hibitekitou
GeForce GTX 1060 に換装してみた
mac |2018-05-02
Mac Pro Mid 2010へのパワーアップのための投資は2年ほど前にしたGeForce GTX 960が最後かなって思っていたのだけど、いまだに買い換えたいMacがリリースされないためにまだ使っていて、機械も元気だからGeForce GTX 1060にしてみました。
購入したのはASUSのSTRIX-GTX1060-DC26G。数ある製品の中からこれを選んだ理由は、特にありません。あれ?本当に何も考えず注文しちゃったかな。ノーマルクロック版を買ってた(オーバークロック版はSTRIX-GTX1060-DC2O6G)。まぁでもMacにつけるものだし、ノーマルなのでいいかな。
こちらを購入したきっかけの一つは、Redshift Renderが走らなかったこと。
Redshift Renderをインストールすると、ベンチマークのためのファイル群が一緒にインストールされるのだけど(体験版でも入ります)、それを回すことができない。
一応、同レンダラを動かすための最小構成ではVRAM 2GB以上ってなってて、GeForce GTX 960のは2GBのだったので動くかなぁって思っていたのだけどダメでした。まぁ最少構成ギリギリだしMac版ということもあってメモリに余裕がなかったと思いましてで入れ替えようと。
せっかくなのでGeForce GTX 1080をあるいはせめて1070をと思ったのだけど、Mac Proに入れるときにグラフィックカードへの補助電源で8ピンのものを用意するのがとても面倒なのです。お手軽な手法としては6pinから8pinにするアダプタは売られているけど、供給可能な電力は6pinの性能のままだから、フルパワーで回すと電源が落ちたり、アダプタの性能によっては最悪燃える可能性があるわけで、だから6pinひとつでいい1060に妥協をしました。(電源を別途外付けで用意して1080 TiやTITANを動かしている人もいるようですが)
そんなわけで換装したわけですが、もともとGeForce GTX 960を動かしていた環境なので差し替えるだけでそのまま動作します。
macOS 10.13.4
NVIDIA GPU Driver Ver: 387.10.10.10.30.107
CUDA Driver Ver: 387.178
とりあえずRedshift Benchmarkを走らせるとちゃんと動きました。やはりVRAM不足が960で回らなかった原因だったようです。2GBから6GBになったのは価値がありました。

このような画像が出力され(体験版なのでウォーターマーク入り)、画像左下に結果が表示されます。計算時間は20m59sでした。
ちなみにこちらのレンダラは職場に入っているので回してみたところ、全部Windows PCですが
Quadro K4200 1h32s
Quadro M4000 30m39s
Quadro M5000 22m05s
GeForce GTX 1080 16m29s
でした。Quadro M5000と同等の結果(価格差5倍以上w)。GPUレンダリングでQuadroを入れるのは無駄な投資となるのでしょうか。1080との差も思ったほど大きくないですね。余談ながらこちらのレンダラはGPUカードの枚数を増やすと割と効率よく計算速度が上がるようで、Redshiftのフォーラムの方に報告されている結果では、Mac ProでGeForce GTX 1080Tiを2枚刺しして計算時間6分半だそうです。1枚時の記録としてはWindowsのがありますが、だいたい12分弱。
ということでそちらの結果に満足したところで、960と比較してみましょう。
macOS 10.13.4になってeGPUがサポートされたからか、アクティビティモニタでGPUの使用履歴を見ることができるようになりました。それを見るとCompressorでH.264出ししているときGPUを使っていることがわかりました(GPUに対する負荷はそれほど高くはありませんが)。
ということでCompresorの速度向上を期待したわけですが、960で2m58sかかっていた処理が2m54sになっただけでした。これについてはあんまり効果ありませんでしたな。
BlenderのベンチマークのシーンとしてBMW Benchmarkってのがあります。こちらのページ[blender.org]からダウンロード可能です。
レンダリング(Cycles)に使用するデバイスのところでCUDAとOpenCLを選べるのですが、それぞれの計算時間の結果は以下の通り。
CUDA
GTX 960:6m27s
GTX 1060: 3m59s
OpenCL
GTX 960: 15m40s
GTX 1060: 10m2s
うむ。倍まではいかないけど、CUDAだとなかなかに良い感じで向上しております。ちなみに、CPUで回した場合の時間は 18m14s。今時のCPUで回してやればGPU一枚だと意味なさそうではあります(^^;(Core i9の10コア3.3GHzのマシンのマルチCPUのベンチマークスコアは、Mac Pro Mid 2010の6コア3.33GHzの2.5倍ぐらいの値になる。18コア2.6GHzのCore i9だとその差は3倍にまで膨らみます。ちなみに現行iMacだと一番速いやつでも1.3倍程度。iMac Proがあるから、iMacに10コアとかそれ以上のCore i9を乗せてくることはないだろうけど、次のモデルは8コア、せめて6コアのCPUは採用してほしいなぁ…)してみると、CyclesのGPUレンダリングのメリットは複数枚刺しして発揮される感じすか?
速度比較としてはこんなもんしかしていないのです。
そんなことをしていて、とりあえず不都合は起きていない模様。
PCI Express 3.0時代も長い現代において、相当古い設計のMac Proですが、とりあえずは使えているのは何よりでございます。
購入したのはASUSのSTRIX-GTX1060-DC26G。数ある製品の中からこれを選んだ理由は、特にありません。あれ?本当に何も考えず注文しちゃったかな。ノーマルクロック版を買ってた(オーバークロック版はSTRIX-GTX1060-DC2O6G)。まぁでもMacにつけるものだし、ノーマルなのでいいかな。
こちらを購入したきっかけの一つは、Redshift Renderが走らなかったこと。
Redshift Renderをインストールすると、ベンチマークのためのファイル群が一緒にインストールされるのだけど(体験版でも入ります)、それを回すことができない。
一応、同レンダラを動かすための最小構成ではVRAM 2GB以上ってなってて、GeForce GTX 960のは2GBのだったので動くかなぁって思っていたのだけどダメでした。まぁ最少構成ギリギリだしMac版ということもあってメモリに余裕がなかったと思いましてで入れ替えようと。
せっかくなのでGeForce GTX 1080をあるいはせめて1070をと思ったのだけど、Mac Proに入れるときにグラフィックカードへの補助電源で8ピンのものを用意するのがとても面倒なのです。お手軽な手法としては6pinから8pinにするアダプタは売られているけど、供給可能な電力は6pinの性能のままだから、フルパワーで回すと電源が落ちたり、アダプタの性能によっては最悪燃える可能性があるわけで、だから6pinひとつでいい1060に妥協をしました。(電源を別途外付けで用意して1080 TiやTITANを動かしている人もいるようですが)
そんなわけで換装したわけですが、もともとGeForce GTX 960を動かしていた環境なので差し替えるだけでそのまま動作します。
macOS 10.13.4
NVIDIA GPU Driver Ver: 387.10.10.10.30.107
CUDA Driver Ver: 387.178
とりあえずRedshift Benchmarkを走らせるとちゃんと動きました。やはりVRAM不足が960で回らなかった原因だったようです。2GBから6GBになったのは価値がありました。

このような画像が出力され(体験版なのでウォーターマーク入り)、画像左下に結果が表示されます。計算時間は20m59sでした。
ちなみにこちらのレンダラは職場に入っているので回してみたところ、全部Windows PCですが
Quadro K4200 1h32s
Quadro M4000 30m39s
Quadro M5000 22m05s
GeForce GTX 1080 16m29s
でした。Quadro M5000と同等の結果(価格差5倍以上w)。GPUレンダリングでQuadroを入れるのは無駄な投資となるのでしょうか。1080との差も思ったほど大きくないですね。余談ながらこちらのレンダラはGPUカードの枚数を増やすと割と効率よく計算速度が上がるようで、Redshiftのフォーラムの方に報告されている結果では、Mac ProでGeForce GTX 1080Tiを2枚刺しして計算時間6分半だそうです。1枚時の記録としてはWindowsのがありますが、だいたい12分弱。
ということでそちらの結果に満足したところで、960と比較してみましょう。
macOS 10.13.4になってeGPUがサポートされたからか、アクティビティモニタでGPUの使用履歴を見ることができるようになりました。それを見るとCompressorでH.264出ししているときGPUを使っていることがわかりました(GPUに対する負荷はそれほど高くはありませんが)。
ということでCompresorの速度向上を期待したわけですが、960で2m58sかかっていた処理が2m54sになっただけでした。これについてはあんまり効果ありませんでしたな。
BlenderのベンチマークのシーンとしてBMW Benchmarkってのがあります。こちらのページ[blender.org]からダウンロード可能です。
レンダリング(Cycles)に使用するデバイスのところでCUDAとOpenCLを選べるのですが、それぞれの計算時間の結果は以下の通り。
CUDA
GTX 960:6m27s
GTX 1060: 3m59s
OpenCL
GTX 960: 15m40s
GTX 1060: 10m2s
うむ。倍まではいかないけど、CUDAだとなかなかに良い感じで向上しております。ちなみに、CPUで回した場合の時間は 18m14s。今時のCPUで回してやればGPU一枚だと意味なさそうではあります(^^;(Core i9の10コア3.3GHzのマシンのマルチCPUのベンチマークスコアは、Mac Pro Mid 2010の6コア3.33GHzの2.5倍ぐらいの値になる。18コア2.6GHzのCore i9だとその差は3倍にまで膨らみます。ちなみに現行iMacだと一番速いやつでも1.3倍程度。iMac Proがあるから、iMacに10コアとかそれ以上のCore i9を乗せてくることはないだろうけど、次のモデルは8コア、せめて6コアのCPUは採用してほしいなぁ…)してみると、CyclesのGPUレンダリングのメリットは複数枚刺しして発揮される感じすか?
速度比較としてはこんなもんしかしていないのです。
そんなことをしていて、とりあえず不都合は起きていない模様。
PCI Express 3.0時代も長い現代において、相当古い設計のMac Proですが、とりあえずは使えているのは何よりでございます。
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