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今日は、この街にいます。

昨日の街は、懐かしい記憶になった。そして・・

660 月夜野(群馬県)義人とはかく云う君よ茂左衛門

2015-11-04 10:58:09 | 群馬・栃木
秋の夜長を持て余し、筑摩版「現代日本文学体系」の現代名作集に収められている『磔茂左衛門』を読んだ。作者の藤森成吉(1892-1977)には初めて接する。その戯曲の出来はともかく、月報に収録されている同氏の短文を読んで呆れてしまった。「この賎民の生地月夜野と云うは、何一つ見るものもない貧寒な村落だ‥‥」。この侮蔑まみれの表現に義憤を覚え、月夜野の街を目指す。茂左衛門の事績を訪ね歩こうというわけである。 . . . 本文を読む
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659 蔵前(東京都 )川の手に過ぎにし時を振り返り

2015-11-03 11:08:48 | 東京(区部)
東京で暮らして半世紀になるから、東京の主な道路はほとんど通ったことがあるのだろう。ただ仕事をしていたころは、車での移動は貴重な休息時間ということで、後部座席で目を閉じていることが多かった。だから間違いなく通ったことのある道だとしても、街の風景に意を注ぐ余裕はなかった。そんな具合に時間を費やして来たのは、豊かな人生と言えるだろうかと、秋天の下、考える。浅草橋から浅草までの隅田河畔を歩きながら。 . . . 本文を読む
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