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hibitekitou

MacBook Pro Late 2013とEarly 2013の差

mac |2013-12-15
AppleStore以外の店頭で販売されている最上位モデルの同士を比較したとき、

CPU:Core i7 2.7GHz → Core i7 2.3GHz
GPU:GeForce GT 650M 1GB DDR5 → GeForce GT 750M 2GB DDR5
SSD:512GB SATA → 512GB PCI Express

ぐらいの差と言ってよいかなと思います。GPUについてはチップセット内蔵部分が大きくパワーアップしていますけど、最上位機種を使う場合にはディスクリートGPUでの利用がほとんどになるので(偏見)、あまり考慮してません。

SSDについては、接続方法が変わったことで爆速になってます。Early 2013がWrite 400MB/s弱、Read450MB/s強だったのに対し、Read、Write共に750MB/s付近になるわけで。まぁここまで速いと普段使いでは差を感じにくいかもしれませんが…。
GPUについてはGeForce GT 650Mと750Mって両方ともKeplerアーキテクチャーで、数字的にはクロック周波数がちょっと増えているぐらい。だから全体としてはそれほど差は生じない印象です。700番台はGPU Boostってのに対応したらしいけど、Appleのノートがどの程度オーバークロックされるかは不明で、シネベンチでは両者にほぼ差はないですし。しかし、MacBook Proにおいては搭載VRAM量が倍になった(2GB)ってのは場合によっては致命的な差が生まれます。たとえば、After EffectsでCUDAを利用するとき、その必要条件はAE CCのアップデートによりGPUメモリが2GB以上というのに変更になりやがって、それでEalry 2013ではAEからCUDAを利用できなくなっていたのですね。用途によってはEarly 2013からLate 2013にあげる価値はありましょう。

さて、CPUです。クロック周波数が400MHzも下がっています。本当に性能は下がっていないのか。CPUの世代が新しくなったことに加えてMavericksで駆動することで、省電力というのには大きく貢献しているらしいですけど、計算速度が遅くなっていては困ります。

ということで計算させてみましょう。

Benchmarks for fast 3D Rendering [digital-tutors]

こちらのmayaシーンをMaya 2014で開いてレンダリングです。



Early 2013:5:35
Late 2013:5:09

<追記>Blenderでの比較はCPUの処理時間の例として適当でないとのご指摘を受けました。GPUで処理しているんだそうです(設定でCPUに変更も可能)。ということで、以下の処理時間はCPUの処理時間ではありません。</追記>
続いて Blender 2.69でBest COmputer System for rendering. [DAZ Discussion Forum] ってところからリンクされているdemos261-1.zipの中のシーンを一つレンダリングしてみます。

Early 2013:35:13
Late 2013:33:52




結論としてはそれほど速くなっているわけではないが、速度が逆に遅くなっているという心配はしなくてもよさそうです。Mayaでの計算結果をまんま当てはめると、丸々7日かかる計算が6日半で終わるぐらいの差。そこまで長時間分回すことはノートPCではほぼあり得ないことだから、ほぼ差はないと考えていいかなぁって所すかね。

まぁEarly 2013からLate 2013に買い替える価値があるかといえば微妙な内容ですな。
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