住吉大社のホームページや由緒書によれば、創建は西暦211年という非常に古い神社である。
第一本宮から第三本宮には底筒男命、中筒男命、表筒男命の三神が祀られ、総称して住吉大神と呼ばれている。
さらに住吉大神の加護を得た神功皇后が三韓征伐から無事凱旋できたので、神功皇后も合わせて第四本宮に祀られ、住吉四社大明神と崇められている。
三,四本宮
この神社にお参りする人は、四社大明神それぞれに賽銭を上げることになるので、他の神社の4倍くらいの霊験が欲しいところである。
住吉大社は旧官幣大社、摂津国一の宮であり全国二千余に及ぶ住吉神社の総本宮とされている。
歴史考証できる文書が無い211年創建はかなり疑わしいが、7世紀から8世紀に書かれた万葉集には住吉大社にちなむ歌が何首かあるので、西暦600年頃にはこの地に存在していたことは確実である。
遣唐使(630年~839年)が唐に行く前には、航海安全を祈願するために必ず立ち寄ったともいわれている。
住吉大社では211年創建とされているので、5年後の2011年に御鎮座1800年大祭を計画しているという看板が立っていた。
天武天皇(在位673~686)の奉幣をはじめ、歴代天皇の行幸、神宝の奉納は多数あったらしい。
天武天皇から653年後には、南朝の後村上天皇(在位1339~1368)が九年間、住吉大社に行在所を置いているが、その時からでも638年が経過している。
今から196年前の1810年に建立された住吉造りの4つの本殿は大阪市内唯一の国宝建造物で、日本の神社建築を代表する美しい建物である。
この建立の直前、1798年頃に刊行された摂津名所図会には住吉大社の俯瞰図があるが、第一本殿と第二本殿が回廊で結ばれ、第三本殿と第四本殿の間隔が広いなど現在の本殿とは微妙に違いがある。
摂津名所図会(大阪大学図書館HP)
先日ザット確認したら1798年以前の年号の掘り込まれた灯篭は30基以上あったが、その石灯籠が殆ど描かれていなかったので、灯篭の数は当時少なかったのであろう。
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