日々適当

hibitekitou

星を追う子ども

movie/anime |2011-05-15
『星を追う子ども』公式サイト

新海誠の最新作。えーと、先週から公開だったっけ。新宿バルト9にて見てきました。

物語はとてもまぁファンタジーかね。ヒロインの少女が暮らす世界が割と現代に繋がる日本的風景を描いており、それが丹念に美しく描かれている事から、異世界に現実味を持たせようとしているのでしょうか。どちらの世界も非常に美しく描かれており、新海誠の真骨頂といった所でしょう。

ただキャラクターデザインの印象や世界感、所々の絵の見せ方という部分に、どうしてもジブリ的というより宮崎駿的なものを感じてしまうのですね。これが得か損かというと、あまり得には思えない。なにせその印象の元となる存在が大きすぎる。

ちょっと物語に入り込みきれなかったもう一つの要因が、所々のセリフ回しかな。これは完全に趣味の問題だと思うのだけど、モノローグならOKなセリフも口に出されるとちょっと引いてしまうというか、そんな気分のものが散見されました。

お話全体としては結構面白かったし、手に汗握るとか心動かされる場面が結構あったしで、見て損したとは思わないし、むしろ見て良かったとは思います。けれども手放しで絶賛するほどには至る事は出来ませんでした。まぁそこに至る作品は極々稀ですからね。だから駄目ってものじゃないのは当然なんだけど、個人的に、見てて引っかかる部分の引っ掛かり具合が結構大きかったのが残念です。

とはいえ、ほしのこえから10年? かなり高いところに到達したと思うし、今後もまた登っていってくれる事を期待ができる内容だったと思います。

<追記>
2回目行ってきた。
中盤辺りまで気になるのは、やっぱりどうしても宮崎アニメとの類似性を感じてしまうところ。物語じゃないよ。
でも、それ以外の部分はついていけるようになった。2回目だけど楽しめたよ、ホントに。
</追記>
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