今日は、この街にいます。

昨日の街は、懐かしい記憶になった。そして・・

1045 長久手(愛知県)古戦場振り向けばスポーツカー

2022-07-20 16:25:42 | 岐阜・愛知・三重
愛知県の地理には疎いのに、「長久手」と耳にすれば反射的に「小牧」と応えてしまうのは、幼いころの私が秀吉や家康の合戦ものを熱心に読む、よくいるニッポンの少年だったからかもしれない。名古屋市の東に長久手市が、北に小牧市があるという街の位置も、未だ理解出来ていないのだが、「小牧・長久手の戦いは豊臣と徳川のその後の命運を決めた合戦であった」と、変な知識はある。リニモで名古屋に出る途中、長久手古戦場駅で降り . . . 本文を読む
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1044 猿投(愛知県)古き窯を偲んで眺める灰釉瓶

2022-07-18 13:20:48 | 岐阜・愛知・三重
豊田市の北部、瀬戸市との境に猿投(さなげ)山という標高628メートルの山がある。古くは修験の霊山として、現在は市民のハイキングコースとして親しまれているようだ。三河高原が尾張平野に果てるあたりの低山に過ぎないのだが、山麓で発見された膨大な古代の窯跡群が「猿投窯」と命名されたものだから、この風変わりな名称が日本の窯業史では極めて重要な存在になった。豊田から愛知環状鉄道に揺られ、愛知県陶磁美術館を目指す。 . . . 本文を読む
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1043 豊田(愛知県)街づくり古い挙母(衣)は脱ぎ捨てて

2022-07-17 09:21:42 | 岐阜・愛知・三重
私は「挙母」という字面に微かな記憶がある。しかし読むことができない。1959年に「豊田市」と改称するまで、そこは「挙母市」と言った。わずか8年間の短命な市名だったのだが、雪国の地図好きの小学6年生だった私は、街の名を変えるという大胆さに興味が湧いて、遠国の新旧市名を覚え込んだのだと思われる。だがそのまま「記憶の引き出し」に仕舞い込んだものだから、未だに豊田市の位置がはっきりしない。63年を経て出向くとする。 . . . 本文を読む
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1042 岡崎(愛知県)竹千代が「こんにちわー」と駆けて行く

2022-07-16 10:34:42 | 岐阜・愛知・三重
信州下伊那の山中に発し、岐阜・愛知県境を流れ下る矢作川が、美濃三河高原を抜けて潤す西三河の大地は「岡崎平野」と呼ばれる。豊川が形成する東三河の豊橋平野とは、緩やかな丘陵が隔てている。そうした穏やかな風景の丘に「おかざき世界子ども美術博物館」がある。豊橋からの名鉄を美合という小さな駅で降りる。ガランとしたタクシー乗り場で途方に暮れていると、「タクシー来ないでしょ」と声がしてびっくりする。振り向くと誰もいない。 . . . 本文を読む
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1041 豊橋(愛知県)「ほの国」をゆるゆると行く市電かな

2022-07-13 09:52:06 | 岐阜・愛知・三重
東京駅を朝6時21分に出発する東海道新幹線ひかり号の1番列車は、品川・新横浜・小田原と各駅に停車しながら静岡県の6駅は飛ばし、7時48分に豊橋駅に到着する。新幹線の乗降客はまばらだけれど、通勤・通学のラッシュが始まっているのだろう、JR線と名鉄線の改札からは人が溢れ出て来る。駅は明るく広々として、「大きな街なのだなあ」とまず驚く。パンデミックに抗い「私の日本地図」の空白を埋める旅は、今回は「三河」である。 . . . 本文を読む
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