今日は、この街にいます。

昨日の街は、懐かしい記憶になった。そして・・

871 鼻高(群馬県)ドイツよりこの山河へと身を寄せて

2019-04-05 10:16:37 | 群馬・栃木
達磨寺境内の一隅に「洗心亭」という名の簡素な平屋が建っている。若き日、『日本美の再発見』や『日本文化私観』に大いに刺激をうけた私としては、達磨の寺以上に訪れたいと思い続けてきた場所である。著者で建築家のブルーノ・タウト(1880-1938)が、ナチスの迫害を逃れてたどり着いた日本で、滞在過半の日々を過ごした家なのだから。北面の傾斜地に建つ家の裏から、榛名連山へと広がる上州の山河に見入る。 . . . 本文を読む
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870 少林山(群馬県)からっ風ダルマ乾かし上州路

2019-04-03 09:35:27 | 群馬・栃木
高崎市西郊に鼻高という土地がある。西を安中市に接し、利根川の支流・碓氷川の南に広がる田園地帯だ。「鼻高」と言うのだから天狗が棲んでいるのかと思ったら、居たのは達磨である。その名も「少林山達磨寺」という寺があって、「縁起だるま発祥の地」を名乗っているのだ。毎年正月、恒例の七草大祭には「だるま市」が開かれ、10万人の人出で賑わうのだという。寺は今日、その雑踏が想像できない静寂の中にある。 . . . 本文を読む
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