野鳥・旅行・観光・テニスなど趣味の写真ブログ
ROSSさんの大阪ハクナマタタ



天気の良い日の通勤は、早めに家を出て、中之島公園を散歩することにしています。中之島公園では、この季節に多くの野鳥を見ることができるからです。

二月末になると、日の出時間が早くなったせいか、ユリカモメの姿が再び見えるようになります。・・・朝日の前のユリカモメ

中之島のビル群とユリカモメ

土佐堀川のカルガモ

土佐堀川のホシハジロ。赤い眼が特徴です。水面にできている輪模様は、横方向から射す太陽光線の影響でしょう。

ホシハジロと似ているヒドリガモは、頭部の白線と尾羽が後方の伸びているのが特徴。

ヒドリガモのペア。クチバシと眼の周囲だけは雌雄同じようです。

栴檀木橋とユリカモメの群れ

良く見ると、釣り糸に絡まったのか、右足の先の無いユリカモメがいました。この先の無事を願わずにいられません。



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映画「アメリカン・スナイパー」のクリス・カイルは除隊してから回想録「アメリカン・スナイパー」を執筆しています。その中から彼の心境を大泉緑地の野鳥と一緒に紹介しましょう。<・・・>が同書の引用です。・・・シジュウカラ

<いつも「何人殺したのか」と聞かれる。ふつうはこう答える。「答えれば男が上がるのか?下がるのか?」正直言って数は重要ではない。もっと多ければ良かったのにと思うだけだ。自慢したいのではない>・・・大泉池

<アメリカ人の命を奪おうとする蛮人がうろうろしていなければ、世界はもっと良いところなのにと思うからだ>・・・カワウ

<私がイラクで射殺した者はすべて、アメリカ人や新政府を支持するイラク人に危害を加えようとしていた>・・・カイツブリ

<私はシールズとしてなすべきことをした。私が殺したのは開けても暮れてもわが同胞を殺すことを企てている敵だ>・・・カイツブリ

<そうした敵が計画を成功させてしまうのではないかという不安が頭から離れない。数はわずかだ。でもたった一人のアメリカ人の命であっても犠牲としては大きすぎる>・・・オオバン

<人からどう思われるかということは気にならない。子供の時父親について最もすごいと思ったのはそれだ。他人がどう思おうが、一顧だにしない。自分は自分。私が正気を保っていられるのはひとつにはそのお蔭だろう>・・・カンムリカイツブリのようです

クリス・カイルは、2009年に海軍を除隊、その後に軍や法執行機関の隊員に軍事訓練を行う民間軍事会社「クラフト・インターナショナル社」を立ち上げていました。・・・ダイサギ

ところが201322日、PTSD(心的ストレス精神障害)を患う元海兵隊員(当時25歳)の母親からの依頼で、元海兵隊員に射撃訓練を行わせていたところ、元海兵隊員が突然クリス・カイル(39歳)に向けて発砲、カイルは死亡しています。・・・シロハラ

映画「アメリカン・スナイパー」の最後にクリス・カイルの葬儀の実写映像が流れます。アメリカ人なら涙なしでは見ることはできないシーンだと思います。

参考文献:「ネイビー・シールズ最強の狙撃手」クリス・カイル、スコット・マックイーン、ジム・デフェリス共著 大槻敦子訳



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クリス・カイル(19742013年)の自伝「ネイビー・シールズ最強の狙撃手」を映画化したアメリカ映画「アメリカンス・ナイパー」の一場面と和泉緑地の野鳥写真を一緒に紹介しましょう。・・・カワセミ

映画の冒頭でイラク人の子供と女性を狙撃する場面がありますが、「ネイビー・シールズ最強の狙撃手」の中での著者はこう表現しています。<・・・>が著書からの引用です。・・・メジロ

<私は引き金にかけた指に力を入れた。弾丸が飛び出た。私は撃ったのだ。手榴弾が地面に落ちる。ふたたび発砲すると同時に手榴弾が爆発した>・・・シジュウカラ

<スナイパーライフルで人を殺したのはそれが初めてだった。イラクでの男の戦闘員以外を殺したのもそれが最初で最後だった>・・・ゴイサギの幼鳥のホシゴイのようです

<撃つことが私の任務だったのだから後悔はしていない。女はすでに死んだも同然だった。私はそれに海兵隊が巻き込まれないようにしただけだ>・・・バンの幼鳥

<女が海兵隊を殺すことを望んだだけでないことは明らかだった。女は周りにいた人間が手榴弾の爆発で吹き飛ばされたり、銃撃戦で殺されたりしてもかまわないと思っていた。それが表にいる子供たち、屋内の人々、あるいは自分の子供であってしても>・・・バンの成鳥

<邪悪なものに取り憑かれた女は、そうしたことを判断する力さえ失っていた。とにかく何がなんでもアメリカ人さえ死ねばよかったのだ>・・・オオバン

<私の一撃は、あの女の歪んだ魂よりも明らかに価値のある幾人ものアメリカ人の命を救った。私は自分のなしたとげた仕事についてまったくやましいところはないと神の前で誓うことができる>・・・コサギ

<けれども私は、ほんとうに、心の底から、あの女に宿っていた邪悪を憎む。それは今日においても変わらない。残忍でいやしむべき邪悪。私たちがイラクで戦っていた相手はそれだ。だから私を含む多くの人間が敵を「蛮人」と呼んだ。あの地で出会ったものを表現するほかの言い回しなど本当に無い>・・・ダイサギ

参考文献:「ネイビー・シールズ最強の狙撃手」クリス・カイル、スコット・マックイーン、ジム・デフェリス共著 大槻敦子訳



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2月20日から公開されているアメリカ映画「アメリカンス・ナイパー」は、海軍特殊部隊(シールズ)のメンバーの一人、クリス・カイル(1974〜2013年)の自伝「ネイビー・シールズ最強の狙撃手」を映画化したものです。

クリス・カイルは、2003年から4回イラクに派遣され、アルカイーダ系武装戦闘員160名(非公式には255名)を狙撃殺害、その狙撃で多くの仲間を救い、「レジェンド」の異名をとった人物でした。・・・クリス・カイル役のブラッドリー・クーパー。監督は、クリント・イーストウッド

著書によれば、クリス・カイルの人間としての義務の優先順位は、キリスト教の神→国家→家族の順ですが、妻の優先順位は神→家族→国家と、お互いの考えが微妙に食い違っています。

また、「ネイビー・シールズ最強の狙撃手」を読むと、アメリカには家族よりも国家を優先すると考える兵士が今も多数存在するようです。

太平洋戦争開戦直前、アメリカをよく知る日本軍人はこのことを上層部に報告していますが、「アメリカかぶれ」の弱者とされて、左遷されています。

また、真珠湾での一方的勝利から「アメリカ兵は弱い」という情報が日本軍の中に広まり、それが油断となってミッドウエイやガダルカナルなどの悲劇をもたらすのです。

ガダルカナルに上陸した日本兵は、戦闘で衰弱した味方に「ごくろうさん。ワシらが来たから安心しなさい」と、最初から敵をなめてかかって壊滅、アメリカの強さを知らない日本軍はこれを何度も繰り返し2万2千人以上が戦死(アメリカ側戦死者は6842名)したのでした。・・・ブラッドリー・クーパーは、撮影のために体重を18kgも増やしたとか

孫子の兵法で「敵を知り己(自軍)を知れば百戦殆うからず」といいますが、アメリカ兵には家族よりも国家を優先すると考える兵士がいることを知ろうともしなかった結果でした。・・・ネイビー・シールズ最強の狙撃手からクリスと妻のタヤ

クリス・カイルのようなアメリカ兵は、これからも続出するのでしょうが、戦前の日本軍では「日本兵よりも強い外国軍兵士はいない」のが常識で、それへの反論は非国民と呼ばれたのです。・・・ネイビー・シールズ最強の狙撃手から交戦中のクリス

映画「アメリカン・スナイパー」を見て、アメリカの底力を改めて感じることができました。

参考文献:「ネイビー・シールズ最強の狙撃手」クリス・カイル、スコット・マックイーン、ジム・デフェリス共著 大槻敦子訳

 



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先週大泉緑地公園の野鳥撮影に行ってきましたが、カメラのレンズが短くて野鳥の姿を大きく撮影することができません。・・・小さなカワセミをこれくらいアップで撮れれば不満はありません。

そこで、昨年秋に発売された65倍ズーム機能のキャノンSX60HSを調達し、再チャレンジしてきました。・・・大泉緑地のカワセミ♀(クチバシの下が赤い)、上の写真の♂とほとんど同じ場所に留まりました。

先週の撮影に使ったニコン一眼カメラは、70~300mmのズームレンズ込みで1420gもありましたが、今回のキャノンSX60HSの重さはたった650gです。・・・アオサギの顔

一眼カメラで大きく撮るために長いズームレンズを調達しようかとも考えていましたが、値段が高く、重量が増えることが判ったので断念しました。・・・モズ(日陰にいたので、ピントがもうひとつでした)

65倍ズーム機能を持ったキャノンSX60HSなどは「ネオ一眼」とも呼ばれ、一眼用ズームレンズの半値以下、重量も大幅に軽くなります。

しかし、カメラ機能は実際に買って写してみないと判りません。・・・ハクセキレイ

そこで買って写してみた感想ですが、ISO400以下、1/1000秒以上の高速シャッターが切れる環境なら、一眼カメラと比べても遜色なさそうです。・・・ヒドリガモ

しかし、日陰や少し暗い環境では、画質がかなり低下してしまいます。またシャッタースピード(以下SS)が1/2000までしかないので、高速SSが要求される飛翔写真などの場合には力不足のようです。

良く晴れた明るい日であれば、野生のヒヨドリもこれだけ大きく撮ることができるので、ネオ一眼のキャノンSX60HSを使った野鳥撮影は面白そうです。



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有馬六彩の朝食は、レストラン万彩で朝7時30分から頂くことができます。・・・野菜主体の小鉢料理

朝食の定番料理、ベーコンとオムレツも勿論揃っています。

こちらも小鉢料理

サラダバー

朝食には珍しいモンキーバナナもありました。普通のバナナよりも甘いので、中国広州に赴任していた時によく食べた記憶があります。

パンコーナー

このレストランの朝食には、生クリームが用意されています。

有馬からほど近い淡路島の酪農ヨーグルトもありました。

ひととおり朝食の料理が揃いました。このあと1時間かけてゆっくり美味しく頂きました。



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有馬六彩の公式HPには、今回の夕食で利用するザ・ダイニング万彩のディナーブッフェ(夕食バイキング)が4900円と出ていました。・・・入り口の雛飾り

しかし、今回は1泊2食付きのプランで予約していたので、夕食代は公式レートよりも安く済ますことができたと思います。・・・ザ・ダイニング万彩の客席

今回のメニューの中で良かったのは、刺身の盛り合わせでした。・・・鯛、ハマチ、サーモン、イカ、マグロ、ビントロの刺身が食べ放題

イタリアンの生ハム、パスタ料理もありました。

種類が豊富な洋風小鉢料理

和風そば、バッテラ

サラダコーナー

スイーツコーナーの一部にマシュマロやカットバナナ、パイナップルなどが置かれていました。・・・・その使い方は?

こちら、チョコレートファウンテンでチョコレートをトッピングするためのものでした。



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2013年1月以来、2年ぶりに有馬温泉のリゾートホテル有馬六彩に行ってきました。2年前の記事はこちらです。

阪急バスの有馬停車場から坂道を10分くらい上った高台、その斜面に建つのが有馬六彩です。

ここのセールスポイントは、ロビーからのこの景色でしょう。

望遠でもどうぞ。

今回利用した部屋は、和室でも寛げるファミリータイプの和洋室です。

客室面積は54.7㎡、今まで宿泊したホテルの部屋の中で最も広いタイプでしょう。

この広さなら5~6名で利用することができるので、洗面台も2か所置かれていました。

部屋で少し寛いだあと、温泉に入ってきました。温泉は、2年前の記事で紹介した通りです。・・・リラクゼーションルーム

こちらは室内温水プールの外にある、お気に入りのジャグジーです。

つづく



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大泉緑地公園の頭泉池には、ダイサギ(体長90cm)もいました。

ダイサギの離陸。足の指は黒く見えます。

こちらは小型のコサギ(体長60cm)

サギ科の野鳥は、サギ同士で寄り集まって、集団繁殖地(サギ山)を作る習性があるそうですが、頭泉池もそうかもしれません。・・・コサギの離陸。足の指が黄色いですね。

日本にいるサギの仲間では最大のアオサギ(体長95cm)の離陸。 後ろで飛ぶのはコサギでしょう。

アオサギの飛行。足の指はピンク色をしているようです。

サギ山に同居しているカワウの着水。

さて、頭泉池の西にある大芝生広場まで来ると、地味な体色をしているハラジロとツグミが地上に下りてきていました。

大泉公園の中で最も華のある野鳥と言えば、やはりカワセミでしょう。大阪近郊でこれほど鮮やかな青い鳥を見ることができるのが奇跡のようです。



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太平洋戦争の天王山とも言われるガダルカナルの戦いには、米軍にハルゼーという手ごわい敵がいたことを中之島公園の朝の風景と一緒に紹介しましょう。

太平洋方面最高司令官ニミッツ大将は、ガダルカナル戦を指揮していたゴームレー中将(59歳)を途中で更迭、ハルゼー中将(60歳)を送り込んでいますが、その理由はゴームレーが、ガダルカナルの戦いは半ば負けたと思い込んでいたことを見抜いたからでした。

このときハルゼーがゴームレーに代わってガダルカナルに登場したことは、戦争の流れをがらりと変え、ある米軍将校は「ハルゼー一人は、海兵隊一個師団(2万人)の価値があった」と後に語っています。

ゴームレー同様に勝利を疑っていたハルゼーは、それを決して表に出さず、周囲に楽観論を示しながら指揮を執りはじめていますが、その兵力は、ゴームレーが与えられていたものと同じでした。

しかし、ゴームレーが使わずにいたもの(修理の必要な兵力や予備の兵力)の活用を指示、これで最前線の兵士に、ハルゼーならなんとかしてくれるとの確信が広まっています。

ある日、戦闘で被弾した一隻の駆逐艦を修理のために無断でシドニーに送った駆逐隊司令のバーク大佐(当時41歳、後に海軍大将)がハルゼーに呼ばれています。

ハルゼーは「バーク大佐、なぜあの駆逐艦をシドニーに送ったのだね。修理のためと思うが、私の許可なしに戦闘地域から艦を外に出さないよう、はっきりと言っていたはずだが」と、冷たい目で突き刺すように見ながら言ったのです。

大佐は不動の姿勢で「あの駆逐艦をシドニーに派遣したのは、修理のためではありません。シドニーから酒を持ってくるために派遣したのです。我々にはウイスキーが無くなり、水兵たちにはビールが切れていたからであります」と即座に答えています。

意表を突かれたハルゼーは、微笑み「よし、解った。それこそ筋の通った理由だ。もし君が修理のために送ったと言っていたら君を処罰していただろう」と許し、てっきり処罰されると思っていた本人と南太平洋地区の米軍参謀達は意外な結果に驚いたといいます。

兵士が戦う気があるならば、司令官は規律違反も見逃してくれるというこの話が燎原の火のようにガダルカナル戦の参加艦隊に広まり、結果的に米軍の士気を高めたのでした。ハルゼーのような司令官は残念ながら日本軍にはいなかったようです。

参考文献:ガダルカナルの戦いーアメリカ側から見た太平洋戦争の天王山 エドウィン・ホワイト著 井原裕司訳

 



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大泉緑地公園の大泉池にいたのは、ヒドリガモとよく似たカモでした。どうやらアメリカヒドリとヒドリガモとの間の交雑種のようです。

こちらが大阪市内の池で、良く見かけるヒドリガモです。

ユリカモメも大阪市内で良く見かける野鳥です。

留鳥のオオバンは、大阪府の絶滅危惧種ですが、大泉緑地公園の頭泉池で沢山見かけました。

こちらも頭泉池で見かけたバン。クチバシの先端が黄色、付け根が赤色の留鳥バンは滋賀県の準絶滅危惧種。オオバンよりもやや小型ですね。

潜水の得意な留鳥カイツブリは、京都府の準絶滅危惧種です。頭泉池には水草が茂っているので、臆病なカイツブリを比較的近くから観察することができました。

頭泉池のコガモ。群れで生息していることが多いようですが、この日見かけたのは1ペアだけでした。

頭泉池のカワウは、巣作りの材料を何度も運んでいたので、ここで繁殖しているようです。

カワウ(全長80cm)とコサギ(全長60cm)の白黒対決。

 



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約200種32万本の樹木がある大泉緑地公園に野鳥の写真を撮りに行ってきましたので報告しましょう。・・・シジュウカラ

野鳥は樹木が密集した場所を好むので、その姿を探すのが大変です。・・・スズメ目アトリ科の留鳥、カワラヒワはスズメとほぼ同じサイズ

また、その姿を見つけるのを難しくしている理由に、周囲とまぎらわしい保護色となっていることが上げられます。・・・ヒバリでしょうか。

それでも根気よく探していると、スズメよりも大型のツグミ科に分類されている冬の渡り鳥、シロハラを見つけました。腹部の羽毛が白くなっているので単純にシロハラと呼ばれるようです。

シジュウカラは、これ以上近く寄ると逃げてしまうので遠くからの撮影となりました。野鳥撮影にはやはり大型の望遠レンズが必要ですね。

スズメよりも少し小さい冬の渡り鳥、ジョウビタキのオスもいました。

冬が終わると、この小さな体で沿海州からバイカル湖付近まで飛んで行き、そこで繁殖するそうです。

こちらも冬の渡り鳥ツグミです。ツグミはスズメよりも大型で、留鳥のヒヨドリとほぼ同じ大きさです。

この日の目的は、青い宝石とも呼ばれるカワセミの写真を撮ることでした。帰る直前の夕方4時前にその姿を現してくれました。



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アメリカ側から見たガダルカナルの戦いを長居植物園に咲く2月の花と一緒に紹介しましょう。

1942年8月7日からガダルカナル島での戦いが始まって1月後、ガダルカナル周辺で運用可能な航空母艦の数は、アメリカ1対日本8と日本軍側が圧倒的に有位でした。

しかし、山本五十六長官は、アメリカ軍の脅威を深刻に受け止めていなかったのか、軍艦の損失を恐れたのか、空母の大多数をガダルカナル周辺に配置していません。

9月下旬となって第二航空艦隊の空母(飛鷹、隼鷹、瑞鳳、瑞鶴、翔鶴)5隻を呼び寄せていますが、これらの戦力を8月のアメリカ軍上陸直後に呼び寄せていれば、ガダルカナルの戦いは10月のはじめまでに日本軍の勝利で終わっていたと「アメリカ側から見たガダルカナルの戦い」の著者は書いています。

つづけて著者は、日本軍の組織の複雑さ(指揮命令系統が陸海軍別々であったこと)のため、アメリカの攻撃に対する日本軍の対応は極度に遅かったとも書いています。

また、陸軍と海軍からなる日本軍のアキレス腱は、戦域に統一した指揮権を設けることができなかったことで、アメリカ軍の強さはその逆(陸軍、海兵隊、海軍を一人の司令官が指揮できたこと)だったと指摘しています。

海軍のニミッツ大将は、太平洋の作戦で陸軍のマッカーサー大将と指揮権を争ったこともありましたが、ひとたび指揮権が確立されるとアメリカ陸海軍はすべてに協力しあって作戦を実行していました。

一方の日本軍では、所轄官庁(公務員組織)の縦割り行政の弊害が陸海軍省にあり、その協力は低レベルで、自分たちの戦力が絶望的な状況に陥った時でも協力的ではなく、国益よりも省益を優先していたというので驚きます。

ガダルカナルの戦いでも、陸軍と海軍の関係は疎遠なままで、連合艦隊の山本長官と現地陸軍の百武司令官は、お互いの状況を詳しく知ろうとしませんでした。

9月下旬、東京大本営は「ガダルカナルの状況は非常に深刻である」とし、陸軍第二師団をガダルカナルに移動させていますが、その頃には米軍の迎撃態勢が確立、送りこまれた兵力や物資は次々と襲撃され、餓島(ガダルカナル)敗退(大本営発表では転進)へとつながるのです。縦割り行政の弊害は今も問題視されていますが、現在の公務員組織が当時から改善されていることを願わずにいられません。

参考文献:ガダルカナルの戦いーアメリカ側から見た太平洋戦争の天王山 エドウィン・ホワイト著 井原裕司訳



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2月の休日、長居植物園に野鳥を探しに行ってきました。メジロ

メジロはたくさんいるようです。しかし警戒心が強くなかなか写真に納まってくれません。

ハクセキレイもたくさんいました。こちらはかなり人に馴れているようで、3mくらいまで近づいても逃げません。

池にはキンクロハジロがいました。名前の由来は、眼が金色で羽が黒と白だからだそうです。

こちらは眼が赤いホシハジロ。名前の由来は背中に星のように見える小さな薄い模様があり、羽が白いことからきているとか。

ツグミもいましたが、警戒心が強く、これ以上接近することを許してくれませんでした。

ツグミとほぼ同じサイズのヒヨドリ。ヒヨドリは長居植物園に多数生息しているようで、あちこちで見かけました。

ツバキ園でもメジロを見かけました。警戒してこちらを見ています。

長居植物園の野鳥の最後は、スズメとよく似たスズメ目ホオジロ科の野鳥アオジです。頭が緑がかった暗灰色をしていて、青菜の色のようにも見えるのでアオジとしたようです。



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大阪市内の気温が0℃と冷え込んだ早朝、中之島公園を散歩していると、朝日の上に淡い光の筋が上に向かって伸びていました。

これは空中に板状の氷があり、この水平に浮かんだ氷の表面に太陽からの光線が反射して見える太陽柱という現象ですね。去年も数回見ていますが、今年は初めてでした。

さて、中之島公園を散歩していると、土佐堀川の対岸の建物に巨大な金のティーポットがぶら下がっているではありませんか。以前からあったようですが、全く気づきませんでした。

そこで、散歩の足を伸ばして土佐堀通まで行ってみたら、こちらにも同じティーポットが掲示されていました。

ビルの名前は北浜レトロとあり、文化庁指定の登録有形文化財、明治45年(1912年)に竣工した元証券仲買人の社屋でした。

現在は、1階が英国風ケーキ・紅茶雑貨のショップ、2階が英国アンティークの喫茶店となっていて、ドアノブや電気のスイッチなど、店内には英国製のインテリアが使われているそうです。

2階の喫茶店ではケーキ、スコーン、サンドイッチなどがつくアフタヌーンティーセット(2200円)が人気メニューだそうです。

土佐堀通りから栴檀木橋南詰めまで戻り、三休橋筋を南へ歩くと、道修町に新しいビルが完成していました。大阪に新しいビルがどんどんできるようになると、景気ももっと良くなるのでしょうが・・・

広い公開空地にある看板を見ると、売上高製薬業界第七位の田辺三菱製薬の新本社ビルでした。

地域コミュニティとの共生、並びに地域コミュニティへの貢献を視野に入れて公開空地を活用するほか、大規模災害発災時に備えて災害時用設備を設置しているそうです。



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