今日は、この街にいます。

昨日の街は、懐かしい記憶になった。そして・・

1145 小平(東京都)「いまやらねばいつできる」と叱られる

2024-01-20 15:05:37 | 東京(都下)
小平市の中央南部、玉川上水沿いの閑静な住宅街である。庭の一隅に巨大なクスノキの胴部を置く邸宅がある。上部には雨除けの傘が懸けられ、高さは2メートルにもなろうか。胴回りは大人二人でようやく抱えられるほどの太さに見える。98歳でこの地に転居してきた彫刻家が、100歳で購入した木彫用材なのだという。「わしがやらねばたれがやる」と、107歳で没するまで創作意欲を燃やし続けた平櫛田中(1872-1979)の居宅跡である。 . . . 本文を読む
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1144 小牧(愛知県)城山へシンボルロードをゆっくりと

2024-01-03 11:38:23 | 岐阜・愛知・三重
コマキと聞けば反射的にナガクテと続くほど、中世の「小牧長久手の戦い」は耳に馴染んでいる。しかし、では小牧はどこにある? と問われたら、恥ずかしながら私は答えられない。犬山からの帰途、地図を眺めていて途上の小牧駅を見つけ、慌てて下車する。長年の懸案を解消する好機である。440年ほど昔、秀吉と家康が睨み合った10キロほどの距離を、私は15分間の電車の旅で移動した。無残な戦など連想できない穏やかな平野である。 . . . 本文を読む
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1143 犬山(愛知県)犬山の城下を歩いて天守登る

2024-01-01 14:21:23 | 岐阜・愛知・三重
「現存天守」という言葉がある。天守閣を有する城郭の中で、築城された戦国時代から江戸時代にかけての状態をほぼ維持している天守を指し、それは現在では12城しかないのだそうだ。いずれも重要文化財で、なかでも特段の古建築5城は国宝に指定されている。姫路城、彦根城、松本城、松江城、それに犬山城である。城郭建築の知識も興味も乏しい私だけれど、土地の歴史を感じようとすれば城跡は外せないので、訪れた数はずいぶん増えた。 . . . 本文を読む
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