野鳥・旅行・観光・テニスなど趣味の写真ブログ
ROSSさんの大阪ハクナマタタ



西広島駅から原爆ドーム前まで、広島電鉄の路面電車に乗りましたので、同社の公式HPからその車両を紹介しましょう。

広島電鉄の西広島駅ホームです。

緑の連結電車は、「グリーンムーバー」5002号(定員153人)、いままでのイメージを一新したデザインの路面電車で、停留場との段差がほとんどない車両でした。

この車両は、路面電車の先進国ドイツから輸入され、省エネルギー・低騒音・低振動・輸送力・速達性に優れた性能を持っているとか。・・・明るい内部の様子

第一号車両(5001号)は19993月に広島空港に空輸され、試運転を行った後19996月より2号線(広島駅~広電宮島口)で営業運転を開始しています。・・・広電西広島駅から原爆ドーム前までは9つの停留所

この車輛は、1999年にグッドデザイン賞特別賞 ユニバーサルデザイン賞(通商産業大臣賞)を受賞しています。・・・停留所の行き先表示

その6年後、2005年に導入されたのは、5100形の全長30mを18.6mと短くした1000形車両(定員86人)で、広島電鉄の全ての路線で運行が可能となっています。

グリーンムーバー・レックスと呼ばれるこの車輛は、純国産(近畿車両・三菱重工他)、4輪独立台車・ワンフラット100%超低床車で、制御装置、補助電源装置、空調装置及び車両情報装置等を新設計し、機能性、静粛性及びメンテナンス性が向上しています。

車内灯はLED化され、完全低床式の車体、車いす・ベビーカースペースの設置、液晶型車内案内表示装置を新設し電車の乗換え情報、周辺施設情報等を分かりやすく提供できる最新鋭の路面電車となっています。

 

 



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




先日近所を散歩していると、川の中にコサギに似た白いサギがいました。

後ろの白いサギは、大型の「ダイサギ」でしょう。繁殖シーズンの今、「ダイサギ」はこんな顔(眼からクチバシまでが緑色)をしています。

ダイサギよりも小さな「コサギ」はこれ。・・・最初の写真の「白いサギ」と比べると、嘴の色、眼から嘴にかけての顔の色、それと冠羽が違いますね。

クチバシの黄色いサギと言えばアオサギですが、クチバシ以外はまったく似ていません。

最初の写真の「白いサギ」が飛ぶと足の指が黄色です。これから「カラシラサギ(唐白鷺)」ということが判りました。

日本の白いサギは、コサギ、チュウサギ、ダイサギなどで、シラサギとは呼ばれません。しかし、このカラシラサギだけにはシラサギという言葉が入っているのです。

カラシラサギは、国際保護連合(IUCN)の絶滅危急(VU)に指定された野鳥です。・・・正面から見たカラシラサギ。

国際保護連合(IUCNの)絶滅危急(VU)種は、10年あるいは3世代いずれか長い方で個体群が20%減少し、個体数が1000未満となったものとされ、日本(環境省)の絶滅危惧Ⅱ類と同じカテゴリーです。

カラシラサギの眼は、コサギよりも少し大きいように見えました。

そうそうアカガシラサギというサギもいますが、赤頭サギ(アカガ・シラサギではない)なので白いサギではありません。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




国際保護連合(以下IUCN)と日本(環境省)が公表しているレッドリストの目的は、生物多様性の危機問題と緊急性を人々に認識させ、種の絶滅をくいとめようとするものです。近所の干潟に来る渡り鳥の写真と一緒に紹介しましょう。

レッドリストには生物多様性を理解するための気候変動、大気や水の浄化、流域保持、土壌安定化など、人類に対する生態系サービス全般が含まれていて、これは年間4000兆円の価値があると試算されています。・・・干潟の野鳥はキョウジョシギ(大阪府レッドリストの絶滅危惧Ⅱ類)のようです。

生物多様性の損失が、とりもなおさず生態系サービス(年間4000兆円)の劣化を示す指標になるということで、生物多様性の減少には注意が必要なのです。・・・キアシシギとキョウジョシギ

1994年にIUCNによって改訂された新しいカテゴリーは、絶滅(EX)、野生絶滅(EW)、危機的絶滅寸前(CR)、絶滅寸前(EN)、危急(VU)、低リスク(LR)、データー不足(DD)、未評価(NE)の8つ。

IUCNの危機的絶滅寸前(CR)とは、個体群が10年あるいは3世代いずれか長い方で80%減少し、成熟個体数が50未満となっているもの。

絶滅寸前(EN)は個体群が10年あるいは3世代いずれか長い方で50%減少し、成熟個体数が250未満となっているもの。・・・カワウとキョウジョシギ

危急(VU)は、個体群が10年あるいは3世代いずれか長い方で20%減少し、成熟個体数1000未満となっているものとされています。

日本(環境省)のレッドリストでも絶滅危惧ⅠA類(CR)、絶滅危惧ⅠB(EN)、絶滅危惧Ⅱ類(VU)は、IUCNの(CR)、(EN)、(VU)と同じレベルとされています。・・・キョウジョシギは大阪府の絶滅危惧Ⅱ類なので危急(VU)指定

一方、IUCNの低リスク(LR)は、保全依存(cd)、準絶滅危惧(nt)、軽度懸念(lc)の3つの下位カテゴリーに分類されていますが、日本では準絶滅危惧(NT)の1カテゴリーだけとなっています。もっと細かく管理する必要がありそうですが専門家が不足しているのでしょう。

参考文献:近畿地区・鳥類レッドデータブック 山岸哲監修、江崎保雄・和田岳編著

 



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




昨日に続きオバマ大統領の広島訪問について、作家「塩野七生さん」のインタビュー記事の続きをキアシシギの写真と一緒に紹介しましょう。<・・・>が記事からの引用

<少し前にアジアの二つの強国(中国と韓国のことか)のトップが、相前後してヨーロッパ諸国を歴訪し、二人は、日本は過去に悪事を働いただけでなく謝罪もしないと非難してまわったのです>・・・左のキアシシギが、右のキアシシギの足に噛みついています。

<アジアの二つの国は、(声高に)言わずにはいられない思いがある。だからこそ、日本が原爆投下への謝罪を求めない、とした意味は大きいのです。欧米人から見れば、同じアジア人なのに(日本は中国や韓国とは違うという)品位の差を感じ取るかも知れません>・・・左が噛みついたまま、なかなか放さないので、右のキアシシギはパニックになっていますね。

<その日だけは、新聞記事は大統領の行程を示すだけにとどめて、余計な記事はいっさい排除する(中略)ときには多言よりも無言のほうが多くを語る、という真実を思い起こしてほしい>・・・右のキアシシギが空中に飛び上がって、もまだ噛みついたまま。

<(記者)それで伝わりますか?・・・伝わる人には伝わります(中略)「謝罪を求めない」は「訪れて自分の眼で見ることは求めないではありません>・・・やっと放しました。

<米国大統領オバマの広島訪問は、アメリカで心を痛めている人たちに、まず、自分たちが抱いていた心の痛みは正当だった、と思わせる効果がある>・・・こんどは正々堂々と

<そうなれば、感受性豊かな人々の足も、自然に広島や長崎に向かうようになるでしょう。また広島の夏の行事の灯篭流しに多くの外国人が参加するのも、見慣れた光景になるかもしれません>・・・右のキアシシギは足を噛まれないよう相手の背中を飛び越えて背後にまわり

<原爆死没者慰霊碑の「過ちは繰返しませぬから」という碑文も、日本人だけの誓いではなくなり、世界中の人々の誓いに昇華してゆくことも夢ではなくなる。それこそが、原爆犠牲者たちを真の意味で弔うことではないでしょうか>・・・空中で方向転換して相手の背中をキック、右のキアシシギの腰がギクリと沈みました

取材した朝日新聞編集委員は「無言こそ雄弁」  これも塩野流のリアリズムであり、逆転の発想なのだろうと書いていますが、さて新聞社の編集部は塩野流をどれだけ受け入れたのか・・・右のキアシシギが反撃すると、クチバシで噛みつかれないよう反撃に出た相手の頭の上に足を乗せていますね。

 

 



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




今日はオバマ大統領の広島訪問日です。イタリア在住の作家「塩野七生さん」がオバマ大統領の広島訪問について語った記事が朝日新聞に載っていましたので(ご覧になった方もいると思いますが)原爆ドームの写真と一緒に紹介しましょう。<・・・>が記事からの引用

塩野七生さんは<日本側(日本政府)が謝罪を求めないと言っているのが、大変に良い(どうしてかと言えば)謝罪を求めず、無言で静かに迎える方が、謝罪を声高に求めるよりも、断じて品位の高さを強く印象付けることになるのです>・・・原爆ドーム前駅で電車を降り原爆ドームへ

<誰かが(阿部首相に謝罪を求めないよう)進言したのだと思います。その誰かに、次の帰国した際に会ってみたいとさえ思う。だって逆転の発想などという悪賢い人にしかできない考え方をする人間が日本にもいた、というだけでも嬉しいではないですか>・・・原爆ドームの裏側にある慰霊の石碑

<歴史を一望すれば、善意のみで突っ走った人よりも、悪賢く立ちまわった人物の方が、結局は人間世界にとっては良い結果をもたらしたという例は枚挙にいとまがありません>・・・原爆ドームの裏側

<ヨーロッパ諸国から「あれだけの惨苦を受けながら、ものわかりの良すぎる国だ」と思われるような心配はありませんか>

<少し前にアジアの二つの強国(中国と韓国のことでしょうか)のトップが、相前後してヨーロッパ諸国を歴訪したことがあります。その際にお二人は、訪問先の国々で、まるで決まったように、日本は過去に悪事を働いただけでなく謝罪もしないと非難してまわったのです>・・・オバマ訪問前の取材クルー

<ところがその成果と言えば、迎えた側の政府は礼儀は守りながらも、実際上は聞き流しただけ。マスコミに至ってはスルーで終始したのです>・・・対岸が平和公園

<ヨーロッパは、旧植民地帝国の集まりみたいなようなものだから、日本の優に10倍の年月にわたって、旧植民地に悪事を働き続けた歴史を持っているのです。それでいて、謝罪すべきだなどとはだれも考えない>・・・修学旅行生も

確かにまずスペインが南アメリカでの略奪という悪事で栄え、次にイギリス海賊がそのスペイン船を襲って豊かになってインド、中国(アヘン戦争など)での悪事があり、フランス、オランダなどもアジアやアフリカなどで悪事を働いていますね。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




昨日に続き、近所の河口にいるコアジサシの飛行姿を紹介しましょう。飛行中のコアジサシの眼を写すのは難易度が高いのですが、これはちゃんと写りました。・・・翼の先端が飛行機のウイングレット状となっています。

野鳥写真では、目がポイントとなります。そこで露出をオーバー気味にすることで眼を際立たせようと考えましたが、陰影が判らない白トビ状態となってしまいました。

これは、偶然太陽が反射してキラリと光った眼が写りました。

コアジサシの全身をとらえようとすると、普通は眼が判らなくなってしまいます。

これはやや露出オーバー気味にしていますが、眼は過眼線の中に埋没していますね。

 これも同じ状況でした。

一応ピントは合っているようですが、コアジサシの眼は過眼線の中に埋没していて、どこが眼の位置か良く判りません。

コアジサシの目の撮影難易度が高いので、それよりも難易度の低いカルガモの目を写してみました。こちらの眼はちゃんと写りました。

大型のアオサギなら、もっと簡単に飛行中の眼を撮影することが可能です。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




「近畿地区・鳥類レッドデータブック」の中から鳥類の絶滅についての記事を環境省の絶滅危惧Ⅱ類に指定されているコアジサシの写真と一緒に紹介しましょう。<・・・>がその引用・・・前座はカルガモ

<化石の記録によると種の平均寿命はおよそ200万年程度とされているので、生物種全体でみると年間平均4種程度が種の寿命により地球上から絶滅している計算になる>・・・これがコアジサシ

<これを哺乳類で推定すると400年に1種、鳥類では200年に1種の絶滅が生じることになる。しかし、人類が出現してからはこの状況が一変してしまった>

<有史以前、約5万年前にオーストラリアに侵入した人類は、そこに生息していた大型有袋類、大型爬虫類や走鳥類の一部を絶滅させた>

<また1万1千年前にベーリング地峡を渡ってアメリカ大陸に侵入した人類は、南北アメリカ大陸に生息していた大型哺乳類の7~8割を絶滅に追いやっている>

<4~5世紀頃にハワイ諸島に移住したポリネシア人は、ハワイ諸島に生息していた固有鳥類約100種のうち50種を絶滅させ、(同じポリネシア人は)その500年後にニュージーランドに移住して18世紀までにすべてのモア(頭長3.6mという大型の鳥)を絶滅させた>

<1600年以降の記録を調べてみると、過去400年間の人間活動によって128種の鳥類と83種の哺乳類が絶滅、絶滅した鳥類のうち103種は1800年以降に集中している>

<特に18世紀半ばの産業革命以降、絶滅する生物種類の増加は著しく(それ以前の自然界での絶滅スピードの)50倍以上のスピードで進行している>

<地球歴史的な絶滅では、絶滅までに要した時間が比較的長かったので(数万~数百万年)直系の子孫を残して進化を続けてゆくことができた。これに対して現在は生物が進化して子孫を残してゆけないほど絶滅速度が速いことに問題がある>・・・コアジサシが小魚をゲット

つづく

 参考文献:近畿地区・鳥類レッドデータブック 山岸哲監修、江崎保雄・和田岳編著



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




大阪市内でも干潟のある公園に行けば、南から北に渡る途中の野鳥(旅鳥)を見ることができます。・・・チュウシャクシギ(体長42cm)、左足元にトウネン(体長15cm)

このトウネンも、大阪府レッドリストの準絶滅危惧に指定されている旅鳥です。

トウネンまでの距離は約120mくらいありますが、最近のデジタルカメラ(ネオ一眼)なら、頭の赤褐色と羽の模様がなんとか判るようです。

トウネンが羽ばたいたので、羽の裏側が純白であることが判りました。

左のキアシシギ(体長25cm)と比べると、同じシギ科でもトウネンは小さいですね。

さて、そのキアシシギの右にいるのは、チドリ科のムナグロ(体長24cm)のようです。

ムナグロは、大阪府レッドリストの絶滅危惧Ⅱ種に指定されていて、トウネン・キアシシギなどよりも希少性の高い野鳥です。・・・左右入れ替わりましたが、大きさは殆んど同じ

ムナグロと呼ばれるだけあって胸に黒い模様がありましたが、どうやら幼鳥のようですね。

成鳥になれば胸の黒がもっと鮮やかになるはずです。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




一昨日と昨日に続き、高知空港から伊丹までの飛行機から見た大阪を紹介しましょう。まずは上空から見た大阪城周辺です。これを見て飛行高度の低さにびっくりしました。

OAPタワーと帝国ホテルが面した大川に沿って飛行機は伊丹着陸ルートを進みます。

大川の向こうは梅田から中之島にかけてのビジネス中心地で、超高層ビルが林立していますね。

梅田からJR大阪駅さらにグランフロント大阪の航空写真

この辺りは伊丹空港への着陸ルートとなっているので、これ以上高い建物は建てられないようです。

飛行機はあっという間に大阪市内を通過、南港(咲洲)のコスモタワーが右上に見えてきました。

多くの橋が架かる淀川の上空を通過。淀川河口が見えています。

新大阪駅の真上を通過。見えているのは新大阪駅西側にあるJRの車両基地でしょう。

神崎川上空、川の左に阪急三国駅、右の白い建物はエディオンでしょう。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




昨日に続き、高知空港から伊丹空港に戻る途中、飛行機の中から見た大阪平野を紹介しましょう。まずは八尾空港です。その左へ向かう滑走路の先が地下鉄八尾南駅。

かなり曇っていますが、ワイドで見ると大阪平野が良くわかります。左が大和川、八尾空港、やや右上に久宝寺駅前のタワーマンションと久宝寺緑地

そのすぐ横を通過

中央は長居公園、白い屋根の長居スタジアム、その向こうに霞むのは堺市でしょう

あべのハルカスも見えてきました。その背後で湾曲して流れるのは木津川。この方向には緑がほとんどありませんね。

難波周辺のビル群です。中央やや左がなんばパークス、中央やや右がJR難波駅周辺、その向こうに港大橋と南港(咲洲)が見えています。

大阪城公園の上空です。左下からやや右上に向かって延びるのは中央大通り、大阪城天守閣の背後の黒いタワーマンションは、ザ・北浜タワー

ワイドで見ると、大阪城公園が貴重な緑地となっていることが良くわかります。その手前は大阪ビジネスパークの超高層ビル群

大阪城公園上空をあっという間に通過した飛行機は、大川にさしかかりました。天気が良ければもっとクリアに見えたのでしょうが

つづく



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




仕事の帰りに高知空港から大阪空港まで飛ぶことになりましたので飛行機から見た光景を紹介しましょう。乗った飛行機は、和歌山市上空でやや左に旋回し、大阪平野を縦断して伊丹に向かいます。・・・和歌山城と紀ノ川、紀ノ川の手前に南海和歌山市駅

紀ノ川です。川の中洲(田屋地区)に架かるのは下から南北田井ノ瀬橋と国道24号線、中洲をかすめるのは阪和道、その上がJR阪和線の鉄橋です。

飛行機が和泉山脈を越え、泉南市の上空にくると関西空港が見えてきました。大阪側には薄い雲があるようです。

関西空港へ渡る橋の手前はりんくうタウン、りんくうゲートタワービルが見えています。

雲の下の広い公園は大泉緑地、左の池は長池と菅池、菅池の右に金岡高校、大泉緑地の右下は大池

左に大泉緑地、その上に大和川、写真の右端に見える古墳は松原市の大塚山古墳、その左横に中央環状線(阪和道)

松原市の大塚山古墳は、前方後円墳としての形が良く残っていますね。

大塚山古墳から1700m東側にある羽曳野市の雄略陵古墳。周囲は土地の開発が進み、こちらの保存状態は良くないようです。

雄略陵古墳の950m北東にある藤井寺市の津堂城山古墳はかなり破壊が進んでいて古墳の形を保っていないようです。

つづく



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




ソリハシシギを漢字で書くと「反嘴鴫」、つまり嘴が上向きに反っているシギのことです。

大阪府レッドリストの絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されていて、大阪でその姿を見ることが難しくなっているようです。・・・左はキアシシギ

こちらは近所の川で見かけたソリハシシギ、その体長(23cm)は隣のカルガモと比べると判るように意外と小さいものでした。

こちらは近所の公園にいたソリハシシギ。足が黄色いのでキアシシギと間違いそうですが、クチバシの形と、その付け根が黄色いので区別できます。

近所の公園にはキアシシギが40羽くらい集団で飛来してきますが、ソリハシシギは僅か1~2羽くらいでしょう。

ソリハシシギは、干潟にいるゴカイなどを穴から引き出し、水のある所で洗ってから食べていました。

クチバシ以外でキアシシギと見分けるポイントは、下の写真でも写っていますが背中の黒い模様です。

この角度から見ると背中の黒い模様が良く判ると思います。

警戒心の強いソリハシシギが人間の近くに来てくれることはなかなか無いようです。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




近所の公園にある干潟に見なれない中型のシギが来ていました。後方はキアシシギ(体長25cm)

どうやら大阪府レッドリストの準絶滅危惧(NT)に指定されているオグロシギ(体長38cm)のようです。

この公園に来る中型シギの代表は、チュウシャクシギ(体長42cm)ですが、オグロシギとチュウシャクシギではクチバシの形がかなり違っていますね。

 

近所の公園に5月に飛来してくるシギ類の中ではキアシシギが最も多く、40羽を超える日もありますが、この日のオグロシギは1羽だけでした。キアシシギも大阪府レッドリストの準絶滅危惧(NT)指定種

オグロシギが餌を探すときには、頭部を完全に水中に沈めています。良く似たオオソリハシシギもやるようですが、チュウシャクシギなどが頭部を完全に沈める姿を見たことがありません。・・・手前の個体はアオアシシギ(体長35cm)

オオソリハシシギ(体長41cm)のクチバシは、オグロシギよりも長く、やや上向きに反りかえっていますね。

オグロシギは、飛ぶと腰と翼に白黒の帯が出て、尾羽の先端部が名前の通り黒いようですが地上にいるときは良く判りません。・・・後ろ姿のオグロシギ手前はアオアシシギ

オグロシギは、海に近い水田などの湿地にも飛来するようなので、そちらの方が近くから撮影できる可能性がありそうです。左はアオアシシギ

こちらは大阪府レッドリストでオグロシギよりも危機的とされる絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されているアオアシシギです。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




早朝、近所の公園に行ってみると猛禽類のチョウゲンボウがいて、その足元に白い羽をむしられた獲物が横たわっていました。

120mくらい先の干潟なのでよく判りませんが、羽の色から想像すると、この公園に多数飛来してきているキアシシギではないでしょうか。

キアシシギは、南の越冬地からシベリアなどの繁殖地に渡る途中に飛来する旅鳥で、大阪府レッドリスト2014年の準絶滅危惧に指定されている野鳥です。

チョウゲンボウが獲物の肉を引きちぎって食べていました。

先日のNHK放送では、環境省の絶滅危惧ⅠB類に指定されているライチョウの天敵がこのチョウゲンボウと紹介されていましたが、ライチョウの減少は生息環境を大規模に破壊した人間活動が原因でしょう。

ところで、この公園にいる羽の白い野鳥にはキアシシギの他にアオアシシギがいますが、これはチョウゲンボウにはちょっと大きすぎるかも知れません。(上がアオアシ、下がキアシシギ)

また小さな野鳥としてシロチドリもいますが、これでは小さすぎるでしょう。チョウゲンボウの狩りの対象としては、やはりキアシシギが最も可能性が高いようです。

食事を終え、満腹したチョウゲンボウは、干潟からゆっくりと飛び立ちました。

チョウゲンボウの飛行を撮影しようと追いかけましたが、そのスピードにカメラのオートフォーカスが追随できませんでした。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




今年、近所の公園で見る旅鳥キアシシギの中に1羽だけアカアシシギが混じっていました。・・・飛び立った中の足の赤い、翼の一部が白い個体がそれです。

こちらに白い腹を向け旋回中の集団。足が赤いのがアカアシシギ

足の黄色いのがキアシシギ、赤いのがアカアシシギ

キアシシギの集団の中の最後尾、翼の一部が白いのがアカアシシギ

キアシシギの翼の上部はグレー、アカアシシギには白い模様があります。

この角度からでもアカアシシギの翼の特徴が判りますね

腹側から見ると、足の色で区別できます。

先頭から4羽目がアカアシシギ

高速で飛行するシギの翼を大きく撮影するのは至難の技ということが良く判りました。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )



« 前ページ