今日は、この街にいます。

昨日の街は、懐かしい記憶になった。そして・・

699 横浜(神奈川県)ハマ・トラはどこへ行ったか港町

2016-05-25 17:41:28 | 埼玉・神奈川
横浜へ1泊2日の小さな旅をした。わが家から1時間少々で行ける横浜に、なぜ宿泊かと思わないでもないけれど、今回は「そのホテルに泊まる事」がまずありきなのだ。私の古希を祝って、子供たちが山下公園の前に建つ古いホテルに招待してくれたのである。日没とともに街は輝きを増し、氷川丸が優美に浮かび上がる。遠くでみなとみらいのビル群がきらめき、赤い靴の女の子は海をみつめて寂しそうだ。ここはYOKOHAMA BAY。 . . . 本文を読む
コメント

698 須川(群馬県)宿場には馬と水車とユアン窯

2016-05-18 09:41:29 | 群馬・栃木
江戸と越後を結ぶ三国街道に、須川という宿場があった。高崎城下で中山道から北へ発する街道は、渋川、中山などの宿を経て、12番目の須川宿に至る。平野は渋川あたりで果て、しだいに山がちとなる上州路は、須川郷まで登って段丘上の平坦部に出会う。国境の谷川岳を望む宿場には本陣・脇本陣が置かれ、50軒ほどの旅籠で賑わっていたという。現在は「みなかみ町須川」。一部は復元整備され「たくみの里」という観光地になっている。 . . . 本文を読む
コメント

697 代官山(東京都)この街はこれもファッション蚤の市

2016-05-17 15:03:55 | 東京(区部)
「蚤の市」好きが高じて、このところ外出することが多い。先日、青山の骨董市に出掛けたばかりなのに、今日は「代官山 蚤の市」に出向く。「パリの蚤の市を再現して」と詠っている通り、並べられている品々は彼の国の雑貨類で、客層は若者、それも女子が圧倒的だ。なかなかの賑わいで、皆さん楽しそうなのだから結構なのだが、パリの蚤の市はもっと猥雑で、再現というには怪しさが足りない。ここでは「薄さ」「軽さ」が顔を出す。 . . . 本文を読む
コメント

696 上野(東京都)考える人と一緒に考える

2016-05-07 16:02:10 | 東京(区部)
そういえばこの男、名前は何というのだろう。国立西洋美術館の前庭にいて、いつ行っても窮屈そうに座っている。背後から陰を差し伸べる梢は新緑を芽吹かせ、花壇ではツツジが花盛りだ。1年で最も爽やかで美しいこの季節くらい、腰を伸ばし「やれやれ」と背伸びをしたらいいだろうに。分身が世界中の美術館にいて、思いがけず出会うことがあるけれど、どこでも彼は悩ましげに黙ってうつむいている。「考える詩人」なのだろう。 . . . 本文を読む
コメント

695 バンコク⑥(タイ)ASEANで OLYMPICSはどうだろう

2016-05-06 11:31:55 | 海外
海外に行くと、「ここからだと日本はどう見えるのだろう」と考える。今回はタイから遠望する日本だ。「遥か東北の冷涼な海に浮かぶ島国」といったイメージなのではないだろうか。タイ人が定着したインドシナ半島は、西洋と東洋の狭間にあって国境をいくつもの国と接し、多民族が混在している《暑くて慌ただしい》環境にある。それに比べると日本は、大陸とは程よい距離を保つ、都合のいい《温暖な孤立》の中にあるように思える。 . . . 本文を読む
コメント

694 アユタヤ(タイ)河畔にて蠢く世界の中世人

2016-05-02 16:05:36 | 海外
アユタヤは「14世紀から18世紀にかけての417年間、タイの中心であり続けた都」だと、タイ政府観光庁の説明にある。別書によれば「実体は少数のタイ人が多数の有能な外来人を使用し交易経営を行い、莫大な富を築いた外来人国家」であったという。繁栄を極めたのは17世紀で、中心部には19万人、周辺域を含めると600万人が暮らす大都市圏を形成した。そして今、戦乱に滅んだ寺院が残照を浴びて、世界遺産になっている。 . . . 本文を読む
コメント