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日々適当

hibitekitou

LUPIN THE ⅢRD 血煙の石川五ェ門

movie/anime |2017-02-25
映画『LUPIN THE ⅢRD 血煙の石川五ェ門』公式サイト

観てきました。
土浦のシネマサンシャインでやってたので。
ほんとは映画『次元大介の墓標』を観ておくべきなのでしょうが、観ていません。そのうち観ます。

PG12です。不二子ちゃんのエッチな声じゃなくて、わりーと残酷な描写のせいでしょうね。
だいたい30分ずつの前後編で合計1時間ぐらいという作品でございました。五ェ門が目覚めるための物語といったとこでしょうか。LUPIN the Third -峰不二子という女- の流れのルパン三世のシリーズということらしいですけど、個人的には二つだけ苦手な描写方法があったことを除いて、とても楽しめました。その苦手なところってのは単に僕が苦手ってだけで、演出手法としてはアリなんだと思います。

ちなみにその苦手(というか受け付けない描写)ってのは、一つは神経系を透視したようなカットで、もう一つは「そこまで切れてて動くの?」ってところでございました。巨大すぎる描写とかは全然気にならなかったですよ。受け付ける描写と受け付けない描写の境目ってどのあたりにあるんだろうなぁ。

この映画を観に行った理由というのは、どちらかというと、理由を作ったというのが正しく、つまりココスに行きたかったのです。でも、昼飯として行きたかったから、それまで時間を潰すのに都合が良さそうなのは、って時にちょうどよくやっているじゃないですか。目的のココスが通り道にある劇場でいい感じにやっていたのですね。…という理由でございました。

成田市 17.01.19大洗 17.01.28幕張 17.02.06川崎市 17.02.11新宿 17.02.17牛久市 17.02.25宇都宮市 17.02.28


というわけで、この6週間で6店舗行ってきたわけで、しかしてあと6枚、生で見たことがない看板が存在しているわけです。微妙に悔しいですなw
あとまだケーキ食ってない。
<追記>2月末日。一枚追加できたので、写真追加。あとケーキ食べた。</追記>
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チネチッタで映画を観てきた

movie/anime |2016-10-15
CINECITTAと書いてチネチッタと読むそうですが、ラ チッタデッラってところの複合施設内にある映画館ということです。川崎にあるおされな空間ですね。



ここの劇場はいわゆるシネコンで箱が12個ありますが、目当てはCINE8という箱。このシネコンで最大の座席数のある箱だそうです。んで、LIVE ZOUNDっていう音響システムで上映されるのが売りというわけですね。



そして今日から上映が始まるのがガルパンでございました。



ガルパンといえば関東圏では立川のシネマシティの極上爆音上映です。そこを最高峰としていくつかの特徴ある劇場での上映がありました。そこにこのLIVE ZOUNDが参戦という印象となるわけで、これは観ておかねばと多くの人が思ったのでしょう。おっさんどもと若干の女性が次々と劇場に吸い込まれていき、ほぼ満席という印象です(実際上映が終わってから外に出る行列が解消されるまで結構時間がかかりました)。

さて、というわけでその音質ですが。うん、立川で感じた体に響いてくる音というのをここでも感じることが出来ました。立川に匹敵するという印象を持ちます。ガルパン観るなら立川でって感じでしたが、それにここを加えても良いかと思います。10/28までだそうなので、是非とも体験しておくのが良いかと思いますですよ。

なを、4DXと相性が良いと評判だったこの映画ですけど、コロナワールドって所に入っている映画館の4DXで11/1から22まで上映が決定しているようですね。首都圏では小田原にしかないため、観に行くことは難しいですけど、いける人は是非とも行っておくとよいのではないか、そう思います。

ちなみに上映が始まる劇場ではフィルムが特典で渡されまして、チネネッタも例外ではなく、もらえました。



ボコーテッドマンションとスペースボコンテンだよ。当たり、かな(あ、画像裏だ)。
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聲の形

movie/anime |2016-09-23
映画『聲の形』公式サイト

最初これがアニメショーン映画として公開されるというのを聞いた時、大丈夫かいな、って思ったものです。もちろん制作プロダクションとしての信頼でトップクラスにある京都アニメーションで山田尚子監督ですから、作品のクオリティは約束されたも同然なんですけど、いかんせん非常に評価が高いとはいえ単行本にして7巻に及ぶボリュームが映画の尺に納まるの?って疑念と表面的に見えてくる内容には結構重いものがありましてお客さんついてくるのって考えてしまい、果たして劇場公開作品として成功できるのかなって思ったわけです。

杞憂でした。

全7巻の全ての内容を網羅したわけじゃなく、けれどもうまく取捨選択しアレンジしてまとめ上げている。たぶん原作ファンも安心して堪能できるのではないかと思いますし、原作を読んでいるからこそ感じ入る描写というものもありましょう。

とか原作との比較で書いてみたものの、実はわたくし、小学校時代の部分の描写が流し読むには厳しい私的に苦手な感じだったこともあり、ちゃんと読んでいなかったのですよね。だから最初に観に行った時、原作をほとんど知らない状態で観たもので、文学的な良作でありましたな、ふむ、と思いつつも結構淡々として観ていたと思います。それでも二回目を観に行こうと思ったのは何か感じるところがあったからで、その前に原作を読んでおこうと、全7巻という買うには手ごろな冊数だったこともあって電子書籍で購入し読んだわけです。それで映画を見ると、見え方が少し変わってきます。映画の所々にインサートされる短いカットが、各々のキャラクターのセリフが意味を持って頭に入ってくる。これはよいものだとなるわけです。もちろん、原作を読まずとも何度か観ればそれを感じることが出来たとは思います。

物語部分を抜きにした映像内容も素晴らしいの一言でした。さすがは京アニ、さすがは山田監督です。

そんなわけで、良いものを観たととても満足度の高い時間を過ごすことが出来ましたですよ。多くの人に見てもらえたらいいんじゃないかなぁと思ったりしております。

多くの人にといえば、君の名は。が興行収入100億円超えたそうですね。アニメ映画としては宮崎駿作品だけが達成していた数字だそうです。

シン・ゴジラも含め、よい映画を立て続けに観れたのはとても幸運でした。

ちなみに今後公開されるそんなよい映画候補は11/12公開の「この世界の片隅に」ですな。こちらは上映する箱の数がそんなに多くなさそうなのですけど、必ず観に行きたい映画でございます。これが公開された翌週にガンダム THE ORIGINの完結編が上映されます。今年の楽しみはそんな感じでしょうかね。
んで上映開始1年ぐらいのところでガルパンをもう一回観に行ったりしたいところ。11月はそんな意味で盛りだくさんでございます。
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君の名は。

movie/anime |2016-08-27
映画『君の名は。』公式サイト

新海誠最新作で昨日から公開が始まったこの映画。色々ネタバレがネット上に出てくる前に急いで観て来ました。劇場は二百数十人って規模の箱だったのだけど、結構埋まっているようで、上映が終わって部屋から出るまでにちょっと行列が出来るぐらいの人が見に来ていました。
かなりメディアに取り上げられている印象がありますし、商品とのタイアップなんかも行われていて知名度がかなり高い事になっているのでしょう。本編上映前の予告編のチョイスを観ると想定している客層が見えてくると言うものですけど、一般の若者をターゲットにしているようなそんな印象を持ちます。ともかく、新海誠という人が一般の人にまで浸透しているのか浸透させようとしているのか、そんな意図を感じる取り扱われかたが感じられますね。

まぁそんなことは関係なく、この人の新作という事で普通に観に行くわけですが、予告2の映像を見た時、これはストーリーを把握してから観に行っちゃダメな奴だという勘が働きましてね。だから公開が始まってすぐ(といっても平日は無理なので)今日観に行ってきた次第です。



というわけで予告編以上の前情報なしに観に行ってきたわけですが、正解でした。とてもよかった。
映像のクオリティは一流どころのスタッフが起用されそれが有効利用されているが故に当然問題無し、主演の人々はいわゆる声優じゃない人が多いのだけど、場をぶち壊すような演技をする大人の都合でぶち込まれたキャスティングというのはされていない感じで問題なし(むしろ皆さんとてもよい。神木隆之介、女子力高い)。つまり物語にスッと入っていける環境は十分に整えられ、そしてそれに終始引き込まれて観ていることが出来ました。

少しだけネタバレすると、秒速のようなラストなのか?と思わせておいてー、ってのはとてもうれしかった。



そんなわけでまた観に行きたいと思わせてくれたこちらの作品。
今度はいつ行きましょうかね。

あ、ゴジラのパンフレット、ようやく買えたよ…
(そいえばゴジラ観に行ったの、書いてなかったなぁ。)

あ、小説読みました。これ、公開前(完成前)に出版されているんですよね。ラストのくだりの部分の展開はアニメの方が好みというか、よりぐっときますな。
(細かなところまでほぼアニメと小説は同じなのだけど、ね。だから小説に書かれた描写はたぶんそのままアニメの中での人物の心情と捉えていいのだと思う)
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とりあえずガルパンの劇場観賞は最期かな

movie/anime |2016-05-08
2015年11月21日より公開が始まったこちらの映画。この期に及んで新規に上映開始される劇場があるのは喜ばしい限りで、久しぶりに観に行ってきました。場所は春日部。



イオンシネマの一部の劇場ではULTIRAってスクリーンを備えているそうです。



たぶんIMAXとコンセプトを同じくする物なのだと思いますけど、つまりは大画面で高音質なわけですが、春日部の劇場は確かに大画面でございました。そして音もなかなかにクリアかつ迫力のある印象で、2Dの映画を見るにはとても良い選択肢になるんじゃないかって思いました(大画面でクリアな映像と割と大きめの音量ででもそれぞれの音がつぶれることなく聴き取れる音響は、なかなか良かったかな、と。このスクリーンと4DXと立川の音が組み合わさったら最強じゃないでしょうかw)。
ちなみに大画面であるだけに、劇場も大きめで春日部のイオンシネマでは363席です。通路は二本あり、それで分けられた席の塊が劇場右・真ん中・左の三つあるわけですが、その真ん中がほぼ埋まっておりました(昨日予約を入れようとしたタイミングでは初回は真ん中は全席埋まっていたように思います)。


7日初回上映の6日21時半頃の状況。


公開から五ヶ月目にもかかわらず、これだけの観客を集めるのだからたいしたコンテンツです(まぁ特典が配られるからかもしれませんが。それでもとりあえず5/7からの一週間はこの劇場で一番大きなスクリーンの上映回のうち3回をガルパンが占めるという決断を劇場の人にさせるのだから、すごいですね。ちなみに、僕は2回目上映回を観に行ったわけですが、入るにはちょっと早いからとロビーでもたもたしていたら、「入場者特典はただいまをもちまして終了いたしました」ってアナウンスが入りまして、つまりは手に入れられませんでした…。)。





思い起こせばこの映画のおかげで、各所の劇場に足をはこぶことが出来ました。数えてみると9箇所ですかw。立川の爆音や水戸の4DX、今回の春日部のULTIRAといった特徴ある劇場に足をはこぶ機会をくれたと言えますかな。

というわけで、回数的には十分に行ったんで、たぶん劇場で観るのは今回で最期なんじゃないかって思っております。今月末にブルーレイが出るから、どんぐらいリテイクカットが生じているか、そこにも注目して今度は家で楽しみたいと思っております。
でも間が開いて、4DXや立川で上映されることがあったら、また観に行っちゃうかもしれませんなぁ。
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劇場版 響け!ユーフォニアム

movie/anime |2016-04-24

劇場版 響け!ユーフォニアム~北宇治高校吹奏楽部へようこそ~



テレビで放送された13話をまとめた総集編という内容ですが、新作カットがずいぶんと足されている印象です。音も撮り直しているのでしょう。同じシーンで同じモノローグが流れても、その内容がちょびっと変わっていたり、読み方が変わっていたり。テレビと全く同じ流れだから気づかなかったけど、所々微妙にいじられているシーンが結構あるように見受けられました。

13話ってのは4時間以上の尺があるわけで、それを2時間に満たない時間にまとめるために、エピソードをいくつかばさっとカットしています。それは仕方がないし物語の全体の動きには影響はないのだけど、ファストフード店のいい話がカットされているのは残念だったなぁ(^^)

でもあのシーンに結びつけるための新作シーンを挟んできたりという事もしていました。なにより演奏シーンが大増量されているのはとてもうれしい変更だと思いますよ(んで同じ作画でも仕上げの処理にさらに一手間加えてたり)。

また劇場でその演奏を聴けるというのも大きいと思いました。まぁ僕の場合、録画した番組をHDMI端子が壊れたデッキからの出力で見ていたから、映像も音もちょっとねぇって環境でテレビを見ていたってのもってのもありますが、音をより感じ取れる印象でしたですよ。あるいは細かな音の演出が足されていたのかもしれませんが。
そういえば、このシーンで流れるこの曲が、ん?入っていないぞって場面もありましたな。割と印象的な場面で流れる曲なので、それがばっさりと無くなっているのにちょっと驚いたりしました。あるいはサントラにこの曲あったっけ?って曲が流れてきたりもしています。もちろんエンディング主題歌はこの劇場版のための物だから、サントラ出ますかな?とか思ったら、4/27発売だそうですね。

10月から新シリーズの放送が始まります。それを楽しみに待っている人なら、迷わず劇場に行くべきだと思いました。上映劇場はとても少ないですが、行ける範囲に上映館があるなら行っとけって感じです。

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最近観た映画

movie/anime |2016-04-03
記録としてね。
まず、ドラえもん観てきました。

映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生 [公式サイト]



これのオリジナルが公開されたのって1989年で、このとき僕はドラえもん映画から離れていたんですよね。だからオリジナルを知らない。しかし、傑作と評判らしいという話は聞いたことがあります。映画ドラえもんは鉄人兵団までちゃんと見てて、それからブリキの迷宮まで全く見ることがなく、それ以降もワンニャン時空伝ぐらいじゃなかろうか、見たのって。というわけでオリジナルと比較してどうだった、って感想は全くなく、ただただしずかちゃんを愛でていたわけですけど、まぁまぁ面白かったと思います。少なくとも去年のよりは格段に良かったと思うのです。TPぼんなタイムパトロールはちょっとニヤリとしますかな?

んで、アーロと少年[ディズニー]です。ピクサー最新作。これには驚かされました。自然(人間・恐竜以外の要素)の描写が驚くほどみずみずしくリアルに描かれ、そこにデフォルメされたキャラクターが生き生きと乗せられている。見ている間、ずっとスゲーって言い続けておりました。



続いて間にガルパン挟んでw、オデッセイを観てきました。

映画『オデッセイ』オフィシャルサイト



ってっきり原題もOdysseyなのかと思ったらThe Martianってのが正解らしいっすな。原作は小説で映画と同じタイトルのようです。
実によく出来ておりました。できるだけ荒唐無稽な感じを廃しようとしている感じが伝わってきたし、それで物語が組み立てられているのはすごいなぁ、と思ったですよ。(ウィキペディア見ていてホゥと思ったこととして、確かに嵐による強風はあるけど、気圧が低いため、機材にダメージを与えるほどの力にはならないってありました。それは映画でも直されていないってなっていたけど、物語の根幹に関わる内容っすからね。まぁいいんじゃないでしょうか)

で、昨日、たまゆら~卒業写真~第4部 朝―あした―を観てきました。

たまゆら~卒業写真~



何よりすごいと思うのは、OVAから始まって、テレビシリーズを2期(hitotoseともあぐれっしぶ)を放送し、そしてこの卒業写真4部作で高校生活3年間を描ききったことでしょう。OVAの評判が悪ければテレビ放送はなかっただろうし、テレビの評判が悪ければ2期分も放送もできなったでしょう。で、それを受けての4部作ですから。支持を受けたんだろうなって感じです。
見事に物語を完結まで描ききった、それだけで素晴らしい事だし、それにふさわしい見事な最終話だったと思います。
あーでも、Nikonなのかーって思いましたw

さて、この後、アニメ映画だけでも結構続きます。
4/16にクレしん劇場版。(コナンは見てないので)
4/23にズートピアと響け!ユーフォニアム(総集編だけど。音がいい劇場で見ることができたらいい感じってのがあったりするんでしょか?)。ずっと前から好き出した。~~告白実行委員会~ってのは昨日見に行った劇場では押しているようでしたな。




5/20にガルム・ウォーズだそうですよ(実写か、これは)。



5/21にガンダム THE ORIGN III。ようやくシャアの声が馴染みそうですw. デュラララ!!×2 結の外伝も上映されるようで、人気あるんですねぇ。



というわけで、このうち何本見に行けましょうかね。
とりあえずはクレしんかー。面白いかなぁ?

ってか、立川にガルパン見に行きたい…
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ガールズ&パンツァー 劇場版メイキングセミナー

movie/anime |2016-03-13
ちょくちょく修正・追記
3/12に秋葉原のUDXギャラリーで行われたToo.主催のガルパンのメイキングセミナーが開かれました。申し込み多数だったために抽選になったようですが、幸いにも受講票が送られてきたので参加してきました。なかなかに長丁場のセミナーとなってます(14:30スタートで18時過ぎまで行われたのかな)。

Too.のセミナーということで、まずは製品紹介のデモです。ShotgunとMassive for maxのデモでした。

休憩挟んでユーザーセッションが始まります。

グラフィニカの3Dディレクターの柳野氏とプロデューサーの向田氏により行われます。セミナー時間に比して内容が盛りだくさんなので、この手のセミナーである会社紹介はスキップしてWebページをみてください、ってことでした。

劇場版においてやってこととして、TV版戦車全車両・戦車のリグ・キャラクターモデル・エフェクト・3DBG各々をバージョンアップし、もちろん新規戦車もあり、インハウスツールも作るという盛りだくさんな内容となっているそうです。セミナーではそれぞれの紹介をしていくわけですが、その前に3D監督の仕事の紹介がされました。

3D監督の仕事。
ワークフローの設計。仕様書・発注書の作成。打ち合わせへの参加(絵コンテからどう落としこんでいくか・提案も)。チェックバック。この辺まではいわゆる監督のお仕事ですけど、柳野監督の特殊事例として戦車全部にリグを入れる、というのがあったりします。カット制作も行ったそうです。後者二つは監督の仕事というより柳野氏のお仕事ってことですね。ただ現場を指揮するトップがテクニカルなことをちゃんと把握した上で回している様子が伺えます。
柳野氏の好きな戦車はシュトルムティーガーで(これは前回のセミナーで言っていたそうで)、今回の劇場版にすの姿が登場したのだけど、作画なのが残念そうでしたw
テントの話もしていましたね(会場に持ち込んでいたようです)。一人用のテントを社内での寝泊まりに利用していたそうです。大切なのは中に敷いてあるキャンプ用のシートだそうです。熟睡できるそうで。寝袋はダメという話もしていました。参考にする状況には陥りたくないものです。

ということで、テレビ版のメイキングのおさらいが行われました。おそらくこちらで紹介されているセミナー [あんこうニュース] の内容のおさらいだったのでしょう。
テレビ版のワークフローをベースに劇場版のフローを作ったから、テレビ版を押さえておく必要があるという事でした。急ぎ足だったとはいえ、非常に興味深かったです。

3Dがやるべき事は、タイトルの中にあるガールズとパンツァーの中のパンツァーへのこだわり、戦車ファンに納得してもらえるレベルを目指すというものだそうです。具体的には戦車の形と動きにこだわったということですね。

形については、原田氏 [Polygon Model] からモデル(LWデータ)を借りるところから始まったようです。そして取材をし(総合火力演習とか本とか?)、予算内で限界までこだわってモデルづくりを行ったそうです。

動きについては戦車のギミックの分析を行ったそうです。その上でリアルな戦車の挙動を再現するってことですね。大写しにならない部分であってもそのギミックを再現したアクションをしており、それが(おそらく映像の説得力のために)大切なことなのだとおっしゃっておりました。
そうするためのリグです。ボタン一発で地面の傾斜を拾い出しそれに合わせて地面に張り付くことができる機構を用意したそうです。傾斜に沿って走ることができる。物理シミュレーションではなく、手付けアニメーションをベースとした(そのノウハウを生かせる)リグ構造となっているそうです。アニメータにとっての面倒な要素を半自動化することで演技づけに集中してくださいってことですな。

ワークフローによる効率化をはかっています。作画と3Dで同時にレイアウトをし、待ち時間を無くすという目的のフローとなります。3Dアニメータをオペレータから絵描きにする、のだそうです。3Dアニメータがいちから絵作りをする、という意味ですな。
レイアウトを作画と3Dでどちらがするかという話。3DCG要素が画面の主体になっていない時は作画先行で作画に合わせて3D作業を行うが、戦車主体のカットは3D先行でレイアウトも起こしてしまうのだそうです。アニメ制作現場に関わったことがないので分からないのですが、3DCGで完結するようなカットも作画でレイアウトが起こされることが多いってことなんですかね。

で、チェックを二つの段階に分けているそうです。まずレイアウトチェックをします。maxの画面のプレビュー素材で監督チェックを受けてしまうのだそうです。従来レイアウトチェックの段階で本番素材によるチェックを受けることが多かったそうですが(きちんとレンダリングした素材を使ってチェックを受けていたという意味かな?)、試行錯誤の手間の増大の割に効果が薄いってことのようです。というわけで、レイアウトチェクは簡易なプレビューで行い、その後の工程のT撮チェックで本番素材でのチェックを受ける、ということになるそうで(T撮って何の略?)。

モデリングワークフローとしては、外部参照を積極的に使うということをおっしゃっておりました。ラフモデルをチェックに出している間にリグを作ってアニメーションもつけてしまうのだけど、外部参照を使っているからモデルのOK出た段階でアニメーションまでつけられたラフモデルを本番モデルに差し替え、そのままレンダリングする、ってことっすね。
レンダリングについては、ほぼ一発レンダリングで全素材を出せる形にし、それを定型のコンポジションに流し込むことで完成する、というものになっている様子です。結果、誰がやっても同じ質感を再現することが出来るということで。ちなみに柳野氏は、複数素材を出すためにレンダリングを何度も回すことが大嫌いというようなことをおっしゃっておりました。まぁ好きな人も少ないだろうけど、必要な素材を出すために一発レンダリングで終わらせる手法を知らないとかで何度もレンダリングを回すとか、最終的な結果を得るには余計な素材も出しているとか、そんな無駄が嫌いなんだろうな、という印象ですかね。

こうしてテレビシリーズが終了しました(その後OVAが作られます)。

劇場版に向けて、演出(監督)方面からの要望がいろいろ届いてきたそうです。水島監督曰く「次は東部戦線ですねー」。
戦車10両追加で資料がない戦車もいっぱいある。
3D背動が多い。
3Dキャラクターがよりでいっぱい出る(車長を全員3Dで用意)。
解像度の増大(これについてはテストの結果、1920x1080より大きいサイズではあまり差が感じられなかったということで、このサイズに落ち着いたそうです。それでもテレビ版より大きいサイズだそうで、123.7%って数字をおっしゃっておりました。テレビ版はいくつのサイズでやってたんでしょ?)。
3DBG(自然物(草木)、雨のシーン)

これを受けて3D制作の課題としては以下のようなものがリストアップされます。
戦車モデルの大画面への対応(ポリゴン・テクスチャの粗、細かいミス)。
ミリタリー的に既存モデルは気になるところが多い(たぶんテレビシリーズ中もその後も資料が集まるたびにストレスをためていたようです)。
戦車が3ds max上に5台しか置けない(リグが重い)
3DCG総体としてビジュアルを上げる(エフェクト・キャラ・3DBG)
というのをあげていました。

前提としてクオリティを上げつつスピードを落とさないというのが商業作品として必要ってのがあります。

まずは形。戦車モデルですね。大画面に表示された時の粗の解消(ポリゴンを割り振るとか?)はモデラーの方々が課題を洗い出したそうです。ミリテリー的に気になっていた部分は以前からメモしていた部分を作り直しに反映したり、監修にチェックを依頼したそうです。
新規戦車は10両。テレビでは戦車モデルの購入や提供を受けてそこからアニメにあったものに修正して行ったそうですが、今回はいちから資料をもとに作成を行ったとのこと。OVAの時にそのやり方で作成した際、制作期間の短縮がはかられ、制作物の結果が良くなったそうです。その結果を受けてのこの制作手順ということですな。あらかじめセルルックに向けて最適な形に作成することができるからのようです。

作業工程としては、まず設計図を作成し、それを監修にチェックしてもらい、OKが出たらモデル制作をする。そんな流れだったようです。モデル制作が始まると、ラフモデル→監修による細かいチェック→それに応じて修正、という流れ。
カメラが寄る部分はポリゴンを割くことでパキパキした見た目の軽減を行ったり、迷彩戦車(チハ)制作にはMariを採用という話もありました(柳野氏自身は触ってはいない模様)。設計図を作るところで分からないところがあると、監修の人が独自のルートで資料を入手してくるという恵まれた体制であったという話もありました。具体例はBT-42についてだったかな。
話だけ聞いていると、想像で勝手に構造を作成するということは極力していない、きちんと下調べをして作業を開始しているような印象ですね。とても大事なことだと思います。
綺麗なモデルができたとして、しかし戦車は作中で壊れるわけで、だから壊れモデルというものが用意されます。これについてはテレビ・OVAで培ったフローを体系化したそうです。どーやってモデルを壊すかって話じゃなくて、どこが壊れるかという情報を整理していく情報の整理の話ですね。エクセルでシートを作成し云々ってことなんだけど、それを体系化したフローで管理していったんでしょう。

次に動き。リグのバージョンアップを行った模様。動作の軽量化、物理シミュレーション、使い勝手の向上、スクリプトによる管理。そんな内容のようです。max 2014の描画性能の向上でいっぺんにシーンにおける戦車の量が増えたって話もしていました(ってことは劇場版は2014で作ってたのかな?)。

リグを利用することで作業が省略されるので、アニメータには細かい演技をつけて欲しいという要請をしたようです。
・物理的に正しい動きで重量感
・タメツメのある動き
・コミカルな演技のところはその周辺の動きをリアルに
・戦車ごとのキャラクターを
キャラクターの例としてあげられたカットは洗女チームが遊園地に向かうための一般道に降りていくところで、戦車ごとに違う動きで斜面を下ったり、クルセイダーが画面手前を横切ったりというようなことをしているところを上げていました。
(もう一項目あったはずなんだけど、なんだっけ。迫力ってメモには書かれてた…)

で、maxを使った説明ではBT-42が読み込まれたシーンで行っています。
リグの特徴
・ボタンひとつで管理できる(ボタンを押したら地面に張り付き、ボタンを押したら地面に応じて傾く)
・ミリタリーの知識がなくてもちゃんと動く(これ以上動かないと言った制約が設けられている、のかな)
BTがハンドル操作で動作するとき、そこの機構もちゃんと再現されている様子が示されました(画面に映ったときに絶大な効果)。それ以外にも駆動輪部分の動作とか、知らないとできない部分があること示されています。

インハウスのツールの紹介です。リグを一括管理するツール。複数の戦車を同時に制御するときに便利なツールを用意。外部参照をボタン一発で行えるツール(Pencil+の設定まで行われる)。外部参照を選択した戦車のみ置き換えるような動作をする、とか。地面から浮いたり沈んだりを簡易にできる仕組み、とか。
会社ごとにディレクトリのパスが違うので、それを置き換えるためのツールなんかもあったそうです。複数会社で動くとき、これは大切ですね。

エフェクトの話。テレビではAfterBurnを使っていたのかな。それをFumeFXに変更したそうです。それはボリューム感を出したり、セルのエフェクトに寄せるため。
大量のバンクを作ったそうです(合成素材を作ったってことかな。もしかしたらFumeの設定をたくさん用意したってことなのかも)。いろいろな動きを想定して作っているということが示されます。出来上がった素材は、テレビ版と比較すると随分と変わっていることが分かる絵が表示されました。
またFumeFXを使えないスタッフでもシーンにエフェクトを簡易に配置できるような仕組みも用意したそうです(柳野氏自らのツール)。
その他、手数を減らすための様々な試みを行っていることが話されました。

キャラクターの強化。作画監督の修正を元に仕様書を作りモデリングしていったそうです。リグは楽園追放のモブキャラのためのものをカスタマイズして使用しているそうです。口も簡単なカスタムリグ。
会場のスクリーンには作画か3Dかどっちでしょうって質問とともに、例がいくつか流れました。その正解は発表されませんでしたけど(ちゃんとしているならどっちでもいいでしょってことで)、仮に3Dであったとしても、かなり自然な仕上がりになっていることが確認できました。おそらく作画と思われているところも実は3Dってのがあるんでしょうね。

3DBGの強化。この後のセッションに登場する小俣氏を中心とした部隊を作り、独自のワークフローを作り、社内で統括することで物量をこなす体制にしたそうです。

雨エフェクトは社内の撮影監督が特殊処理を作成。戦車上の水の跳ね返りを撮影上で行っているそうです。最低限の素材を出すことで実現する構造のものになっているようですよ。
流体シミュレーションはX10(クロステン)が行ったとおっしゃってました。

観覧車。ゴンドラの揺れは物理シミュレーション(MassFX)で、観覧車本体の転がりは移動距離を回転数に換算するリグが組まれていたそうです。が、それを利用すると結局滑って見えるので回転については手付けで行ったようです。このリグは柳野氏が突貫で作ったとのこと。結果として出来上がった表現は、滑っていないという意味で1941には勝ったのではないかって言っておりますw
ヴォイテクについて。その構造は、タイヤは動いていないが足は動いているというものだそうです(足が前後に動いているけど、タイヤは動いていない)。それを実現するリグも組んだそうで。物語ラストのヴォイテクは作画だそうだけど、これがタイヤと足が一緒に動いてしまっているのでリテイクを出したって話をしていましたが、映画観ると動いているんですよね、足と一緒にタイヤも。ってことはブルーレイ向けにリテイクかかっているとかでしょうか?
ガルパンの制作会社の丸山氏が
ガルパン劇場版リテイクもOVAも無事終了しました。
って3/19にツイートしているんで、ブルーレイでは絵が変わっているのかもしれません。


カール自走臼砲。コンテから推測して発射・着弾を類型化したそうです(効率的に素材を作れるようにってことでしょう)。エフェクト部分は後ろの美術と混じっても違和感がないというのが実現できているようです。
カールのエフェクトの質感(セルルックじゃなくて割とリアル系だったです)については異質感を出すために、3D側から演出に提案したそうですね。
カールのギミック(弾込め)は、一連の動きが自動化されているような話もしていましたかね。

というような話で休憩となりました。

続いて背景モデリングリードの小俣氏を加えてのセッションが始まります。
3DBGとカールのモデリングを担当したのが小俣氏とのこと。

カール自走臼砲。
クビンカ戦車博物館にあるカールの作成が依頼されたそうで、その制作は資料を集めるところから始まったそうです。実際のカールには無いパーツも戦車道の試合に出すための設定として新たに起こされているそうです。そんな資料集めの結果、専門家の方も驚くような発見もあったようです(それぐらい資料を読み込んでいたってことなのでしょう)。
テクスチャの特殊効果は強めにかけているそうです。テクスチャに質感を随分と乗せているってことですね(他の戦車にはそこまで乗せていない)。出力素材も他の戦車には無いアンビエントオクリュージョンと入射角度を考慮する素材を出しているそうです。それを追加することで他の戦車とは異質なものであると表現しているってことなのでしょう。
ハンドルとかそれに付随するギミックが連動するような構造を構築しているという話もありました。モデリングもギミックも相当細かく作りこんでいるようです(そのための詳細な設定があったということですね)。カールの走行時と発砲時の姿勢が違うところなんかも再現しているそうで。

商店街の話題です。大洗の商店街はテレビ版でも話題になった部分ですが、劇場版ではより長い尺で使われています。ということでスタッフの皆さんでロケハンし、スタート地点から肴屋に突っ込むところ、その先の曲がっていくところまでの写真を撮りまくっているそうです(この写真の撮り方も手法が確立しているようでそれに従って撮影を行ったようですね)。それを元にモデルを作成しているそうで。作業量が膨大だったので、テクスチャはカメラマップで張り込んだようです。面白い話題として、協力してくれたお店をちゃんと出そうとしたのだけど、魚忠って店(劇中では魚剣)の建物が奥まっていて劇中のカメラワークでは見えてこないため、代わりに店先にアンコウを吊るしているそうです(が、その後劇場で見た時、確認できなかった。今度行った時(行くのか?)ちゃんと確認したい)。
というわけで、相当のこだわりでこの商店街の作成を行っていることが語られました(テレビ制作の後に街灯の形が変わっていることも把握していて、それを反映していたりとかしてるそうですよ)。
ちなみに、モデルが完成したこの通りを一人称の視点でIV号を追いかける場面は柳野氏自ら担当しているそうです。

遊園地のところの話題では、シーンの重さが語られます。遊園地の広場の部分のシーンをmaxで開かれたものを見せてもらったわけですが、このシーンを開くのに5分かかるそうです。
設定資料を元にモデルを起こし配置していくわけですが、そこで戦車が演技を行うわけで、それに適した形にアトラクションの構造物の配置を思考錯誤した様子が語られました。
ここの場面(背景)、いろいろとミリタリーネタが仕込まれているそうですよ。
で、問題はここの物はいろいろ壊れなければならないということで、全26箇所分、壊れた形状のデータも作成しているそうです。その壊れ方の指示書が柳野氏から渡ってきたそうです。
(ここでヴォイテクの構造をモデルデータを見ながら確認させてもらいました。ヴォイテクはホコリで少し白くなっているバージョンとホコリが吹っ飛んでいるバージョンの二つが用意されているような話もありましたか。)

エスカレータのモデルも見せてもらいました。アウトレットに実際にあるエスカレータですけど、細かいところまで再現されている様子が示されました。エスカレータ上の電光掲示部分とかも実物と同様に動作しているそうです(今度行った時確認したいですね)。

観覧車の細かいこだわりについてのお話もありました。(転がりながら飛び散るガラスとか)

3DBGはかなり広範囲で利用されているそうです。そして地面については寄り用、引き用のテクスチャを作成しており、シェーダの方でカメラからの距離に応じてどちらを表示するかを決めているという話がありました。
3DBGの例でいくつか映像を見せてもらっています。もちろん3Dだけで完結している所ばかりではなく、臨機応変でカメラマップ用の素材を発注していたりもしているそうで。
ちなみにそこの部分の小ネタで、西のチハの模様が曲がっているのは試作機だからで、それ以外は量産機として描かれ、模様はまっすぐなのだそうですよ。

というようはお話を聞かせてもらいました。

最後のセッションには演出の藤井氏が加わります。主に前半部の演出を担当されたそうです。
ロケハンの話。ロケハンで実際にどんな風に撮影したのかという撮影風景の写真を交えつつのお話です。で、演出として藤井氏は大洗の街にどう戦車を出すか、キャラクターをどう描写するかというところに腐心したそうです。具体例としてIV号がターンしてクルセーダーを最初に撃破するところがあります。忠実に現場を再現するとそこは非常に狭い道であり、また、周りの建物との比較で戦車が意外と小さく見えてしまうのだそうです。戦車のスケール感を出すために周りの建物を調整しつつ、敷地面積は変えないとか、戦車をよりよく見せるための指示をしていったそうです。
あるいは戦車は意外と小さいということを理解しつつスケール感を出すために、リアルなサイズ感で物を配置しつつ、細かいところでサイズに嘘をついて(カーブミラーとか道路標識を小さくしたり)戦車を表現したそうです。
水族館のシーンではカメラが昇っていく場面は気持ち良さを優先し実際よりも相当高くカメラが昇って行ったというような話もしています。
リアルと嘘のボーダーラインの感覚は人それぞれなので、制作者それぞれの感覚で作るとバラバラになってしまうために、その基準を作って行くお仕事をしていたということですね。

Googleのストリートビューはロケハンの計画を立てるのには使えるが、必ず現地に行った方がいいという話もしていました。大洗の町役場の前でのどんぱちはストリートビューを見ながら想定していた場面なのだけど、実際に行ってみたらものすごく狭かったということが実感としてわかり、結果として、建物の大きさを随分と嘘をついた状態になっているそうです(町役場手前のカーブから町役場までの距離がそう以上に近く、そのまま再現すると、なかなか相手に命中しないという状態にならないため、距離を稼ぐために建物を長くしたってお話)。またストリートビューは情報が古い可能性があることも注意しないといけないようです。



大洗を忠実に再現することよりも、作品を面白く見せるために、どうアレンジするかが大切というお話もしておりました。

3D主体でレイアウトがされた場面は、3D斑がガイドが出てきて、それに従って美術が背景を作っていくわけだけど、ここでどう嘘をつくかというような指示を出して行ったようです。(大勘荘のところでの押し合いのところが例に出されておりました。実際にはそんなに距離がないけど、こーやって嘘をつくというような設計をしたということなのでしょう)

戦車は箱型でパースが正確であるので、大洗の背景の日本家屋の複雑な形状を2Dで引いて使ったら上手くいかなかったとか(立体物のパースがカメラが動くと変わるはずなのに、1枚の絵をスクロールさせるだけだと手前の戦車がリアルなだけに嘘が強調されてしまうってことかな)、劇中の速度感で動くと戦車がものすごく高速で走っていることになってしまうので、背景を調節してそれを和らげる工夫をしたとかそんな話がありましたか。
また迫力を出したり、演出上の要請で嘘をつくために、奥はズームレンズだけど手前は広角レンズでというような絵を作ったりしているそうです。

こうして書いてみると、いかにうまく嘘をつくかってことに腐心しているように見えてくるなぁ

2Dと3Dの歩み寄りをもっとやればよかったという反省を語っております。
大洗におけるB1bisが吹っ飛ぶところで、煙は手書きだったそうですけど、その手書き素材をうまく3Dに重ねるのに苦労する結果があった話がありました(3D側の素材に手書き素材を挟み込むように3D側に素材発注をできなかった、ってことかね)。作り始める前に綿密なセッティングを行うべきだったって話ですね。力技ではなくちゃんと方法を探っておくべきだった、ということです。
ちなみにここでの面白い話として、学園艦上に着陸したC-5Mですけど、これ、手描きなのだそうです。会場はそこでどよめきが起こったことが印象に残っております。計器類なんかは実に細かく、また理屈をもって動いているようですよ。またC-5Mから戦車が放出される場面は、戦車はグラフィニカ、飛行機は別会社の人の3Dモデル、機内の壁面は手描きの素材が張り込んである、というそんな状態という話もありました。
いろいろなところで作られた素材をまとめるのも演出のお仕事だったってことです。

といったところで時間が来て、セッションが終了しました。

個人的にはmaxは全く使っていないし、その細かい使い方のセッション内容でもなかったし、3Dアーティストの制作に直接役に立つようなものではなかったと思いますけど、でも、いろいろと刺激になる内容でした。どちらかというとプロジェクトのマネージメント方面の話題ってことになりますかね。っていうかガルパンファンとしては仕事抜きにして普通に興味深い話の連続で、多分3DCGを業務としていない人も楽しめたんじゃないかなって内容だったと思いますよ。

ちなみにセミナー参加者にはのちほど粗品進呈ってなっておりましたが柳野氏のツイートによると、抽選に外れた人にも送られるそうです。大盤振る舞いですね。届くのを楽しみに待ちたいと思います。
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水戸

movie/anime |2016-03-08
水戸は茨城県の県庁所在地なわけですが、大洗町の隣に位置し、それゆえなのか、4DX上映中のガルパンで立川に続いて同作品音響チームのセッティングを受ける事になったシネプレックス水戸があります。



という措置を受けるだけあり、さすがに力が入っていますね。




4DXがはじまる前は通常のスクリーンでの上映も行っていた数少ない劇場の一つでもあります。
そんなわけで、行ってきました。平日午前9時からの回にもかかわらず、中央部はほぼ売り切れているという状況だったと記憶しています。112席というキャパの小さなスクリーンってこともありますがね。ということもあり、中央部で空いていた最前列のシートの予約を入れました。
さすがに一番前はスクリーンを見上げる形になり、これ、普通の映画だったらちょっとつらかったかもしれません。せっかく4DXでシートが稼働するのだから、ちょっと後ろに倒してくれたら楽なのになぁって思ったりもしました。んが、上映がはじまると、これがとてもよろしい。目の前いっぱいがスクリーンという状況と稼働するシートが気分を盛り上げてくれます。
してみると、シート位置の高さとスクリーンの迫り具合をかんがみるに、3、4列目辺りがいい感じかもしれませんな。ともかく、前回4DXで観た時(後方真ん中列の一番隅っこ)より、シート位置が良かったと感じさせてくれました。アトラクション要素が強い4DXだけに、シート一によって値段を変える必要があるのではないかとまで思いましたですよ。
音については素敵だったとは思いますが、立川で感じた腹に響く音という所までは感じなかったかなぁ。立川の音で4DXシートだったらもう最高なんじゃないかね。

ちなみにガルパン4DXにかんして、昨晩Twitterでラノベ作家の笹本祐一氏が連続ツイートしていましたが、曰く、
今までにそう沢山の映画を4DXで見たわけじゃないが、ガルパンと4DXの親和性は恐ろしく高い。第二次大戦当時の戦車ってのは恐ろしく乗り心地が悪い上に本作ではそれで走る跳ぶ撃つ撃たれる掠めるとカーチェイスどころではないアクションのオンパレードなんだが、4DXがこれに合うったらない。
というのはそうなのだと思います。でも水はいらない。マッドマックスも親和性高いみたいでアカデミー賞にからめて上映が始まっているところもあるようなので、そっちも観に行きたいかなぁ。

というわけで、本当はこの後大洗をゆっくり歩きたかったところですけど、ほぼ通過するだけにとどめました。



大洗は水戸から車で30分ほどの距離感だから、映画見た後に行くにはとてもよろしいんでしょうなあ。あんこう鍋、食べたかった(けど、シーズンは今月ぐらいまでみたいだから、次の冬までおあずけです)。
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4DX初体験

movie/anime |2016-02-24
無理やり代休とって、4DXの劇場、USシネマつくばに行ってきました。ガールズ&パンツァー目当てですね。



劇場は平日であったり映画上映開始時間ギリギリに入ったということもあり、ロビーはとても空いていて、落ち着いた雰囲気でガルパン劇場版のサントラがかかっておりました。ちなみにこちらの劇場は4DXシアター以外にADMIXシアターってのもありそちらは大スクリーン・高解像度(4K)、ハイフレームレートの映画を楽しめるそうです。ともあれ今回は4DX。

ガルパンはですね、正直、見過ぎてしまいまして、場面によっては眠気が来てしまうんです。もちろん最後の「無双です!」が流れる所以降で目はらんらんと輝いて見入ってしまうのは今でも変わらないのですけど、ガルパン劇場版初見や2回目3回目あたりの人が本当にうらやましいと思う今日この頃です。
そんなところに4DX上映。新たな刺激が加わることで、また楽しめるのではないかと期待して行くわけですね。

で、入場ですよ。初4DX。ちなみに4DX公開開始(20日)から配布されていた入場者特典は、今日にはもう無くなっておりました。
上映がはじまり、イスから刺激が伝わり、回転し、風が吹いて、水がかかります。没入感もまた違った感じで高まりますね。アトラクションとしてとてもよろしいと思いました。

とはいえ、スクリーン前の煙とシャボン玉の演出と、水滴がかかる効果と、耳横に空気が吹き出す効果はいらないなぁ、って思ったり(^^;
特に耳横の空気が吹き出す効果は、これは砲弾がかすめていく時に主にでていたのですけど、物理的に空気を吹き出すわけで、プシュッていう高い音が出ちゃいますよね。この音がちょっと集中をそいじゃうような気がするのですよ。砲弾がかすめていく音とも違うし、まして弾が当たった時の音とも違うので、異質な音が鳴ったようにしか聞こえない…
でも振動の効果は絶大ですね。特に視点が一人称になっているときは素晴らしい。と言うことを考えると、最初から4DXを考えたコンテンツには絶大な効果を発揮するんじゃないかって想像しちゃいます。

そんなわけで、なかなかに楽しめた4DX。水戸の劇場は音響がガルパン用にチューニングされているそうなので、今度4DXで見るなら、そこに行きたいなぁって思いました。でも、見る時は水しぶきは止めようと思います(シートのひじ掛けにオンオフボタンが用意されてました)。

というわけでつくばに行ったので、筑波山方面に足を伸ばしてみました。梅目当て。去年、ほぼ同じ日に行っているんですけど、その時は白い花をつける梅は全く咲いていませんでした。しかして今年はそれが7分咲きとのこと。暖冬の影響で開花が早いようです。時間は夕方なので、あわよくば夕日の中の梅を期待したかったのですけど、厚く雲に覆われておりました。

つくば市 16.02.24


つくば市 16.02.24


去年はこの花の下を歩ける道の木々は単に枝が茂っているだけだったのね。でも花がいっぱい。日がさしていたら、相当きれいなんじゃないかって思いまする。

つくば市 16.02.24


というわけで、晴れているところで見たいですね。
水戸で初回上映で4DXを見て(そうすると昼前に上映終了)、そのあとに偕楽園に行くとかできたらいいんかな。でもそんなスケジュールで動くなら大洗に行くべきですかね?
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