今日は、この街にいます。

昨日の街は、懐かしい記憶になった。そして・・

867 上野(東京都)パンダに会い「羊」に再会無料開放

2019-02-28 08:39:31 | 東京(区部)
孫に誘われ上野動物園に行く。パンダ舎の長い列に耐え、「ゴリラの森」では赤ん坊を背負ったゴリラ見たさに背伸びし、飼育舎から出てきたクマに手を振って喜ぶ「ホッキョクグマの海」と、ここでは孫と爺の年齢差は無くなる。それにしても大変な雑踏だ。今日は「天皇即位30年記念」で無料開放されているのだ。同じく無料開放中の博物館で「羊」を見つけた。私にとってほぼ40年ぶりの、感動の再会であった。 . . . 本文を読む
コメント

866 佐野(栃木県)拉麺で厄を落としてアウトレット

2019-02-27 06:00:00 | 群馬・栃木
館林美術館は午前中に観終わったので、お昼は佐野で食べようと考えた。佐野という街は行ったことがないのだが、ラーメンが「ご当地グルメ」らしい。そこは栃木県になるものの何のことはない、館林市と佐野市は北関東北部で隣接しており、境界は渡良瀬川だったり地続きだったりして、上野国から下野国へ渡るという感慨が生じるほどの隔たりはない。茫漠とした田園地帯の向うに、冠雪した日光男体山が聳えている . . . 本文を読む
コメント

865 館林(群馬県)シロクマに撮影フリーか問うてみる

2019-02-26 09:41:30 | 群馬・栃木
ポンポンのシロクマに会いに館林にやって来た。群馬県立館林美術館はフランスの彫刻家、フランソワ・ポンポン(1855-1933)の作品を所蔵し、代表作の「白熊」を展示しているのだ。実は陶芸でシロクマ作ってみたいと思い立ち、素焼き前の段階までこぎつけたのだが、私のシロクマはどうもリアルさに欠ける。そこでポンポンの作品をじっくり鑑賞しようと考えたわけだ。わかったことは「観察の不足」である。 . . . 本文を読む
コメント

864 西都原(宮崎 県)王たちの夢の跡かや西都原

2019-02-22 12:49:00 | 大分・宮崎
宮崎県に「西都市」という街があることは知らなかったのだけれど、しかし「西都原(さいとばる)」と聞けば反射的に「古墳群」と口を突いて出るほど、私の記憶の引き出しにこの歴史遺構が収まっているのは間違いない。しかしその引き出しは随分小さいようで、所在地、実態ともはっきりしない。わが国最大級の古墳群だということだが、いったいどんなところなのだろう。宮崎旅行の最終日、綾町から回り道してみる。 . . . 本文を読む
コメント

863 綾(宮崎県)吊橋を照葉樹林に渡る先

2019-02-20 14:39:17 | 大分・宮崎
若いころに夢中で読んだ本を探そうとするのだが、このところご無沙汰の書架は様々な異物で埋まり、なかなか見当たらない。「本棚とは、自分の嗜好の変遷を饒舌に物語るものだ」と、わが乱読の果ての人生を振り返って苦笑いが浮かぶ。それでも『照葉樹林文化』(上山春平編・中公新書)、『稲を選んだ日本人』(坪井洋文著・未来社)など数冊が見つかった。綾町に行ったことで、かつての興奮を思い出したのである。 . . . 本文を読む
コメント

862 小林(宮崎県)駅伝の強豪校は立志鍛錬

2019-02-17 13:16:37 | 大分・宮崎
私たちは霧島から、宮崎県の綾という町に行こうとしている。少し回り道になるが「小林市」に立ち寄る。街の名と人の姓は重なることが多いが、これほどありきたりの姓と同じ街の名は、高知県の中村市(現・四万十市)くらいしか思い当たらない。だから私の記憶に留まったのかもしれないけれど、ここには高校駅伝の強豪校・小林高校があるのだ。甲子園で活躍した中村高校から中村市の存在を知った経緯と同じである。 . . . 本文を読む
コメント

861 霧島(鹿児島県)霧島はアートの森と天孫降臨

2019-02-16 11:17:33 | 熊本・鹿児島
九州は巨大な火山が点在する島で、そのいずれもが響きのいい呼称を与えられている。雲仙、阿蘇、霧島などだ。なかでも「霧島」は、峰々が雲海を突き抜け、あたかも霧に浮かぶ島々のような雄大な風景を連想させる。天孫降臨の舞台は諸説あるようだが、霧島の峰のひとつ高千穂峰は確かにふさわしいと、山麓を巡りながら感じ入った。日本神話の作者は、この峰の神々しい姿を見知って物語を編んだに違いない、と . . . 本文を読む
コメント

860 都城(宮崎県)図書館は島津発祥の街リニューアル

2019-02-06 11:16:00 | 大分・宮崎
それは実に気持ちのいい図書館だった。快適に読書ができる、というだけでなく、居ること自体が心地良さそうなのだ。都城市立図書館である。開館してまだ1年を経ていないようだが、グッドデザイン賞を受賞しているというから、すでに高い評価を得ているのだろう。私は旅先で図書館に出会うと、なるべく入館してみる。短時間の印象だから運営面まではわからないけれど、居心地の良し悪しは伝わってくるものだ。 . . . 本文を読む
コメント

859 志布志(鹿児島県)山頭火空の寂しさ詠う街

2019-02-01 12:57:33 | 熊本・鹿児島
湾に突き出た小さな岬に建つホテルから、空が白み始めた志布志湾を眺めている。今日もいい天気になりそうだ。眼下の海に白い航跡を残して、小さな漁船が港に帰って行く。どこから飛んで来たのか、視界にトンビが割り込んできて大きな円を描くと、その向こうに志布志港がうっすら姿を現し始めた。貨物船がいくつも停泊している。なかなか大きな港湾のようだ。私はなぜ、こんなに遠くまで来ているのだろう。 . . . 本文を読む
コメント