こんな感じに仕上がりました。なぜかできていないカウンターもどきに座るNadalくん。

最終的にはキッチンの壁を変えたり、床を変えたり、という、大掛かりなリフォームが待っているのだが、それはまだ先。

こんな小さなリフォームでくたくた。先が思いやられます。

なにげに筋肉痛・・・・明日から二晩連続コンサート&録音、という予定なので、今日は湯船につかって寝る予定。

 


早く帰ってきてーーー!!!

2011年11月14日 | 日常

気づいたら11月も半ば近く。それでもまだ生ぬるい風の吹くマヨルカです。

といっても、この間、大きな暴風雨があり、集中豪雨のおきまり→渓流決壊→「家の前通行止め」があり、家が孤立・・・という事態発生。

ま、慣れているんだが困りますね。

さてさて、まとめてざっとアップしますが、色々あったようななにもなかったような。

ハローウインなんかもありましたね。別に我が家はなにもしないのだが、たまたまシーツを干している日だったので

これ、わたし。誰がやってもこうなると思うが、これわたし。

いえーい、はろーういんだぞー、

という軽い気持ちだったのに、娘ギャン泣き。息子ダッシュで逃げる。そんな場へ帰ってきたNadalさんに「まじで怖いから早くとれ」といわれ、たった10分で我が家のハローウイン終了。

自分たちは顔にペインティングしたりするの好きなのにねぇ、ひどいわ、まったく。

ナルの学校の友達の誕生日会でペインティング中のお兄さん。

私にはよく分からんが「アイロンマン」なんだそうです。これを見た妹さんが黙っているはずはなく

 

こんな平和な日もあったなぁ・・・・、と、今写真を整理しながら数日前を振り返る・・・・

11月1日は万礼節の祝日。ヨーロッパはおそらく全部この日はお休みだよね。日本でいうお墓参りの日です。

この日は叔父宅で宴会。

 

数年前にも書いたのだが、叔父は大腸癌を患い、治療中。治療法が合ったのか、経過は良好だったのが、ここへ来て肺への転移が見つかり、ちょうどこの日の2週間前、バルセロナで手術をしました。

この日は前からこの叔父宅で宴会予定だったのだが、手術のあとだし、日を改めて・・・と、まわりが考えていたのに、当の叔父が「集まれー!」号令をかけ、本当に予定通りに宴会決行。

叔父も元気な姿を見せ、「まだまだ遊ぶぞ」宣言をしていました。

というわけで普段どおりの飲み食い。

そして大型犬にはしゃぐ我が家のKids.

犬のいる生活、というのに憧れるなぁ・・・

そして。

ここから生活が一転(おおげさか・・・)。

我が家の頼みの綱、フランシスカが11月の末まで中国へ旅行へ行ってしまいました。

彼女のパートナーはイギリス人ですが、今の勤務先は上海から数キロ内陸へ入った「にんぼう(漢字は分からん)」というところ。

こんな機会でもないと中国へは行かないと思う、と、行動力のある彼女は思い立ったその日から旅行会社と相談してプランを練りだしました。せっかく行くんだから、色々見てきたい。そう、彼女はリタイアするまで高校の歴史の先生だったので、中国史にも非常に興味を持ち、まずは上海に行く前に北京へ行ってツアーに参加する!と言い出しました。

おいおい、大丈夫か???という声がほとんど(とくにここ、マヨルカは保守的な人が多いのでね)だったのにも関わらず楽しそうに計画を話してくれる彼女。

その横で「その間、わたしはどうしたらいいのでしょうか・・」と途方にくれる私・・・

もちろん、そばにいても、いつも感謝してますよ。が、いなくなると、彼女の日ごろの協力に土下座したい心境。

彼女が無事北京に着いた、と聞いた日に、結が鼻水を出し

翌日にはNadalが「ちょっと風邪気味」と言い出し

みんなに「今倒れたら承知せん!」と鬼母を演じて(地が8割・・)乗り切ったかと思ったのに

鬼母ダウン。しかも、半端ない扁桃腺で高熱を伴い、ベットから起き上がれず・・・

息子のテスト週間(小学校2年でテスト週間って、わけわからないんですが)で、水枕をしながら

地球の自転だの公転だのを、よりによって「カタラン語」で覚えなくてはいけなくて、頭痛アップ。

(なぜ教科書に平仮名で「なる」とか、太陽の中に「あ」とか書いてあるのかは熱のためスルーしたが、今となってはやはり不思議・・・授業聞いてるんだろうか・・・)

やっと熱も下がり、ふと気がつくとその週は現代音楽週間となっており

 

朝の9時からこんな楽譜を見ながら公開レッスンを見守り(客員教授はバーゼル音楽院のMarcus Weiss。岡部夫婦の友人でもあります)まだまだげっそりの日々・・・でした。

フランシスカが帰ってくるまで、まだ2週間強ある・・・

まわりには「シッターさん雇いなさい!」と強くいわれたのだが、家族、友人以外に子供を預けたことがないので、いまさら誰かに・・という気持ちになれず、いまだ意地をはったまま戦場状態を続けています。

とりあえず、この方たちが元気なら大丈夫、と言い聞かせて。