日々適当

hibitekitou

画像を拡大するソフト

cg |2018-09-08
画像をAI的にいい感じに拡大してくれるツール。
結構昔から有名だったのがwaifu2xやそれをスタンドアロンのアプリとして展開させたものがありましたね。

そしてPhotoshopも画像解像度の変更に「ディティールを保持 2.0」ってオプションを追加し、それ以前から搭載されていたものとは次元が違う拡大処理の美しさを実現しました。特にPhotoshopのは速度もそれなりに早いので、実用的なところに持ってきたなって印象でした。でも、作られた絵って印象は強いような気がします。

で、先週ぐらいから新顔としてCGサイト方面で紹介されだしたのがA.I. Gigapixel[Topaz Labs]です。お値段$99.99とちょっとお高い画像のスケールに特化したアプリで、Mac/Windows両方のバージョンが存在します。

Introducing A.I. GigaPixel with Greg Rostami


ユーザー登録することで30日の体験版として利用することができるので入れてみました。



偉いのはバッチ処理として複数ファイルに対して処理を行えること(もともとそれ目的のツールとして作られているようなので当たり前ではありますか)。一枚ずつの処理は決して軽くないので、複数枚を登録して一気に実行させることができるのは意外と大切です。変換時、GPUを利用する設定にするとCPUの負荷はそれほどではない感じになりますね。



で、実行結果。



こちらの画像、4000x6016です。それを400%に拡大しました。16000x24064pxになり、それを切り出した結果は以下のような感じ。左がこのソフト、右がPhotoshopです。







一見それほど大きな差はない感じには見えますけど、絵のシャープさがPhotoshopより上でしょうか。アスファルト部分は絵の情報がだいぶ書き加えられているような印象ですね。でも説得力のある情報の追加に思えます。



こちらも6016x4000で、それを400%に拡大した場合。





リベットや電線のディティールの加え具合は流石な感じです。

実写素材を使う場合に、しかしその素材の画質の解像度方面が厳しいことがよくあります。
それをリアルタイム処理(とは限らないな。プリレンダーでもそうか)する3DCGのテクスチャとして適用し、しかしそれが画面に大きく映ってしまう場合に3DCGのソフトで拡大処理をするよりも、あらかじめPhotoshopとかで拡大しておいて、大きいサイズのテクスチャとして貼っておいたほうがマシなのでそうする場面があります。そんな時も、Photoshopよりも良い結果が残せそうであり、ちょっと購入を考えておりますですよ。

ところで、報道系で使用する画像なんかは、この辺の処理を噛ませるのはアリなのだろうか?(AI処理で補正された画像って報道目的で使っていいのか?とは最近の絵を全く書き換えてしまう技術をみると思うし、たぶん将来問題になるんだろうなぁ)
コメント ( 2 )|Trackback ( )
  ・