今日は、この街にいます。

昨日の街は、懐かしい記憶になった。そして・・

973 田野畑(岩手県)津波去り金色の月光海に道

2021-09-26 08:52:38 | 岩手・宮城
美しい風景を愛でたくて旅を繰り返しているわけではないのだけれど、たまにそうした出会いはあるものだ。だとしたら、せっかく写し撮った1枚を、確実に私のハードディスクに留めることにしようと、写真から記憶を遡らせ、原稿を成そうと頑張ってみることがある。今回のそれは東日本大震災から4年になる数日前の、岩手県下閉伊郡田野畑村羅賀の海辺のホテルから望む、午後11時40分の月である。私は7階のベランダから眺めている。 . . . 本文を読む
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972 みなかみ(群馬県)大河始まる水の源

2021-09-23 07:57:01 | 群馬・栃木
「流域面積」とは、「雨水などが川に入ってくる土地の面積を言う」のだと、国土交通省関東地方整備局のホームページに書いてある。「雨水など」とは何だ? 雨水以外に何がある? 湧水があるか。まさか下水はカウントされないのだろうな。などと取り止めもなく考えているのは、中学校の同級会から帰って、脳の働きが中学生に戻っているからかもしれない。新潟と東京の中間の水上温泉に集まって、年寄りが息災を確認し合ったのだ。 . . . 本文を読む
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971 松本(長野県)「松ぼん」の熱暑それぞれ日を送る

2021-09-20 10:05:33 | 新潟・長野
長野県下で最大の夏祭りなのだという「松本ぼんぼん」が開催される日、ピンク色の祭り提灯で飾り付けられた街は、今年一番ではないかと思われる熱波を跳ね返して、水浴びをするチビッ子の歓声が響いている。信濃路はいつも空気が澄んでいる印象があるのだが、なかでも「松本はいい街だ」と訪れるたびに思う。美しく整った家並みの中心に、松本城が優雅に座っている、というイメージなのである。ただ街は、構造線上にあるという課題がある。 . . . 本文を読む
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970 南大沢(東京都)ゆっくりと街をつないでモノレール

2021-09-08 04:13:36 | 東京(都下)
モノレールとは、1本(mono)の軌道(rail)に客車を跨がせたり、懸垂状に吊り下げたりして移動させる交通システムである。戦後になって全国で20カ所ほど運行されたようだが、メンテナンスを含めた採算性の難しさなどから廃止された路線が多く、現在も一般共用されているのは10路線程度らしい。わが家に最も近いモノレールは、立川と多摩センターを結ぶ多摩モノレールだ。乗り心地と沿線の風景を確認したくて、乗ってみる。 . . . 本文を読む
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969 調布(東京都)街をカラフルにしてパラ・アート

2021-09-04 09:03:36 | 東京(都下)
調布で「PARA ART 2021」が開催されているというので出かける。福祉作業所など市内16の団体が「誰もがそれぞれに、文化豊かな街づくりに参加する」というコンセプトで作品を持ち寄ったパラアート展だ。会場は多様な色彩と形が賑やかに語り合って愉しい。私の娘が参加団体の一つ「しごと場大好き」に長年通所しているので、知った名前のアーティストにも出会う。その作業所の会報に、求められてこんな一文を寄せたことがある。 . . . 本文を読む
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