兵庫県コウノトリの郷公園公式HPにあるコウノトリの記事と、先日、先日観察したコウノトリの幼鳥4羽を紹介しましょう。・・・羽ばたき訓練J0234オス
コウノトリは湿地生態系の頂点に君臨する鳥で、大型の淡水魚をはじめとする水生動物から、ヘビやバッタのような陸生動物まで、多様な餌を食べる肉食の鳥です。現在では、極東に2000羽あまりしか生息していない絶滅危惧種です。・・・J0233メス
両翼を広げたときの大きさ(翼開長)は200~220cm、立った状態での高さは100~110cm。体重は4~5kg。肉食性で、ドジョウ、フナなどの魚類をはじめ、ヘビ、カエル、バッタなどの多様な動物を餌とします。
一夫一妻でテリトリーを形成して繁殖し、造巣、抱卵、育雛を雌雄が共同で行います。野生では、主に高さ4~17mの樹上に、長さ20~150cmの枝を使って、直径1.0~2.5m、厚さ0.5~1.0mの外巣をつくり、枯れ草や羽毛を敷いて内巣をつくります.通常1日おきに合計2~5卵を産み、多くは第4卵を産むと本格的な抱卵に入ります。
卵は抱卵開始後30~34日で孵化し、雛は最初の孵化から53~70日間巣に留まります。幼鳥は、巣立ち後約1週間は巣の近くにとどまり、徐々に分散していきます。・・・はばたきJ0235メス
幼鳥は、巣立ち後約1週間は巣の近くにとどまり、徐々に分散していきます。兵庫県但馬地方では、2月中旬に造巣を始め、3月下旬から4月上旬に産卵し、4月下旬から5月上旬に雛が孵化し、6月下旬から7月上旬に巣立ちします。・・・中央はJ0231メスの羽ばたき
コウノトリは樹上に止まることができますが、タンチョウなどツル類は木に止まることはできず、樹上ではなく地面に巣を作ります。また、ツル類は鳴き声を出すことができますが、コウノトリは鳴き声を出すことができないので、クラッタリングでコミュニケーションをとります(ヒナのうちは声を出すことができます)。
主にヨーロッパに生息するシュバシコウは嘴が朱色、コウノトリよりも少し小さく、以前は同種別亜種に分類されていましたが、現在は別種とされ、赤ちゃんを運んでくる伝承はシュバシコウについてのものだそうです。・・・父親のJ0118が巣に戻ってきて5羽になりました。
文化財保護法で「特別天然記念物」、絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(種の保存法)で「国内希少野生動植物種」、環境省レッドリスト絶滅危惧ⅠA類に指定されています。・・・コウノトリのクチバシの下には、ペリカンのような袋があります。・・・4月に孵化して2ヶ月ちょっと、ほとんど親鳥と同じサイズまで成長したコウノトリの幼鳥たちでした。
追記:後日、6月18日に巣立ったと報道されました。