日々適当

hibitekitou

DisplayPortってどれぐらい普及しているのか

pc |2018-04-30
ネットを見ていたらDisplayPortしか積んでいない液晶タブレットに対して「今時下火のDisplayPortしかないなんて」って怒っている人がいたのだけど、「下火?」ってちょっと違和感感じたので調べてみたり(その記事自体1年以上前のだから、その人の周りでも状況は変わってきているかもだけど。あとそのページをあらためて探して見たところ見つけられなかったので内容の確認ができず、もしかしたら読み違えていた可能性もあり(^^;)。

ディスプレイ編
LG
同社液晶モニタのページで10製品の比較ができるので、条件を最新の10製品としてフィルタリングして比較してみた。

HDMI x 1/DisplayPort x 1の製品:1
HDMI x 2/Displayport x 1の製品:5(うち2つはプラスUSB-C)
HDMI x 2:1
HDMI x 1/D-Sub x 1:2
D-SUb x 1:1

DELL
同社液晶モニタのページで売れ筋10製品でフィルタリングして比較。

HDMI x 2/DisplayPort x 2:1
HDMI x 1/DisplayPort x 2:2
HDMI x 1/DisplayPort x 1:2
HDMI x 1/Displayport x 1/D-Sub x 1:2
HDMI x 2:2
HDMI x 1/D-Sub x 1:1

HP
2018年4月29日現在の同社個人向けモニターページの10機種並んだ表から。

HDMI x 2/DisplayPort x 1:4
HDMI x 2/D-SUb x 1:2
HDMI x 1/D-SUb x 1:4

ASUS
同社商品ページで日付順に全ディスプレイをソートした時の10機種

HDMI x 2/DisplayPort x 1:2
HDMI x 1/DisplayPort x 1:1
HDMI x 4/DisplayPort x1/Thunderbolt3 x 1(入力):1
HDMI x 2/DisplayPort x 1/D-SUb x 1:1
HDMI x 1/DisplayPort x 1/DVI-D x 1:1
HDMI x 1/D-Sub x 1:1
USB x 1:1

多くの一般向けのものにはDisplayPortは積んできている昨今ですね。もちろんHDMIの方がより確実についている印象なのですけど、Displyportはある程度の価格帯のものを選べば確実についているんじゃないでしょうか?
なを、DellのモニタはDisplayPort x 2のものがいくつかありますが、これはフルサイズのDisplayPort x 1、miniDisplayPort x 1という構成です。合計2。
それにしても、DVIのディスプレイの選択肢が本当になくなってきているんだなと、そこに驚いたりしております。あと、D-Subがしぶといな。

ビデオカード編
エルザ
GeForce GTX系(1060, 1070, 1070Ti, 1080, 1080Ti)
だいたいHDMIが1つで、DisplayPortが複数(1〜3)、DVI-Dが1つ
Quadro形(GV100, GP100, P6000, P5000,P4000)
DisplayPortが4ポートとと機種によってはDVI-Dが1ポート。HDMIは積んでない。

他社もだいたい似たような傾向だと思います。
Quadro使っているとHDMIが無いからモニタにHDMIいらねって感想になったりするんですね(^^)。HDMIへの変換アダプタを探し回ることになったりして(テレビに出力するときなんかはHDMIで繋ぐことのなりますから)。

興味深いのはコンシューマー向けのカードでもDisplayPortが複数搭載されているということ。複数モニタへ出力するときにはDisplayPortが選ばれているって事なのだと思います。なんでかなとちょっと調べてみると、クロックジェネレーターってものの存在がありそうです。DisplayPort以外の規格の場合、クロックジェネレーターが映像を出力している端子の数だけ必要となるそうで、しかしDisplayPortではそれが必要なく、だから複数枚のモニタをつなぐ場合はDisplayPortが有利って事みたいです(製造コストに響いてくるのでしょう)。

とまれ、PC用の出力としてはどちらかといえばDisplayPortこそ本命なのでは無いかと思う次第。まぁ最初の違和感を感じたページで言及していた製品は、DisplayPortを採用したというより、USB-CのオルタネートモードなDisplayPortを採用していたって事で、どちらかというとそちらの製品はケーブルをシンプルにするために将来の規格であるUSB-Cを採用したということなのでしょう(そしてThunderbot 3がWindows PCでも割と搭載されてきている現在、その液晶タブレットで接続が問題になることも少なくなっていると思われます)。

ちなみにASUSの方で「USB x 1:1」のみのモニタがありますが、これはMB16ACっていう持ち運びができる液晶ディスプレイです。USB-C一本でPCと接続するもので、とっても簡易に繋げられる反面、オルタネートモード対応なUSB-Cを積んでいないマシンについてはUSBディスプレイとして利用せねばならないものですな。
USBディスプレイになるってことは、つまりはドライバを入れないと認識されないってことでして、そこで利用のためのハードルが一段上がります。そんな意味では持ち運び可能なディスプレイを選ぶときは同社製品を選ばずに、HDMIを積んだ他社製品を選んだ方が汎用性があるようにも思えますが、ケーブル一本でおっけーっていう手軽さには叶わず、なんとなくむしゃくしゃしていたときにポチッとしてしまい、それが届いてしまいました。



しかし買ったはいいけど、これをモバイルで使う機会ってなかなか無いんですよね(MacBook Proをあまり持ち出す機会がないし、ふらっと持ち出すなら身軽な方がいい。このディスプレイを持っていくということは、荷物が1kg増えるということなので)。
なもんで、職場居室内や自宅で利用することを考えて、ディスプレイが繋がっていないPCをセットアップするときに利用できるよう手軽に接続可能なポート(DPやHDMI, DVI)があるといいんですけど(DisplayPort接続で簡単につながればいいんですけど)、それが叶わないこのディスプレイ。

とか思っているので、DisplayPortをUSB-Cに変換するアダプタって無いものですかね(^^) 逆はいくらでもあるんだが。

ちなみに上の画像の右側のMacBook Proのモニタに履歴のウインドウが出ていますけど(真っ黒なの)、これはGPUの使用率の履歴です。見ての通り、ほとんどパワーを使っておりませんでした。Thnderbolt 3のMacBook Proからの出力では負荷をかけることなくディスプレイが繋がっているということなのだと思います。

下はThunderbolt 3でWindows PCから繋いでみた例。

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