「シャッター通り」などという寂しい言い回しは、いつから使われるようになったのだろう。商店街、それも長く地域の中心繁華街として賑わって来た通りに、シャッターを閉じたままの空き店舗が次々と増えて行く。全国にそんな例が珍しくなくなるにつれ、この言葉が定着した。私がその現象を、統計データによって確認させられた街が米沢だった。繁華街で18年間に渡って続けられた通行量調査の、衝撃的な数字を見せられたのだ。
. . . 本文を読む
スキー場に「積雪250センチ、降雪0センチ、しまり雪、気温1℃」と表示されている日、夕張の街を歩いた。たまに車が行き過ぎるけれど、歩いている人は見当たらない。市美術館も石炭歴史村も幸福の黄色いハンカチ想い出広場も、すべて冬期休業中だ。仕方がないから市役所に行って、最近3ヶ月の「広報ゆうばり」をいただいて帰る。巻末に前月の人口が掲載されていた。-49人、-37人、-20人。市民の流出が止まらないよ . . . 本文を読む
高松市の中心部に「丸亀町」という商店街がある。古くからの高松を代表する繁華街で、四国商人にとって「丸亀町に店を構える」ことが悲願だとされた時代があったのだとか。だからよく知られた街なのだろうが、47都道府県で香川県が最後に残った未踏の地である私に、そんな知識があろうはずがない。ただ、商店街が失ってはならない「歩く楽しさ」を感じることが心地よくて、キョロキョロぶらぶら歩いた。
その特徴ある町名の . . . 本文を読む
夕張に向かうため小樽での予定を早めに切り上げ、札幌で高速バスに乗り継ごうとしたら、2時間余の待ち時間が生じてしまった。夕張へのバス便はそれほど少ない、ということだが、それはともかく、どうしたものかと思案したあげく、手軽な選択としてJR札幌駅の駅ビル探検を試みることにした。札幌にはこれまで何度か来ているものの、駅はいつも通過するだけだったから、再開発された評判の駅ナカを未だ体感していないのだ。
. . . 本文を読む