今日は、この街にいます。

昨日の街は、懐かしい記憶になった。そして・・

903 西新宿(東京都)リフォームを考えようとショーウルーム

2020-07-07 16:39:39 | 東京(区部)
雨の中、西新宿を歩いている。先週も来たばかりなのに、またやって来た今日も雨模様だ。何のための西新宿通いかというと、この街には住宅設備メーカーのショールームが集中しているからだ。私たちは台所と風呂場の大リフォームを決断したのである。故障するなどの不都合が生じたわけではないけれど、マンション新築時以来の設備だから、一部補修を加えてはいるものの、かなりくたびれてきているのは事実である。



古希を過ぎた身でこうした「投資」に対峙すると、まず浮かぶ思いは「投資額を回収(享受)するほどの時間が自分にあるだろうか」ということになる。妻は未だその年齢には達していないけれど、やはりそんなことを考えて迷っているようだ。しかし1年前の米国旅行で、霊感豊かなマッサージ師さんに「あと30年は元気に暮らせます」と告げられた我々だ、もっと快適に暮らそうと、住宅改造に乗り出したのである。



こうなると機動力を発揮するのは奥方である。まず洗面所をリフォームしてもらったことのある市内の専門業者に話を持ち込む。そして近所で大手住宅メーカーのリフォーム子会社を見つけ、相見積もりを申し込む。さらにリフォームフェアの新聞チラシを手に、初めて名前を聞く業者にも相談する一方、同じマンションでリフォームしたお宅の奥さんが推薦する業者も加え、あっという間に4社を競わせる手はずを整えた。



業者が次々やってきて、キッチンの寸法を測ったり希望を聞き取っていく。そして1週間ほどすると設計図、仕様明細、見積もり金額を基に面談だ。様々なメーカーが提案され、見積り額もそれぞれである。我々も知識を増やす必要があると、西新宿に通う。大手の設備メーカーは5社ほどあって、それぞれビルの中に広々としたショールームを構えている。新型コロナのせいで対応が制限されて、予約を取るのが大変だ。



それにしても台所や風呂をシステム化して販売する方法は、いつごろから定着したのだろう。様々な形状が用意されているから、お気に入りを組み合わせて好みのキッチンを作り上げていくようではあるものの、実際は家に合わせて(マンションなら部屋に合わせて)設計するというより、既成のシステムに家を合わせていくようなものだ。街の業者やリフォーム会社はその営業部隊のようなもので、客とメーカーの橋渡し役だ。



どのメーカーもシステムの特徴を誇り、よくできているとは思うけれど、実に高額でもある。業者は「ウチなら50%引きできます」などと売り込んでくるが、半額にできる「定価」とはいったい何なのだろう。2度3度と追加注文して見積もりを取り寄せていると、業者ごとのメーカーとのコネクションや、「工事管理費」という名目の利益率に違いがあることがわかってくる。同じ機種でも20%も工事費に差が現れたりする。



そこに相見積もりを取る必要があるわけだが、どの業者も熱心に希望を聞いてくれるものだから、最後に絞り込む際に心苦しさが生じるのが困る。リフォーム産業とはニッチな業種のように思っていたのだけれど、なかなかどうして大きな存在である。西新宿はずいぶん久しぶりで、甲州街道の長い地下道を初めて歩いた。ただ街並みの変化は、40年前に事件で揺れたKDDビルが、今も一番目立っている程度である。(2020.7.6)


















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