今日は、この街にいます。

昨日の街は、懐かしい記憶になった。そして・・

839 リスボン⑤【ポルトガル】

2018-08-23 06:00:00 | 海外
インターネットのおかげで、世界中どこへ行くにも航空券や宿泊先を事前に確保できる。空港への送迎タクシーも、出発前に予約できることを今回の旅で知った。だから私のような団体行動が苦手な者にも、簡単に自由旅行に出かけることができる。海外に出かける時間が比較的取りやすい年齢になって以来、ポルトガルは常に、私の旅リストの上位に位置づけられていた。しかし実際は、ずいぶんと後回しになった。 . . . 本文を読む
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838 リスボン④【ポルトガル】

2018-08-22 11:29:57 | 海外
旅行先ではいつもそうするように、私たちはリスボンでも蚤の市を探し、最も庶民的な地区であるらしいアルファマ(Alfama)の、大きな教会裏の広場で週2回開かれるという「泥棒市」に出かけた。いわくありげな名前の市だが、確かに並べられた品々の雑多さは、各地の同様の市に比べても最右翼かもしれない。ただロンドン同様、ここでも興味を惹く物は少ない。私の好みはポルトガル文化とは方向が異なるようだ。 . . . 本文を読む
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837 シントラ【ポルトガル】

2018-08-21 09:13:27 | 海外
リスボンの北西30キロほどの大西洋側に、シントラという街がある。リスボンからは電車で40分ほどの、首都のベッドタウンのような小さな街だ。だが歴史は古く、丘陵に点在する王宮や城砦跡などが醸し出す「シントラの文化的景観」は、世界遺産に登録されている。私たちはロカ岬に行くため、この街から海を目指すのだけれど、その前に街を循環する路線バスに乗って、車窓からの世界遺産ツアーを試みる。 . . . 本文を読む
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836 ロカ岬【ポルトガル】

2018-08-17 11:54:34 | 海外
先端憧憬癖がある私としては、ポルトガルに来て「ロカ岬」に行かないという選択はない。ユーラシア大陸の西の果て、「地終わり海始まる」ところなのだから。同じことを考える観光客は多いのだろう、ロシオ駅の窓口で「ロカ岬に行って来たい」と告げると、バスチケットも含んだ周遊券を発行してくれた。私たちはそれを握りしめ、大陸の果てへの小旅行に出る。目指すは北緯38度47分・西経9度30分である。 . . . 本文を読む
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835 ベレン【ポルトガル】

2018-08-16 06:59:47 | 海外
ポルトガルの紹介で最もよく取り上げられるのが、ベレン地区の「サン・ヴィンセンテの塔」だろう。ベレンの塔と通称される、テージョ河畔の小さくて優雅な砦跡だ。リスボンの中心市街地から15番トラムに乗り、街の西方(河口方面)に向かうと、まず森林公園の麓に建つ、壮麗なジェロニモス修道院が現れる。そして遠くにベレンの塔が望まれる。ポルトガルの栄光を今に伝える、リスボンの世界遺産エリアである。 . . . 本文を読む
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834 リスボン③【ポルトガル】

2018-08-15 10:23:12 | 海外
正式名称の「Museu Nacional de Arte Antiga」というポルトガル語は、私にも推測がつく。日本語では「国立古美術館」と訳されている。古美術を収蔵しているのだから「博物館」を名乗っても良さそうなものだが、大航海時代に世界中からもたらされた品々を展示するという、ポルトガルの栄光を際立たせたい思いが込められた名称なのかもしれない。その中の日本室に南蛮屏風が飾られ、見事な輝きを放っている。 . . . 本文を読む
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833 リスボン②【ポルトガル】

2018-08-14 16:39:28 | 海外
バイシャ地区の雑踏に目を奪われて、それでリスボンを知った思いになってはこの街を見誤ってしまうだろう。というのも「新市街」と呼ばれる高台の地域に行ってみると、だいぶ様相が異なるからだ。地下鉄の駅を3つほど通過して外に出ると、そこは区画の行き届いた街路に現代的なビルが建ち並ぶ、ビジネス街である。行き交うのは地元の人たちで、あの古びたトラムが走り回る雑踏地区とはまるで別の街のようだ。 . . . 本文を読む
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832 リスボン①【ポルトガル】

2018-08-12 14:39:38 | 海外
ロンドン・ヒースロー空港からリスボン・リスボア空港に向かうBA502便は、夫婦連れでも並び席は取れないという。こうしたことを告げる英国女性の冷ややかさは格別だから、交渉は諦める。英国とポルトガルは歴史的因縁が深いうえに、英国人にとってポルトガルは人気のバカンス先らしい。だから夏休みが始まったこの時期のリスボン便は混み合うのだろう、確かに中距離機のエアバス320は満席であった。 . . . 本文を読む
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831 ロンドン⑧【英国】

2018-08-09 08:53:56 | 海外
ロンドンの地下鉄で、黒人男性と向かい合って座る。車両が小さいから、向かいの席との距離は近い。黒人は30歳前後だろうか、大柄な体躯を清潔なジャケットで覆っている。私はその顔に釘付けになった。造形が素晴らしいのだ。あまりじろじろ見るわけにはいかないけれど、私の視線はどうしてもそこに吸い寄せられる。完璧だ。写真を撮らせてもらえないかと言い出しそうになったが、彼は間もなく降りて行った。 . . . 本文を読む
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830 オックスフォード【英国】

2018-08-08 17:41:04 | 海外
30余年前、オックスフォードを訪ねたことがある。ケンブリッジと並ぶ名門大学の街とはどんなところか、興味があったからだ。多くの建物に見られる紋章が珍しかったこと、昼はマクドナルドで済ませたこと、大学の紋章入りのネクタイを買ったこと、それくらいしか覚えていない。アパートメント近くのメリルボーン駅から、1時間間隔でオックスフォード行きの直行電車が出ていると知り、記憶をたどる小旅行に出る。 . . . 本文を読む
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829 バース【英国】

2018-08-08 07:10:27 | 海外
「イギリスを知るにはロンドンだけでは足りません。田園地方にも行ってみるべきです」と昔、英国滞在が長い人に言われたことがある。そのことを思い出し、ロンドン西方160キロの地方都市・バースに出かける。小さな街ながら歴史は古く、ローマ支配時代(西暦1、2世紀ころ)に遡るらしい。確かに大都会ロンドンでは垣間見ることは難しいと思われる、ゆったりとした暮らしが感じられる。これが英国流なのか。 . . . 本文を読む
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827 ストーンヘンジ(英国)

2018-08-01 16:49:57 | 海外
イギリスの子供は大胆である。ストーンヘンジを写生するのに、腹這ったり脚を広げたり、まるで「畏れ」を知らない。極東の年寄りが、この太古の造形見たさにはるばる極西の島国までやって来て緊張し、感動に浸っているというのに、彼らは「早くランチタイムにならないかなあ」と思っているらしい。5000年もの昔、この「空と大地の狭間の石柱」で何が行われていたのか、感嘆するくらいの畏れが必要ではないか? . . . 本文を読む
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826 ロンドン⑦(英国)

2018-07-25 06:00:00 | 海外
薔薇を嫌いだという人はあまりいないだろうが、英国人はことのほかこの花を愛しているのではないか。公園や花屋の店先で、主役はどこもバラだ。早朝のリージェンツ・パークを散歩して、色とりどりの薔薇たちと窃やかな交歓を交わす。これだけでもロンドンまでやってきた甲斐がある。イングリッシュガーデンは西洋の庭園様式の一つで、自然美に重きを置く構成だから、フランス式より日本人は馴染みやすい。 . . . 本文を読む
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825 ロンドン⑥(英国)

2018-07-24 08:50:09 | 海外
芝生はママたちのおしゃべりの輪で埋まり、中央の池ではちびっ子がずぶ濡れになって水遊びに夢中だ。まるで街なかの公園のようだが、ここはヴィクトリア&アルバート・ミュージアムの中庭である。入館は無料であるうえ、これほどまで開放的であることに、私は驚き感動している。ロンドンの主な美術館・博物館は、5ポンドほどの寄付を募る箱が置いてあるだけで入館自由だ。日本も真似できないものだろうか。 . . . 本文を読む
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824 ロンドン⑤(英国)

2018-07-23 09:28:53 | 海外
ヴィクトリア駅の火曜日午前8時前。郊外からの電車が着くたびに吐き出される人々は、広大なホールを横切ってそれぞれの地下鉄に吸い込まれていく。東京と同じ光景だが、ロンドンに「ロンドン駅」は無い。鉄道網は発達しているけれど、ロンドンを目指してやって来る郊外電車は、中心部を取り巻くように点在するターミナル駅までだ。ロンドンに特色があるとすれば、そうした駅名に聞き覚えが多いことだろう。 . . . 本文を読む
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