近所の干潟に渡来してきた大型シギがアオアシシギと一緒に飛行してきました。
この時点ではチュウシャクシギのように見えます。後ろ姿となった大型シギと、横向きのアオアシシギ。
大型シギの翼裏側の複雑な模様が見えていますが、チュウシャクシギの特徴である背中中央の白い部分がありません。
それがないのであれば、この大型シギはホウロクシギでしょう。
但し、このホウロクシギはクチバシが短いのでチュウシャクシギと間違ってもおかしくありません。その理由を説明しましょう。
アメリカの図鑑(SHOREBIRDS)には、ホウロクシギのクチバシの長さ12.8cm~20.1cmとあり、この個体は最短サイズ(幼鳥か)と思われます。
その図鑑にはチュウシャクシギ(全長最大46cm)のクチバシの長さは最大9.9cm(クチバシ比率21.5%)と記載してあります。
ホウロクシギ成鳥の最大全長66cmに対しクチバシ長さ20.1cmなら、クチバシ比率は30.5%となります。クチバシを除いた体長(46cm)が、幼鳥も同じと仮定してみます。
クチバシを除いた体長を46cm、クチバシを最短の12.8cmと仮定すればその全長は58.8cm。クチバシ比率は21.8%、チュウシャクシギの21.5%とほぼ等しくなるのです。