日々適当

hibitekitou

10年ぐらい前 3

与太話 |2008-04-16
そんなこんなで1997年になりました。

当初6つのOSが動作するマシンとして開発が進められていたPPCPが、この年の初めに、WindowsNTのPPCPのサポートをやめたことにより、3つになったりしていたようです。夢の終焉ですな。
一方で夢を語る素材がRhapsodyという名前で登場してきたのもこの年の1月でした。

でもって、この年の2月、PowerMacintosh 9600/200MPの登場で、マルチプロセッサーのMacがAppleから登場します。これでBeが見せてくれたようないい感じのマルチCPUが、Macででも広がっていくのかと期待した物ですね。もっとも、結局、本格的なマルチCPUの時代は、つい最近まで訪れなかったわけですけど。

2月17日。KT7.6が発表されました(発売はまだ)。このとき、68030マシンを使っていた僕は、68040系しかサポートしない同OSにショックを受けておりました。この後、店頭でまだうっていたKT7.5.3を購入しています。
そして、この辺りのタイミングで今はもう開かれていないMacWorld Expo/Tokyoが行われており、19日に僕も幕張に行ってきていたようです。

3月13日の時点で、Tempoが7.7ではなく8として登場することが明らかになったみたいです。
この8のデモをExpoで見ていたらしい僕は、7.7ではなく8というバージョンナンバーがつけらたことに納得しているみたいですね。スプリングローデッド式フォルダ、コンテクストセンシティブメニュー(って書いてあったんだけど、当時は本当にこんな風に呼ばれていたのかな?)といった機能の追加に感銘を受けていた模様。メニューを一回クリックするだけでメニューが下りっぱなしになる、って現在のMac OS Xでも引き継がれている機能は、当時は違和感を持っていたみたいです。

そして3月16日。Mac好きというかApple好きというか、そんな人々に衝撃が走ります。4100人規模のレイオフが行われ、いくつかの開発中の技術がキャンセルされる、ということが発表されたのです。OpenDoc、CyberDocの開発中止。OpenTransportも将来が否定され、Pipinもこのときに終わりを通告されました。ただ、この段階ではHyperCardもNewtonも、それらについて特に言及はされなかったようです。それにしても、かつてあれほど夢を見せてくれたOpenDocが終わりを迎えたことには驚かされましたな。

3月24日ぐらいに、日本限定でPowerBook 2400が5月発売になるようだ、みたいな話を読んだらしいです。

この後、オラクルがApple買収に興味を持っているだの、X704を積んだMacがいよいよ発売されるだの(発売されることはありませんでした)、アップルジャパンの社長がかわっただの、次世代CPUの名前がPowerPC750となるらしいだの、FreePPPのバグについてだの、twentieth anniversary Macintoshが日本で販売開始されただの、Eudora-Jに関する話題だの、CPUのクロックがなかなかあがらないだの、そんな話題をつらつら書きつつ4月、5月が終わったようです。
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10年ぐらい前 2

与太話 |2008-04-16
96年11月19日。COMDEXにAppleがExponential Inc.のPPC互換チップX704を積んだプロトタイプを発表したと日記に書いてありました。うっすら記憶にあるようなないような、そんな感じなのだけど、そんなこともあったのですなぁ。
20日、PowerToolsってところがMotorolaの作っているMacOS互換機をベースにBTO的な売り方をする機種を発表したみたいです、日記によると。

その翌日、KT7.5.5の配布が始まったようです。これは現在もアップルのサイトからDL可能だったりしますな。

それから1週間ぐらいして誠和システムズが倒産しています。うん、懐かしい名前を聞いたぞ。ラムダブラーの日本代理店でったんですよね。僕は使ってなかったけど。

それにしてもこの頃、いろいろなトピックが続いています。

28日にはコジマ電器がPC Compatibility Cardを搭載したPowerMacintosh7200/120を再び発売したそうです(再びってことは以前もあったんでしょうな)。なんとPentium/100MHzを搭載したカード(当時としては既に下のスペック)を搭載し、PCがMacで動作する優れもの?でした。

12月6日の日記にはなんとWindowsCEという単語が出てきております。当時はまだNewtonが現役で販売されていたこともあり、それとの比較が気になっていたようですね。

この頃のMacの情報の入手先は、もちろん現在と同様一個人とかグループがやっていたりするMac系のニュースサイトからってのもあるんだけど、MacWEEK onlineってのもよく見ていたようです。
そこで12月17日、Spartacusという単語を知ったようです。

…とかなんとか、日々を過ごしていたら、12月22日、現在から見ると実に歴史的なことをネット経由で目撃したわけですな。
なんと、Apple Computerが、NeXT Sftowareを買収したというのです。(略)この買収劇によりAppleはNeXT Software社の製品や技術を受け継ぎ、ついでに(といっては失礼か)Appleの創始者にしてNeXTの会長兼CEOのSteve JobsがAppleに復帰するそうです(この復帰の話は、まだ正式なものではないらしいですが)。で、NeXTの技術を買ってしまったAppleは、当然、次期MacOSで行き詰まっていたところにNeXTSTEPの技術を応用していくことでしょう。MacWEEK online Japanによると、Appleは、NeXT開発のOSである「NeXTSTEP」を、次世代OSの基盤として採用し、来るべきMac OSの大幅改定の際に、NEXTSTEPをこれに統合し、マルチタスク/プロテクトメモリを備えた高度な次世代OSとしてデビューさせる考えだ、ということです。
なにせ、僕がMacを使い始めた頃は既にJobsが去った後のAppleであったので、Jobs復帰の衝撃はそれほど受けませんでした(^^; もちろん、Jobsについては知っていたのだけど、今考えると信じられないながら、本当に「ふーん」って思っておりました。NeXTよりも当時の僕の中ではBeの方がよっぽど面白い物に見えていたし、ってか、NeXTってのが具体的にどんな物かもよくわかっていませんでしたらね(BeOSはMacとものすごい近いものって印象があったためにとても親近感があり、なおかつ、とても先進的に感じられていました)。
ちなみに、MacWeek onlineにはJobsの発言として
この業界は、Macintoshによって生きながらえてきた(つまり、Macを模倣することによって、ということ)。いま、新たな革新を遂げる時がやってきた。そして、この革新を開始するのに、Apple以上に適した会社があるだろうか?この業界を率いてきたのは誰なのか?今回の合併によって、NeXTの高度なソフトウェアがAppleのハードウェアプラットフォーム、マーケティング力と結合し、新たなブレークスルーを生むことになる。既存のプラットフォームからの飛躍を遂げ,そしてAppleとその模倣者たちを、次の10年間およびその先へと導く原動力となる。私はいまだAppleに深い感情を抱いている。Appleの未来を設計する役割につけることは大きな喜びだ
という文面が載ったようですね(僕が書き加えている部分があるかもしれないので念のため(^^;)。これにより得た資産がCorplandに代わりMac OS 8の基盤になっていくと思ったいたようですよ、当時の僕は(能天気だなぁ)。

追記
タイトルが個人色強すぎなので変えてみた。
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