今日は、この街にいます。

昨日の街は、懐かしい記憶になった。そして・・

684 赤坂(東京都)この街で今日も一組旅立ちぬ

2016-03-12 14:47:37 | 東京(区部)
東京は変貌のテンポが著しい街だ。いくつもの大都市が合体したかのように街区が連なる東京は、それ単独でメガロポリスと言えそうな、いくつもの中心街を持っている。そうした街区のそれぞれが、道路拡張やビルの建て替えを繰り返しているのだから、ちょっとご無沙汰すると見慣れぬ街になってしまう。赤坂の懐かしい通りを歩きながら、遠い記憶の感傷に浸っていると、知らぬ間に結婚式の宴の場に迷い込んでいるではないか。 . . . 本文を読む
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683 関内(神奈川県)名を残すそんなことよりこの笑顔

2016-03-09 16:08:25 | 埼玉・神奈川
早春の陽気に誘われて、横浜に出かける。馬車道の博物館を目指しているのだが、せっかくだから「みなとみらい」を散歩しながら行こうと汽車道を渡っていると、可愛い幼児が駆け寄って来た。写真を撮らしてもらったら「ひなた君1歳4ヶ月」だという。なんとまあ可愛いことか。私にも、私の息子たちにも、こんなころはあった(それを証明する写真がある)のだが、しかし人生にあどけなさは一瞬である。だからつくづく愛おしい。 . . . 本文を読む
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682 飯田(長野県)リニア待ち古城のごとく丘に立つ

2016-03-02 11:06:19 | 新潟・長野
りんごをイメージしたのだろうか、真っ赤な屋根の駅舎を出ると、飯田の駅前通りは中心街へ緩い坂を下って行く。その傾斜で小樽を思い出した。小樽も駅から街へ坂道を下り運河に突き当たる。飯田の場合、坂は城跡まで続き、そこで崖となって終わる。ここまでを「丘の上」と呼ぶらしい。崖下は広い谷となって、対岸を天竜川が流れて行く。さらにその向こうを塞ぐ緑の長城は、中央構造線を内に隠した南アルプスの西の果てであろう。 . . . 本文を読む
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681 水窪(静岡県)山肌がパッと開けて街ありき

2016-03-01 08:17:53 | 静岡・山梨
飯田線に乗ってみたいと思っていた。愛知県豊橋市から静岡県の山中をかすめ、長野県飯田市を経て辰野町までを結ぶ、総延長195.7キロの長いローカル線だ。そのルートが、中央構造線にほぼ沿っていることが関心の元だった。日本列島の西半分を縦断している大断層の、最も山深いあたりはどんな風景が続くのだろうかと、興味を持ってもう久しい。水窪(みさくぼ)はそのルートの中ほどの、長野県境に接する遠州最北の街である。 . . . 本文を読む
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