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ROSSさんの大阪ハクナマタタ



1640年から岸和田城主となった岡部家の3代目岡部長泰(1650~1724年)が1703年に伏見稲荷を城内の三の丸に勧請し、岸和田藩主と領民が、三の丸稲荷神社に五穀豊穣を祈願した稲荷祭が「だんじり祭り」の起源というから、304年の歴史を誇る祭りである。



欅(けやき)で作られ大太鼓や鐘、笛を備えた「だんじり」は、岸和田旧市街地で22台もあるので、すべての「だんじり」が集結するポイントとなるカンカン場では、有料観覧席でひっきりなしに通過する「だんじり」を終日楽しむことができる。

だんじりの後方が有料観覧席



但し、屋根が無いので暑い上に、「だんじり」と観覧席の間には20~40メートルくらいの距離があるために臨場感には少し欠けることになる。

「だんじり」は、500人程度の曳き手が合図と同時に「ソリャ、ソリャ」の掛け声で全力疾走する勇壮な祭りで、山鉾を静かに曳く京都の祇園祭が「静」の祭りなら、「岸和田だんじり祭り」は「動」の祭りということになる。



基本的には、16から22歳程度までの若者が綱を曳くというが、今では結構若い小中学生も混じっているようで、祭り独特のヘアスタイルをした若い女の子が曳き手に多いのが目に付いた。



しかし欅(けやき)でできた「だんじり」には、女神が宿ると信じられているため、女性を「だんじり」に乗せることはないという。



祭礼第1日目の午前6時から各町の「だんじり」22台が一斉にカンカン場へ向かって繰り出し、午後1時から南海岸和田駅前商店街アーケードで『パレード』が行われている。



パレードの後には、午後5時まで曳き回しがあるが、このときにはカンカン場から岸和田駅前方向に200メートルくらいの所にある交差点で左右に「やりまわし」するので、駅前商店街アーケードの方向に進む「だんじり」は途切れてしまうことになる。



従って、3時以降に南海電鉄岸和田駅前や駅前商店街アーケードで待っていてもなかなか「だんじり」の通過を見ることができないので、「だんじり」を見たい人は、駅前商店街を真っ直ぐ海の方に進み、小門紙店と書かれた建物の辺りまで歩くと良い。



交差点での「やりまわし」や、風を切って疾走する「だんじり」を、すぐ近くから観覧できるので有料観覧席で見るよりもはるかに迫力のある祭りを体験できるのである。


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