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ROSSさんの大阪ハクナマタタ



開催中の特別展「竹工芸名品展」(4月12日まで) を見に大阪東洋陶磁美術館まで行ってきました。

アメリカ人のアビー氏によって集められた日本の竹工芸作品(アビーコレクション)はどれも素晴らしいものでした。

ロビーにある竹工芸のインスタレーション (室内や屋外などにオブジェや装置を置いて、作家の意向に沿って空間を構成し変化・異化させ、場所や空間全体を作品として体験させる芸術)

四代田辺竹雲斉のインスタレーション作品 の下を通る展示会場への通路

会場にあった館長のコメントに<竹工芸はもはや実用的な道具ではなく、芸術的価値のある立体造形作品として扱われる>とありました。

<当館の展示方針に沿って、芸術的側面を重視し、陶磁器と組み合わせた展示構成としました>

アビー氏のコメント<日本の竹工芸コレクションの里帰り展がこのように実現することを光栄に思います>・・・この竹細工仕事に外人は驚愕したのでしょうが、日本人にはその芸術的価値が判らなかったのでしょう。

会場の隣にあった常設の沖正一郎コレクション(陶磁、ガラス、金属など各種材質の鼻煙壺1200点)沖氏はコンビニのファミリーマート初代社長を務めた人物。

東洋陶磁美術館の東隣は、安藤忠雄氏が大阪市に寄贈し、3月1日に開館する「こども本の森  中之島」・・・もう完成していますね。



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大阪東洋陶磁美術館には国宝2点、重要文化財13点が所蔵されているとありました。館内の写真撮影が許可された日に撮影してきましたので重要文化財を9点紹介しましょう。まずは木葉天目茶碗(南宋)

青磁刻花牡丹唐草文瓶(北宋)

緑釉黒花牡丹文瓶(金)

白磁銹花牡丹唐草文瓶(北宋)

青磁鳳凰耳花生(南宋)

青花蓮池魚藻文壺(元)

青花牡丹唐草文盤(元)

法花花鳥文壺(明)

一度にこれだけの重要文化財を自由に撮影できる美術館は少ないでしょうね。・・・瑠璃地白花牡丹文(明)



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大阪東洋陶磁美術館で特集展「受贈記念 木村盛康・天目のきらめき」があり、木村盛康氏の作品が多数展示され、写真撮影もOKでしたので紹介しましょう。<・・・>は公式HPの引用

<木村盛康氏は1935年に京都五条坂に生まれました。父は京焼の画工・木村繁(1895-1971)氏で、長兄・盛和(1921-2015)氏と三兄・盛伸(1932-)氏はいずれも陶芸家という陶芸一家に育ちました>

<盛康氏は天目の陶芸家として知られていますが、そのきっかけは高校の陶芸科を卒業後して間もない頃に出会った当館所蔵の国宝「油滴天目茶碗」であったといいます>

<そして京都工芸指導所にて陶芸の基礎を習得した後、長兄盛和氏に師事して、天目作家への道を歩み始めました>・・・これが国宝の油滴天目茶碗

<以来60年余り、独自の色調・釉調の天目を創作し、その作品は国内外の多くの美術館にも所蔵されています>

<盛康氏は84歳になった今も日々新たな挑戦を続けており、天目に文字通りその生涯を捧げています>

<このたび京都在住の個人様(匿名)より木村盛康氏の天目作品25点をご寄贈いただいたのを記念し、本展を開催します>

<宇宙や自然、生命を感じさせる独自の天目作品の「きらめき」をご堪能いただければ幸いです>・・・油滴天目壺

油滴天目の大皿



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大阪東洋陶磁美術館で特別展「竹工芸名品展:ニューヨークのアビー・コレクション-メトロポリタン美術館所蔵」 があり写真撮影もOKでしたので紹介しましょう。<・・・>は公式HPの引用

<日本の竹工芸は、線で構成された軽やかな造形が魅力であり、現代アートとして捉えなおされて国際的に高く評価されています>

<なかでも、ダイアン&アーサー・アビー夫妻が収集した竹工芸は世界屈指のコレクションとして知られ、2017年から翌年にかけてメトロポリタン美術館において開催された“Japanese Bamboo Art: The Abbey Collection”(「日本の竹工芸:アビー・コレクション」展)で紹介されました>

<その展覧会を再構成した本展では、アビー・コレクションから近現代の竹工芸品75件を、当館の陶芸コレクションとともに展示します>

<さらに、大阪の誇る現代作家、四代田辺竹雲斎氏(1973-)によって、美術館の吹き抜けの空間を活かした巨大な竹のインスタレーションが、大阪会場のため新たに制作されました>

ウイキペディアで調べると<インスタレーション (英語: Installation art) とは、1970年代以降一般化した、絵画・彫刻・映像・写真などと並ぶ現代美術における表現手法・ジャンルの一つ。 ある特定の室内や屋外などにオブジェや装置を置いて、作家の意向に沿って空間を構成し変化・異化させ、場所や空間全体を作品として体験させる芸術>

<初代田辺竹雲斎(1877-1937)は、大阪の初代和田和一斎に師事し、柳沢淇園(1704-1758)の描いた花籃図に想を得た柳里恭式(りゅうりきょうしき)花籃や、古矢竹を用いた作品などでも知られています>

<初代早川尚古斎(1815-1897)は、大阪を拠点に活動し、同時代の文人や数寄者と交流して煎茶道具を多数制作しました。大阪における籃師の第一人者として活躍した尚古斎は、竹工芸家として初めて自身の名を作品に記したとされています。また、唐物籃制作の知識と高度な技術を生かして、新しい造形にも挑みました。本作もその一つで、西洋風の山高帽を、籐を用いて編んでいます>

<古くから竹工芸の産地として知られる大阪の地において、竹による軽やかな造形表現の魅力、そして工芸という領域の広がりと可能性をお楽しみください>



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富士フイルムフォットサロンで無料公開中のNASA60周年天体写真ベストセレクション展から太陽と太陽系天体の写真を紹介しましょう。

パネルに貼られた写真はいずれも巨大なサイズでした。

2013年5月に発生した最大級の太陽フレア(爆発現象)。写真に写っているフレアの温度は1千万℃以上とか。

5万℃の領域が写った太陽

60万℃以上の領域が写った太陽

地球儀のように見える本物の地球。右上に夜が明け始めた日本列島が見えます。

土星の輪を逆光で写すと、くっきり見えている金色のリングの外側に、ぼんやりした細いリングと太いリングが太陽光を白く散光させています。

木星の衛星イオには150以上の活火山があることが確認されているそうです。その火山の噴煙

2006年から太陽系準惑星となった冥王星の衛星カロン。カロンは衛星と呼ぶには巨大なので、二重惑星という解釈もあるそうです。



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昨日に続き、本町のメットライフビル(もと丸紅ビル)1階にある富士フイルムサロンで無料公開中のNASA60周年天体写真ベストセレクション展から太陽系の天体写真を紹介しましょう。<・・・>は公式HPからの引用

 

火星・・・左の黒い円形部分は火山

火星の地表 

木星

 

木星の南半球の嵐と雲

 

木星とその衛星イオ

 

土星

 

土星のリングの詳細

 

地球の衛星である月の直系よりも小さい冥王星。1930年の発見以降「太陽系第9惑星」と呼ばれていましたが、1992年ころから冥王星に似た大きさの太陽系天体が次々発見されたことで、2006年以降は太陽系準惑星(小惑星の仲間)に分類されるようになりました。

 



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昨日に続き、本町のメットライフビル(もと丸紅ビル)1階にある富士フイルムサロンで無料公開中の「138億光年 大いなる宇宙の旅 NASA60周年天体写真ベストセレクション展」から星雲の写真を紹介しましょう。<・・・>は公式HPからの引用

その展示では第2部の天体写真が圧巻でした<NASAの宇宙望遠鏡群で撮影された恒星の誕生や死、美しい星雲、多くの恒星集団、さまざまな形の銀河、銀河の集団である銀河団>・・・りょうけん座の渦巻き銀河M106

小口径望遠鏡を使えばなんとか見ることができますが、地上のどんな大口径望遠鏡でもここまでは無理でしょう。・・・こと座リング星雲・M57

りゅう座にある惑星状星雲、NGC6543・キャッツアイ星雲とも呼ばれる謎だらけの星雲。

さそり座バタフライ星雲・NGC6302は、2200年前にガスの放出が始まり、蝶の翅は2光年以上も広がっているとか。白く見えるガスの温度は2万℃以上

はくちょう座の散光星雲の一部、NGC6992-5、NGC6960、網状星雲とも呼ばれています。

カシオペア座NGC7635 バブル星雲。バブルの直径は7光年。重さが太陽の45倍もある巨大な星から時速640万kmで吹き出す恒星風が作った泡状の構造が特徴

おうし座のM1かに星雲。中国の宋史に記録が残る1054年の超新星爆発で出現したことが判っています。中心部にあるパルサー(中性子星)が1969年に発見されています。

いっかくじゅう座V838。2002年に爆発的な増光が見られ、この光の雲の正体はよく判っていないそうで、「光のこだま」と呼ばれ現在も広がっています。



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本町のメットライフビル(もと丸紅ビル)1階にある富士フイルムサロンで開催中の「NASA60周年天体写真展」で公開されている写真の多くを撮影したハッブル望遠鏡を紹介しましょう。<・・・>は公式HPからの引用

宇宙の膨張を発見した天文学者・エドウィン・ハッブルに因む「ハッブル宇宙望遠鏡」は、19904月スペースシャトル (ディスカバリー号)によって地上約600km上空の周回軌道に打ち上げられています。

長さ13.1m、重さ11トンもある反射望遠鏡の主鏡直径2.4m、大気や天候による影響を受けないため、地上からでは困難な高い精度での天体観測が可能です。

打ち上げ直後の調整で、天体の光を集める鏡の端が設計より0.002mm歪んでいることが発覚。このわずかな誤差で分解能は予定の5%になってしまったというくらい精密な望遠鏡です。

この歪みは、主鏡を製造したパーキンエルマー社工場で鏡面の歪みを検出する補正装置が正しく取り付けられていないことが原因でした。

この問題を修正するため、光を最大限に利用するソフトウェアが開発されたことで性能は58%まで回復。これ以上の修復は直接宇宙へ行き、ハッブルを修理するしかなかったといいます。

ハッブルの運用期間はもともと15年が予定され、その間に数回スペースシャトルを使った修理を受ける計画だったので、NASAは鏡の誤差を修正する修理を決定。

そして宇宙飛行士の船外活動を伴う大修理は成功、ハッブルは当初の予定を遥かに超える性能を手にし、天文学史に残る数々の貴重な天体写真を地球にもたらしたのでした。・・・M57リング星雲

美しい写真が多数公開されていますが、肉眼では見えない赤外線、紫外線などで撮影した場合、波長ごとに擬似的に色付けされるため、写真は必ずしも本物の色ではないこともあるようです。・・・M1かに星雲



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本町のメットライフビル(旧丸紅ビル)1階にある「富士フイルム フォットサロン」で、NASA創立60周年記念の「138億光年大いなる宇宙の旅」という無料写真展をやっていましたので紹介しましょう。<・・・>は公式HPからの引用

1958年に設立されたNASA(米国航空宇宙局)は、アポロ計画、スペースシャトル計画、国際宇宙ステーション計画などの有人宇宙開発、また、地球や太陽系、宇宙の観測などの科学的な観測においても偉大な功績を残してきました>・・・会場内の撮影と撮影した写真のブログ等での公開はOKとありました。

NASA創設から60周年を迎える今年、本展ではNASAの惑星探査機や宇宙望遠鏡などがとらえてきた膨大な画像アーカイブの中から、全体を大きく2つのパートに分け、美しく壮大な画像を選りすぐってご紹介します>

<第1太陽系の天体は、さまざまな惑星探査機や観測衛星によってもたらされた目覚ましい成果の数々に加え、国際宇宙ステーションなどから見た地球の姿も含めて展示>

<土星探査機カッシーニ、木星探査機ジュノー、火星探査車キュリオシティなど、近年話題となった探査機をはじめ、数多くの探査機や観測衛星がとらえた天体の姿をご覧いただけます>

<第2部は NASAの宇宙望遠鏡群によって観測された天体画像恒星の誕生や死に関係する美しい星雲や、多くの恒星が集団をなす星団、さまざまな形の銀河、銀河の集団である銀河団>

<それらの天体を、可視光や赤外線、X線などでとらえた画像は、宇宙の壮麗さを表現しているばかりでなく、宇宙の起源に思いを馳せる契機をも与えてくれます>

<これらの驚異的な画像を、大型の高品位銀塩プリントでお楽しみいただくとともに、解説を織り交ぜながら、新たな知見をもたらした探査画像の意義をお伝えします>

<宇宙の謎や神秘を紐解く人間の英知や科学技術の発展と、その成果としてもたらされた天体画像の素晴らしさをぜひご体感ください>NASAが宇宙から撮った写真には地上のどんな高性能望遠鏡も太刀打ちできないでしょうね。



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カジノの客にはランクがあるという話を、大塚国際美術館の写実画作品と一緒に紹介しましょう。<・・・>が専門家の著書からの引用部・・・ナポレンの王妃ジョゼフィーヌの戴冠

<まず、最も多いのが物見遊山で小遣い程度の金額を落とす一般人。シンガポールで年間にカジノを訪れる人々は推定1800万人といわれるが、そのうちほとんどがこれに当たる>・・・上の拡大

この上のランクになると、年間で1000万~5000万円程度を使う「小VIP」がいて、2万人程度といわれる>・・・大使たち

さて、さらに「VIP」になると、その額は一気に跳ね上がる。年間で10億~20億円を使うクラスで、その数はぐっと減り2000人程度>・・・横から見るとドクロ

そして、さらに上のクラスは、驚くなかれ、年間に100億~200億円もの巨額のカネを賭けに投じるのだ。これは全体でも200人程度しかいない、ほんの一握りの大富豪で、日本人も23名は含まれているという>・・・レオナルドダビンチ(モナリザ)

カジノにおける売上の7080%は、これらのハイローラー(小VIP以上の上客)がもたらしていると言われるが、シンガポールに限らず、どこのカジノでもVIP客をつかむために、一般客に提供するサービスや対応とは全く違う扱いをしている>・・・レオナルドダビンチ(聖ヨハネ)

マリナーベイ・サンズの場合、一般客向けには、ゲームのプレイ実績やリゾートホテルのショピングモール・レストランなどでお金を使うたびにポイントが加算されるメンバーズカードの優待制度を取り入れている>・・・レオナルドダビンチ(キリストの洗礼)

貯まったポイントは、キャッシュバックやホテルの宿泊費用割引・商品券などに充当でき、カジノでのゲームプレイ実績に応じてランクアップされ、レストラン利用が無料になったり、空港までのリムジン送迎サービスなどの特典が与えられる>・・・レンブラント(夜警)

<しかし、これとは別に「コンプ」というVIPハイローラーのための優待プログラムが用意されていて、これだとビジネスクラスやファーストクラスの航空券代や飲食代・宿泊費が完全無料になる>・・・レンブラント(解剖学講義)

つづく

参考文献:カジノとIR 日本の未来を決めるのはどっちだ!? 高城 剛著



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昨日の記事の続きです。カジノで年間10005000万円を使う「ハイローラー」と言われていた人物が書いたカジノとIRについて大塚国際美術館のキリストを描いた絵画と一緒に紹介しましょう。<・・・>が本からの引用

<今までの日本は、スクラップアンドビルドの国であり、数十年周期で古い建物が壊され、新しいものへと建て直されることが当たり前になっている>

<こうした状況をつくりあげた最大の要因は、戦後以降の日本の社会システムに他ならない。都市の再開発は一部の人にとって実に儲かる。古い建造物を壊すことでも、新しく建て直すことでも儲かる(中略)このやり方でIRを手がけてはならない>

<IRの成功の鍵は、法案でもギャンブル依存症抑制対策でもなく、今までの日本式システムを破り、新しい型をつくることにある>

<だからこそ、シンガポール同様に外資によるオペレーションが鍵を握る(中略)IRはオールドエコノミーからニューエコノミーに転換するラストチャンスだ>

<現在、IR構想に対しパチンコ産業大手やアミュズメント機器メーカーが食い込もうと必死になっているが、これを許せば、旧来型のフレームに収まり、社会システムも経済のあり方もこれまでと変わらず、IRそのものが失敗に終わる可能性が高い>

<だからこそシンガポールは、外国資本を呼び込んだのではないだろうか。これまでの社会の在り方とはまったく違う外からの力が入れば、客観性は担保され、旧型の構造やそこに棲みつく黒い利権は淘汰できる>

<もし日本でIRを実現するなら、シンガポールのマリナーベイサンズの5倍以上あるすごいものを造らないと勝てない」(中略)いくらかかっても、これまで見たことが無いようなIRを造らなければならない。それも外国企業の金で>・・・こちらは聖母子像

<もはやIRの成功は、カジノや観光収入だけの問題ではない。それは戦後長く続いてきた社会システムを刷新し、日本が再生するために、この国家が長く生きらえてゆくために必要なことなのだ>・・・ロシア国宝第一号となったキリストの誕生画(ウラディーミルの聖母子)

参考文献:カジノとIR 日本の未来を決めるのはどっちだ!? 高城 剛著



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先日カジノ法案が国会を通ったということなので、カジノで年間10005000万円を使う「ハイローラー」だった人物が書いたカジノとIRのことを大塚国際美術館の現代美術作品と一緒に紹介しましょう。<・・・>が本からの引用

<ギャンブル依存症の代表的な研究者 樋口進 国立病院機構 久里浜医療センター院長のコメントによれば「日本はパチンコやスロットなどが身近にあり、世界の中で病的賭博の割合が最も高い国にひとつ」だそうだ>・・・モジリアーニ

<日本のパチンコ産業は20兆円市場といわれ、計算方式が異なるために単純比較はできないが、すでにギャンブル大国となっている(中略)>・・・ピカソ

<シンガポールにおいては、自国民に対し、1100シンガポールドル(日本円で8244円)という入場料を取り、ID管理や入場禁止措置などの対策を取っている。それにより2008年のギャンブル依存症発症率2.9%が、2014年には0.7%まで減少したという>・・・ミロ

<こうした数字がある以上は、入場料や各種規制などで自国民がギャンブルにはまらないようにコントロールしてゆくことが重要だ。何より世界有数のギャンブル大国である日本は、IRの導入を機に多くを改めなければならない>・・・レジェ

<日本でカジノ合法化がなかなか進まなかった背景には、パチンコの業界団体が「カジノが自分たちの市場を奪う」として猛反対したことが大きいが、実際はIRの到来で自分たちが規制されてしまうことを何より恐れている>・・・1階の庭

<まずは、外資系のカジノ運営企業や外国人でギャンブルに興じたい人たちを誘引することに主軸を置き、カジノ税の優遇措置を取るべきだ。カジノという強力なエンジンを使えば、疲弊した街を蘇生することが可能だ>・・・クライン

<また世論にはギャンブル依存症だけでなく、犯罪組織の横行などを懸念する声も大きいが、シンガポールのIR施設などでは、経営者のみならず、ディーラーなどの従業員の犯罪歴まで遡って調査し、その上で国からのライセンスが付与されている>・・・リキテンシュタイン

<日本がこれからIRを実現するためには、最初の法規制の段階で、何よりもライセンス付与の審査基準を厳しく設けること。そして国内の利権が一切からまないクリーンな外国資本のみを受け入れるしかない>・・・ピカソのゲルニカ

 参考文献:カジノとIR 日本の未来を決めるのはどっちだ!? 高城 剛著

 



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大塚国際美術館には1000点以上の絵画が展示され、それぞれ興味深いエピソードを有しています。その中に「小鳥への説法」という絵がありましたので、バーディングを趣味としている読者の皆さんに紹介しましょう。

アッシジは、フィレンツェとローマの中間にあり、それぞれの都市から電車で約2時間、駅からバスで30分ほど山道を登ったところにサン・フランチェスコ聖堂があるそうです。・・・<小鳥への説教・1260年・290cm×297cm サン・フランチェスコ聖堂下堂 アッシジ>

鎌倉幕府の北条泰時より1歳年長だったフランチェスコ(11821226年)が、死後わずか2年という異例のスピードで列聖されたことで、フランチェスコ修道会の勢力が急拡大し、1253年に完成したアッシジの聖堂は13世紀半ばのイタリアを代表する宗教建築となり現在は世界遺産に登録されています。・・・サン・フランチェスコ聖堂にあるジョットの小鳥への説法

日本のカトリック教会では、サン・フランチェスコ聖堂の聖フランチェスコを聖フランシスコと呼び、アメリカ西海岸のサンフランシスコ市も1776年にスペイン人が聖フランチェスコにちなんで命名した要塞の名前からきているようです。・・・サン・フランチェスコの両手両足に黒い点がありますが・・・

さて、フランシスコ会(フランチェスコ会)の創設者でイタリアの守護聖人とされている聖フランチェスコは、1224年にラヴェルナ山中で天使から聖痕を受けたとされます。・・・キリストの両手・両足の聖痕

聖痕とは、十字架刑に処せられたキリストの5か所の傷(両手、両足と脇腹)が身体に現れたもので、高い精神的境地を象徴する奇跡とされ、フランチェスコの場合は、最初の聖痕事例となっています。

そのフランチェスコの思想は、異端を帰順させたり、不良聖職者を断罪することではなく、ただ神を讃美し、小鳥をふくめた神のあらゆる被造物を兄弟姉妹のように愛して福音を伝え、単純と謙虚の道を歩むとされています。・・・サン・フランチェスコの両手両足の聖痕

キリスト教徒として日本と縁の深いフランシスコ・ザビエル(15061552年)の名前も、彼が生まれる280年前に亡くなった聖フランチェスコに因むものでしょう。

近年(1978年から2005年まで)ローマ教皇(法王)位にあったヨハネ・パウロ2世は、1980年に聖フランチェスコを「自然環境保護の聖人」に指定しています。大塚国際美術館の陶板画が描かれた時代の背景を少し調べてみるのと面白ですね。・・・こちらは西暦100年頃のローマの小鳥のモザイク画



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大塚国際美術館は今年開館20周年を迎え、その記念事業として原寸大に再現したゴッホ(18531890年)の花瓶入り「ヒマワリ」7点の陶板画を一つの部屋でまとめて展示しています。

ゴッホが描いた「ヒマワリ」7枚は、世界5か所の美術館(アムステルダム、ロンドン、ミュンヘン、フィラデルフィア、東京)に1枚づつ、残る2枚のうち1枚が個人蔵で所在地が不明、1枚は焼失しています。・・・大塚国際美術館ではそれをまとめ鑑賞することができます。

ゴッホは多くの「ヒマワリ」の絵を描いますが、空襲で焼失した「ヒマワリ」は、1888年から89年にかけて描いた7点のうち2番目のものであることが判っています。

この「ヒマワリ」は、他の大型の「ヒマワリ」と比較してもサイズ的に遜色なく、構図や背景の色も独特で、ゴッホが描いた大型の「ヒマワリ」の原点となる作品と評価されていました。・・・左側は個人蔵で所在地が不明の1点、右が空襲で焼失した作品

下が1888年に描かれ、1920年から1945年まで25年間も芦屋市の個人邸にあった1枚の「ヒマワリ」。終戦直前の194586日の空襲で焼失、現存していません。

下の写真は、東京にある「ヒマワリ」。安田火災海上保険(損保ジャパン日本興亜)が、1987年に約58億円で落札したもので、バブル時代の日本で話題となりました。

消失した「ヒマワリ」は、ほかの作品と違って、深いブルーの背景に黄色い花がくっきりと浮かび上がるもので、芦屋在住の実業家、山本顧弥太氏(1886年~1963年)が1920年に当時の金額で2万円(現在の約2億円)で購入したもの。(日本にもたらされた初のゴッホ真作でした)・・・左はミュンヘンにある作品・右はロンドンにある作品(日本にある作品とよく似ています)

山本顧弥太氏は、作家の武者小路実篤(1885年~1976年)が温めていた美術館構想(構想は実現していません)に賛同、そこに寄贈するつもりでしたが、保管していた自宅とともに空襲で焼失したのです。・・・左はフィラデルフィアにある作品・右はアムステルダムにある作品(これも日本にある作品とよく似ています)

焼失した「ヒマワリ」の写真はモノクロ版でしたが、1921年の雑誌「白樺」の口絵と同年発行の「セザンヌ・ゴオホ画集」が色彩を伝えていたことが判り、今回の記念事業で色が再現できています。・・・ヒマワリを描くゴッホはゴーギャンの作品



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大阪からの日帰りバスツアーで大塚国際美術館を見てきましたので紹介しましょう。大阪を10時少し前に出発したバスが着いたウエスティンホテル淡路です。

2階のレストラン「コッコラーレ」で1125分~1240分、ランチビュッフェ(通常2800円)を戴きました。

ビュッフェ会場です。

再びバスに乗って淡路島を縦断、鳴門インターで降り鳴門海峡大橋を見ながら1345分、大塚国際美術館に到着

大塚美術館での鑑賞時間は3時間、帰りの集合時間は1645分となりました。

地下5階の入り口から地下3階に上がり、バチカンのシスティーナ礼拝堂を再現したシスティーナホールへ

ミケランジェロの壁画で埋め尽くされたシスティーナホールの内部です。

ここから大塚国際美術館学芸員の説明がありました。・・・天井にはミケランジェロがアダムとイブを描いています。

大塚国際美術館の学芸員から、フェルメールの「真珠の首飾りの少女」にあるフェルメールのサインは、非常に見えにくいのでサインが写っていないものは画集に採用しないとか。・・・非常に薄いMだけ何とか見えましたが



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